Cisco TelePresence システムの設定
First Published: July 3, 2008, OL-13676-03-J
はじめに
図3-1 に、Configuration ウィンドウで使用可能なオプションを示します。
図3-1 Configuration ウィンドウ
IP Settings
IP Settings ウィンドウには、Cisco TelePresence システムに指定されている MAC アドレスとホスト名が表示されます。
ネットワーク ソフトウェアは固定アドレスを必要としますが、ダイナミック アドレスが割り当てられる場合、固定アドレスは不要です。ただし、固定アドレスを使用すると、Cisco IP Phone をルータとしてではなく、ネットワーク内のデバイスとして設定および検出できます。
表3-1 で、ネットワークへの Cisco TelePresence システム アップリンクの IP アドレス設定および DHCP 設定について説明します。
表3-1 IP Settings
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MAC Address |
CTS プライマリ コーデックの MAC アドレス。 |
Host Name |
CTS プライマリ コーデックのホスト名。 |
DHCP Enabled |
CTS プライマリ コーデックに対して Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP; ダイナミック ホスト コンフィギュレーション プロトコル)が有効かどうかを示します。 |
Domain Name |
プライマリ コーデックのドメイン名を示します。 |
Use Static IP Address |
CTS プライマリ コーデックが固定 IP アドレスを使用するように設定されているかどうかを示します。 |
IP Address |
Cisco TelePresence システムの IP アドレス。 |
Subnet Mask |
指定されている IP アドレスに使用されるサブネット マスク。 |
Default Gateway |
CTS プライマリ コーデックのデフォルト ゲートウェイ。 |
DNS Server 1 および DNS Server 2 |
Domain Name System(DNS; ドメイン ネーム システム)サーバの IP アドレス。 |
• 新しい設定または変更した設定を登録するには、 Apply をクリックします。
• 元の設定に戻すには、 Reset をクリックします。
Network Settings
Network Settings を選択すると、Operational VLAN ID および管理 VLAN ID を表示できます。
Operational VLAN ID
このフィールドには、Cisco Unified IP Phone とのネットワークの標準 VLAN ID(表示専用)が表示されます。
Administrative VLAN ID
CTS は、IP アドレスの DHCP 要求を開始する前に、自身の VLAN メンバシップ ID を認識している必要があります。このフィールドには、CTS の管理 VLAN ID が含まれています。
このウィンドウを開いたときに表示された管理 VLAN ID の設定を復元するには、 Reset をクリックします。
新しい設定または変更した設定を登録するには、 Apply をクリックします。
Cisco Unified Communications Manager(Unified CM)設定
Unified CM Settings を選択すると、この Cisco TelePresence システムの Cisco Unified Communications Manager の設定値を表示または設定できます。
表3-2 で、このウィンドウのフィールドおよび設定について説明します。
表3-2 Cisco Unified Communications Manager 設定
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Use Configuration TFTP Server |
• デフォルト状態を設定するには、 Automatic をクリックします。その場合、TFTP サーバが、オプション 150(つまり、ネットワーク内のエンドポイントに Unified CM 設定ファイルの検索場所を示す TFTP サーバのリスト)の DHCP 要求に応答します。 • 提供される対話形式のフィールドに TFTP サーバの IP アドレスを手動で入力するには、 Specify をクリックします。 |
TFTP Server 1 ~ TFTP Server 5 |
Use Configuration TFTP Server で Specify を選択すると、TFTP サーバのアドレスを入力できる対話形式のフィールドが提供されます。 |
Cisco Unified Communications Manager1 ~ Cisco Unified Communications Manager5 |
最大 5 つの Cisco Unified Communications Manager の名前が表示される表示専用レポート。 |
CAPF Authentication String |
認証局プロキシ関数(CAPF)認証文字列。このフィールドに入力される文字列は、Unified CM で入力された CAPF 認証文字列に一致している必要があります。 |
Certificate Trust List (CTL) |
Delete CTL ボタンは、混合認証モードに設定された Unified CM によって CTL が CTS に提供された場合にアクティブになります。CTL のすべてのエントリを削除するには、 Delete CTL をクリックします。 |
• 新しい設定または変更した設定を登録するには、 Apply をクリックします。
• 元の設定に戻すには、 Reset をクリックします。
関連情報
• Cisco Unified Communications Manager Installation Guide for the Cisco TelePresence System
• Cisco Unified CallManager Documentation Guide for Release 6.0
Address Book
Address Book ウィンドウには、Unified CM の設定時に指定された読み取り専用のエントリが表示されます。最大 40 個の会議室から成るリストを作成できます。Unified CM を使用して、Address Book を変更できます。
Telephony Settings
Telephony Settings ウィンドウには、Cisco Unified Communications Manager に設定された Cisco TelePresence システムのテレフォニー設定値に関する読み取り専用の情報が表示されます。Unified CM を使用して、Telephony Settings を変更できます。
表3-3 で、フィールドと設定について説明します。
表3-3 Telephony Settings
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Auto Answer |
電話機の自動応答機能が表示されます。Yes は、自動応答が有効になっていることを示します。No は、自動応答が無効になっていることを示します。 |
Maximum Call Length (mins) |
コールに許可される時間(分単位)に対して定義されている制限が表示されます。デフォルト設定値は 0 分です。この場合、コール期間の制限は設定されません。設定できる最大値(分単位)は、10080(7 日)です。 設定した時間(分単位)が経過すると、コールは自動的に終了します。デフォルト設定が使用される場合、コールは自動的に終了しません。 |
DSCP For Audio DSCP For Video |
パケットの IP ヘッダー内の Differentiated Services Code Point(DSCP; DiffServ コード ポイント)値に基づいて Per-Hop Behavior を定義するトラフィック キューイング技術が表示されます。オーディオとビデオの両方のトラフィックに対して、次の DSCP 設定が適用されます。 • AF11 DSCP (001010) • AF12 DSCP (001100) • AF13 DSCP (001110) • AF21 DSCP (010010) • AF22 DSCP (010100) • AF23 DSCP (010110) • AF31 DSCP (011010) • AF32 DSCP (011100) • AF33 DSCP (011110) • AF41 DSCP (100010) • AF42 DSCP (100100) • AF43 DSCP (100110) • CS1 (precedence 1) DSCP (001000) • CS2 (precedence 2) DSCP (010000) • CS3 (precedence 3) DSCP (011000) • CS4 (precedence 4) DSCP (100000) • CS5 (precedence 5) DSCP (101000) • CS6 (precedence 6) DSCP (110000) • CS7 (precedence 7) DSCP (111000) • Default DSCP (000000) • EF DSCP (101110) |
Start Media Port |
16384 ~ 32766 の範囲で、End Media Port 設定より小さい値である必要があります。 |
End Media Port |
16384 ~ 32766 の範囲で、Start Media Port 設定より大きい値である必要があります。 |
SNMP Settings
SNMP Settings を選択すると、Cisco TelePresence システムに対して Unified CM で指定されている SNMP 設定の読み取り専用レポートを表示できます。SNMP 設定を変更する必要がある場合は、Unified CM を使用して変更してください。SNMP Settings ウィンドウには、次の情報が表示されます。
• Engine ID:ローカルまたはリモートの SNMP エンジンを示します。リモート エージェントの SNMP エンジン ID とユーザ パスワードは、認証およびプライバシーのダイジェストを計算するために使用されます。
• SNMP Configuration:この Cisco TelePresence システムに関連付けられている SNMP サーバにアクセスするパラメータ。
• Trap Receiver Configuration:この Cisco TelePresence システムがトラップを送信する先のレシーバの SNMP 設定。
System Settings
System Settings を選択すると、Cisco TelePresence システムに対して Unified CM で指定されているシステム設定を表示できます。System Settings を変更する必要がある場合は、Unified CM を使用して変更してください。
表3-4 で、設定について説明します。
表3-4 System Settings
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Username New Password New Password (verify) |
ユーザ名とパスワードが表示されます。
(注) ユーザ名とパスワードは 5 文字以上 64 文字以下である必要があります。大文字と小文字の英数字、下線、およびダッシュを使用できます。apache、daemon、nobody、operator、および shutdown というユーザ名は使用できません。
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Overall System Quality |
このフィールドには、システムの帯域幅と画面解像度が表示されます。帯域幅が広いとビデオ品質が向上しますが、パケットがドロップされてビデオが中断されることがあります。オプションは次のとおりです。 • Highest Detail, Best Motion: 4Mbps 1080p • Highest Detail, Better Motion: 3.5Mbps, 1080p • Highest Detail, Good Motion: 3Mbps, 1080p • High Detail, Best Motion: 3Mbps, 720p • High Detail, Better Motion: 2Mbps, 720p • High Detail, Good Motion: 1Mbps, 720p デフォルトは Highest Detail, Best Motion: 4Mbps 1080p です。 |
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Time Zone |
ドロップダウン リストから選択して設定した、お住まいの地域の時間帯が表示されます。 |
Language |
CTS に対して設定した言語が表示されます。 |
Cisco TelePresence システムの設定
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System Type |
CTS モデルを示します。オプションは次のとおりです。 • Cisco TelePresence 500 • Cisco TelePresence 1000 • Cisco TelePresence 3000 • Cisco TelePresence 3200 |
Days Display Not Active |
Cisco TelePresence システムのディスプレイがデフォルトでオフ状態を保つ曜日を指定します。オプションは Monday ~ Sunday です。デフォルトは Sunday と Saturday です。 |
Display On Time |
Cisco TelePresence システムのディスプレイをオンにする時刻(ディスプレイはその後オン状態を保つ)を指定します(CCM が設定されている場合)。時刻は 24 時間形式で表示されます。00:00 は夜中の 12:00 を示し、23:59 は午後 11:59 を示します。デフォルトは 07:30 です。デフォルト値をクリアしてフィールドをブランクにすると、各コールの完了後にディスプレイがオフになります。 |
Display On Duration |
「Display On Time」値が定義されている場合に、Cisco TelePresence システムのディスプレイがオン状態を保つ期間を指定します。時刻は 24 時間形式で表示されます。1:30 は 1 時間 30 分を示します。最大値は 24:00(24 時間)です。デフォルトは 10:30 です。デフォルト値をクリアしてフィールドをブランクにすると、午後 11:59 にディスプレイがオフになります。 |
(注) ご使用のバージョンの Unified CM で、Days Display Not Active、Display On Time、および Display On Duration の値を設定できない場合は、これらの機能のデフォルト値が使用されます。
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NTP Server 1 ~ NTP Server 5 |
NTP は、NTP を使用する外部のネットワーク タイム サーバと Cisco IP テレフォニー サーバのクロックを同期するために使用されます。ネットワーク タイム プロトコル サーバの IP アドレスを最大 5 つまで保持できます。 |