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この章では、Cisco SIP IP phone を使用するための準備について説明します。また、Cisco SIP IP phone のインストールと、その接続に必要な手順を説明します。この章の構成は次のとおりです。
• 「Cisco SIP IP Phone のインストール」
• 「始動時の確認」
• 「Cisco SIP IP Phone のメニュー インターフェイスの使用」
• 「Cisco SIP IP Phone のアイコンの説明」
Cisco SIP IP phone の初期化プロセスでは、IP フォンのネットワークへの接続を確立し、IP ネットワーク上で IP フォンを作動可能にします。この IP フォンをネットワークに接続した後、電源に接続すると、IP フォンは初期化プロセスを開始します。初期化プロセスでは、次の作業が実行されます。
Cisco SIP IP phone には、不揮発性フラッシュ メモリが内蔵されており、その中にファームウェア イメージ、ユーザ定義の設定値、および IP フォン用の工場出荷時の永続保存情報が保存されています。
初期化時に、IP フォンはブートストラップ ローダーを起動し、フラッシュ メモリに保存されているこの IP フォン イメージをロードして、実行します。
Cisco SIP IP phone が Catalyst スイッチに接続されている場合、スイッチは、スイッチ上に定義されている音声 VLAN を IP フォンに通知します。IP フォンは、自身の VLAN メンバーシップを知らないと、IP 設定値を入手するための DHCP(ダイナミック ホスト コンフィギュレーション プロトコル)要求を出すことができません(DHCP を使用している場合)。
Cisco SIP IP phone が DHCP を使用して IP 設定値を取得する場合、IP フォンは DHCP サーバに照会します。DHCP を使用しない場合、IP フォンは、フラッシュ メモリに保存されている IP 設定値を使用します。
TFTP サーバ上には、最新の Cisco SIP IP phone ファームウェア イメージ、および IP フォンがインストールされる VoIP 環境を自動的に判別し、初期化できるようにする、二重ブート ファイル(OS79XX.TXT)があります。
IP フォンが TFTP サーバを使用して SIP パラメータを取得する場合、IP フォンが要求し、ダウンロードするコンフィギュレーション ファイルも、TFTP サーバ上にあるはずです。コンフィギュレーション ファイルには、IP フォンが SIP VoIP 環境内で稼働するために必要な、SIP パラメータが定義されています。IP フォンが TFTP サーバを使用して SIP パラメータを取得しない場合、IP フォンは、フラッシュ メモリに保存されている SIP 設定値を使用します。
IP フォンは、TFTP サーバを使用して自身の SIP パラメータを取得する場合、コンフィギュレーション ファイルを要求します。IP フォンは、コンフィギュレーション ファイルに定義されているイメージが、自身がフラッシュ メモリに保存したものと異なっていると判断した場合、ファームウェア アップグレードを実行します。ファームウェア アップグレードの実行時には、IP フォンは、TFTP サーバからファームウェア イメージをダウンロードし、そのイメージをフラッシュ メモリにプログラムして、リブートします。
この節では、Cisco SIP IP phone を IP ネットワークにインストールする方法について説明します。作業に着手する前に、この節の最後まで注意深くお読みください。
Cisco SIP IP phone を正常にインストールする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 「TFTP サーバへのファイルのダウンロード」 の説明のとおりに、必要なファイルを Cisco.com から TFTP サーバにダウンロードします。
ステップ 2 TFTP サーバを使用して SIP パラメータを設定する場合、「TFTP サーバを使用した SIP パラメータの設定」の説明のとおりに、コンフィギュレーション ファイルを作成し、保存します。TFTP サーバを使用して SIP パラメータを設定しない場合は、「SIP パラメータの手作業での設定」の説明のとおりに、必要なパラメータを手作業で設定します。
ステップ 3 DCHP を使用して IP フォンのネットワーク値を設定する場合、「DHCP サーバを使用したネットワーク パラメータの設定」 の説明のとおりに、DHCP サーバ上に必要なネットワーク パラメータを設定します。DHCP を使用してネットワーク パラメータを設定しない場合は、「ネットワーク パラメータの手作業での設定」の説明のとおりに、必要なネットワーク パラメータを手作業で設定します。
ステップ 4 「IP フォンの接続」の説明のとおりに、IP フォンをネットワークと電源に接続します。
Cisco SIP IP phone をインストールする前に、下記のファイルを Cisco.com から TFTP サーバのルート ディレクトリにコピーします。
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オプション |
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IP フォンが、それ自体がインストールされる VoIP 環境を自動的に判別し、初期化できるようにします。 このファイルをダウンロードした後、ASCII エディタを使用してこのファイルを開き、IP フォン上で実行する予定のイメージ バージョンのファイル名を(ファイル拡張子を付けずに)指定する必要があります。 |
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すべての IP フォンを対象にした SIP パラメータを設定するためのファイルです。 SIPDefault.cnf ファイルの使用法について詳しくは、「デフォルトの SIP コンフィギュレーション ファイルの作成」を参照してください。 |
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ある IP フォンに特定の SIP パラメータを設定するためのテンプレートとして使用できるファイル。この IP フォン用にカスタマイズする場合に、このファイルの名前をこの IP フォンの MAC アドレスに変更する必要があります。 |
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いくつかの IP フォン用のカスタム リング タイプ オプションに使用するオーディオ ファイルをリストします。RINGLIST.DAT ファイルにリストされているオーディオ ファイルは、TFTP サーバのルート ディレクトリにも入っていることが必要です。 カスタム リング タイプについて詳しくは、「Cisco SIP IP Phone のリング タイプのカスタマイズ」を参照してください。 |
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北アメリカ用ダイヤル プランの例。dialplan.xml ファイルは、check-sync Event ヘッダーを持つ NOTIFY を使用して、IP フォンにプッシュダウンすることができます。 |
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(注) この節では、IP フォンが SIP VoIP 環境内で動作するのに必要な、基本的な SIP パラメータの設定方法について説明します。ユーザが設定できる SIP パラメータすべてのリストについては、「SIP 設定値の変更」を参照してください。
SIP パラメータは、Cisco SIP IP phone を SIP VoIP 環境内で使用するために必要なパラメータです。SIP パラメータは、TFTP サーバを使用して設定することができます。または、IP フォンを接続した後で、各 IP フォン上で手作業でパラメータを設定することもできます。
Cisco SIP IP phone を初期化すると、その IP フォンは、フラッシュ メモリに保存されているパラメータをロードします。フラッシュ メモリに保存されているパラメータをロードした後、IP フォンは、TFTP サーバにデフォルトのコンフィギュレーション ファイルを要求します。デフォルトのコンフィギュレーション ファイルが既に設定され、TFTP サーバのルート ディレクトリに保存されている場合、IP フォンは、そのファイルに定義されているパラメータを読み取り、異なっているパラメータをフラッシュ メモリに保存します。次に、IP フォンは、その IP フォンに特定のコンフィギュレーション ファイルを要求します。
IP フォン特有のコンフィギュレーション ファイルが既に設定され、TFTP サーバに保存されている場合(ルート ディレクトリまたはサブディレクトリ内に)、IP フォンはそのファイルに定義されているパラメータを読み取り、異なっているそれらのパラメータをフラッシュ メモリに保存します。
したがって、SIP パラメータを設定する際には、次のことを念頭に置いてください。
• デフォルトのコンフィギュレーション ファイルに定義されているパラメータは、フラッシュ メモリに保存されている値を上書きする。
• IP フォン特有のコンフィギュレーション ファイルに定義されているパラメータは、デフォルトのコンフィギュレーション ファイルに指定されている値を上書きする。
• 各 IP フォンでローカルに入力されたパラメータは、次回のリブートまで有効である(IP フォン特有のコンフィギュレーション ファイルが存在する場合)。
• TFTP サーバを使用して IP フォンを設定しないことを選択した場合には、IP フォンをローカルで管理する必要がある。
TFTP サーバを使用して SIP パラメータを設定する場合は、コンフィギュレーション ファイルを使用する必要があります。
SIP パラメータの定義に使用できるコンフィギュレーション ファイルには、2 種類あります。デフォルトのコンフィギュレーション ファイル(オプション)と、IP フォン特有のコンフィギュレーション ファイル(必須)です。デフォルトのコンフィギュレーション ファイルを使用する場合は、ファイルを TFTP サーバのルート ディレクトリに保存する必要があります。IP フォン特有のコンフィギュレーション ファイルは、ルート ディレクトリにもサブディレクトリにも保存できますが、そのディレクトリには IP フォン特有のコンフィギュレーション ファイルがすべて保存されている必要があります。
IP フォンの回線とユーザを定義するパラメータを除いて、その他の SIP パラメータはすべて、デフォルトのコンフィギュレーション ファイルと、IP フォン特有のコンフィギュレーション ファイルのどちらでも定義できます。ただし、ネットワークの制御と管理の面から、すべての IP フォンに適用したいパラメータは、デフォルトのコンフィギュレーション ファイル(SIPDefault.cnf)に定義することをお勧めします。IP フォン特有のパラメータは、IP フォン特有のコンフィギュレーション ファイルを使用して定義するか、手作業で設定するかのどちらかにしてください。デフォルトのコンフィギュレーション ファイルには、IP フォン特有のパラメータを定義しないでください。
デフォルトのコンフィギュレーション ファイルを変更して、IP フォン特有のコンフィギュレーション ファイルを作成する際には、次のガイドラインと要件を守ってください。
• デフォルトのコンフィギュレーション ファイル(SIPDefault.cnf)に指定された SIP パラメータは、フラッシュ メモリに保存されているパラメータを上書きします。IP フォン特有のコンフィギュレーション ファイルに指定されたパラメータは、フラッシュ メモリに保存されているパラメータ、およびデフォルトのコンフィギュレーション ファイルに指定されたパラメータを上書きします。
• IP フォン特有のコンフィギュレーション ファイルの名前は、それぞれの IP フォンに固有のものであり、IP フォンの MAC アドレスに基づいています。
ファイル名の形式は SIPXXXXYYYYZZZZ.cnf でなければなりません。ここで、XXXXYYYYZZZZ は IP フォンの MAC アドレスです。MAC アドレスは英大文字、拡張子 cnf は小文字でなければなりません(たとえば、SIP00503EFFD842.cnf)。
(注) IP フォンの MAC アドレスは、IP フォンの底部の中央に貼られているステッカに記載されており、Network Configuration メニューからも見ることができます。
• デフォルトのコンフィギュレーション ファイル は、TFTP サーバのルート ディレクトリに保存されていることが必要です。IP フォン特有のコンフィギュレーション ファイルは、ルート ディレクトリにもサブディレクトリにも保存できますが、そのディレクトリには、IP フォン特有のコンフィギュレーション ファイルがすべて、保存されている必要があります。
• コンフィギュレーション ファイルの各行は、次の形式でなければなりません。
変数名(variable-name):値(value); 任意のコメント(optional comments)
• 1 つの変数には 1 つの値しか関連付けることができません。
• 変数と値の前後に空白を置くことができます。変数と値には全ての文字が使用できます。ただし、値の中に空白を含める場合は、値を一重引用符または二重引用符で囲む必要があります。値を引用符で囲む場合、開始引用符と終了引用符は同一のものでなければなりません。
• 値の後に、オプションとしての任意のコメントを含めることができます。コメントは、セミコロン(;)またはポンド(#)を区切り文字を使用し、値と区別します。
• 行の終わりの指定には、<lf> または <cr><lf> を使用します。
• 変数と値は 1 行で設定します。複数の行にまたがることはできません。
• IP フォンの回線とユーザを定義するパラメータを除いて、SIP パラメータの定義はすべて、デフォルトのコンフィギュレーション ファイル、または IP フォン特有のコンフィギュレーション ファイルに設定できます。ただし、ネットワークの制御と保守の面から、すべての IP フォンに適用したいパラメータは、デフォルトのコンフィギュレーション ファイル(SIPDefault.cnf)に定義することをお勧めします。
すべての IP フォンに共通する SIP パラメータは、デフォルトのコンフィギュレーション ファイル(SIPDefault.cnf)内に定義することをお勧めします。共通するパラメータには image_version パラメータや、コール環境パラメータ、(たとえば、IP フォンをプロキシ サーバに登録する必要があるかどうかや、コールを開始する際に IP フォンが使用するコーデックなど)があります。
こうしたパラメータをデフォルトのコンフィギュレーション ファイルに保存することによって、イメージ バージョンのアップグレードなどの包括的な変更ができ、各 IP フォンごとに IP フォン特有のコンフィギュレーション ファイルを変更する必要がなくなります。
• SIPDefault.cnf ファイルを Cisco.com から TFTP サーバのルート ディレクトリにダウンロード済みであることを確認してください。
• 「コンフィギュレーション ファイルのガイドライン」 で説明しているガイドラインをもう一度確認してください。
• 設定可能な SIP パラメータすべてのリストについては、「SIP 設定値の変更」を参照してください。
ステップ 1 ASCII エディタを使用して、SIPDefault.cnf ファイルを開き、次の SIP グローバル パラメータの値を定義します。
• image_version:(必須)Cisco SIP IP phone が実行する必要があるファームウェア バージョン。
イメージ バージョンの名前(Cisco 社によってリリースされた)を入力します。拡張子は入力しないでください。バージョンはファイル ヘッダーにも組み込まれているので、ファイル名を変更してもイメージ バージョンを変更することはできません。ファイル名を変更してイメージ バージョンを変更しようとすると、ファームウェアは、ヘッダー内のバージョンをファイル名と比較した時点で、エラーを検出します。
• proxy1_address:(必須) IP フォンが使用するプライマリ SIP プロキシ サーバの IP アドレス。
• tftp_cfg_dir:(IP フォン特有のコンフィギュレーション ファイルがサブディレクトリに保存されている場合に必須) IP フォン特有のコンフィギュレーション ファイルが保存されている TFTP サブディレクトリのパス。
ステップ 2 ファイル名を変更せずに、SIPDefault.cnf として、TFTP サーバのルート ディレクトリに保存します。
次に示すのは、デフォルトの SIP コンフィギュレーション ファイルの例は、次のとおりです。
各 IP フォン特有の SIP コンフィギュレーション ファイルには、IP フォン上に設定される回線やそれらの回線に対して定義されるユーザなど、各 IP フォンごとに特定のパラメータを定義します。
• 「コンフィギュレーション ファイルのガイドライン」で説明しているガイドラインをもう一度確認してください。
• 回線パラメータ(line x のように識別されるもの)は、IP フォンの回線を定義します。E メール アドレスを使用するように回線を設定した場合、その回線は E メール アドレスでしか呼び出せません。同様に、電話番号を使用するように回線を設定した場合、その回線は番号でしか呼び出せません。それぞれの回線には、別々のプロキシを設定できます。
• ユーザが設定できる SIP パラメータすべてのリストについては、「SIP 設定値の変更」を参照してください。
ステップ 1 ASCII エディタを使用して、インストールを予定している各 IP フォンごとに、IP フォン特有のコンフィギュレーション ファイルを作成します。IP フォン特有のコンフィギュレーション ファイルに、次の SIP パラメータの値を定義します(ここで、 x は番号 1 ~ 6)。
• line x _name:(必須)登録時に使用する番号または E メール アドレス。番号を入力するときは、ダッシュを含めずに番号だけを入力します。たとえば、555-1212 は 5551212 のように入力します。E メール アドレスを入力する場合は、ホスト名を含めずに E メール ID を入力します。
• line x _authname:(登録が使用可能になっていて、プロキシ サーバが認証を必要としている場合に必須)初期化中にプロキシ サーバによって登録が要求された場合に、IP フォンが認証のために使用する名前。登録が使用可能のときに、line x _authname パラメータの値が指定されていない場合、デフォルト名が使用されます。デフォルト名は UNPROVISIONED です。
• line x _password:(登録が使用可能になっていて、プロキシ サーバが認証を必要としている場合に必須)初期化中にプロキシ サーバによって登録が要求された場合に、IP フォンが認証のために使用するパスワード。登録が使用可能のときに、line x _password パラメータの値が指定されていない場合、デフォルト論理パスワードが使用されます。デフォルト論理パスワードは UNPROVISIONED です。
ステップ 2 TFTP サーバ(ルート ディレクトリ、または IP フォン特有のコンフィギュレーション ファイルがすべて入っているサブディレクトリ)にファイルを保存します。ファイル名を
SIPXXXXYYYYZZZZ.cnf にします。ここで、XXXXYYYYZZZZ は IP フォンの MAC アドレスです。MAC アドレスは英大文字、拡張子 cnf は小文字でなければなりません(たとえば、SIP00503EFFD842.cnf)。
IP フォン特有の SIP コンフィギュレーション ファイルの例は、次のとおりです。
TFTP サーバを使用して SIP パラメータを設定しなかった場合、IP フォンを接続した後で、「IP フォンの接続」の説明に従って、手作業でパラメータを設定する必要があります。
• 「IP フォンの接続」の説明に従い、IP フォンを接続します。
• 「設定モードのロック」の説明に従って、設定モードのロックを解除します。デフォルトでは、コール機能に影響を与える可能性のある設定値をエンド ユーザが変更できないように、SIP パラメータはロックされています。
• 「Cisco SIP IP Phone のメニュー インターフェイスの使用」 に説明されている、Cisco SIP IP phone メニューの使用に関するガイドラインをもう一度確認してください。
• Preferred Codec および Out of Band DTMF パラメータを設定するときは、必要なオプションが表示されるまで Change ソフト キーを押し、次に Save ソフト キーを押します。
• 変更を行った後、「設定モードのロック」の説明に従って設定モードを再度ロックします。
• 設定可能な SIP パラメータすべてのリストについては、「SIP 設定値の変更」を参照してください。
ステップ 1 settings キーを押します。Settings メニューが表示されます。
ステップ 2 SIP Configuration を選択します。SIP Configuration メニューが表示されます。
ステップ 3 Line 1 Settings を選択します。
ステップ 4 Select ソフト キーを押します。Line 1 Configuration メニューが表示されます。
ステップ 5 表 2-1 に示されているパラメータを選択し、 Select ソフト キーを押して設定します。
ステップ 6 Back ソフト キーを押して、Line 1 Configuration メニューを終了します。
ステップ 7 IP フォンに対して追加の回線を設定する場合は、次の Line x Settings を選択し、Select ソフト キーを押してステップ 5 とステップ 6 を繰り返します。
ステップ 8 完了したら、 Save ソフト キーを押して変更内容を保存し、SIP Configuration メニューを終了します。
(注) この節では、IP フォンがネットワーク上で動作するために必要な、基本的なネットワーク パラメータの設定方法について説明します。ユーザが設定できるネットワーク パラメータすべてのリストについては、「SIP 設定値の変更」を参照してください。
ネットワーク パラメータの中には、IP ネットワーク内で IP フォンが動作するために、その IP フォン上に設定する必要があるパラメータが含まれます。必要なネットワーク パラメータは、DHCP を使用して設定することも、IP フォンを電源に接続した後で手作業で設定することもできます。
IP フォンのネットワーク接続を確立するには、下記のパラメータを定義する必要があります。
• サブネットのデフォルト ゲートウェイ(必要ない場合は「0.0.0.0」を使用)
• DNS サーバの IP アドレス(必要ない場合は「0.0.0.0」を使用)
IP フォンのネットワーク パラメータを設定する際には、下記のガイドラインを守ってください。
• 使用しない IP アドレスには、0.0.0.0 を指定します。
• 0.0.0.0 のサブネット マスクは、デフォルト ゲートウェイも 0.0.0.0 のときにだけ使用できます。
• TFTP サーバには、ゼロ以外の IP アドレスが必要です。
• デフォルト ゲートウェイは、IP フォンと同じサブネット上にあることが必要です。
• デフォルト ゲートウェイを 0.0.0.0 に指定できるのは、TFTP サーバまたは DNS サーバが IP フォンと同じサブネット上にあるときだけです。
(注) デフォルトでは、IP フォン上の DHCP は使用可能に設定されています。手作業でネットワーク パラメータを設定する場合は、IP フォンを電源に接続した後、DHCP を使用不可にしておくことが必要です。
DHCP を使用してネットワーク パラメータを設定する場合、Cisco SIP IP phone を接続する前に、DHCP サーバ上で次の DHCP オプションを設定します。
• dhcp option #1(IP サブネット マスク)
• dhcp option #3(デフォルト IP ゲートウェイ)
ネットワーク パラメータの設定に DCHP を使用しない場合は、手作業で設定する必要があります。
• 「IP フォンの接続」の説明に従い、IP フォンを接続します。
• 「設定モードのロック解除」の説明に従って、設定モードのロックを解除します。デフォルトでは、ネットワーク接続に影響を与える可能性のある設定値をエンド ユーザが変更できないように、ネットワーク パラメータはロックされています。
• 「Cisco SIP IP Phone のメニュー インターフェイスの使用」 に説明されている、Cisco SIP IP phone メニューの使用に関するガイドラインを確認します。
–数値 ID を入力する場合は Number ソフト キーを押します。名前を入力する場合は Alpha ソフト キーを押します。
–文字を入力するときは、特定の文字に関連付けられている、ダイヤル パッド上の数字キーを使用します。たとえば、2 キーには文字 A、B、C が関連付けられています。小文字の a を入力するには、2 キーを 1 回押します。いくつかのキーを繰り返し押して、使用可能な文字や数字をスクロールします。
–間違えて入力した文字は、 << ソフト キーを押して削除します。
• 変更を行った後、「設定モードのロック」の説明に従い設定モードを再度ロックします。
• ユーザが設定できる SIP パラメータすべてのリストについては、「SIP 設定値の変更」を参照してください。
ステップ 1 settings キーを押します。Settings メニューが表示されます。
ステップ 2 Network Configuration を選択します。
ステップ 3 Select ソフト キーを押します。Network Configuration メニューが表示されます。
ステップ 5 No ソフト キーを押します。これで、DHCP は使用不可になりました。
• Subnet Mask:IP フォンが使用する IP サブネット マスク。
• TFTP Server:IP フォンが、自身のコンフィギュレーション ファイルとファームウェア イメージをダウンロードする元の TFTP サーバの IP アドレス。
• Default Routers 1 ~ 5:IP フォンが使用するデフォルト ゲートウェイの IP アドレス。デフォルト ルータ 2 ~ 5 は、プライマリ ゲートウェイが利用できないときに、IP フォンが代替ゲートウェイとして使用を試みるゲートウェイの IP アドレスです。
• Domain Name:IP フォンが常駐する DNS ドメインの名前。
• DNS Servers 1 ~ 5:IP フォンが名前を IP アドレスに変換するために使用する DNS サーバの IP アドレス。DNS サーバ 1 が利用できない場合、IP フォンは DNS サーバ 2 ~ 5 の使用を試みます。
ステップ 7 設定が完了したら、 Save ソフト キーを押します。IP フォンは、新しい情報をフラッシュ メモリにプログラムし、リセットします。
IP フォンを使用するには、IP フォンをあらかじめネットワークと電源に接続しておく必要があります。
図 2-1 Cisco SIP IP phone のケーブル接続
ステップ 1 カテゴリ 3 または 5 のストレート型イーサネット ケーブルを、スイッチまたはハブから IP フォンの ネットワーク ポートに接続します。
ネットワーク ポートの詳細については、「ネットワークへの接続」を参照してください。
ステップ 2 受話器とヘッドセットを、それぞれ該当するポートに接続します。
ヘッドセット ポートの詳細については、「ヘッドセットの使用」を参照してください。
ステップ 3 IP フォン以外のネットワーク装置(デスクトップ コンピュータなど)からのカテゴリ 3 または 5 のストレート型イーサネット ケーブルを、IP フォンの アクセス ポートに接続します(オプション)。
アクセス ポートの詳細については、「ネットワークへの接続」を参照してください。
ステップ 4 AC アダプタの DC プラグを Cisco AC アダプタ ポートに接続します(オプション)。
詳細については、「電源への接続」を参照してください。
Cisco SIP IP phone には、その傾斜と高さを調節するフットスタンドが付属しています。机の上に置く場合は、IP フォンの傾斜角度を水平から 60 度まで、7.5 度おきに調節が可能です。机の上でなく壁面に取り付ける場合は、フットスタンドを使用するか、オプションの固定用具を使用します。
フットスタンドの高さを調節して、ディスプレイが見やすく、ボタンやキーが使いやすい、最適の傾斜角度に調節してください(図 2-2 を参照)。
ステップ 2 フットスタンドを希望の高さに調節して、ノブを解放します。
Cisco SIP IP phone は、フットスタンドを取り付け金具として利用するか、オプションの固定金具を使用して、壁面に取り付けることができます。標準のフットスタンドを使用して IP フォンを壁面に取り付ける場合は、次の手順で行います。オプションの固定金具を使用する場合は、マニュアル『Installing the Wall Mount Kit for the Cisco IP Phone』を参照してください。
Cisco SIP IP phone を壁面に取り付ける場合は、標準機器として付属していない工具や部品がいくつか必要になります。
標準的な Cisco SIP IP phone の取り付けに必要な工具と部品は、次のとおりです。
• Cisco SIP IP phone を壁面に固定するネジ
ステップ 2 IP フォンの底でフットスタンドが平らになるように調節します(図 2-2 を参照)。
ステップ 3 受話器の受け部を変更して、IP フォンを立てて置いたときに、受話器が受話器受けの中に収まっているようにします。
b. 受話器受けの底にあるタブ(受話器の壁掛け用フック)の位置を確認します。
c. このタブを引き出し、180 度回転させて、再び挿入します。
ステップ 4 2 本のネジを、フットスタンドの裏側の 2 つのネジ穴に合わせて、壁面のスタッドに挿入します。
キー穴は、標準の電話機ジャック取り付け具に合うようになっています。
IP フォンの電源を接続すると、IP フォンは、下記の一連のステップを実行して、始動プロセスを開始します。
2. Cisco Systems, Inc. の著作権情報が LCD に表示されます。
3. IP フォンが始動すると、次のメッセージが表示されます。
–Configuring VLAN:IP フォンはイーサネット接続を設定中です。
–Configuring IP:IP フォンは、ネットワーク パラメータと TFTP サーバの IP アドレスを取得するために、DHCP サーバと交信中です。
–Requesting Configuration:IP フォンは、IP フォン自体のコンフィギュレーション ファイルを要求し、ファームウェア イメージと比較するために、TFTP サーバと交信中です。
–Upgrading Software:イメージのアップグレードが必要であると IP フォンが判断した場合、ソフトウェア アップグレード メッセージが表示されます。イメージをアップグレードした後、IP フォンは自動的にリブートして、新しいイメージを実行します。
メニュー インターフェイスを使用して IP フォンの設定値を指定する際は、次のガイドラインに従ってください。
• 下矢印を押してパラメータをスクロールし、該当するパラメータを選択するか、そのパラメータを表す数字(LCD 上のパラメータの左側に表示)のボタンを押して、パラメータを選択します。
• 設定値にドット(ピリオド)を入力するには、* を使用するか、LCD に表示されている場合は「.」ソフト キーを押します。
• 設定中の変更内容をすべて取り消してメニューを終了するには、 Cancel を押します。
• SIP IP アドレスまたは ID パラメータの設定方法は、次のとおりです。
–数値を入力する場合は Number ソフト キーを押します。名前を入力する場合は Alpha ソフト キーを押します。
–ダイヤル パッド上のボタンを使用して、新しい値を入力します。
–文字を入力するときは、特定の文字に関連付けられている、ダイヤル パッド上の数字キーを使用します。たとえば、2 キーには文字 A、B、C が関連付けられています。小文字の a を入力するには、2 キーを 1 回押します。いくつかのキーを繰り返し押して、使用可能な文字や数字をスクロールします。
–間違えて入力した文字は、 << ソフト キーを押して削除します。
• ネットワーク IP アドレスまたは ID パラメータを設定するときは、次のようにします。
–ダイヤル パッド上のボタンを使用して、新しい値を入力します。
• パラメータを編集した後、 Validate ソフト キーを押して、入力した値を保存して Edit パネルを終了します。
Cisco SIP IP phone を使用する際に、IP フォンの LCD にはさまざまなアイコンが表示されます。 表 2-2 は、Cisco SIP IP phone の使用中に表示される各アイコンの一覧と説明です。
Cisco SIP IP phone の出荷時には、2 つのリング タイプ、Chirp1 と Chirp2 が入っています。デフォルトでは、選択可能なリング タイプ オプションは、この 2 つになります。RINGLIST.DAT ファイルを使用すると、Cisco SIP IP phone のリング タイプをカスタマイズでき、ユーザが選択可能になります。
ステップ 1 希望のリング タイプのパルス符号変調(PCM)ファイルを作成し、PCM ファイルを TFTP サーバのルート ディレクトリに保存します。PCM ファイルには、ヘッダー情報を含めないでください。また、PCM ファイルは、フォーマットに関する次のガイドラインに適合していることが必要です。
ステップ 2 ASCII エディタを使用して RINGLIST.DAT ファイルを開き、追加するリング タイプごとに、Ring Type メニューに表示したい名前を指定します。次に、 Tab を押して、そのリング タイプのファイル名を指定します。たとえば、RINGLIST.DAT ファイル内のポインタのフォーマットは、次のようになります。
ステップ 3 追加する各リング タイプのポインタを定義した後、変更を保存し、RINGLIST.DAT ファイルを閉じます。
ダイヤル プランを使用すると、Cisco SIP IP phone は、自動ダイヤルとセカンダリ ダイヤル トーンの自動生成を行うことができます。IP フォンのシステムに対して単一のダイヤル プランを使用する場合は、デフォルトのコンフィギュレーション ファイル内でダイヤル プランを指定するのが最適です。また、複数のダイヤル プランを作成して、IP フォン特有のコンフィギュレーション ファイル内で dial_template パラメータを定義することにより、特定の IP フォンが使用するダイヤル プランを指定することもできます。IP フォンのシステム内で、他の IP フォンとは異なるダイヤル プランを使用する IP フォンがある場合は、その IP フォン特有のコンフィギュレーション ファイル内で dial_template パラメータを指定して、異なるダイヤル プランを定義する必要があります。
(注) メンテナンスとコントロールの面から、dial_template パラメータは、デフォルトのコンフィギュレーション ファイル内で定義することをお勧めします。特定の IP フォンが使用するダイヤル プランが、同じシステム内の他の IP フォンが使用するダイヤル プランと異なる場合にだけ、IP フォン特有のコンフィギュレーション ファイル内で dial_template パラメータを指定してください。
• ダイヤル プランは .xml 形式にする必要があり、TFTP サーバに保存する必要があります。
• IP フォンがどのダイヤル プランを使用するか指定する必要があります。このためには、IP フォン特有のコンフィギュレーション ファイル、またはデフォルトのコンフィギュレーション ファイル内で定義される dial_template パラメータに、ダイヤル プランのパスを指定します。特定の IP フォンが使用するダイヤル プランが、同じシステム内の他の IP フォンが使用するものと異なっている場合を除き、dial_template パラメータは、デフォルトのコンフィギュレーション ファイル内で定義することをお勧めします。
• <DIALTEMPLATE> はテンプレートの始まりを指示し、</DIALTEMPLATE> はテンプレートの終わりを指示します。
• 規則は最初から最後までその一致が検査され、最長一致の規則が採用されます。ピリオドとの一致は、最長を決める長さにはカウントされません。
ステップ 1 ASCII エディタを使用して、新規ファイルを開きます。
ステップ 2 <DIALTEMPLATE> と入力して、ダイヤル プラン テンプレートの始まりを指示します。
ステップ 3 定義する番号体系ごとに、テンプレートに次のストリングを追加します。各ストリングは、行を分け、行の先頭から入力します。
• MATCH= " pattern " は、一致させるダイヤル パターンです。 pattern の値を入力する際に、任意の 1 文字に一致させるにはピリオド(.)を使用し、任意の複数の文字に一致させるにはアスタリスク(*)を使用します。テンプレートの一部が一致したときに、IP フォンがセカンダリ ダイヤル トーンを鳴らすように指定するには、コンマ(,)を使用します。
• Timeout= " sec " は、タイムアウトが発生して、ユーザの入力した番号がダイヤルされるまでの秒数です。番号が即時にダイヤルされるようにするには、0 を指定します。
• User= " type " は、IP または Phone のどちらかです。ダイヤルした番号に自動的にタグが追加されるようにするには、User=phone または User=IP と入力します。この入力には大文字小文字の区別はありません。
• Rewrite= " xxx " は、ユーザが入力したものの代わりにダイヤルされる代替ストリングです。
Rewrite 規則は最初から最後までその一致が検査され、最長一致の規則が採用されます。ピリオドとの一致は、最長を決める長さにはカウントされません。不完全一致の規則より多くの非ワイルドカード一致がある場合を除いて、完全一致の規則は検査されません。<!-- to start the comment and --> を持つファイルを終了させるために、そのファイルにコメントを書き込むことができます。
規則により、置換された数字を一度に 1 つずつ取り除くと共に、最大 5 つの置換ストリングに置き換えることが可能です。たとえば、一致ストリング「ab..cd..ef*」と入力ストリング「ab12cd34ef5678」です。
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• Route= "route" は、default、emergency、または FQDN です。FQDN はデフォルト プロキシと同じように扱われます。Route は、コールがどのプロキシにルーティングされるかを指定します。この入力には大文字小文字の区別はありません。
ステップ 4 必要に応じて、各ストリングの最後に <!-- comment-- > を指定します。ここで、 comment はプランのタイプを示します(たとえば、Long Distance(長距離)や Corporate Dial Plan(社内ダイヤル プラン)など)。
ステップ 5 ストリングの入力が完了したら、</DIALTEMPLATE> を入力して、ダイヤル プラン テンプレートの終わりを指定します。
ステップ 6 このファイルが定義するダイヤル プランに固有の名前をファイルに指定し、.xml 拡張子を付けて TFTP サーバに保存します。
ステップ 7 ダイヤル プランを特定の IP フォンに適用する場合は、IP フォン特有のコンフィギュレーション ファイル内で dial_template パラメータを使用して、ダイヤル プランのパスを追加します(ファイル タイプ .xml は指定しません)。ダイヤル プランを IP フォンのシステムに適用する場合は、デフォルトのコンフィギュレーション ファイル内で dial_template パラメータを使用して、ダイヤル プランのパスを追加します。dial_template パラメータの詳しい定義法については、「SIP 設定値の変更」 を参照してください。
ダイヤル プラン テンプレートがアップデートされ、ダイヤル番号として # および * を指定できるようになりました。また、コンマ(,)を使用してセカンダリ ダイヤル トーンを指定できるようになりました。
ダイヤル プラン テンプレートで # を指定する場合を除いて、# を押すと、「dial now(ただちにダイヤル)」イベントとして処理され、引き続きデフォルトの動作を行います。ダイヤル プラン テンプレートで # を指定する場合、# が押されると IP フォンがただちにダイヤルするのではなく、# を指定するダイヤル プラン テンプレートと引き続き照合させます。# は、ワイルドカード文字 * またはピリオド(.)と一致にはなりません。
このリリース以前では * は、ダイヤル プランのワイルドカード文字として使用されていたので、ダイヤル番号として指定することはできませんでした。リリース 4.4 から、* をワイルドカードとしてではなく、ダイヤル番号として処理するように指示するために、エスケープ シーケンスが追加されました。このエスケープ シーケンスはバックスラッシュ(\)と * なので、構文は \* です。IP フォンは、\ が発信ダイヤル ストリングに表示されないように、\ を自動的に除去します。ダイヤル番号として * が受信されると、ワイルドカード文字 * およびピリオド(.)と照合されます。
このリリース以前では、ダイヤル プラン テンプレートにコンマ(,)を指定すると、IP フォンはデフォルトのセカンダリ ダイヤル トーン(Bellcore-Outside)を再生しました。このリリース以降、コンマ(,)を指定するときに、どのトーンを再生するかを指定できるようになりました。
TONE という名前の新しい XML トークンが、ダイヤル プラン テンプレートに追加されました。コンマ(,)を指定したときに、TONE トークンが存在しない場合、IP フォンはデフォルトのセカンダリ ダイヤル トーンを再生します。コンマ(,)を指定したときに、TONE トークンが存在する場合、IP フォンは、セカンダリ ダイヤル トーンではなく、指定されたトーンを再生します。トーンが指定されているにもかかわらず、一致ストリングにコンマ(,)がない場合、そのトーンは無視されます。
1 つのダイヤル プラン テンプレートに、最大 3 つのセカンダリ ダイヤル トーンを指定できます。トーンがリストされている順序により、トーンが再生される順序が決まります。複数のコンマ(,)が指定される場合、ダイヤル プラン テンプレートを処理するために 1 つのコンマ(,)にまとめられます。たとえば、一致ストリングを「9,,,234」と入力されると、IP フォンはそのストリングを「9,234」として解釈し、3 つのコンマは 1 つのコンマとして扱われます。
トーンには大文字小文字の区別がなく、次のように定義されます。
上記の例では、ユーザが「123#45#6」とダイヤルすると、「123#45#6」ストリングとの一致が検査されます。ダイヤル プラン テンプレートで # が指定されているので、# を押しても、IP フォンはただちにダイヤルしません。しかし、「1#」または「123#4#」とダイヤルすると、IP フォンはただちにダイヤルします。
ユーザが * 以外の数字と一緒に \ を指定する場合、\ は無視され、\\ との一致が検査されます。たとえば、\7 を指定すると、数字 7 と一致します。IP フォンはダイヤル ストリングを送信する前に \ を除去するので、\ は、ダイヤル番号ストリングの一部として送信されません。