Cisco Unity Connection 10.x における Cisco PCA エラー メッセージ
ユーザには、ブラウザのエラー メッセージ(「ファイルが見つかりません」や「不正なアクセス」など)以外に、Cisco PCA 固有のエラー メッセージ、Java プラグインのエラー メッセージ、および Tomcat のエラー メッセージが表示されることがあります。これらは、Cisco PCA にサインインするとき、あるいは Messaging Assistant、Messaging Inbox、または Cisco Unity Connection Personal Call Transfer Rulesを使用するときに表示されます。
ユーザに表示される可能性がある 4 種類のエラー メッセージを、次の表に示します。
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ブラウザのエラー メッセージは、Cisco PCA のインストールが失敗した場合、ユーザが Cisco Unity Connection サーバに対するネットワーク アクセス権限を持たない場合、ブラウザが正しく設定されていない場合、あるいはユーザが必要なセキュリティ証明書をインストールしていない場合(Cisco PCA が SSL 接続を使用する場合)に表示されます。 |
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Cisco PCA 固有のエラー メッセージは、サインイン ページなどの Cisco PCA ページで表示され、一般にはユーザ クレデンシャルまたは Cisco PCA での操作に問題があることを示します。 |
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Java プラグイン固有のエラー メッセージまたは警告メッセージは、Web ページに Media Master を統合するための Java プラグインをロードするページで表示される、ポップアップ形式のアラートになっています。一般的にこのメッセージは、Media Master が含まれるページに移動して最初に Java プラグインがロードされるときに表示されます。 |
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Tomcat のエラーは、Cisco Unity Connection サーバにファイルの破損やメモリ不足などのシステム エラーがある場合に発生します。通常、Tomcat のエラー メッセージでは、一連のアプリケーション エラーがリストされます。各例外の後には、エラー発生時に Tomcat サービスが実行しようとしていた処理の説明が表示されます。また、例外によっては、エラーに関する説明メッセージも表示されます。エラー メッセージの「例外(Exception)」セクションと「根本原因(Root Cause)」セクションには、問題に関する追加情報が表示される場合があります。 |
具体的なエラー メッセージについては、次の各項を参照してください。
• エラー メッセージ:「サインイン ステータス - アカウントはロックされました(Sign-In Status - Account Has Been Locked)」
• エラー メッセージ:「Apache Tomcat/<Version> - HTTP Status 500 - Internal Server Error.」
• エラー メッセージ:「サイトを利用できません(Site Is Unavailable)」
• エラー メッセージ「このユーザ アカウントにはメールボックスがありません。Cisco Personal Communications Assistantにサインインできません。Cisco PCA の使用には、メールボックスがあるアカウントが必要です(This User Account Does Not Have a Mailbox and Cannot Sign In to the Web Inbox. To Use the Web Inbox, You Must Have an Account with a Mailbox)」
• Cisco Unity Connection の管理 または Cisco PCA で PC のマイクを使用中のエラー メッセージ「<メッセージを保存> できませんでした(Failed to <Save Message>)」
• 電話を使用して MediaMaster を介して録音を再生しようとするときの「アクセスが拒否された(Access Denied)」エラー メッセージ
エラー メッセージ:「サインイン ステータス - アカウントはロックされました(Sign-In Status - Account Has Been Locked)」
エラー メッセージ「サインイン ステータス - アカウントはロックされました(Sign-in status - account has been locked)」が表示された場合は、ユーザのサインイン失敗回数が許可された上限を超えた可能性があります (この上限は、Cisco Unity Connection の管理の [システム設定(System Settings)] > [認証規則(Authentication Rules)] ページで設定します)。ユーザが自分の資格情報を忘れた可能性や、認証されていないユーザがアクセスを試みた可能性もあります。
次のタスク リストを使用して、問題の原因確認と解決を行ってください。
1. アカウントがロックされていることを確認するには、Cisco Unity Connection の管理 で、[ユーザ(Users)] > 各ユーザの [パスワードの設定の編集(Edit Password Settings)] ページに移動し、[パスワードの選択(Choose Password)] メニューから [Web アプリケーション(Web Application)] を選択します。[Web アプリケーション パスワードの設定(Web Applications Password Settings)] で、ユーザ クレデンシャルのステータスを確認し、パスワードが管理者によってロックされていないか、サインインに失敗していないか、またはサインインの失敗回数が許容値を超えたためにパスワードがロックされていないかを確認できます。
2. ユーザ アカウントのロックを解除するには、Cisco Unity Connection の管理 で、[ユーザ(Users)] > 各ユーザの [パスワードの設定の編集(Edit Password Settings)] ページに移動し、[パスワードの選択(Choose Password)] メニューから [Web アプリケーション(Web Application)] を選択します。[Web アプリケーション パスワードの設定(Web Applications Password Settings)] で、[パスワードのロック解除(Unlock Password)] を選択します。
(注) パスワードが期限切れになったり、サインイン試行の失敗回数が多すぎたりしたため、デフォルトのアプリケーション管理アカウントがロックされた場合、アプリケーション管理アカウントはどれも Cisco Unified Serviceability にサインインできなくなります (デフォルトのアプリケーション管理アカウントのアカウント名とパスワードは、インストール時に指定し、追加のアプリケーション管理アカウントの作成と管理は Cisco Unity Connection の管理で行います)。アカウントのロックを解除するには、utils cuc reset password CLI コマンドを使用して、パスワードを変更します。パスワードを変更すると、アカウントもロック解除されます (アカウントがハッキングされた場合は、パスワードを変更せずにロック解除しないでください)。
エラー メッセージ:「Apache Tomcat/<Version> - HTTP Status 500 - Internal Server Error.」
インストール時にファイルが破損したり、Tomcat のメモリが破損すると、ユーザにエラー メッセージ「Apache Tomcat/<version> - HTTP status 500 - internal server error.」が表示される場合があります。これが問題の原因であることを確認するには、Tomcat のエラー ページで例外の根本原因が示されていないかチェックします。次のような例外メッセージが示されている場合は、ファイルまたはメモリが破損しています。
java.lang.ClassFormatError: <classpath>/<classname> (Illegal constant pool index)
Cisco TAC にお問い合わせください。
エラー メッセージ「このユーザ アカウントにはメールボックスがありません。Cisco Personal Communications Assistantにサインインできません。Cisco PCA の使用には、メールボックスがあるアカウントが必要です(This User Account Does Not Have a Mailbox and Cannot Sign In to the Web Inbox. To Use the Web Inbox, You Must Have an Account with a Mailbox)」
有効なクレデンシャルはあるが、関連する Cisco Unity Connection メールボックスのないユーザが Cisco Personal Communications Assistant にサインインしようとすると、エラー「このユーザ アカウントにはメールボックスがありません。Cisco Personal Communications Assistant にサインインできません。Cisco PCA の使用には、メールボックスがあるアカウントが必要です(This User Account Does Not Have a Mailbox and Cannot Sign In to the Web Inbox. To Use the Web Inbox, You Must Have an Account with a Mailbox)」
この問題を解決するには、そのユーザ用にメールボックス付きのアカウントを作成します。Cisco Unity Connection 管理者は、自分の Cisco Unity Connection アカウントを管理するために Cisco PCA にサインインする際に使用するユーザ アカウントを、Cisco Unity Connection の管理へのサインインに使用しないことを推奨します。
Cisco Unity Connection の管理 または Cisco PCA で PC のマイクを使用中のエラー メッセージ「<メッセージを保存> できませんでした(Failed to <Save Message>)」
既存の .wav ファイルをアップロード中、または PC のマイクを使用して新しい録音済みメッセージを音声名またはグリーティングとして保存するときに、失敗した操作に関するエラー メッセージを受け取ることがあります。たとえば、PC のマイクを使用して新しいグリーティングを保存するときに、「グリーティングを保存できませんでした(Failed to Save Greeting)」というエラー メッセージが表示されます。このエラー メッセージは、Cisco Unity Connection の Cisco Unity Connection の管理(CUCA)または Cisco Personal Communications Assistant(CPCA)Web アプリケーションが使用されている場合に表示されます。クライアント側の Java コンソール ログには、次の例外も表示されます。
Exception in thread "Timeout guard" java.security.AccessControlException: access denied (java.net.SocketPermission 10.93.231.234:8443 connect,resolve)
録音されたメッセージを正常に送信するには、Unity Connection サーバの IP アドレスを使用し、一般的に java.policy と名付けられるクライアント側の JRE セキュリティ プロファイル ファイルに対し、次のエントリを追加します。クラスタに対しては、各パブリッシャとサブスクライバに対してエントリを追加する必要があります。
permission java.net.SocketPermission "10.93.237.101:8443", "connect,resolve";
java.policy セキュリティ プロファイル ファイルを変更しようとしているときにアクセス許可のエラーが発生した場合は、親からの固有のアクセス許可ではなく、読み取り専用ではないアクセス許可を設定してください。
電話を使用して MediaMaster を介して録音を再生しようとするときの「アクセスが拒否された(Access Denied)」エラー メッセージ
ユーザが Web Inbox を介して Cisco Personal Communications Assistant(CPCA)を開き、録音を再生しようとすると、「アクセスが拒否された(Access Denied)」というエラーを受信します。この問題を解決するには、Web Inbox を開いて録音を再生するのではなく、新しいウィンドウで Cisco PCA を直接開きます。
Cisco Unity Connection 10.x で、メニュー バーにテキストが表示されない(Microsoft Windows のみ)
Cisco Personal Communications Assistant Web ツールのメニュー バーにテキストが表示されず、メニュー項目を示す下向きの矢印だけが表示される場合は、次の手順に従ってください。
Cisco Personal Communications Assistant のメニュー バーに必要な DLL を再登録する方法
ステップ 1 ユーザのワークステーションで、[スタート(Start)] を選択し、[ファイル名を指定して実行(Run)] を選択します。
ステップ 2 [ファイル名を指定して実行(Run)] ウィンドウに「 regsvr32 msscript.ocx 」と入力し、[OK] を選択します。
ステップ 3 DLL の登録が成功したことを通知するダイアログボックスで、[OK] を選択します。
ステップ 4 [スタート(Start)] を選択し、[ファイル名を指定して実行(Run)] を選択します。
ステップ 5 [ファイル名を指定して実行(Run)] ウィンドウに「regsvr32 dispex.dll」と入力し、[OK] を選択します。
ステップ 6 DLL の登録が成功したことを通知するダイアログボックスで、[OK] を選択します。
ステップ 7 [スタート(Start)] を選択し、[ファイル名を指定して実行(Run)] を選択します。
ステップ 8 [ファイル名を指定して実行(Run)] ウィンドウに regsvr32 dispex.dll と入力し、[OK] を選択します。
ステップ 9 DLL の登録が成功したことを通知するダイアログボックスで、[OK] を選択します。