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この章では、WAAS Central Manager を使用して、WAAS システムのネットワーク ヘルス、デバイス ヘルス、およびトラフィック代行受信をモニタする方法について説明します。
• 「[WAAS System Dashboard] の使用」
• 「WAAS Central Manager GUI からの CLI コマンドの実行」
WAAS Central Manager の使用に関する詳細については、『 Cisco Wide Area Application Services Configuration Guide 』の「Monitoring and Troubleshooting Your WAAS Network」の章を参照してください。
セキュアな Web ブラウザから、次のようにしてポート 8443 のホスト名または IP アドレスのいずれかを使用して、WAAS Central Manager にログインします。
https:// CM-Host-Name_or_IP Address :8443
WAAS Central Manager にログインするには、正しいユーザ名とパスワード資格情報が必要です。
最初に表示される [WAAS System Dashboard] では、WAAS システムをモニタできます。[Devices] メニューからデバイスを選択すると [Device Dashboard] が表示され、特定のデバイスのアクティビティとパフォーマンスをモニタできます。
WAAS Central Manager GUI では、[System Dashboard] ウィンドウで WAAS ネットワークに関する一般情報および詳細情報を表示できます(図 1-1 を参照)。
図 1-1 [System Dashboard] ウィンドウ
ダッシュボードには、WAAS ネットワークのスナップショットが表示されます。ダッシュボード ウィンドウ上部のメニューを使用すると、デバイスに関する詳細な情報を表示したり、ネットワークを設定、モニタ、管理したりできます。
ダッシュボードの [Alarms] セクション(ウィンドウ右下の灰色のステータス バーのエリア)は、「アラームの表示」 に示すように任意のアラームへの素早いアクセスを提供します。
[Central Manager] ウィンドウ右下の [Alarms Panel] は、発生するアラームをほとんどリアルタイムで表示し、2 分毎の更新でシステムのアラーム データべスへの更新を反映します。アラームは、問題が WAAS 環境に与える可能性がある影響に応じて、[Critical]、[Major]、または [Minor] に分類されます。[Alarms] をクリックするとパネルを表示できます(図 1-2 を参照)。
アラーム パネルにはフィルタリング オプションがあり、パネルに表示するアラームを選択できます。アラーム名の横のチェックボックスをオンにして [Acknowledge] タスクバー アイコンをクリックすると、アラームについてのコメントを入力できます。
アラーム状態の全リストについては、Cisco.com の WAAS Software Download 領域にある『 Alarm Book 』を参照してください。
WAAS Central Manager GUI を使用すると、次の 2 つのウィンドウから、デバイスに関する基本情報および詳細情報を表示できます。
• 「[Device] ウィンドウ」は WAAS ネットワークのすべてのデバイスをデバイス ステータスやデバイスにインストールされているソフトウェアの現在のバージョンなどの基本情報とともに表示します。
• 「[Device Dashboard] ウィンドウ」は、特定のデバイスの詳細情報を表示し、レポートやデバイスのその他の情報にアクセスするメニューを提供します。
[Devices] ウィンドウは、WAAS ネットワークのすべてのデバイスをデバイス ステータスやデバイスにインストールされているソフトウェアの現在のバージョンなどの基本情報とともに表示します。[Devices] ウィンドウは、次のいずれかの操作を実行すると表示できます。
• [Central Manager] ウィンドウの [Devices] メニューをクリックします。
• [Central Manager] ウィンドウの [Devices] メニューにカーソルを合わせ、[All Devices] をクリックします。
図 1-3 に [Devices] ウィンドウの例を示します。
このウィンドウは管理ステータス([Online]、[Offline]、[Pending]、または [Inactive])を含む各デバイスの情報を示します。デバイスのステータスがオフラインの場合、コマンド ライン インターフェイスを使用してステータスとトラフィックの最適化への関与を検証できます。詳細については、「WAAS Central Manager GUI からの CLI コマンドの実行」を参照してください。
さらに [Devices] ウィンドウは、アラーム ライト バーにネットワーク内の各デバイスの [Device Status] を次のいずれかの値で表示します。
[Device Status] が緑以外の値である場合は、ライト バーにカーソルを合わせてステータスの詳細を表示するポップアップ メッセージを確認できます。ポップアップ メッセージをクリックすると、[TroubleShooting Devices Window] が表示されます(図 1-4 を参照)。
図 1-4 [Troubleshooting Devices] ウィンドウ
[Alarm Information] メッセージにカーソルを合わせると、問題を追跡するためのトラブルシューティング リンクのセットがウィンドウ上部に表示されます。 表 1-1 に表示されるリンクを示します。
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このデバイスの [Software Update] ウィンドウを表示します。デバイスのソフトウェア バージョンが Central Manager よりも低い場合のみ表示されます。 |
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デバイスの show コマンド ツールを表示します。詳細については、「WAAS Central Manager GUI からの CLI コマンドの実行」を参照してください。 |
(注) グローバル コンテキストから [Monitor] > [Troubleshoot] > [Alerts] すべてのデバイスの [Troubleshooting Devices] ウィンドウを表示できます。
[Device Dashboard] ウィンドウは、デバイス モデル、IP アドレス、代行受信方法、デバイス特有のチャートなど、WAAS デバイスに関する詳細な情報を表示します (図 1-5 を参照)。
[Device Dashboard] ウィンドウにアクセスするには、[Devices ] > [ device-name ] を選択します。
(注) [Device Dashboard] を使用している場合に利用できるメニューの選択肢は、[System Dashboard] を使用している場合とは異なります。
図 1-5 [Device Dashboard] ウィンドウ
[Device Dashboard] ウィンドウは、ハードウェアや設定の詳細およびそのトラフィックや圧縮統計情報などのデバイスの概要を表示します。このウィンドウから次のデバイス固有の操作を開始できます。
• [Update] リンクをクリックし(表示されている場合)デバイスのソフトウェアを更新する。
• [Telnet] アイコンをクリックして、デバイスとの [Telnet] セッションを確立し、CLI コマンドを発行する。
• その他のアイコンをクリックし、デバイスの設定を削除、リブート、または更新する。
• [Device-Name] メニューをクリックし、その後デバイス グループへのデバイスの割り当てやデバイスへのアクセスを保持するユーザの表示および解除などの操作を選択する。
• チャート内の [Edit] アイコンをクリックし、表示するデータを変更する。
• タスク バー内の [Customize] アイコンをクリックし、チャートやレポートをカスタマイズする。
(注) WAAS Express デバイスの [Device Dashboard] ウィンドウは外観が少し異なります。WAE 固有の情報およびコントロールの一部が表示されません。
WAAS Central Manager GUI により、ネットワークのモニタに利用できる多くのレポートにアクセスできます。一部のレポートはシステム全体のモニタリング情報を表示します。[Device Dashboard] からのみ利用できるその他のレポートは、デバイス固有の情報を表示します。
ここでは次の内容について、様々なモニタリング レポートの例と概要情報を説明します。
利用可能なモニタリング レポートの詳細については、『 Cisco Wide Area Application Services Configuration Guide 』の「 Monitoring and Troubleshooting Your WAAS Network 」の章を参照してください。
WAAS Central Manager GUI では複数のシステム レベルのレポートで、システム全体の情報をモニタできます。ここでは、これらのレポートの例を示します。
詳細については、『 Cisco Wide Area Application Services Configuration Guide 』の「 Monitoring and Troubleshooting Your WAAS Network 」の章を参照してください。
ネットワーク要約レポートは、ネットワーク ヘルスとパフォーマンスの概要を表示します。このレポートを表示するには、[System Dashboard] で [Monitor] > [Network] > [Summary Report] を表示します。図 1-6 にレポートの例を表示します。
[Network Summary] レポートには、トラフィック、キャパシティ、圧縮、ネットワーク アプリケーションに関する要約情報が表示されます。
システム レベルのネットワーク トポロジ レポートを使用すると、WAAS デバイス間のすべての接続をグラフィック表示できます。デバイス レベルのトポロジ レポートでは、特定の WAE に接続されているすべてのピア デバイスが一覧表示され、WAAS ネットワーク内のデバイス同士の関係を確認できます。
トポロジ レポートを表示するには、[System Dashboard] または [Device Dashboard] で [Monitor] > [Network] > [Topology] を選択します。
Central Manager GUI でネットワーク接続の接続最適化の統計情報を表示できます。ここでは、これらの接続レポートの例と概要を示します。
最適化の統計情報とレポートの詳細については、『 Cisco Wide Area Application Services Configuration Guide 』の「 Monitoring and Troubleshooting Your WAAS Network 」の章を参照してください。
TCP 要約レポートを使用して WAAS システム([System Dashboard] から)または特定のデバイス([Device Dashboard] から)の TCP 最適化の統計情報を表示できます。図 1-5 にデバイスの TCP 要約レポートの例を示します。
このレポートを表示するには、いずれかのダッシュボードから [Monitor] > [Optimization] > [TCP Summary Report] を選択します。レポートは次の最適化チャートを含みます。
• Traffic Volume and Reduction
接続統計情報レポートにより、図 1-8 に示すように、デバイスが処理するすべての TCP 接続を表示できます。このレポートを表示するには、[Device Dashboard] で [Monitor] > [Optimization] > [Connection Statistics] を選択します。
[Connections Summary Table] には、選択した WAE 別にアクティブなすべての接続の一覧が示されます。出力では、トラフィックのタイプ、ピア ID、圧縮率、適用されるポリシーなどを強調表示することでフローに関する重要な詳細が示されます。
特定の接続についてさらに詳細を表示するには、接続の左の虫眼鏡アイコンをクリックします。フローの詳細を示すポップアップ ウィンドウが開きます(図 1-9 を参照)。
[Connection Details] レポートには、接続のアドレス、ポート情報、ポリシー情報、トラフィック統計情報が表示されます。レポート ウィンドウには、リアルタイムのトラフィック統計情報をプロットするグラフも表示され、これらの統計情報は 2 秒ごとに更新されます
接続統計情報レポートにより、図 1-10 に示すように、デバイスが処理するすべてのトラフィックを表示できます。このレポートを表示するには、[Device Dashboard] で [Monitor] > [Optimization] > [Connection Trend Report] を選択します。
図 1-10 Connection Trend Report
[Connection Trend Report] にはデバイス上で処理され、最適化されたすべてのトラフィックのパス スルー接続に関するデータが示されます。このデータを使用してデバイス上のすべてのアプリケーションの接続傾向をモニタリングできます。
WAAS Central Manager GUI は多くの統計情報レポートにより、様々なアプリケーション アクセラレータの提供するパフォーマンス ブーストをモニタできます。
アクセラレーション レポートの例については以下を参照してください。
利用可能なすべてのアクセラレータで同様のレポートが利用できます。
アクセラレーション レポートの全リストを含む詳細については、『 Cisco Wide Area Application Services Configuration Guide 』の「 Monitoring and Troubleshooting Your WAAS Network 」の章を参照してください。
HTTPS アクセラレーション レポート(図 1-11 を参照)には、ネットワーク([System Dashboard])または特定のデバイス([Device Dashboard])の HTTPS アクセラレーションの詳細が表示されます。このレポートを表示するには、いずれかのダッシュボードで [Monitor] > [Acceleration] > [HTTPS Acceleration Report] を選択します。
[Device Dashboard] から [Monitor] > [AppNav Report] を選択すると AppNav レポートにより、AppNav コントローラのステータスをモニタできます。
AppNav レポートは AppNav のパフォーマンスに関する多くの統計情報を表示します(図 1-12 を参照)。
遮断されたトラフィックやパススルー トラフィックについての情報、AppNav ポリシーの上位、AppNav 配信またはデータの受け渡しの理由の上位を表示できます。
プラットフォーム レポートにより、リソースとネットワークの利用をモニタできます。ここでは、プラットフォーム レポートの例、[Resource Utilization] を示します。
デバイスのリソース利用を表示するには、[Device Dashboard] で [Monitor] > [Platform] > [Resource Utilization] を選択します(図 1-13 を参照)。
WAAS Central Manager はイベントおよびアクションに関する情報およびメッセージを記録し、WAAS ネットワークで起こったことを追跡できるようにします。ここでは、記録の表示についての例と概要を示します。
詳細については、『 Cisco Wide Area Application Services Configuration Guide 』の「 Monitoring and Troubleshooting Your WAAS Network 」の章を参照してください。
WAAS Central Manager GUI のシステム メッセージ ログ機能を使用すると、WAAS ネットワークで発生したイベントに関する情報を表示できます。このログを表示するには(例については図 1-14 を参照)、[System Dashboard] で [Admin] > [Logs] > [System Messages] を選択します。
図 1-14 [System Message Log] ウィンドウ
アクティビティによって WAAS ネットワークが変更されると、Central Manager は必ずユーザのアクティビティを監査し、ログに記録された時間とアクションを保存します。監査証跡は、[System Dashboard] で [Admin] > [Logs] > [Audit Trail Log] を選択すると表示できます。
図 1-15 [Audit Trail Log] ウィンドウ
[Device Dashboard] ウィンドウで [Admin] > [History] > [Logs] を選択すると、WAAS ネットワークの特定のデバイスの監査情報を表示できます。
フィルタリングを追加して、ログ ウィンドウに表示される列の数を選択することができます。ログは、カンマ区切り(csv)ファイルにエクスポートできます。
現在のシステム プロパティを表示して変更するには、[System Dashboard] から [Configure] > [System Properties] を選択します。[Config Properties] ウィンドウが表示されます(図 1-17 を参照)。
図 1-17 [System Properties] ウィンドウ
詳細については、『 Cisco Wide Area Application Services Configuration Guide 』の「 Configuring Other System Settings 」の章を参照してください。
WAAS Central Manager GUI からコマンド ライン インターフェイス(CLI)コマンドを実行するには、最初にダッシュボードでデバイスを選択し、その後 [Monitor] > [CLI Commands] > [Show Commands] を選択します。
CLI は複数の show コマンドを含みます。詳細は『 Cisco Wide Area Application Services Command Reference 』を参照してください。
ここでは、 show コマンドの複数の例を示し、表示可能な情報の種類について説明します。 show コマンドにアクセスするには次の手順を実行します。
ステップ 2 [Monitor] > [CLI Commands] > [Show Commands] を選択します。[WAAS Show Commands] ウィンドウが表示されます。
ステップ 3 [Show Commands] ドロップダウン リストから実行するコマンドを選択します(図 1-18 を参照)。
ステップ 4 コマンドに必要なまたはオプションの選択肢を追加します。
このセクションの残りでは、一部の show コマンドの使用例を示します。
• 「show wccp statistics コマンド出力」
• 「show statistics connection コマンド出力」
• 「show statistics connection optimized http コマンド出力」
• 「show statistics dre コマンド出力」
• 「show statistics tfo コマンド出力」
• 「show interface GigabitEthernet コマンドの出力フィールド」
• 「show ip access-list コマンド出力」
show cms info コマンド出力は、WAE 登録情報と、WAAS Central Manager との最後の設定同期時刻を提供します。これは、アプリケーション ポリシー設定の問題の疑いがある場合に役立ちます。
show wccp status コマンド出力は、デバイスでどのサービスがイネーブル化されているかを含む WCCP の現在のステータスを表示します。
show wccp コマンドの ステータス は 1 つですが、様々なオプションとともに使用できます。このコマンドの使用についての詳細は『 Cisco Wide Area Application Services Command Reference 』を参照してください。
show wccp statistics コマンド出力には、3 つの受信パケット数カウンタが含まれています。そのうちの 1 つは、増加して、WAE がリダイレクト パケットを受信していることを示している必要があります。
デバイスに高い負荷がかかっていて、新しいフローを最適化できない場合は、[Connections bypassed due to load] カウンタが増加します。このカウンタのゼロ以外の値は、デバイスで過負荷が生じているか、すでに過負荷状態になっているため、さらに調査が必要であることを示しています。
show statistics connection コマンド出力は WAAS デバイスのすべての接続統計情報を表示します。
show statistics コマンドの 接続 は 1 つですが、様々なオプションとともに使用できます。このコマンドの使用についての詳細は『 Cisco Wide Area Application Services Command Reference 』を参照してください。
show statistics connection optimized http コマンド出力には、http アプリケーション アクセラレータによって最適化される接続が表示されます。
show statistics connection optimized コマンドの http は 1 つですが、様々なオプションとともに使用できます。このコマンドの使用についての詳細は『 Cisco Wide Area Application Services Command Reference 』を参照してください。
show statistics dre コマンド出力は、データ冗長性排除(DRE)の総合的な統計情報を表示します。コマンド出力には、エンコードとでコード両方の圧縮率、DRE の期間、可能なキャッシュサイズ、使用率が含まれます。
show statistics dre コマンドを 詳細オプション とともに使用すると、さらに詳細な情報を表示することができます。
show statistics tfo コマンド出力は WAE のトラフィック フロー最適化(TFO)の統計情報を表示します。
show statistics tfo は様々な追加オプションとともに使用できます。このコマンドの使用についての詳細は『 Cisco Wide Area Application Services Command Reference 』を参照してください。
show interface GigabitEthernet コマンドは、GigabitEthernet インターフェイス デバイスの情報を表示します。速度とデュプレックスの不一致は、パフォーマンス低下の最も一般的な理由の 1 つです。
show interface コマンドを様々なオプションとともに使用すると、異なるハードウェア インターフェイス情報を表示できます。このコマンドの使用についての詳細は『 Cisco Wide Area Application Services Command Reference 』を参照してください。
show ip access-list コマンドは、WAAS デバイスの特定のインターフェイスまたはアプライアンスに対して定義および適用されるアクセス リストを表示します。