スタートアップ ガイド(マネージャ側)
次のトピックは、Cisco Unified CallManager Assistant を初めて使用する場合に役立ちます。
• 「Cisco エクステンション モビリティの使用方法」
• 「アシスタント選択の概要」
• 「ステータス ウィンドウの使用方法」
• 「電話機でのマネージャ ステータス メニューの使用方法」
Cisco エクステンション モビリティの使用方法
Cisco エクステンション モビリティで Cisco Unified CallManager Assistant を使用するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 Cisco エクステンション モビリティにログインします。
ステップ 2 サービス メニューから[Assistant Service]を選択します。
Cisco エクステンション モビリティの機能の詳細については、『 Cisco IP Phone 7960G/7940G 電話ガイド 』を参照してください。
アシスタント選択の概要
マネージャは、Cisco エクステンション モビリティを使用するように設定されている場合を除き、Cisco Unified CallManager Assistant 機能に自動的にログインされます。
コールを処理するには、アシスタントが Cisco Unified CallManager Assistant Console アプリケーションにログインし、オンラインになっている必要があります。アクティブ アシスタントがログアウトするかオフラインになると、Cisco Unified CallManager Assistant は別のアシスタントを割り当てようとします。
アクティブ アシスタントの確認
「アクティブ」アシスタントとは、現在マネージャに代わってコールを処理している人物のことです。
複数のアシスタントがいる場合には、現在どのアシスタントがアクティブなのか、確認が必要になることもあります。確認するには、電話機の [サービス] ボタンを押して[Assistant Service]を選択します。項目 3 を使用してアクティブ アシスタントを確認します。
デフォルト アシスタントの割り当て
可能な場合はいつでも、「デフォルト」アシスタントが Cisco Unified CallManager Assistant によって割り当てられてアクティブ アシスタントとなります。デフォルト アシスタントが割り当て不可能な場合は(オフラインまたはログアウトのため)、デフォルト アシスタントがログインするかオンラインに戻るまで、別のアシスタントが Cisco Unified CallManager Assistant によって割り当てられます。
マネージャ(またはアシスタント)はマネージャの設定画面からデフォルト アシスタントを選択できます。詳細については、「マネージャへのデフォルト アシスタントの割り当て方法」を参照してください。
アシスタントの変更
複数のアシスタントがいるときに、その 2 人以上がログインしてオンラインになっている場合は、アクティブ アシスタントを手動で選択して自動選択を上書きできます。
選択できるアシスタントのリストを表示するには、電話機の[マネージャ ステータス]メニューから項目 3 を選択します。複数のアシスタントが選択できる場合は、アクティブ アシスタントに別のアシスタントを選択できます。選択が終了したらメニューを終了します。
アシスタントが選択できない場合
すべてのアシスタントが選択できない場合、電話機の[マネージャ ステータス]メニューにあるアシスタントのアイコン(左端のアイコン)は線で消されて表示されます。コール処理サポートは、アシスタントの誰かがログインすると再開されます。
関連項目
• 「スタートアップ ガイド(マネージャ側)」
• 「コールの割り込み受信、即時転送、転送の方法」
• 「コール フィルタリングの使用方法」
• 「インターコム機能を使用してアシスタントと会話する方法」
• 「電話機での呼出音の消音方法」
ステータス ウィンドウの使用方法
マネージャ側
[マネージャ ステータス]メニュー は Cisco Unified IP Phone の LCD スクリーンに表示されます。
[マネージャ ステータス]メニューには、次の 2 つの領域があります。
• アシスタント モニタ領域:ステータス ウィンドウの最上部には、アシスタントがマネージャに代わって処理しているコールの発信者 ID および経過時間が表示されます。詳細については、 表6-1 を参照してください。
• アシスタントおよび機能領域:ステータス ウィンドウの最も広い部分には、アクティブ アシスタントの存在を示すアイコンと、機能のオン/オフ ステータスが表示されます。詳細については、 表6-2 を参照してください。
表6-1 マネージャ ステータス メニューのアシスタント モニタ メッセージ
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「アシスタント モニタ - オン」 |
アシスタント モニタはオンですが、現在、アシスタントにリダイレクトされている接続済みコールおよび着信コールはありません。 |
「発信元」とそれに続く発信者 ID |
着信コールがアシスタントにリダイレクトされ、現在、アシスタントの電話機は呼び出し中です。この時点でマネージャはコールを割り込んで受信できます。 |
発信者 ID とタイマー |
アシスタントが着信コールに応答しています。アシスタントがコールに応答(または別の処理を実行)すると、タイマーが起動します。 |
「アシスタント モニタ - オフ」 |
アシスタント モニタはオフです。オンに設定するには、 [モニター] ソフトキーを押します。 |
「フィルタ使用不可」 |
この場合、コール フィルタリング機能は使用できません。 |
表6-2 マネージャ ステータス メニューのアシスタントおよび機能アイコン
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ヒント
• 電話機を使用してコールを発信または受信しているときには、ステータス ウィンドウが見えません。
• アシスタント モニタのオンとオフを切り替えるには [モニター] ソフトキーを押します。
関連項目
• 「スタートアップ ガイド(マネージャ側)」
• 「コールの割り込み受信、即時転送、転送の方法」
• 「コール フィルタリングの使用方法」
• 「インターコム機能を使用してアシスタントと会話する方法」
• 「電話機での呼出音の消音方法」
コールの割り込み受信、即時転送、転送の方法
マネージャ側
電話機の Cisco Unified CallManager Assistant ソフトキーを使用して、アクティブ コールの割り込み受信、即時転送、転送、および別の処理を行うことができます。
この項では、次のトピックについて説明します。
• 「アシスタントの電話機で呼び出し中のコールを割り込み受信する方法」
• 「着信コールを別の番号へ即時転送する方法」
• 「別の番号にすべてのコールを転送する方法」
• 「ボイス メッセージ サービスへのコール転送方法」
別の番号にすべてのコールを転送する方法
マネージャ側
[アシスタント] ソフトキーを押すと、すべて転送機能のオンとオフを切り替えられます。この機能がオンの場合、着信コールが別の番号にリダイレクトされます。
個々のコールに基づいて起動する[即転送]とは異なり[アシスタント]を使用すると、この機能がオフに設定されるまで、後続のすべての着信コールをリダイレクトできます。
デフォルトでは、転送先は選択したアシスタントです。ただし、マネージャまたはアシスタントは任意の電話番号を転送先として代用できます。たとえば、オフィスを離れている間もコールを受信する場合は、転送先を携帯電話の番号に設定できます。
ヒント
• [マネージャ ステータス]メニューのアイコンはすべて、転送機能のオン/オフを示しています。曲がった矢印は機能がオンであることを示し、直線の矢印は機能がオフであることを示します。
• すべて転送機能は、アシスタントが管理できるマネージャの回線すべてに適用されます。つまり、アシスタントがアクセスできない個人用回線やインターコム回線で受信した着信コールはリダイレクトできません。
• すべて転送機能および即時転送機能では、同じ転送先を共有します。マネージャまたはアシスタントはマネージャの設定画面からこの転送先を変更できます。
• コール フィルタリングとすべて転送を両方とも有効にしている場合、Cisco Unified CallManager Assistant はまず着信コールに「コール フィルタリング」を適用します。コール フィルタリングによって、コールは(フィルタ設定に応じて)マネージャまたはアシスタントに送信されます。次に Cisco Unified CallManager Assistant はフィルタリングによってマネージャに送信されたコールに対し、すべて転送を適用します。すべて転送機能によってこれらのコールが転送先にリダイレクトされます。
• 電話機ですべてのコールの転送を設定すると、入力したコールの転送番号にすべての着信コールが転送されます。マネージャへのコールはアシスタントには送信されず、転送先にも転送されなくなります。
関連項目
• 「スタートアップ ガイド(マネージャ側)」
• 「コールの割り込み受信、即時転送、転送の方法」
• 「コール フィルタリングの使用方法」
• 「インターコム機能を使用してアシスタントと会話する方法」
• マネージャの転送先設定方法(P.7-5)
コール フィルタリングの使用方法
マネージャ側
コール フィルタリングは、発信者 ID と次の構成および設定に基づいて、着信コールを選択してアシスタントにリダイレクトします。
• フィルタモード
• フィルタリスト
• フィルタのオン/オフ ステータス
表6-4 では、これらの各フィルタ設定について詳細に説明しています。
(注) 初期のデフォルト設定では、包含コール フィルタリングがオンでフィルタ リストは空です。したがって、着信コールはすべてアシスタントにリダイレクトされます。フィルタリングのカスタマイズについては、「マネージャのフィルタ リスト作成方法」を参照してください。
アシスタントによるコール処理を可能にするには、コール フィルタリングを有効にする必要があります。コール フィルタリングとすべて転送を両方とも有効にしている場合、Cisco Unified CallManager Assistant はまず着信コールに「コール フィルタリング」を適用します。コール フィルタリングによって、コールは(フィルタ設定に応じて)マネージャまたはアシスタントに送信されます。次に Cisco Unified CallManager Assistant はフィルタリングによってマネージャに送信されたコールに対し、すべて転送を適用します。すべて転送機能によってこれらのコールが転送先にリダイレクトされます。
たとえば、家族からのコールだけを受信するように包含フィルタを設定できます。それ以外のコールはすべて、アシスタントによって処理されます。オフィスを離れる予定の場合は、転送先を携帯電話の番号に設定し、すべて転送機能を有効にしておくと、家族からのコールを携帯電話で受信できます。それ以外のコールはすべて、アシスタントによって受信されます。
(注) 電話機ですべてのコールの転送を設定すると、入力したコールの転送番号にすべての着信コールが転送されます。マネージャへのコールはアシスタントには送信されず、転送先にも転送されなくなります。
表6-4 コール フィルタリングの設定
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フィルタモード |
フィルタ モード設定を使用して、「包含」と「排他」のフィルタ リストを切り替えます。 包含フィルタリング:このモードでは、Cisco Unified CallManager Assistant によって包含フィルタ リストの番号と一致する着信コールが「マネージャ」に送信され、残りはアシスタントにリダイレクトされます。 排他フィルタリング:このモードでは、Cisco Unified CallManager Assistant によって排他フィルタ リストの番号と一致する着信コールが「アシスタント」にリダイレクトされ、残りはマネージャに送信されます。 |
電話機の LCD スクリーンにある[マネージャ ステータス]メニューで、包含と排他のフィルタ リストを切り替えます。 |
初期のデフォルトでは、包含 フィルタがアクティブになっています。 アシスタントはマネージャに代わって、 Assistant Console からフィルタ モードを制御できます。 |
フィルタリスト |
フィルタ リストは 1 つ以上の電話番号(一部または完全な番号)で構成されます。フィルタリングがオンの場合に新しいコールを受信すると、Cisco Unified CallManager Assistant によって発信者 ID がアクティブ リストの番号と比較されます。番号が一致するかどうかおよびどちらのフィルタ リストがアクティブか(包含または排他)に応じ、コールは Cisco Unified CallManager Assistant によってマネージャまたはアシスタントにルーティングされます。 |
フィルタ リストはマネージャの設定画面から作成します。[包含フィルタ]タブまたは[排他フィルタ]タブを選択します。 |
アシスタントはマネージャのフィルタ リストを設定できます。初期のデフォルトではフィルタ リストは空です。 |
フィルタのオン/オフ ステータス |
フィルタのオン/オフ設定によって、コール フィルタリングのオンとオフを切り替えます。 この機能がオンの場合、すべての着信コールはフィルタの設定に応じて割り込み受信およびリダイレクトされます。 |
電話機の LCD スクリーンにある[マネージャ ステータス]メニューで、フィルタリングのオンとオフを切り替えます。 [サービス] ボタンを押して[Assistant Service]を選択してから、 [フィルタ] を選択します。 |
フィルタは、初期のデフォルト設定ではオンです。 |
ヒント
• [マネージャ ステータス]メニューの円アイコンは、コール フィルタリング機能のオン/オフを示しています。円の中が網目のアイコンはオンを示し、白抜きの円はオフを示します。
関連項目
• 「スタートアップ ガイド(マネージャ側)」
• 「コールの割り込み受信、即時転送、転送の方法」
• 「インターコム機能を使用してアシスタントと会話する方法」
• 「マネージャのフィルタ リスト作成方法」
インターコム機能を使用してアシスタントと会話する方法
マネージャ側
オプション機能であるインターコム機能を使用すると、インターコム回線を使用してアシスタントと会話ができます。この機能は、システム管理者によって設定されます。この機能が見当たらない場合は、必要に応じて、システム管理者にお問い合せください。
Cisco Unified IP Phone でインターコム コールを発信するには、アシスタントに対応した インターコム 短縮ダイヤルボタンを押します。
マネージャ側でインターコム コールを開始したときにアシスタントが他のコールに出ていない場合は、両者のスピーカフォンが同時にオープンします。これで、電話機のスピーカフォン、ヘッドセット、または受話器を使用して会話ができます。これは、アシスタント側でマネージャにインターコム コールを発信する場合も同じです。
マネージャ側でインターコム コールを開始したときにアシスタントが他のコールに出ていて話し中の場合には、インターコム コールがアシスタントの電話機で鳴るので手動で応答する必要があります。また、他のコールに出ているマネージャにアシスタントがインターコム コールを発信した場合も、手動で応答する必要があります。
インターコム コールを終了するには、電話を切ります(またはスピーカ ボタンかヘッドセット ボタンを押します)。
関連項目
• 「スタートアップ ガイド(マネージャ側)」
• 「コールの割り込み受信、即時転送、転送の方法」
• 「コール フィルタリングの使用方法」
• 「電話機での呼出音の消音方法」
電話機での呼出音の消音方法
マネージャ側
電話機の呼出音を消音するには、 [サイレント] ソフトキーを押して、サイレント機能のオン/オフを切り替えます。この機能がオンの場合、Cisco Unified IP Phone の呼出音は使用できません。サイレント機能によって、インターコム回線を含む電話機の全回線で呼出音が無効になります。サイレント機能は、Cisco Unified IP Phone の LCD スクリーンの[マネージャ ステータス]メニュー内でベルの形のアイコンで表されます。線で消されたベルのアイコンは、機能がオンで IP Phone での呼出音が無効であることを示します。アシスタントの電話機の呼出音は有効のままです。ベルの形のアイコンは、機能がオフで呼出音が有効であることを示します。
初期のデフォルトではオフに設定されています。
ヒント
• この機能は、コール フィルタリングに影響しません。
関連項目
• 「スタートアップ ガイド(マネージャ側)」
• 「コールの割り込み受信、即時転送、転送の方法」
• 「コール フィルタリングの使用方法」
• 「インターコム機能を使用してアシスタントと会話する方法」