この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco 3300 シリーズ モビリティ サービス エンジンを Cisco NCS に対して追加および削除する方法について説明します。
MSE には、次のような関連サービス エンジンとアプリケーション プロセスとともに、ネットワーク トポロジ、NMSP などの設計、ネットワーク リポジトリに関連する複数の製品機能が付属しています。
• ロケーション サービスまたは Context-Aware Service ソフトウェア
MSE とそのサービスをスムーズに管理できるように、各種ライセンスが提供されています。
表 2-1 に、MSE、ロケーション サービスまたは Context-Aware Service ソフトウェア、および wIPS について、ハイエンド、ローエンド、および評価ライセンスのライセンス内容を示します。
|
|
|
|
---|---|---|---|
FEATURE MSE cisco 1.0 permanent uncounted \
VENDOR_STRING=UDI=udi,COUNT=1 \
NOTICE="<LicFileID>MSELicense</LicFileID><LicLineID>0</Li cLineID> \
SIGN="0C04 1EBA BE34 F208 404F 98ED 43EC \
45D7 F881 08F6 7FA5 4DED 43BC AF5C C359 0444 36B2 45CF 6EA6 \
1DB1 899F 413F F543 F426 B055 4C7A D95D 2139 191F 04DE"
このサンプル ファイルには、ライセンス エントリが 5 つあります。どのライセンス エントリでも最初の行の先頭の語は、どのタイプのライセンスであるかを示します。これは、Feature または Increment ライセンスのいずれかになります。Feature(機能)ライセンスは、単一アイテムの固定ライセンスです。複数のサービス エンジンを MSE で実行できます。Increment(増分)ライセンスは、追加型のライセンスです。MSE では、個々のサービス エンジンが Increment ライセンスとして扱われます。
最初の行の 2 番めの語は、ライセンス付与する特定のコンポーネントを定義します。たとえば、MSE です。3 番めの語はライセンスのベンダーを示します。たとえば、Cisco などです。4 番めの語はライセンスのバージョンを示します。たとえば、1.0 などです。5 番めの語は有効期限を示します。これは、期限のないライセンスの場合は permanent、それ以外の場合は dd-mmm-yyyy の形式の日付になります。最後の語は、このライセンスをカウントするかどうかを定義します。
MSE アプリケーション ライセンスをあるシステムから取り消し、別のシステムで再使用できます。ライセンスを取り消すと、ライセンス ファイルはシステムから削除されます。ライセンスを別のシステムで再使用する場合は、ライセンスをリホストする必要があります。
別のシステムでアップグレード SKU を使用してライセンスを再使用する場合は、対応する Base ライセンス SKU を、アップグレード SKU を再使用するシステムにインストールする必要があります。対応する Base ライセンス SKU がシステムから削除された場合、そのシステムではアップグレード ライセンス SKU を再使用できません。
ライセンスを取り消すと、ライセンスに対して変更を反映するため、MSE により個別のサービス エンジンが再起動されます。次に、サービス エンジンは、起動時に MSE から更新された容量を受け取ります。
ライセンスの詳細については、『 Cisco Prime Network Control System Configuration Guide, Release 7.0.x 』を参照してください。
NCS を使用せずに、MSE コマンドライン インターフェイスから手動で MSE ライセンスを取り消すこともできます。
MSE コマンドライン インターフェイスを使用して MSE ライセンスを取り消すには、次の手順に従います。
ステップ 1 コマンドライン インターフェイスを使用して MSE にログインします。
ステップ 2 /opt/mse/licensing/ に移動します。
ステップ 3 次のコマンドを入力して、ライセンス ファイルを削除します。
rm /opt/mse/licensing/ license file name . lic
license file name はライセンス ファイルの名前です。
ステップ 4 次のコマンドを入力して、MSE プロセスを再開します。
MSE を NCS に追加し、デバイスおよび wIPS 製品認証キーを登録する場合、次のガイドサインに従います。
• モビリティ サービス エンジンは複数のサービスをサポートできます。
• 新しいモビリティ サービス エンジンを追加すると、ネットワーク設計(キャンパス、ビルディング、および屋外マップ)、コントローラ、スイッチ(Catalyst 3000 シリーズおよび 4000 シリーズのみ)、およびモビリティ サービス エンジンのイベント グループと NCS を同期できます。
• タグ PAK は、MSE の追加時にタグの AeroScout エンジンが選択された場合にだけ AeroScout に登録します。シスコ ライセンスとして選択されたシスコ タグ エンジンがタグを含むすべてのデバイスで共有される場合、この手順は必要ありません。
• 自動インストール スクリプトの実行中にユーザ名とパスワードを変更した場合は、モビリティ サービス エンジンを NCS に追加する際に変更後の値をここで入力します。デフォルト パスワードを変更しなかった場合は、自動インストール スクリプトを再実行してユーザ名とパスワードを変更することを推奨します。
[Mobility Service] ページの [Add Mobility Services Engine] ダイアログボックスを使用して MSE を追加できます。このダイアログボックスでは、ライセンス ファイルと追跡パラメータを追加し、マップを MSE に割り当てることができます。設定のために既存の MSE でウィザードを起動する場合、[Add MSE] オプションの代わりに [Edit MSE Details] として表示されます。
ヒント Cisco Adaptive wIPS 機能の詳細については、Cisco.com でマルチメディア プレゼンテーションを参照してください。NCS に関するさまざまなトピックについての学習モジュールがあります。今後のリリースに合わせて、学習を強化する概要プレゼンテーションおよび技術プレゼンテーションが追加されていく予定です。
(注) NCS Release 1.0 は MSE 3355 を認識し、適切にサポートしています。
モビリティ サービス エンジンを NCS に追加するには、NCS にログインし、次の手順に従います。
ステップ 1 モビリティ サービス エンジンに対して ping を実行できることを確認します。
ステップ 2 [Services] > [Mobility Services] の順に選択し、[Mobility Services] ページを表示します。
ステップ 3 [Select a command] ドロップダウン リストから、[Add Mobility Services Engine] を選択します。[Go] をクリックします。
ステップ 4 [Device Name] テキスト ボックスに、モビリティ サービス エンジンの名前を入力します。
ステップ 5 [IP Address] テキスト ボックスに、モビリティ サービス エンジンの IP アドレスを入力します。
ステップ 6 (任意)[Contact Name] テキスト ボックスに、モビリティ サービス エンジン管理者の名前を入力します。
ステップ 7 [User Name] および [Password] テキスト ボックスに、モビリティ サービス エンジンのユーザ名とパスワードを入力します。
これは、設定時に作成された NCS 通信ユーザ名とパスワードです。
設定時にユーザ名とパスワードを指定しなかった場合は、デフォルトを使用します。
デフォルトのユーザ名とパスワードはどちらも admin です。
(注) 自動インストール スクリプトの実行中にユーザ名とパスワードを変更した場合は、変更後の値をここに入力してください。デフォルト パスワードを変更しなかった場合は、自動インストール スクリプトを再実行してユーザ名とパスワードを変更することを推奨します。
ステップ 8 [HTTP] チェックボックスをオンにして、モビリティ サービス エンジンとサードパーティ アプリケーションの間の通信を許可します。デフォルトでは、NCS は MSE との通信に HTTPS を使用します。
ステップ 9 モビリティ サービス エンジンからすべてのサービス割り当てを永久に削除するには、[Delete synchronized service assignments] チェックボックスをオンにします。
このオプションは、ネットワーク設計、有線スイッチ、コントローラ、およびイベント定義に適用されます。既存のロケーション履歴データは維持されますが、今後ロケーション計算を実行するときには手動サービス割り当てを使用する必要があります。
ステップ 10 [Next] をクリックします。NCS により、選択されている要素と MSE が自動的に同期されます。
同期完了後、[MSE License Summary] ページが表示されます。[MSE License Summary] ページから、ライセンスのインストール、ライセンスの追加、ライセンスの削除、アクティベーション ライセンスのインストール、サービス ライセンスのインストールを実行できます。[Select Mobility Service] ページが表示されます。
ステップ 11 モビリティ サービス エンジン上のサービスを有効にするには、サービスの横にあるチェックボックスをオンにします。サービスには Context-Aware Service および wIPS が含まれます。
CAS を選択すると、クライアント、不正アクセス ポイント、干渉、有線クライアント、およびタグを追跡できます。
(注) 「モビリティ サービス エンジンの同期」を参照してください。
(注) 新しいモビリティ サービス エンジンを追加すると、NCS を使用して、ネットワーク設計(キャンパス、ビルディング、および屋外マップ)、コントローラ、スイッチ(Catalyst シリーズ 3000 のみ)、およびローカル モビリティ サービス エンジンのイベント グループを同期できます。この同期は、新しいモビリティ サービス エンジンを追加した直後、または後で実行できます。ローカル データベースと NCS データベースを同期するには、「モビリティ サービス エンジンの同期」を参照してください。
ステップ 1 ライセンス ファイルを追加すると、[Select Mobility Service] ページが表示されます。
ステップ 2 モビリティ サービス エンジン上のサービスを有効にするには、サービスの横にあるチェックボックスをオンにします。サービスのタイプは次のとおりです。
• [Context Aware Service]:[Context Aware Service] チェックボックスをオンにすると、ロケーション計算を実行するためにロケーション エンジンを選択する必要があります。CAS を選択すると、 クライアント 、 不正アクセス ポイント 、 干渉 、および タグ を追跡できます。タグを追跡するには、次のいずれかのエンジンを選択します。
– Cisco Context-Aware Engine for Clients and Tags
(注) デフォルトで、[Context Aware Service] チェックボックスおよび [Cisco Context-Aware Engine for Clients and Tags] オプション ボタンはオンになっています。
• [Wireless Intrusion Prevention System]:[Wireless Intrusion Prevention System] チェックボックスをオンにすると、無線およびパフォーマンスの脅威が検出されます。
• [MSAP Service]:[MSAP Service] チェックボックスをオンにすると、モバイル デバイスで使用可能なサービスが記述されるサービス アドバタイズメントが提供されます。
(注) MSE 6.0 以降では、複数のサービス(CAS と wIPS)を同時に有効にできます。6.0 よりも前のバージョンでは、モビリティ サービス エンジンでは一度に 1 つのアクティブ サービスだけがサポートされていました。
ステップ 3 [Next] をクリックして、追跡パラメータを設定します。
ステップ 1 モビリティ サービス エンジンでサービスを有効にすると、[Select Tracking & History Parameters] ページが表示されます。
(注) 追跡パラメータの設定を省略すると、デフォルト値が選択されます。
ステップ 2 追跡するクライアントを選択するには、対応する [Tracking] チェックボックスをオンにします。追跡パラメータを以下に示します。
ステップ 3 デバイスの履歴トラッキングを有効にするには、対応するデバイスのチェックボックスをオンにします。履歴パラメータを以下に示します。
ステップ 4 [Next] をクリックして MSE にマップを割り当てます。
(注) [Assigning Maps] ページは、MSE で有効にするサービスの 1 つとして CAS を選択する場合にだけ使用可能です。
ステップ 1 MSE 追跡パラメータおよび履歴パラメータを設定すると、[Assigning Maps] ページが表示されます。
[Assign Maps] ページには以下の情報が表示されます。
ステップ 2 必要なマップ タイプを確認するには、ページで使用可能な [Filter] オプションから [All]、[Campus]、[Building]、[Floor Area]、または [Outdoor Area] を選択します。
ステップ 3 マップを同期するには、[Name] チェックボックスをオンにし、[Synchronize] をクリックします。
ネットワーク設計の同期が完了すると、特定のネットワーク設計で AP が割り当てられている適切なコントローラが MSE と自動的に同期されます。[Done] をクリックして MSE 設定を保存します。
NCS データベースから 1 つ以上のモビリティ サービス エンジンを削除するには、次の手順に従います。
ステップ 1 [Services] > [Mobility Services] の順に選択します。
[Mobility Services] ページが表示されます。
ステップ 2 削除するモビリティ サービス エンジンを選択するため、対応する [Device Name] チェックボックスをオンにします。
ステップ 3 [Select a command] ドロップダウン リストから [Delete Service(s)] を選択します 。 [Go] をクリックします。
ステップ 4 選択したモビリティ サービス エンジンを NCS データベースから削除することを確定するには、[OK] をクリックします。
ステップ 5 削除を中止するには、[Cancel] をクリックします。
CAS 要素、wIPS、またはタグのライセンスをシスコに発注すると、製品認証キー(PAK)が配布されます。モビリティ サービス エンジン上にインストールするライセンス ファイルを受け取るには、PAK を登録する必要があります。PAK の登録に成功すると、ライセンス ファイルが電子メールで送信されます。
クライアントおよびワイヤレス IPS の PAK は、シスコに登録します。
(注) 詳細については、「タグ PAK の登録」を参照してください。
インストールするライセンス ファイルを入手するために PAK を登録するには、次の手順に従います。
ステップ 1 ブラウザ ページを開いて、次の URL を入力します。
https://tools.cisco.com/SWIFT/Licensing/PrivateRegistrationServlet
ステップ 2 PAK を入力し、[SUBMIT] をクリックします(図 2-1 を参照)。
ステップ 3 ライセンスの購入内容を確認します。正しい場合は [Continue] をクリックします(図 2-2 を参照)。ライセンス入力ページが表示されます(図 2-3 を参照)。
(注) ライセンスが正しくない場合は、[TAC Service Request Tool] URL をクリックして問題をレポートしてください。
図 2-3 [Designate Licensee](1/2 ページ)
ステップ 4 [Designate Licensee] ページで、[Host Id] テキスト ボックスにモビリティ サービス エンジンの UDI を入力します。これは、ライセンスがインストールされているモビリティ サービス エンジンです。
(注) モビリティ サービス エンジンの UDI 情報は、[Services] > [Mobility Services Engine] > デバイス名 > システム の [General Properties] に表示されます。
ステップ 5 [Agreement] チェックボックスをオンにします。[Agreement] チェックボックスの下に登録者情報が表示されます(図 2-4 を参照)。
図 2-4 [Designate Licensee](2/2 ページ)
ステップ 6 登録者とエンド ユーザが異なる場合は、登録者情報の下の [Licensee (End-User)] チェックボックスをオンにしてエンド ユーザ情報を入力します。
ステップ 7 [Continue] をクリックします。入力したデータの概要が表示されます(図 2-5 を参照)。
ステップ 8 [Finish and Submit] ページで、登録者データとエンド ユーザ データを確認します。情報を訂正するには、[Edit Details] をクリックします。[Submit] をクリックします。確認ページが表示されます(図 2-6 を参照)。
NCS からクライアント ライセンスと wIPS ライセンスをインストールできます。
(注) タグ ライセンスのインストールは、MSE の追加時に AeroScout エンジンがタグ計算用に選択されている場合に限り別途行います。
タグ ライセンスをインストールするには、AeroScout System Manager を使用します。詳細については、「タグ ライセンスのインストール」を参照してください。
PAK の登録後にクライアント ライセンスまたは wIPS ライセンスを NCS に追加するには、次の手順に従います。
ステップ 1 [Administration] > [License Center] を選択します。
図 2-7 [Administration] > [License Center] ページ
ステップ 2 左側のサイドバーのメニューから、[Files] > [MSE Files] を選択します。
ステップ 3 [Add] をクリックします。[Add a License File] ダイアログボックスが表示されます。
図 2-8 [Add a License File] ダイアログボックス
ステップ 4 [MSE Name] ドロップダウン リストから該当する MSE 名を選択します。
(注) 選択されているモビリティ サービス エンジンの UDI が、PAK 登録時に入力したものと一致していることを確認します。
ステップ 5 [Choose File] をクリックし、ライセンス ファイルを参照して選択します。
ステップ 6 [Upload] をクリックします。新たに追加されたライセンスが MSE ライセンス ファイル リストに表示されます。
AeroScout Web サイトでタグを登録するには、次の手順に従います。
http://www.aeroscout.com/support
ステップ 2 アカウントがある場合はログインします。または [Create New Account] をクリックしてログイン、ユーザ名、およびパスワードを作成します。
新しいアカウントを作成すると、ユーザ名とパスワードを記載した通知電子メールを受信します。
ステップ 3 ログイン後、[Home] タブの [Register Products Purchased from Cisco] をクリックします。
製品を登録するには、PAK 番号、MSE ID(MSE シリアル番号(S/N))、およびインストール タイプの情報が必要です。
AeroScout から登録を確認する電子メール メッセージを受信します。
PAK 番号は、2 営業日以内に電子メールで確認されます。PAK 番号が無効な場合、有効な PAK 番号を使用して再度登録する必要があります。
PAK を登録すると、ライセンス キーおよび Context-Aware Service ソフトウェアと『 AeroScout Context-Aware Engine for Tags, for Cisco Mobility Services Engine Users Guide 』をダウンロードする方法を記載した電子メールを受信します。
タグ ライセンスのインストールの詳細については、次の URL で『AeroScout Context-Aware for Tags, for Cisco Mobility Services Engine Users Guide』を参照してください。