Cisco Unified SRST の新機能について
ここでは、次の内容について説明します。
• 「Cisco Unified SRST V4.3/7.0 の新機能」
• 「Cisco Unified SRST V4.2(1) の新機能」
• 「Cisco Unified SRST V4.1 の新機能」
• 「Cisco Unified SRST V4.0 の新機能」
• 「Cisco SRST V3.4 の新機能」
• 「Cisco SRST V3.3 の新機能」
• 「Cisco SRST V3.2 の新機能」
• 「Cisco SRST V3.1 の新機能」
• 「Cisco SRST V3.0 の新機能」
• 「Cisco SRST V2.1 の新機能」
• 「Cisco SRST V2.02 の新機能」
Cisco Unified SRST V4.2(1) の新機能
Cisco Unified SRST バージョン 4.2(1) には、次の新機能が導入されています。
• 「E911 サービス」の機能拡張
Cisco Unified SRST V4.1 の新機能
Cisco Unified SRST バージョン 4.1 には、次の新機能が導入されています。
• 「E911 サービス」
Cisco IP Communicator のサポート
Cisco IP Communicator は、パーソナル コンピュータでのテレフォニー サポートを拡張するソフトウェアベースのアプリケーションです。この SCCP ベースのアプリケーションを使用すると、コンピュータを IP Phone として機能させることができます。その結果、出先やオフィスなど、ユーザが企業ネットワークにアクセスできる場所であればどこからでも高品質の音声コールを利用できるようになります。Cisco IP Communicator は、カラー画面、キーパッド、機能ボタン、およびソフトキーを備えたグラフィカルな表示ベースの IP Phone として、ユーザのコンピュータ画面に表示されます。
WAN リンク障害に対する H.323 VoIP コール プリザベーションの機能拡張
WAN リンク障害に対する H.323 VoIP コール プリザベーションの機能拡張では、Cisco Unified Communications Manager などのエンティティによってシグナリングが処理される H.323 トポロジの接続が保持されるようになりました。このエンティティは、2 つの接続側の間でシグナリングを行う相手方エンドポイントおよびブローカとは異なります。
コール プリザベーションが有用になるのは、ゲートウェイと相手方エンドポイント(通常は Cisco Unified IP Phone)が同じサイトに配置され、コール エージェントがリモート側に配置されているために、接続障害の発生する確率が高くなっている場合です。
詳細については、『 Cisco IOS H.323 Configuration Guide , Release 12.4T』の「Configuring H.323 Gateways」の章を参照してください。
ビデオ サポート
この機能を使用すると、Cisco Unified SRST が Cisco Unified Communications Manager と同等の機能を保持するように、ビデオ パラメータを設定できます。Cisco Unified SRST が有効になっている場合、ビデオ機能に関して Cisco Unified IP Phone を再設定する必要はありません。これは、すべての ephone が、Cisco Unified Communications Manager に対して使用される同一の設定を保持するためです。ただし、call-manager-fallback コンフィギュレーション モードを開始して、Cisco Unified SRST のビデオ パラメータを設定する必要があります。ビデオ用の機能セットは、Cisco Unified SRST オーディオ コールの場合と同じです。
詳細については、「ビデオ パラメータの設定」を参照してください。
Cisco SIP SRST 3.4
Cisco SIP SRST バージョン 3.4 では、Session Initiation Protocol(SIP)ネットワークの SRST 機能について説明します。Cisco SIP SRST バージョン 3.4 は、基本的なレジストラ サービスと Back-To-Back User Agent(B2BUA; バックツーバック ユーザ エージェント)サービスを提供して、外部の SIP プロキシ サーバへのバックアップを行います。このサービスは、WAN 接続が停止して SIP IP Phone がプライマリ SIP プロキシと通信できなくなった場合に、その SIP 電話機によって使用されます。
Cisco SIP SRST バージョン 3.4 では、ローカルおよび SIP WAN ネットワーク全体で、標準の RFC 3261 機能サポートに基づいて SIP 電話機をサポートすることができます。Cisco SIP SRST バージョン 3.4 を使用すると、Skinny Client Control Protocol(SCCP)電話機と同じ方法で、SIP 電話機から SIP ネットワークを介してコールを発信できます。SIP SRST バージョン 3.4 の詳細については、『 Cisco SIP SRST Version 3.4 System Administrator Guide 』を参照してください。
Secure SRST
リモート サイトに配置され、ゲートウェイ ルータに接続されている安全な Cisco IP Phone は、WAN を使用して Cisco Unified Communications Manager と安全に通信することができます。ただし、WAN リンクまたは Cisco Unified Communications Manager がダウンした場合、リモート電話機からの通信はすべて保護されていない状態になります。この状況に対処するために、ゲートウェイ ルータは Secure SRST モードで機能できるようになっています。このモードは、WAN リンクまたは Cisco Unified Communications Manager がダウンした場合にアクティブになります。WAN リンクまたは Cisco Unified Communications Manager が回復すると、Cisco Unified Communications Manager は、安全なコール処理機能を再開します。
Secure SRST は、認証、保全性、およびメディア暗号化など、新しい SRST セキュリティ機能を提供します。認証は、ユーザに対して、通話相手の身元が正しいことを保証します。保全性は、特定のデータがエンティティ間で変更されていないことを保証します。暗号化は機密性を意味します。つまり、対象となる受信者以外の人はデータを読み取れないということです。これらのセキュリティ機能を使用すると、SRST 音声コールのプライバシーが確保され、音声のセキュリティ侵害や ID 盗難から保護されます。詳細については、「Secure SRST の設定」を参照してください。
Cisco Unified IP Phone 7970G および Cisco Unified 7971G-GE のサポート
Cisco Unified IP Phone 7970G および 7971G-GE は、IP ネットワークを介して音声通信を行うフル装備の電話機です。これらの電話機は従来のアナログ電話機と同じように機能するため、電話コールの発信と受信のほか、消音、保留、コール転送、短縮ダイヤル、および自動転送などの機能を利用できます。また、データ ネットワークに接続されるため、拡張 IP テレフォニー機能を利用して、たとえば、ネットワーク情報およびサービスのほか、カスタマイズ可能な機能およびサービスにアクセスすることができます。さらに、ファイル認証、デバイス認証、シグナリング暗号化、およびメディア暗号化などのセキュリティ機能もサポートしています。
Cisco Unified IP Phone 7970G および 7971G-GE は、また、カラー タッチスクリーン、最大 8 つの回線番号または短縮ダイヤル番号のサポート、およびボタンや機能に関する文脈依存オンライン ヘルプなど、各種の高度な機能を備えています。SRST に固有の設定を行う必要はありません。
詳細については、 Cisco Unified IP Phone 7900 シリーズ マニュアル を参照してください。
(注) Cisco Unified IP Phone 7970G および 7971G-GE には、Cisco Unified IP Phone 7914 拡張モジュールを接続できます。詳細については、「Cisco Unified IP Phone 7914 拡張モジュールのサポート」を参照してください。
コール プリザベーションのタイムアウトなし
停止時にブランチで既存の H.323 コールが保持されるようにするには、 no h225 timeout keepalive コマンドを入力して、H.225 キープアライブ タイマーを無効にします。この機能は、Cisco IOS Release 12.3(7)T1 以降のバージョンでサポートされています。詳細については、「Cisco Unified SRST の説明」を参照してください。
RFC 2833 DTMF リレーのサポート
Cisco Skinny Client Control Protocol(SCCP)電話機(Cisco SRST システムで使用される電話機など)は、アウトオブバンド DTMF ディジット表示だけをサポートします。SCCP 電話機からリモートの SIP ベース IVR アプリケーションおよびボイスメール アプリケーションにディジット情報を送信できるようにするには、Cisco SRST 3.2 以降のバージョンで、アウトオブバンド SCCP ディジット表示から DTMF リレー用 SIP 標準(RFC 2833)への変換を行います。この方法を SIP VoIP ダイヤル ピアで選択するには、dtmf-relay rtp-nte コマンドを使用します。設定手順については、「付録 A:SIP 用の Cisco Unified SRST サポートの準備」を参照してください。
Cisco Unity Express システムに接続している SIP ネットワーク上のボイスメールを使用するには、非標準の SIP Notify 形式を使用します。Notify 形式を設定するには、dtmf-relay コマンドで sip-notify キーワードを使用します。 sip-notify キーワードの使用は、Cisco SRST 3.0 および 3.1 との下位互換性のために必要になる場合があります。
Cisco Unified IP Phone 7920 のサポート
Cisco Unified Wireless IP Phone 7920 は、使いやすい IEEE 802.11b 準拠の無線 IP Phone で、Cisco Unified Communications Manager および Cisco Aironet 1200、1100、350、340 シリーズの Wi-Fi(IEEE 802.11b)アクセス ポイントと連携して、総合的な音声通信を実現します。この電話機は、Cisco AVVID Wireless Solution の主要部分として、エンドツーエンドの Cisco ネットワークを介して、セキュリティ、モビリティ、QoS(Quality Of Service)、および管理などのシームレスなインテリジェント サービスを提供します。
設定を行う必要はありません。
Cisco Unified IP Phone 7936 のサポート
Cisco Unified IP Conference Station 7936 は、VoIP テクノロジーを使用した IP ベースでハンドフリーの電話会議用端末です。IP Conference Station は、従来のアナログ会議装置に置き換わるもので、IP ネットワークを介してビジネス会議機能(コール保留、コール再開、コール転送、コール リリース、リダイヤル、消音、および会議など)を提供します。
設定を行う必要はありません。
IP Phone のディスプレイに対する追加の言語オプション
Cisco Unified IP Phone 7940G および Cisco Unified IP Phone 7960G のディスプレイには、ドイツ語、デンマーク語、スペイン語、フランス語、イタリア語、日本語、オランダ語、ノルウェー語、ポルトガル語、ロシア語、スウェーデン語、および英語に対応する追加の ISO-3166 コードを設定できます。
(注) この機能が使用可能になるのは、Cisco SRST が Cisco Unified Communications Manager V3.2 の下で動作している場合のみです。
H.450.2 および H.450.3 を使用した打診コール転送および自動転送
Cisco SRST V1.0、Cisco SRST V2.0、および Cisco SRST V2.1 を使用すると、ブラインド コール転送および自動転送を行うことができます。ブラインド コールでは、コール転送元および自動転送元は、転送先に対して通知または打診を行うことはできません。これら 3 つのバージョンの Cisco SRST は、Cisco SRST 独自のメカニズムを使用して、ブラインド転送を実行します。Cisco SRST V3.0 には、ITU-T H.450.2(H.450.2)標準を使用した打診によるコール転送と、ITU-T H.450.3(H.450.3)標準を使用した自動転送を H.323 コールに対して実行する機能が追加されています。
Cisco SRST V3.0 では、IP Phone でデフォルト セッション アプリケーションを使用して、H.450.2 および H.450.3 を使用したコール転送および自動転送を開始することがサポートされています。デフォルト セッション アプリケーションによって提供される組み込みの H.450.2 および H.450.3 サポートは、PSTN インターフェイスのタイプに関係なく、IP Phone で開始されるコール転送および自動転送に適用されます。
打診転送を使用できるようにするには、Cisco SRST ルータに二重回線モードを設定する必要があります。「二重回線電話機の設定」を参照してください。
(注) VoIP ネットワーク内の音声ゲートウェイ ルータはすべて、H.450 をサポートしている必要があります。H.450 をサポートする場合、Cisco SRST を使用するルータでは、Cisco SRST V3.0 以降のバージョンまたは Cisco IOS Release 12.2(15)ZJ 以降のリリースを実行する必要があります。Cisco SRST を使用しないルータでは、Cisco SRST V2.1 以降のバージョンまたは Cisco IOS Release 12.2(11)YT 以降のリリースを実行する必要があります。
デフォルト セッション アプリケーションの詳細については、『 Default Session Application Enhancements 』を参照してください。
設定については、「Cisco SRST 3.0 での H.450.2 および H.450.3 を使用した打診コール転送および自動転送」を参照してください。
Cisco Unified IP Phone 用にカスタマイズされたシステム メッセージ
フォールバック モードの Cisco Unified IP Phone 7905G、Cisco Unified IP Phone 7940G、Cisco Unified IP Phone 7960G、および Cisco Unified IP Phone 7910 ユニットに表示されるディスプレイ メッセージは、カスタマイズできます。新しい system message コマンドを使用すると、このディスプレイ メッセージをルータごとに編集できます。カスタム システム メッセージ機能では、英語だけがサポートされています。
詳細については、「Cisco Unified IP Phone 用にカスタマイズされたシステム メッセージの設定」を参照してください。
二重回線モード
max-dnコマンドに追加された新しいキーワードを使用すると、IP Phone を二重回線モードに設定できます。二重回線 IP Phone はそれぞれ、1 つの音声ポートと、2 つの独立したコールを処理する 2 つのチャネルを備えている必要があります。このモードでは、1 つの ephone-dn(ephone の電話番号)で、コール ウェイティング、コール転送、および会議の各機能を使用できます。Cisco SRST フォールバック時に使用できる DN の数には上限があります。 max-dn コマンドは、Cisco SRST ルータ上のすべての IP Phone に影響します。
設定については、「二重回線電話機の設定」を参照してください。
E1 R2 シグナリングのサポート
Cisco SRST V3.0 は、E1 R2 シグナリングをサポートしています。R2 シグナリングは、チャネル化 E1 ネットワークに共通の国際的なシグナリング標準です。ただし、R2 に関する単一のシグナリング標準はありません。R2 は ITU-T Q.400-Q.490 勧告で定義されていますが、まったく異なる方法で R2 を実装している国と地域が数多く存在します。シスコシステムズでは、この問題に対処するため、Cisco IOS ソフトウェアにおいて R2 シグナリングのローカライズされた実装を数多くサポートしています。
シスコシステムズの E1 R2 シグナリングのデフォルトは ITU です。ITU は、デンマーク、フィンランド、ドイツ、ロシア(ITU バリエーション)、香港(ITU バリエーション)、および南アフリカ(ITU バリエーション)の各国をサポートしています。「ITU バリエーション」という表現は、指定の国に複数の R2 シグナリング タイプが存在することを意味します。ただし、シスコでは ITU バリエーションをサポートしています。
また、シスコシステムズでは、次の国、地域、および企業における E1 R2 シグナリングの特定のローカル バリエーションもサポートしています。
• アルゼンチン
• オーストラリア
• ボリビア
• ブラジル
• ブルガリア
• 中国
• コロンビア
• コスタリカ
• 東欧(クロアチア、ロシア、およびスロバキア共和国など)
• エクアドル(ITU)
• エクアドル(LME)
• ギリシャ
• グアテマラ
• 香港(中国のバリエーションを使用)
• インドネシア
• イスラエル
• 韓国
• ラオス
• マレーシア
• マルタ
• ニュージーランド
• パラグアイ
• ペルー
• フィリピン
• サウジアラビア
• シンガポール
• 南アフリカ(Panaftel のバリエーション)
• Telmex 社(メキシコ)
• Telnor 社(メキシコ)
• タイ
• ウルグアイ
• ベネズエラ
• ベトナム
欧州の日付形式
Cisco IP Phone のディスプレイの日付形式には、次の 2 つの追加形式を設定できます。
• yy-mm-dd(year-month-day)
• yy-dd-mm(year-day-month)
設定については、「IP Phone のクロック、日付、および時刻の形式の設定」を参照してください。
二重回線モードのハントストップ
huntstop コマンドには、新しいキーワードが追加されています。 channel キーワードを使用すると、プライマリ回線が通話中または無応答の場合に、二重回線設定におけるセカンダリ チャネルのハンティングがスキップされます。
設定については、「ダイヤル ピアとチャネルのハンティングの設定」を参照してください。
フラッシュ ファイルからのマルチキャスト用の Music On Hold
Cisco SRST は、Music On Hold(MOH)をフラッシュ メモリ内のフラッシュ MOH ファイルから連続的にマルチキャスト出力することをサポートするように設定できます。
詳細については、「XML API スキーマの定義」を参照してください。
呼び出しタイムアウトのデフォルト
呼び出しタイムアウトのデフォルトは、無応答時の自動転送が有効になっていない内線番号に対して設定できます。タイムアウトが発生すると、着信コールが発信者に接続解除コードを返します。このメカニズムにより、自動転送と接続解除を監視しない Foreign Exchange Office(FXO)などのインターフェイスを介して受信された着信コールが呼び出し中のままになることが防止されます。詳細については、「呼び出しタイムアウトのデフォルトの設定」を参照してください。
第 2 発信音
第 2 発信音は、Cisco SRST を実行している Cisco Unified IP Phone で使用できます。第 2 発信音が生成されるのは、ユーザが定義済みの PSTN アクセス プレフィックスをダイヤルしたときです。たとえば、外線に接続するために指定番号を押すと、別のダイヤル トーンが聞こえます。
第 2 発信音を作成するには、secondary-dialtone コマンドを使用します。詳細については、「第 2 発信音の設定」を参照してください。
電話機の登録に関するシステム ログ メッセージ
電話機が Cisco SRST に対して登録または登録解除された場合は必ず、システム ログに診断メッセージが追加されます。
3 者間の G.711 Ad Hoc 会議
Cisco SRST は、G.711 符号化技術を使用した 3 者間の Ad Hoc 会議をサポートしています。会議を使用できるようにするには、IP Phone の 1 つ以上のボタンに 2 つ以上の回線を接続する必要があります。
詳細については、「3 者間 G.711 Ad Hoc 会議の有効化」を参照してください。
Cisco VG248 Analog Phone Gateway バージョン 1.2(1) 以降のバージョンのサポート
Cisco VG248 Analog Phone Gateway は、Cisco AVVID(Architecture for Voice, Video and Integrated Data)によって実現された混合環境ソリューションです。このソリューションを使用すると、企業は、従来のアナログ デバイスをサポートする一方で、IP テレフォニーを使用して得られる新たな機会を活用することができます。Cisco VG248 は、Cisco Unified Communications Manager をベースにした企業の音声システムにおいてアナログ電話機、FAX マシン、モデム、ボイスメール システム、およびスピーカフォンを使用するための高密度ゲートウェイです。
Cisco Unified Communications Manager のフォールバック中、Cisco SRST は Cisco VG248 を Cisco Unified IP Phone のグループと見なします。Cisco Unified SRST は、Cisco VG248 の 48 個のポートそれぞれを個別の Cisco Unified IP Phone と見なします。Cisco VG248 バージョン 1.2(1) 以降のバージョンのサポートは、Cisco Unified SRST バージョン 2.1 でも利用できます。
詳細については、『 Cisco VG248 Analog Phone Gateway Data Sheet 』および『 Cisco VG248 Analog Phone Gateway Version 1.2(1) Release Notes 』を参照してください。
IP Phone のディスプレイに対する追加の言語オプション
Cisco Unified IP Phone 7940G および Cisco Unified IP Phone 7960G のディスプレイには、次の各国に対応する ISO-3166 コードを設定できます。
• フランス
• ドイツ
• イタリア
• ポルトガル
• スペイン
• 米国
(注) この機能が使用可能になるのは、Cisco SRST が Cisco Unified Communications Manager V3.2 の下で動作している場合のみです。
設定については、「IP Phone の言語表示の設定」を参照してください。
Cisco SRST の集約
Cisco Unified Communications Manager 3.3(2) 以降を実行するシステムでは、デフォルト ゲートウェイ上で Cisco SRST を実行する際の制限がなくなりました。複数の SRST ルータを使用して、追加の電話機をサポートすることができます。コール転送と自動転送を正しく機能させるには、ダイヤル ピアとダイヤル プランを慎重に計画し、設定する必要があります。
Cisco ATA 186 および ATA 188 のサポート
Cisco ATA アナログ電話アダプタは、受話器とイーサネット間のアダプタで、このアダプタを使用すると、標準のアナログ電話機を IP ベースのテレフォニー ネットワーク上で動作させることができます。Cisco ATA は、別々の電話番号が割り当てられた 2 つの音声ポートをサポートしています。Cisco ATA 188 には、RJ-45 10/100BASE-T データ ポートも搭載されています。Cisco SRST は、音声コールに対して、Skinny Client Control Protocol(SCCP)を使用した Cisco ATA 186 および Cisco ATA 188 のみをサポートしています。
Cisco Unified IP Phone 7902G のサポート
Cisco Unified IP Phone 7902G は、エントリレベルの IP Phone であり、ロビー、研究室、製造フロア、および通路など、基本的なコール機能だけが求められるエリアでの音声通信ニーズに対応しています。
この電話機は、リダイヤル、コール転送、会議、およびボイスメール アクセスの各機能にワンタッチでアクセスできる固定の機能キーを備えた単一回線 IP Phone です。他の Cisco IP Phone と同様に、Cisco Unified IP Phone 7902G もインライン パワーをサポートしています。インライン パワーを使用すると、電話機が LAN 経由で電力を受信できるようになります。この機能により、ネットワーク管理者は電力を集中制御できるため、ネットワークのアベイラビリティが向上します。
Cisco Unified IP Phone 7905G のサポート
Cisco Unified IP Phone 7905G は、中核的なビジネス機能を備えた基本的な IP Phone です。この電話機は、単一回線へのアクセスを提供するほか、ピクセルベースの Liquid Crystal Display(LCD; 液晶ディスプレイ)を通してユーザにコール機能の操作方法を案内する 4 つの対話型ソフトキーを備えています。将来のファームウェア リリースでは、ディスプレイのグラフィック機能によって、コール情報を表示したり、機能に直感的にアクセスしたり、言語をローカライズしたりできるようになります。Cisco Unified IP Phone 7905G は、インライン パワーをサポートしています。インライン パワーを使用すると、電話機が LAN 経由で電力を受信できるようになります。
設定を行う必要はありません。
Cisco Unified IP Phone 7912G のサポート
Cisco Unified IP Phone 7912G は、中核的なビジネス機能を備えており、利用する電話トラフィック量が中程度までのパーティション内作業者に対応しています。4 つの動的なソフトキーを使用して、各種のコール機能にアクセスすることができます。グラフィック ディスプレイでは、コール情報を表示することや、機能にアクセスすることができます。
Cisco Unified IP Phone 7912G は、統合イーサネット スイッチをサポートし、ローカル PC への LAN 接続を提供します。また、この電話機は、インライン パワーをサポートしています。インライン パワーを使用すると、電話機が LAN 経由で電力を受信できるようになります。この機能により、ネットワーク管理者は電力を集中制御できるため、ネットワークのアベイラビリティが向上します。インライン パワーとイーサネット スイッチのサポートを組み合せることで、必要なケーブル配線を減らして、デスクトップへのワイヤ 1 本だけで済ませることができます。
Cisco Unified IP Phone 7914 拡張モジュールのサポート
Cisco Unified IP Phone 7914 拡張モジュールは、Cisco Unified IP Phone 7960G に接続され、電話機に 14 のライン アピアランスまたは短縮ダイヤル番号を追加します。IP Phone には拡張モジュールを 2 つまで接続できます。拡張モジュールを 2 つ使用すると、28 のライン アピアランスまたは短縮ダイヤル番号が追加され、合計で 34 のライン アピアランスまたは短縮ダイヤル番号が使用可能になります。
Cisco Unified IP Phone Conference Station 7935 のサポート
Cisco IP Conference Station 7935 は、IP ベースの全二重方式でハンドフリーの電話会議用端末で、デスクトップやオフィス、および中小規模の会議室で使用されます。このデバイスは、シンプルな RJ-45 接続によって Cisco Catalyst 10/100 イーサネット スイッチ ポートに接続され、DHCP を介して IP ネットワークにデバイス自体が動的に設定されます。Cisco 7935 をイーサネット スイッチ ポートに接続する作業を除き、管理作業を行う必要はありません。Cisco 7935 は、接続サービスのために Cisco Unified Communications Manager に動的に登録して、適切なエンドポイント電話番号のほか、Cisco Unified Communications Manager に組み込まれているソフトウェア拡張機能や個人用設定をすべて受信します。
Cisco Unified IP Phone 7935 は、ユーザにコール機能の操作方法を案内する 3 つのソフトキーとメニュー ナビゲーション キーを備えています。また、この電話機はピクセルベースの LCD ディスプレイも備えています。ディスプレイには、日付と時刻、発信側の名前、発信側の番号、ダイヤルされた番号、機能、および回線状況などが表示されます。
設定を行う必要はありません。
電話番号の増加
表3 に示すとおり、ルータの電話番号が増えました。
表3 Cisco IOS Release 12.2(11)T における電話番号の増加
|
|
|
|
|
Cisco 1751 |
24 |
96 |
120 |
Cisco 1760 |
24 |
96 |
120 |
Cisco 2600XM |
24 |
96 |
120 |
Cisco 2691 |
72 |
216 |
288 |
Cisco 3640 |
72 |
216 |
288 |
Cisco 3660 |
240 |
720 |
960 |
Cisco 3725 |
144 |
432 |
576 |
Cisco 3745 |
240 |
720 |
960 |