設置の準備
(注) |
システムの設置、操作、または保守を行う前に、「Cisco MDS 9000 ファミリの法順守と安全性情報」を参照し、安全に関する重要な情報を確認してください。 |
警告 |
この警告マークは「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。装置の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止策に留意してください。各警告の最後に記載されているステートメント番号を基に、装置に付属の安全についての警告を参照してください。ステートメント 1071 これらの注意事項を保管しておいてください。 |
警告 |
この装置は立ち入り制限区域内に設置することが前提になっています。立ち入り制限区域とは、特別な器具、鍵、錠、またはその他の保全手段を使用しないと入ることができないスペースを意味します。ステートメント 1017 |
警告 |
この機器の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 1030 |
警告 |
固定配線の中にすぐに操作できる二極切断装置が組み込まれている必要があります。ステートメント 1022 |
ここでは、次の内容について説明します。
スイッチの開梱および確認
新しいシャーシを設置する前に開梱して検査し、注文したすべての品目が揃っていることと、輸送中にスイッチが損傷していないことを確認します。損傷または欠落しているものがある場合は、カスタマー サービス担当者にすぐに連絡してください。
注意 |
シャーシを移動または持ち上げる場合は、リフトを使用することを推奨します。フル装備の場合、Cisco MDS 9706 シャーシの重量は最大 147.5 kg(325 ポンド)、Cisco MDS 9710 シャーシの重量は最大 203.8 kg(449.5 ポンド)、Cisco MDS 9718 シャーシの重量は最大 419 kg(923 ポンド)です。 |
注意 |
スイッチのコンポーネントを取り扱うときは、静電気防止用ストラップを着用し、モジュールのフレームの端だけを持ってください。ESD ソケットはシャーシ上に付いています。ESD ソケットを有効にするには、電源コードまたはシャーシのアースを使用してシャーシをアース接続するか、またはアースされたラックとシャーシの金属部分を接触させるか、いずれかを行ってください。 |
ヒント |
シャーシを輸送する場合に備えて、輸送用の箱は保管しておいてください。梱包用の箱は平らにしてパレットとともに保管してください。 |
(注) |
製品をシスコのリセラーから購入された場合、テクニカル サポートについては、直接リセラーにお問い合わせください。この製品を Cisco Systems から直接購入された場合は、次の URL で Cisco テクニカル サポートまでご連絡ください。http://www.cisco.com/en/US/support/tsd_cisco_worldwide_contacts.html. |
(注) |
スイッチは、厳密に検査した上で出荷されています。輸送中の破損や内容品の不足がある場合には、ただちにカスタマー サービス担当者に連絡してください。 |
梱包内容を確認する手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 |
カスタマー サービス担当者から提供された機器リストと、梱包品の内容を照合します。次の品目を含め、すべての品目が揃っていることを確認してください。
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ステップ 2 |
破損の有無を調べ、内容品の間違いや破損がある場合には、カスタマー サービス担当者に連絡してください。次の情報を用意しておきます。
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必要な工具
設置を開始する前に、次の品目が必要です。
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トルク調整可能な #1 および #2 プラス ネジ用ドライバ
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3/16 インチ マイナス ドライバ
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メジャーおよび水準器
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静電気防止用リスト ストラップなどの静電気防止用器具
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静電気防止用マットまたは静電気防止材
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DC 電源ラグナット用のトルクレンチとソケット
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アクセサリ キットに含まれるアース用部品に加えて、次の部品が必要です。
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アース線(6 AWG を推奨します)。地域および各国の規定に適合するサイズを使用してください。アース線の長さは、Cisco MDS 9700 シリーズ スイッチから適切なアース場所までの距離に応じて異なります。
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DC ラグ端子の寸法に適した圧着工具
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ワイヤ ストリッパ
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Cisco MDS 9700 シリーズでは、フル装備のシャーシの重量を支えるためのリフトが必要です。
設置に関するガイドライン
Cisco MDS 9700 シリーズ シャーシを設置する場合は、次の注意事項に従ってください。
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シャーシを取り付ける前に、設置場所を検討して準備します。 付録 8「設置場所の計画とメンテナンスの記録」に記載されている設置場所の計画タスクを使用することをお勧めします。
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スイッチの周囲に、保守作業と十分なエアーフローのためのスペースがあることを確認します。エアーフローの要件は、付録 6「技術仕様」のセクションに記載されています。
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空調が、付録 6「技術仕様」に記載されている熱放散の要件を満たしていることを確認します。
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ラックが、付録 2「ラック要件の確認」に記載された要件に適合していることを確認します。
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設置場所の電源が、付録 6「技術仕様」に記載された要件を満たしていることを確認します。源障害に備えて無停電電源装置(UPS)を使用できます。
注意
鉄共振テクノロジーを使用する UPS タイプは使用しないでください。このタイプの UPS は、Cisco MDS 9000 ファミリなどのシステムに使用すると、データ トラフィック パターンの変化によって入力電流が大きく変動し、動作が不安定になることがあります。
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回路の容量が、各国および地域の規格に準拠していることを確認します。北米:
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3000 W AC 電源モジュールには、20 A 回路が必要です。
北米で 200/240 VAC 電源を使用する場合、回路を 2 極回路ブレーカーで保護する必要があります。
注意
入力電力の損失を防ぐため、電力を供給する回路上の最大負荷の合計が、配線およびブレーカーの定格電流の範囲内に収まるようにしてください。
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作業中にインストールと構成の情報を記録します。付録 8、「設置場所の準備およびメンテナンス記録」を参照してください。
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スイッチを取り付ける場合、締め付けトルクを次のように調整してください。
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非脱落型ネジ:4 インチ ポンド
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M3 ネジ:4 インチ ポンド
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M4 ネジ:12 インチ ポンド
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M6 ネジ:20 インチ ポンド
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12-24 ネジ:30 インチ ポンド
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10-20 ネジ:22 インチ ポンド
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