電話機 NTP リファレンスの設定
必要な場合には、電話機の Network Time Protocol(NTP; ネットワーク タイム プロトコル)リファレンスを Cisco CallManager Administration で設定すると、Cisco SIP IP Phone が日付と時刻を NTP サーバから取得するようになります。どの NTP サーバも応答しない場合、SIP 電話機は、日付と時刻の REGISTER メッセージに対する 200 OK 応答の日付ヘッダーを使用します。
電話機 NTP リファレンスを Cisco CallManager Administration に追加したら、そのリファレンスを日付/時間グループに追加する必要があります。日付/時間グループでは、電話機でアクセスする最初のサーバから順に、電話機 NTP リファレンスに優先順位を設定することができます。
日付/時間グループの設定はデバイス プール内で指定し、デバイス プールは電話機ページで指定します。
電話機 NTP リファレンスを設定するには、次のトピックを参照してください。
• 「電話機 NTP リファレンスの検索」
• 「電話機 NTP リファレンスの設定」
• 「電話機 NTP リファレンスの設定値」
• 「電話機 NTP リファレンスの削除」
電話機 NTP リファレンスの検索
Cisco CallManager Administration では、複数の電話機 NTP リファレンスを設定することができます。このため、Cisco CallManager Administration では個々の電話機 NTP リファレンスを検索できるようになっています。Cisco CallManager Administration に存在する電話機 NTP リファレンスを検索する手順は、次のとおりです。
(注) ブラウザ セッションでの作業中は、検索/リストの設定がクライアント マシンの cookie に保存されます。他のメニュー項目に移動してからこのメニュー項目に戻ってくる場合や、ブラウザを閉じてから再び新しくブラウザ ウィンドウを開いた場合でも、検索に変更を加えない限り、Cisco CallManager の検索設定は保持されます。
手順
ステップ 1 System > Phone NTP Reference の順に選択します。
Find and List ウィンドウが表示されます。
ヒント データベースにある電話機 NTP リファレンスをすべて検索するには、検索条件を入力せずに Find をクリックしてください。
ステップ 2 検索条件を Find ドロップダウン リスト ボックスから選択することもできます。目的の検索テキストがある場合はそのテキストを入力し、 Find をクリックします。
Find and List ウィンドウでは、ページごとに表示する項目の数も指定できます。
ステップ 3 レコードのリストから、検索条件と一致する電話機 NTP リファレンス名をクリックします。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
電話機 NTP リファレンスの設定
電話機 NTP リファレンスを Cisco CallManager データベースに追加する手順、およびデータベース内の電話機 NTP リファレンスを更新する手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 System > Phone NTP Reference の順に選択します。
Find and List ウィンドウが表示されます。
ステップ 2 次の作業のいずれかを実行します。
• 電話機 NTP リファレンスを Cisco CallManager データベースに追加するには、 Add New ボタンをクリックし、ステップ 3 に進みます。
• 既存の電話機 NTP リファレンスを更新するには、既存の電話機 NTP リファレンスを見つけて(「電話機 NTP リファレンスの検索」を参照)、ステップ 3 に進みます。
ステップ 3 適切な設定値を入力します( 表8-1 を参照)。
ステップ 4 設定をデータベースに保存するには、ウィンドウ右上のツールバーに表示されている Save アイコンをクリックします。または、ウィンドウの一番下に表示されている Save ボタンをクリックします。
次の手順
新しい電話機 NTP リファレンスを Cisco CallManager データベースに追加したら、そのリファレンスを日付/時間グループに割り当てます。詳細については、「日付/時間グループの設定」を参照してください。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
電話機 NTP リファレンスの設定値
表8-1 では、電話機 NTP リファレンスの設定値について説明します。関連する手順については、「関連項目」を参照してください。
表8-1 電話機 NTP リファレンスの設定値
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IP Address |
SIP 電話機が日付と時刻の取得に使用する NTP サーバの IP アドレスを入力します。
(注) Cisco CallManager を電話機 NTP リファレンスとして設定することはできません。
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Description |
電話機 NTP リファレンスの説明を入力します。IP Address フィールドにある情報が、Cisco CallManager Administration によって Description フィールドに自動的に入力されます。必要に応じて、この情報を変更することができます。 |
Mode |
ドロップダウン リスト ボックスから、電話機 NTP リファレンスのモードを選択します。選択できる値は、次のとおりです。 • Directed Broadcast:このデフォルト NTP モードを選択すると、電話機は任意の NTP サーバから日付/時刻情報を取得しますが、リストされている NTP サーバ(1st = プライマリ、2nd = セカンダリ)を優先的に使用します。たとえば、電話機の設定で A がプライマリ NTP サーバ、B がセカンダリ(バックアップ)NTP サーバになっている場合、電話機は NTP サーバ A からのブロードキャスト パケットを使用(日付/時刻を取得)します。NTP サーバ A がブロードキャストを実行していない場合は、NTP サーバ B からの日付/時刻情報にアクセスします。どちらの NTP サーバもブロードキャストを実行していない場合は、他の任意の NTP サーバからの日付/時刻情報にアクセスします。他の NTP サーバもブロードキャストを実行していない場合、電話機は RESISTER メッセージに対する Cisco CallManager 200 OK 応答から日付/時刻を取得します。 • Unicast:このモードを選択した場合、電話機は特定の NTP サーバに NTP クエリー パケットを送信します。応答を受信できない場合、電話機は他の任意の NTP サーバからの日付/時刻情報にアクセスします。他の NTP サーバも応答しない場合、電話機は RESISTER メッセージに対する Cisco CallManager 200 OK 応答から日付/時刻を取得します。
(注) Cisco CallManager は、現時点では Multicast モードおよび Anycast モードをサポートしていません。これらのモードを選択した場合は、デフォルトの Directed Broadcast モードに設定されます。
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電話機 NTP リファレンスの削除
Cisco CallManager データベースから電話機 NTP リファレンスを削除する手順は、次のとおりです。
始める前に
電話機 NTP リファレンスを Cisco CallManager Administration から削除するには、そのリファレンスを事前に日付/時間グループから削除する必要があります。電話機 NTP リファレンスを使用している日付/時間グループを検索するには、Phone NTP Reference Configuration ウィンドウの Related Links ドロップダウン リスト ボックスにある Dependency Records を選択し、 Go をクリックします。電話機 NTP リファレンスを使用している日付/時間グループがわかっている場合は、当該の電話機 NTP リファレンスをそのグループから削除します。
Dependency Records がシステムで使用可能でない場合、Dependency Records Summary ウィンドウにメッセージが表示され、Dependency Records を使用可能にするための操作が示されます。このメッセージには、Dependency Records 機能によって CPU に高い負荷がかかることも表示されます。Dependency Records の詳細については、「Dependency Records へのアクセス」を参照してください。
手順
ステップ 1 「電話機 NTP リファレンスの検索」の手順を使用して、電話機 NTP リファレンスを検索します。
ステップ 2 複数の電話機 NTP リファレンスを削除するには、Find and List ウィンドウで、対象となる電話機 NTP リファレンスの横にあるチェックボックスをオンにし、 Delete Selected アイコンまたは Delete Selected ボタンをクリックします。
ステップ 3 電話機 NTP リファレンスを 1 つだけ削除するには、次の作業のいずれかを実行します。
• Find and List ウィンドウで、対象となる電話機 NTP リファレンスの横にあるチェックボックスをオンにし、 Delete Selected アイコンまたは Delete Selected ボタンをクリックします。
• Find and List ウィンドウで、電話機 NTP リファレンスの Name リンクをクリックします。その電話機 NTP リファレンスの Phone NTP Reference Configuration ウィンドウが表示されたら、 Delete Selected アイコンまたは Delete Selected ボタンをクリックします。
ステップ 4 削除操作を確認するように求められたら、 OK をクリックして削除します。削除操作を取り消す場合は、 Cancel をクリックしてください。
追加情報
「関連項目」を参照してください。