Cisco ASR 9000 シリーズ ルータの RIB デバッグ コマンド
ここでは、Cisco ASR 9000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータで Routing Information Base(RIB)のデバッグに使用するコマンドについて説明します。
debug rib
Routing Information Base(RIB)のデバッグ情報を表示するには、EXEC モードで debug rib コマンドを使用します。デバッグ出力をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
debug rib { ipv4 | ipv6 | afi-all } { clear | counts | data | extcomms | firsthop | gc | locking | lookup | rcc | redist | routing [ access-list-name ] | rump | sync | tables | timers }
no debug rib { ipv4 | ipv6 | afi-all } { clear | counts | data | extcomms | firsthop | gc | locking | lookup | rcc | redist | routing [ access-list-name ] | rump | sync | tables | timers }
シンタックスの説明
ipv4 |
IP Version 4(IPv4)の RIB デバッグ イベントを指定します。 |
ipv6 |
IP Version 6(IPv6)の RIB デバッグ イベントを指定します。 |
afi-all |
IPv4 および IPv6 の RIB デバッグ イベントを指定します。 |
clear |
RIB クリア イベントを表示します。 |
counts |
RIB データ構造参照カウント イベントを表示します。 |
data |
RIB クライアント データ イベントを表示します。 |
extcomms |
拡張コミュニティ イベントを表示します。 |
firsthop |
RIB ファーストホップの登録および通知を表示します。 |
gc |
RIB ガベージ コレクション イベントを表示します。 |
locking |
RIB ロック イベントを表示します。 |
lookup |
RIB ルート検索イベントを表示します。 |
rcc |
RIB ルート一貫性チェッカー テーブル イベントを表示します。 |
redist |
再配布関連イベントを表示します。 |
routing |
RIB ルーティング テーブル イベントを表示します。 |
access-list-name |
アクセス リストの名前。 |
rump |
RUMP イベントを表示します。 |
sync |
RIB テーブル同期イベントを表示します。 |
tables |
テーブル関連イベントを表示します。 |
timers |
RIB タイマー イベントを表示します。 |
コマンド モード
EXEC
コマンドの履歴
|
|
リリース 3.7.2 |
このコマンドは Cisco ASR 9000 シリーズ ルータに追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドを使用するには、Cisco ASR 9000 シリーズ ルータのシステム管理者が、対応するコマンド タスク ID を含むタスク グループに関連付けられたユーザ グループにユーザを割り当てる必要があります。 ユーザ グループおよびタスク ID の管理情報の詳細については、『 Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Routers System Security Configuration Guide 』の 「 Configuring AAA Services on Cisco ASR 9000 Series Routers 」モジュールを参照してください。 タスク グループの割り当てについてサポートが必要な場合は、システム管理者に連絡してください。
デバッグ出力には CPU プロセス内で高いプライオリティが割り当てられるので、システムのパフォーマンスに影響が出る場合があります。デバッグ コマンド使用中のシステムへの影響の詳細については、『 Using Debug Commands on Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router 』を参照してください。
注意
debug rib コマンドを使用すると、大量の出力が生成されます。IP ネットワーク上のトラフィックが少なく、システム上の他のアクティビティに悪影響がない場合にだけ、このコマンドを使用してください。
例
次に、 debug rib コマンドからの出力例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# debug rib ipv4 data
RP/0/RSP0/CPU0:Jun 21 07:30:51.821 : ipv4_rib[199]: RIB Routing: Tbl: "default" IPv4 Unicast, Add active route 2.2.1.0/30 via 10.0.101.6, metric [20/8] (fl: 0x0/0x0) with bgp attribute ID 0x41 by client bgp
RP/0/RSP0/CPU0:Jun 21 07:30:51.822 : ipv4_rib[199]: RIB Routing: Tbl: "default" IPv4 Unicast, Add active route 2.2.1.0/30 via 10.0.101.5, metric [20/8] (fl: 0x0/0x0) with bgp attribute ID 0x41 by client bgp
RP/0/RSP0/CPU0:Jun 21 07:30:51.824 : ipv4_rib[199]: RIB Routing: Tbl: "default" IPv4 Unicast, Add active route 2.2.1.0/30 via 10.0.101.4, metric [20/8] (fl: 0x0/0x0) with bgp attribute ID 0x41 by client bgp
RP/0/RSP0/CPU0:Jun 21 07:30:51.825 : ipv4_rib[199]: RIB Routing: Tbl: "default" IPv4 Unicast, Add active route 2.2.1.0/30 via 10.0.101.3, metric [20/8] (fl: 0x0/0x0) with bgp attribute ID 0x41 by client bgp
RP/0/RSP0/CPU0:Jun 21 07:30:51.825 : ipv4_rib[199]: RIB Routing: Tbl: "default" IPv4 Unicast, Add active route 2.2.1.0/30 via 10.0.101.2, metric [20/8] (fl: 0x0/0x0) with bgp attribute ID 0x41 by client bgp
RP/0/RSP0/CPU0:Jun 21 07:30:51.826 : ipv4_rib[199]: RIB Routing: Tbl: "default" IPv4 Unicast, Add active route 2.2.1.0/30 via 10.0.101.1, metric [20/8] (fl: 0x0/0x0) with bgp attribute ID 0x41 by client bgp
RP/0/RSP0/CPU0:Jun 21 07:30:51.826 : ipv4_rib[199]: RIB Routing: Tbl: "default" IPv4 Unicast, Add active route 2.2.1.4/30 via 10.0.101.6, metric [20/8] (fl: 0x0/0x0) with bgp attribute ID 0x41 by client bgp
RP/0/RSP0/CPU0:Jun 21 07:30:51.826 : ipv4_rib[199]: RIB Routing: Tbl: "default" IPv4 Unicast, Add active route 2.2.1.4/30 via 10.0.101.5, metric [20/8] (fl: 0x0/0x0) with bgp attribute ID 0x41 by client bgp
RP/0/RSP0/CPU0:Jun 21 07:30:51.827 : ipv4_rib[199]: RIB Routing: Tbl: "default" IPv4 Unicast, Add active route 2.2.1.4/30 via 10.0.101.4, metric [20/8] (fl: 0x0/0x0) with bgp attribute ID 0x41 by client bgp
RP/0/RSP0/CPU0:Jun 21 07:30:51.827 : ipv4_rib[199]: RIB Routing: Tbl: "default" IPv4 Unicast, Add active route 2.2.1.4/30 via 10.0.101.3, metric [20/8] (fl: 0x0/0x0) with bgp attribute ID 0x41 by client bgp
RP/0/RSP0/CPU0:Jun 21 07:30:51.827 : ipv4_rib[199]: RIB Routing: Tbl: "default" IPv4 Unicast, Add active route 2.2.1.4/30 via 10.0.101.2, metric [20/8] (fl: 0x0/0x0) with bgp attribute ID 0x41 by client bgp
RP/0/RSP0/CPU0:Jun 21 07:30:51.827 : ipv4_rib[199]: RIB Routing: Tbl: "default" IPv4 Unicast, Add active route 2.2.1.4/30 via 10.0.101.1, metric [20/8] (fl: 0x0/0x0) with bgp attribute ID 0x41 by client bgp
関連コマンド
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undebug |
デバッグ モードを開始して、複数のアクティブな debug コマンドのセッションをディセーブルまたはリセットします。 |
debug routing
ルーティング テーブル イベントのデバッグ情報を表示するには、EXEC モードで debug routing コマンドを使用します。デバッグ出力をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
debug routing [ afi-all | ipv4 | ipv6 ] [ access-list-name ]
no debug routing [ afi-all | ipv4 | ipv6 ] [ access-list-name ]
シンタックスの説明
afi-all |
IPv4 および IPv6 のルーティング テーブル デバッグ イベントを指定します。 |
ipv4 |
IP Version 4(IPv4)のルーティング テーブル デバッグ イベントを指定します。 |
ipv6 |
IP Version 6(IPv6)のルーティング テーブル デバッグ イベントを指定します。 |
access-list-name |
アクセス リストの名前。 |
コマンド モード
EXEC
コマンドの履歴
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リリース 3.7.2 |
このコマンドは Cisco ASR 9000 シリーズ ルータに追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドを使用するには、Cisco ASR 9000 シリーズ ルータのシステム管理者が、対応するコマンド タスク ID を含むタスク グループに関連付けられたユーザ グループにユーザを割り当てる必要があります。 ユーザ グループおよびタスク ID の管理情報の詳細については、『 Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Routers System Security Configuration Guide 』の「 Configuring AAA Services on Cisco ASR 9000 Series Routers 」モジュールを参照してください。タスク グループの割り当てについてサポートが必要な場合は、システム管理者に連絡してください。
デバッグ出力には CPU プロセス内で高いプライオリティが割り当てられるので、システムのパフォーマンスに影響が出る場合があります。デバッグ コマンド使用中のシステムへの影響の詳細については、『 Using Debug Commands on Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router 』を参照してください。
注意
debug routing コマンドを使用すると、大量の出力が生成されます。IP ネットワーク上のトラフィックが少なく、システム上の他のアクティビティに悪影響がない場合にだけ、このコマンドを使用してください。
例
次に、ルーティング テーブル イベントのデバッグ情報をイネーブルにする例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# debug routing
関連コマンド
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undebug |
デバッグ モードを開始して、複数のアクティブな debug コマンドのセッションをディセーブルまたはリセットします。 |