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この章では、トラフィック代行受信を使用して、WAAS デバイスをモニタする方法について説明します。この章の構成は、次のとおりです。
ここでは、WCCP 代行受信が正しく機能している場合に使用可能ないくつかの IOS コマンドおよび WAAS WCCP コマンドについて説明します。
show ip wccp IOS コマンド出力には、多数のルータ、WAE またはサービス グループ、リダイレクトされるパケット、および転送方式とリターン方式を含む、WCCP インベントリが示されます。これは、WCCP 代行受信が正しく動作しているかどうかを確認するために最も一般的に使用される CLI コマンドです。
show ip wccp [ service_group# ] [detail]
次の例は、コマンドをオプションの引数とキーワードと一緒に使用する方法と、オプションの引数とキーワードを指定せずにコマンドを使用する方法の両方を示しています。
図 2-1 では、サービス グループ 61 に登録されている 1 つの代行受信ルータと 1 つの WAE が存在することを示す、show ip wccp IOS コマンド出力の領域が強調表示されています。
図 2-2 では、Total Packets s/w Redirect カウンタがソフトウェアベースのプラットフォーム(たとえば、Cisco ISR)で増加していることを示す、show ip wccp IOS コマンド出力の領域が強調表示されています。
図 2-3 では、Total Packets s/w Redirect カウンタがハードウェアベースのプラットフォーム(たとえば、Cisco Catalyst 6500)で増加していないことを示す、show ip wccp IOS コマンド出力の領域が強調表示されています。
show ip wccp service_group# detail IOS コマンド出力は、状態、使用されるリダイレクト方式とリターン方式、および接続時間などに関する情報を提供します。図 2-4 は、デフォルトのリダイレクト方式と割り当て方式が使用されるソフトウェアベースのプラットフォームの出力例を示しています。
図 2-4 コマンド出力の例 1:show ip wccp service_group# detail
図 2-5 は、L2 リダイレクトとマスク割り当て用に設定されているハードウェアベースのプラットフォームの出力例を示しています。CLI 出力は若干異なり、これらの設定済みのパラメータを反映しています。
図 2-5 コマンド出力の例 2:show ip wccp service_group# detail
WAE CLI から使用可能な show wccp WAAS コマンドを使用して、WCCP が正しく設定され動作していることを確認できます。
show wccp services コマンドを使用して、設定された WCCP サービスを表示できます。
Services Enabled on this WAE:
TCP Promiscuous 61
show wccp status コマンドは、WCCP のイネーブル化されたステータスと設定されたサービスの ID を表示します。
show wccp routers コマンドはルータが確認された情報および WAE で確認できない情報を表示します。
show wccp statistics は、WCCP の一般ルーティングのカプセル化のパケット関連情報を示します。WCCP のリダイレクトは、出力の最初の 2 行のいずれが増加している場合にも機能します。
ここでは show interface コマンドを使用して、インライン代行受信設定と正しい操作を確認する方法を説明します。
show interface InlineGroup コマンドを使用して、選択したインターフェイスのインライン グループ情報とスロットおよびインライン グループ番号を表示できます。
インライン インターフェイスは次の 2 つの方法で動作します。
• 代行受信動作モード:パケットは、最適化のために WAAS に渡されます。
• バイパス動作モード:障害または管理シャットダウン中の InLineGroup でのポート間のメカニカルなバイパス (Cisco AppNav コントローラ インターフェイス モジュール s には適用なし)
show interface InlinePort コマンドを使用して、選択したインターフェイスのインライン ポート情報を表示できます。
WCCP のトラブルシューティングに関する詳細については、Cisco DocWiki で入手可能な『 WAAS Troubleshooting Guide 』を参照してください。