U コマンド
この章では、U で始まる Cisco NX-OS セキュリティ コマンドについて説明します。
use-vrf
RADIUS または TACACS+ サーバ グループの Virtual Routing and Forwarding(VRF; 仮想ルーティングおよび転送)インスタンスを指定するには、 use-vrf コマンドを使用します。VRF インスタンスを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
use-vrf { vrf-name | default | management }
no use-vrf { vrf-name | default | management }
構文の説明
vrf-name |
VRF インスタンス名です。名前は最大 32 文字の英数字で、大文字と小文字が区別されます。 |
default |
デフォルト VRF を指定します。 |
management |
管理 VRF を指定します。 |
コマンド モード
RADlUS サーバ グループ コンフィギュレーション モード
TACACS+ サーバ グループ コンフィギュレーション モード
コマンド履歴
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4.0(0)N1(1a) |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
サーバ グループに設定できるのは、1 つの VRF インスタンスだけです。
RADIUS サーバ グループ コンフィギュレーション モードを開始するには、 aaa group server radius コマンドを使用します。あるいは、TACACS+ サーバ グループ コンフィギュレーション モードを開始するには、 aaa group server tacacs+ コマンドを使用します。
サーバを検索できなかった場合、 radius-server host コマンドまたは tacacs-server host コマンドを使用してサーバを設定します。
TACACS+ を設定する前に、 feature tacacs+ コマンドを使用する必要があります。
例
次に、RADIUS サーバ グループの VRF インスタンスを指定する例を示します。
switch(config)# aaa group server radius RadServer
switch(config-radius)# use-vrf management
次に、TACACS+ サーバ グループの VRF インスタンスを指定する例を示します。
switch(config)# aaa group server tacacs+ TacServer
switch(config-tacacs+)# use-vrf management
次に、TACACS+ サーバ グループから VRF インスタンスを削除する例を示します。
switch(config)# aaa group server tacacs+ TacServer
switch(config-tacacs+)# no use-vrf management
関連コマンド
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aaa group server |
AAA サーバ グループを設定します。 |
feature tacacs+ |
TACACS+ をイネーブルにします。 |
radius-server host |
RADIUS サーバを設定します。 |
show radius-server groups |
RADIUS サーバ情報を表示します。 |
show tacacs-server groups |
TACACS+ サーバ情報を表示します。 |
tacacs-server host |
TACACS+ サーバを設定します。 |
vrf |
VRF インスタンスを設定します。 |
username
ユーザ アカウントを作成および設定するには、 username コマンドを使用します。ユーザ アカウントを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
username user-id [ expire date ] [ password { 0 | 5 } password ] [ role role-name ] [ priv-lvl level ]
username user-id sshkey { key | filename filename }
no username user-id
構文の説明
user-id |
ユーザ アカウントのユーザ ID。 user-id 引数は、最大 28 文字の英数字で、大文字と小文字が区別されます。 引数の文字列に、「#」文字と「@」文字は使用できません。 |
expire date |
(任意)ユーザ アカウントが満了する日付を指定します。 date 引数の形式は、YYYY-MM-DD です。 |
password |
(任意)アカウントのパスワードを指定します。デフォルトでは、パスワードは設定されていません。 |
0 |
パスワードがクリア テキストであることを指定します。これは、デフォルトのモードです。 |
5 |
パスワードが暗号化されることを指定します。 |
password |
ユーザのパスワード(クリア テキスト)。パスワードは、最大 64 文字まで指定できます。 (注) クリア テキスト パスワードには、パスワードのいずれの部分にも、ドル記号($)またはスペースを含めることはできません。また、パスワードの先頭には、引用符(" または ')、垂直バー(|)、または右山カッコ(>)の特殊文字を含めることはできません。 |
role role-name |
(任意)ユーザに割り当てられるロールを指定します。有効な値は次のとおりです。 • default-role - ユーザ ロール • network-admin - システムで設定されたロール • network-operator - システムで設定されたロール • priv-0 - 権限ロール • priv-1 - 権限ロール • priv-2 - 権限ロール • priv-3 - 権限ロール • priv-4 - 権限ロール • priv-5 - 権限ロール • priv-6 - 権限ロール • priv-7 - 権限ロール • priv-8 - 権限ロール • priv-9 - 権限ロール |
|
• priv-10 - 権限ロール • priv-11 - 権限ロール • priv-12 - 権限ロール • priv-13 - 権限ロール • priv-14 - 権限ロール • priv-15 - 権限ロール • vdc-admin - システムで設定されたロール • vdc-operator - システムで設定されたロール |
priv-lvl level |
(任意)特権レベルをユーザを割り当てるように指定します。有効値は、0 ~ 15 です。 |
sshkey |
(任意)ユーザ アカウントの SSH キーを指定します。 |
key |
SSH キーの文字列。 |
filename filename |
SSH キーの文字列を含むファイル名を指定します。 |
コマンド デフォルト
有効期限、パスワード、SSH キーはありません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション モード
コマンド履歴
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4.0(0)N1(1a) |
このコマンドが追加されました。 |
5.0(2)N1(1) |
priv-lvl キーワードが追加されました。 |
使用上のガイドライン
スイッチは強力なパスワードだけを受け入れます。強力なパスワードは、次の特性を備えています。
• 長さが 8 文字以上である
• 複数の連続する文字(「abcd」など)を含んでいない
• 複数の同じ文字の繰返し(「aaabbb」など)を含んでいない
• 辞書に載っている単語を含んでいない
• 固有名詞を含んでいない
• 大文字および小文字の両方が含まれている
• 数字が含まれている
注意 ユーザ アカウントのパスワードを指定しない場合、そのユーザはアカウントにログインできない可能性があります。
priv-lvl キーワードを表示するには、feature privilege コマンドを使用して TACACS+ サーバの累積権限ロールをイネーブルにする必要があります。
例
次に、パスワードを使用してユーザ アカウントを作成する例を示します。
switch(config)# username user1 password Ci5co321
次に、ユーザ アカウントの SSH キーを設定する例を示します。
switch(config)# username user1 sshkey file bootflash:key_file
次に、ユーザ アカウントの特権レベルを設定する例を示します。
switch(config)# username user1 priv-lvl 15
関連コマンド
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|
feature privilege |
TACACS+ サーバでのコマンド認可に対するロールの累積権限をイネーブルにします。 |
show privilege |
ユーザの累積権限サポートの現在の特権レベル、ユーザ名、およびステータスを表示します。 |
show user-account |
ユーザ アカウントの設定を表示します。 |