Cisco ASR 9000 シリーズ ルータの RIP デバッグ コマンド
ここでは、Cisco ASR 9000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータで Routing Information Protocol(RIP)のデバッグに使用するコマンドについて説明します。
debug rip
Routing Information Protocol(RIP)のデバッグ情報を表示するには、EXEC モードで debug rip コマンドを使用します。デバッグ出力をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
debug rip { auth | database | events | global | im | oom | policy | receive | rib | send | show } [ interface type instance ] [ vrf { all | vrf-name }]
no debug rip { auth | database | events | global | im | oom | policy | receive | rib | send | show } [ interface type instance ] [ vrf { all | vrf-name }]
シンタックスの説明
auth |
RIP 認証情報を表示します。 |
database |
RIP データベース イベントを表示します。 |
events |
RIP プロトコル イベントを表示します。 |
global |
RIP プロセス レベル情報を表示します。 |
im |
RIP VPN routing and forwarding(VRF; VPN ルーティング/転送)とインターフェイス イベントを表示します。 |
oom |
RIP メモリ不足情報を表示します。 |
policy |
RIP ポリシー実行情報を表示します。 |
receive |
RIP パケット受信情報を表示します。 |
rib |
RIP と Routing Information Base(RIB)の対話を表示します。 |
send |
RIP パケット送信情報を表示します。 |
show |
show コマンド処理情報を表示します。 |
interface |
(任意)フィルタリングするインターフェイスを指定します。 |
type |
インターフェイス タイプ。詳細については、オンライン ヘルプの機能である疑問符( ? )を使用してください。 |
instance |
物理インターフェイス インスタンスまたは仮想インターフェイス インスタンスを次のように表示します。 • 物理インターフェイス インスタンス。名前の表記方法は rack / slot / module / port で、値の間のスラッシュは表記の一部として必要です。 – rack :ラックのシャーシ番号。 – slot :モジュラ サービス カードまたはライン カードの物理スロット番号。 – module :モジュール番号。physical layer interface module(PLIM; 物理レイヤ インターフェイス モジュール)は常に 0 です。 – port :インターフェイスの物理ポート番号。 • 仮想インターフェイス インスタンス。数字の範囲はインターフェイス タイプによって異なります。 ルータの構文の詳細については、オンライン ヘルプの機能である疑問符( ? )を使用してください。 |
vrf |
(任意)フィルタリングする VPN ルーティングおよび転送(VRF)インスタンスを指定します。 |
vrf-name |
フィルタリングする VRF インスタンスの名前。 |
all |
すべての VRF インスタンスを選択します。 |
コマンド モード
EXEC
コマンドの履歴
|
|
リリース 3.7.2 |
このコマンドは Cisco ASR 9000 シリーズ ルータに追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドを使用するには、Cisco ASR 9000 シリーズ ルータのシステム管理者が、対応するコマンド タスク ID を含むタスク グループに関連付けられたユーザ グループにユーザを割り当てる必要があります。 ユーザ グループおよびタスク ID の管理情報の詳細については、『 Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Routers System Security Configuration Guide 』の「 Configuring AAA Services on Cisco ASR 9000 Series Routers 」モジュールを参照してください。タスク グループの割り当てについてサポートが必要な場合は、システム管理者に連絡してください。
デバッグ出力には CPU プロセス内で高いプライオリティが割り当てられるので、システムのパフォーマンスに影響が出る場合があります。デバッグ コマンド使用中のシステムへの影響の詳細については、『 Using Debug Commands on Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router 』を参照してください。
注意
debug rip コマンドを使用すると、大量の出力が生成されます。IP ネットワーク上のトラフィックが少なく、システム上の他のアクティビティに悪影響がない場合にだけ、このコマンドを使用してください。
例
次に、RIP に関するデバッグ情報をイネーブルにする例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# debug rip database
関連コマンド
|
|
undebug |
デバッグ モードを開始して、複数のアクティブな debug コマンドのセッションをディセーブルまたはリセットします。 |