VPN コンセントレータの証明書のアップロード
VPN 機能をサポートするように ASA をセットアップする場合は、ASA で証明書を生成することをお勧めします。生成された証明書を PC またはワークステーションにダウンロードしてから、この項の手順を使用して Cisco Unified Communications Manager にアップロードします。Cisco Unified Communications Manager は、証明書を電話と VPN 間の信頼リストに保存します。
ASA は SSL ハンドシェイク中にこの証明書を送信し、Cisco Unified IP Phone はこの証明書を電話と VPN 間の信頼リストに格納されている値と比較します。
Cisco Unified IP Phone はデフォルトでその Manufacturer Installed Certificate(MIC; 製造元でインストールされる証明書)を送信します。 CAPF サービスを設定している場合には、Cisco Unified IP Phone はその Locally Significant Certificate(LSC; ローカルで有効な証明書)を送信します。
デバイス レベルの証明書認証を使用する場合は、Cisco Unified IP Phone が信頼されるように、ルート MIC または CAPF 証明書を ASA にインストールする必要があります。
Cisco Unified Communications オペレーティング システムを使用して、証明書を Cisco Unified Communications Manager にアップロードします。次の手順に従って、VPN コンセントレータの証明書をアップロードします。
手順
ステップ 1 Cisco Unified Communications オペレーティング システムの管理から、[セキュリティ(Security)] > [証明書の管理(Certificate Management)] を選択します。
[証明書の一覧(Certificate List)] ウィンドウが表示されます。
ステップ 2 [証明書のアップロード(Upload Certificate)] をクリックします。
[証明書のアップロード(Upload Certificate)] ポップアップ ウィンドウが表示されます。
ステップ 3 [証明書の名前(Certificate Name)] プルダウン メニューから、[電話とVPN間の信頼性(Phone-VPN-trust)] を選択します。
ステップ 4 [参照(Browse)] をクリックして、アップロードするファイルを選択します。
ステップ 5 [ファイルのアップロード(Upload File)] をクリックします。
ステップ 6 アップロードするファイルをさらに選択するか、または [閉じる(Close)] をクリックします。
証明書管理の詳細については、『 Cisco Unified Communications Operating System Administration Guide 』の第 6 章「Security」を参照してください。
VPN ゲートウェイの設定
この項は、次の内容で構成されています。
• 「VPN ゲートウェイの検索」
• 「VPN ゲートウェイの設定」
VPN ゲートウェイの検索
VPN ゲートウェイを検索するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 Cisco Unified Communications Manager の管理ページで、[拡張機能(Advanced Features)] > [VPN] > [VPNゲートウェイ(VPN Gateway)] の順に選択します。
[VPNゲートウェイの検索と一覧表示(Find and List VPN Gateways)] ウィンドウが表示されます。アクティブな(前の)クエリーのレコードもウィンドウに表示される場合があります。
ステップ 2 データベースのすべてのレコードを検索するには、ダイアログボックスが空であることを確認して、ステップ 3 に進みます。
レコードをフィルタリングまたは検索するには、次の手順を実行します。
• 最初のドロップダウン リスト ボックスから、検索パラメータを選択します。
• 2 番目のドロップダウン リスト ボックスから、検索パターンを選択します。
• 必要に応じて、適切な検索テキストを指定します。
(注) 検索条件を追加するには、[+] ボタンをクリックします。条件を追加すると、指定したすべての条件に一致するレコードが検索されます。条件を削除するには、[-] ボタンをクリックして最後に追加した条件を削除するか、[フィルタのクリア(Clear Filter)] ボタンをクリックして追加したすべての検索条件を削除します。
ステップ 3 [検索(Find)] をクリックします。
一致するすべてのレコードが表示されます。[ページあたりの行数(Rows per Page)] ドロップダウン リスト ボックスから異なる値を選択すると各ページに表示される項目数を変更できます。
ステップ 4 表示されたレコード リストから、目的のレコードのリンクをクリックします。
(注) リストの見出しに上向きまたは下向きの矢印がある場合は、その矢印をクリックして、ソート順序を逆にします。
ウィンドウに選択した項目が表示されます。
VPN ゲートウェイの設定
VPN ゲートウェイを追加、更新、またはコピーするには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 Cisco Unified Communications Manager の管理ページで、[拡張機能(Advanced Features)] > [VPN(VPN)] > [VPNゲートウェイ(VPN Gateway)] の順に選択します。
ステップ 2 次の作業のいずれかを実行します。
• 新しいプロファイルを追加するには、検索ウィンドウの [新規追加(Add New)] をクリックし、ステップ 3 に進みます。
• 既存の VPN ゲートウェイをコピーするには、「VPN ゲートウェイの検索」の説明に従い、適切なプロファイルを見つけて、コピーする VPN ゲートウェイの横に表示されている [コピー(Copy)] ボタンをクリックし、ステップ 3 に進みます。
• 既存のプロファイルを更新するには、「VPN ゲートウェイの検索」の説明に従い、適切な VPN ゲートウェイを見つけて、ステップ 3 に進みます。
[新規追加(Add New)] をクリックすると、各フィールドのデフォルト設定を示した設定ウィンドウが表示されます。[コピー(Copy)] をクリックすると、設定をコピーした設定ウィンドウが表示されます。
ステップ 3 表 17-1 の説明に従って、適切な設定を入力します。
ステップ 4 [保存(Save)] をクリックします。
表 17-1 VPN ゲートウェイの設定値
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[VPNゲートウェイ名(VPN Gateway Name)] |
VPN ゲートウェイの名前を入力します。 |
[VPNゲートウェイの説明(VPN Gateway Description)] |
VPN ゲートウェイの説明を入力します。 |
[VPNゲートウェイのURL(VPN Gateway URL)] |
ゲートウェイ内の主要な VPN コンセントレータの URL を入力します。 (注) VPN コンセントレータに 1 つのグループ URL を設定し、この URL をゲートウェイ URL として使用する必要があります。 設定情報については、次のような VPN コンセントレータのマニュアルを参照してください。 • 『SSL VPN Client (SVC) on ASA with ASDM Configuration Example』 http://www.cisco.com/en/US/products/ps6120/products_configuration_example09186a008071c428.shtml |
[この場所のVPN証明書(VPN Certificates in this Location)] |
上矢印キーおよび下矢印キーを使用して、証明書をゲートウェイに割り当てます。証明書をゲートウェイに割り当てなかった場合、VPN クライアントはそのコンセントレータへの接続に失敗します。 (注) 最大 10 の証明書を 1 つの VPN ゲートウェイに割り当てることができます。また、各ゲートウェイに少なくとも 1 つの証明書を割り当てる必要があります。電話と VPN 間の信頼性権限に関係付けられた証明書だけが、使用可能な VPN 証明書のリストに表示されます。 |