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この章では、Cisco Nexus 2248PQ ファブリック エクステンダ(FEX)、QSFP+ 汎用拡張モジュール(N55-M4Q)搭載の Cisco Nexus 5500 スイッチ、Cisco Nexus 6004 スイッチおよび Cisco Nexus 6004 スイッチ ファブリック モードでの Quad Small Form-Factor Pluggable Plus(QSFP+)の特定用途向け集積回路(ASIC)マッピングと設定について説明します。
• 「Quad Small Form-Factor Pluggable Plus」
• 「Cisco Nexus 2248PQ ファブリック エクステンダ」
Quad Small Form-Factor Pluggable Plus(QSFP+)は、データセンター ネットワークや高性能演算ネットワーク向け高密度 40 ギガビット イーサネット接続オプションを提供するトランシーバ モジュールです。QSFP+ トランシーバ モジュールは、4 個の独立した光送受信チャネルを備えたホット スワップ可能な並列光ファイバ/銅線モジュールです。これらのチャネルは、別の 40 ギガビット イーサネット QSFP+ トランシーバで終了することもできます。チャネルは、4 個の独立した 10 ギガビット イーサネット SFP+ トランシーバに分けることができます。QSFP+ トランシーバ モジュールは、銅線または外部の光ネットワークとシステムの電気回路を接続します。Cisco 40 ギガビット イーサネット モジュールに関する詳細については、次のサイトを参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/partner/products/ps11708/tsd_products_support_model_home.html.
Cisco Nexus 2248PQ は 48 個の SFP+ ホスト ポートと 4 個の QSFP+ アップリンク ポートを持つ 1 ラック ユニット(1 RU)ファブリック エクステンダ(FEX)です。ホスト ポートは、1 ギガビット イーサネット モードまたは 10 ギガビット イーサネット モードで動作させることができます。4 個の QSFP+ アップリンク ポートは 4 x10 ギガビット イーサネット モードでだけ動作します。アップリンク ポートはネイティブ 40 ギガビット イーサネット モードをサポートしません。
次の 2 通りの方法で Cisco Nexus 2248PQ FEX をその親スイッチに接続できます。
図 2-1 に、Cisco Nexus 5500 および Cisco Nexus 6004 シリーズ スイッチ向け Cisco Nexus 2248PQ FEX のケーブル接続オプションを示します。
図 2-1 Cisco Nexus 5500 および Cisco Nexus 6004 シリーズ スイッチへの Cisco Nexus 2248PQ FEX のケーブル接続オプション
(注) Cisco Nexus 6004 スイッチの場合、QSFP+ ポートのデフォルト モードはネイティブ 40 ギガビット イーサネットです。4x10 ギガビット イーサネット モードで Cisco Nexus 2248PQ に接続された Cisco Nexus 6004 に QSFP+ ポートを設定する必要があります。設定の詳細については、「QSFP+ ポート設定」の項を参照してください。
QSFP+ GEM(N55-M4Q)は 4 x QSFP+ フォーム ファクタに 16x10 ギガビット イーサネット SFP+ を提供する汎用拡張モジュール(GEM)です。このモジュールは QSFP+ ポートでのネイティブ 40 ギガビット イーサネットをサポートしていません。このモジュールは、すべての Cisco Nexus 5500 シャーシ(Cisco Nexus 5548P、Cisco Nexus 5548UP、Cisco Nexus 5596UP および Cisco Nexus 5596T)でサポートされます。このモジュールは、Cisco Nexus 5500 シリーズのすべての拡張スロットに適しており、N55-M4Q 搭載の Cisco Nexus 5596 シャーシにすべての拡張スロットを実装できます。すべてのポートが 4x10 ギガビット イーサネット モードだけで動作するため、QSFP+ ポートの動作モードを指定するために必要な追加設定はありません。ポートの番号付けは、以下の表記規則を使用します(図 2-2 を参照してください)。
interface ethernet [chassis_ID/] slot/ QSFP_port [/.subintf_ port-no]
(注) Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダのホスト インターフェイスを指定する際、chassis_ID 引数は必須です。
図 2-2 N55-M4Q モジュールの QSFP+ のスロット番号
次に、Cisco Nexus 5596 スイッチ上のモジュールとインターフェイスに関する情報を表示する例を示します。
Cisco Nexus 6000 シリーズ プラットフォームは、シスコの ASIC テクノロジーを使用します。また、ライン レート スループットと低遅延パフォーマンスを提供します。Cisco Nexus 6000 シリーズ プラットフォームの ASIC はユニファイド ポート コントローラ(UPC)およびスイッチ ファブリック(SF)です。UPC は、データ プレーン処理を提供し、SF は UPC と相互接続します。各 UPC は 40G イーサネットの 3 個のポートまたは 10G イーサネットの 12 個のポートとして動作できます。
Cisco Nexus 6004 スイッチは、8 個の垂直スロット付属の 4 RU 単位のシャーシです。最初の 4 個のスロットは、各スロット 12 QSFP+ ポートで固定されます。残り 4 個のスロットがラインカードの拡張モジュール(LEM)用です。QSFP+ LEM は 12 QSFP+ ポートで、固定スロットと同じ機能を備えた現場で交換可能なモジュールです。この 4 個のスロットで、最大 48 個の 40 ギガビット イーサネット ポートを提供します。図 2-3 に、スロットで UPC を使用した場合の Cisco Nexus 6004 スイッチのポート番号付けとポート マッピングを示します。
• 「Cisco Nexus 6004 スイッチ ファブリック モード」
図 2-3 スロットで UPC を使用した場合の Cisco Nexus 6004 スイッチのポート番号付けとポート マッピング
QSFP+ ポートは 40 ギガビット イーサネットとして動作するか、Cisco Nexus 6004 スイッチでの 4x10 ギガビット イーサネット モードとして動作します。デフォルト モードは LEM の固定 QSFP+ ポートと QSFP+ ポート用 40 ギガビット イーサネットです。40 ギガビット イーサネット モードで動作する QSFP+ ポートのポート番号付けには 2 個のレベルが含まれます。最初のレベルはスロット番号です。Cisco Nexus 6004 スイッチには 8 個のスロットがあります。左端のスロットがスロット 1 で、右端がスロット 8 です。第 2 レベルは、QSFP+ ポート番号です。組み込みのスロットに 16 個のポート、QSFP+ LEM に 16 個のポートがあります。QSFP+ ポートの番号付け体系は、図 2-3 に示すように上から下、左から右になっています。Cisco Nexus 6004 スイッチの QSFP+ ポートの参照は次のとおりです。
interface ethernet [chassis_ID/] slot/ QSFP_port [/.subintf_ port-no]
デフォルト モードから、4x10 ギガビット イーサネット モードに変更するには、ポート グループごとに設定を変更しなければなりません。ポート グループは、同じ UPC によって管理されるポートです。図 2-3 の表に所定のスロット内の 4 個の使用可能なポート グループを示しています。すべてのポート グループで、デフォルト モードの 40 ギガビット イーサネットから 4x10 ギガビット イーサネット モードに変更するには、次の手順に従ってください。
2. interface breakout slot slot-number port port-range map 10g-4x
次に、QSFP+ ポート 1~3 と 7~12 をスロット 2 の 4x10 ギガビット イーサネット モードに変更する例を示します。
モジュールがインラインに復帰すると、ポートの命名は 3 レベルに変更されます。変更は、power off module コマンドと power on module コマンドが入力されてからのみ有効になります。10 ギガビット イーサネット ポートのポート参照は次のように変更されます。
interface ethernet [chassis_ID/] slot/ QSFP_port/ breakout_port [/.subintf port-no]
ポートの設定を 40 ギガビット イーサネット モードに戻すには、次のように no 形式の interface breakout slot コマンドを使用します。
no interface breakout slot slot-number port port-range map 10g-4x
モジュールがインラインに復帰すると、ポートの命名は 2 レベルに戻ります。変更は、power off module コマンドと power on module コマンドが入力されてからのみ有効になります。40 ギガビット イーサネット ポートのポート参照は次のように戻ります。
interface ethernet [chassis_ID/] slot/ QSFP_port/ [/.subintf_ port-no]
スイッチ ファブリック モードは、Cisco Nexus 6004 スイッチの単一リンク速度設定を示します。次は、スイッチ ファブリック モードの特性です。
• 40 ギガビット イーサネットと 10 ギガビット イーサネットという 2 個のスイッチ ファブリック モードが設定可能です。デフォルトのスイッチ・ファブリック・モードは、40 ギガビット イーサネットです。
• スイッチ ファブリック モードはシステム全体の設定です。
• スイッチ ファブリック モードを変更すると、シャーシのリロードが必要です。
• UPC とスイッチ・ファブリック間の合計帯域幅はスイッチ ファブリック モード設定に関係なく、変更されません。
• スイッチ ファブリック モード設定は QSFP+ ポート速度設定(40 ギガビット イーサネットまたは 4 x10 ギガビット イーサネット)に依存しません。
デフォルトのスイッチ ファブリック モードである 40 ギガビット イーサネットを使用することを推奨します。前面パネルの大半のポートが 10 ギガビット イーサネット モードで動作し、アプリケーションが 10 ギガビット イーサネット ポート間の最小遅延を必要とする場合、10 ギガビット イーサネット モードに変更できます。このソフトウェア リリースでは、ファブリック モードが 10 ギガビット イーサネットに設定されていると、In Service Software Upgrade(ISSU)はディセーブルです。将来のソフトウェア リリースでは、ファブリック モードが 10 ギガビット イーサネットに設定されると、ISSU はイネーブルになります。
スイッチ ファブリック モードを変更するには、fabric-mode コマンドを使用します。変更を反映するには、システムのリロードを実行する必要があります。
次に、10 ギガビット イーサネットのファブリック モードを選択する例を示します。
次に、40 ギガビット イーサネットのファブリック モードを選択する例を示します。