Cisco Catalyst SD-WAN 制御コンポーネントリリース 20.6.x の推奨コンピューティングリソース（オンプレミス展開）


（注）  
簡素化と一貫性を実現するために、Cisco SD-WAN ソリューションは Cisco Catalyst SD-WAN としてブランド名が変更されました。さらに、Cisco IOS XE SD-WAN リリース 17.12.1a および Cisco Catalyst SD-WAN リリース 20.12.1 以降、次のコンポーネントの変更が適用されます。Cisco vManage から Cisco Catalyst SD-WAN Manager への変更、Cisco vAnalytics から Cisco Catalyst SD-WAN Analytics への変更、Cisco vBond から Cisco Catalyst SD-WAN Validator への変更、Cisco vSmart から Cisco Catalyst SD-WAN コントローラへの変更、および Cisco コントローラから Cisco Catalyst SD-WAN 制御コンポーネントへの変更。すべてのコンポーネントブランド名変更の包括的なリストについては、最新のリリースノートを参照してください。新しい名前への移行時は、ソフトウェア製品のユーザーインターフェイス更新への段階的なアプローチにより、一連のドキュメントにある程度の不一致が含まれる可能性があります。

1 つのテナント

Cisco SD-WAN Validator、Cisco SD-WAN Manager および Cisco SD-WAN コントローラ でサポートされるハードウェア仕様は次のとおりです。


（注）  

クラウド展開の場合、シスコの運用チームは顧客の展開を積極的にモニターし、顧客と協力してリソースを追加します。このトピックには、シスコのクラウド展開に関する推奨事項は含まれていません。

（注）  

以下のスケールを実現するには、コントローラとデバイスのバージョンが同じである必要があります。
表 1. Cisco SD-WAN Manager 推奨コンピューティングリソース

デバイス

エッジデバイスからの集計統計

ノードおよび展開モデル

vCPU*

RAM*

ストレージのサイズ*

展開タイプ

オンプレミス

**Cisco Catalyst SD-WAN アプリケーション インテリジェンス エンジン（SAIE）無効

<250

ディセーブル

1 ノード Cisco Catalyst SD-WAN Manager（すべてのサービス）

16 vCPU

32 GB RAM

500 GB

UCS

250 ～ 1000

ディセーブル

1 ノード Cisco Catalyst SD-WAN Manager（すべてのサービス）

32 vCPU

64 GB RAM

1 TB

UCS

1000 ～ 1500

ディセーブル

1 ノード Cisco Catalyst SD-WAN Manager（すべてのサービス）

32 vCPU

128 GB RAM

1 TB

UCS

1500 ～ 2000

ディセーブル

3 ノード Cisco Catalyst SD-WAN Manager クラスタ（すべてのサービス）

32 vCPU

64 GB RAM

1 TB

UCS

2000 ～ 5000

ディセーブル

3 ノード Cisco Catalyst SD-WAN Manager クラスタ（すべてのサービス）

32 vCPU

128 GB RAM

1 TB

UCS

5000 ～ 7000

ディセーブル

6 ノード Cisco Catalyst SD-WAN Manager クラスタ（ConfigDB を備えた 3 ノード）およびすべてのノードのメッセージングサーバー、Stats、および AppServer

32 vCPU

128 GB RAM

1 TB

UCS

0 ～ 2000

ディセーブル

3 ノード Cisco Catalyst SD-WAN Manager クラスタ（すべてのサービス）

32 vCPU

64 GB RAM

1 TB

HX

2000 ～ 5000

ディセーブル

3 ノード Cisco Catalyst SD-WAN Manager クラスタ（すべてのサービス）

32 vCPU

128 GB RAM

1 TB

HX

**Cisco Catalyst SD-WAN アプリケーション インテリジェンス エンジン（SAIE）有効

< 500

50 GB/日

1 ノード Cisco Catalyst SD-WAN Manager（すべてのサービス）

32 vCPU

128 GB RAM

10 TB

UCS

500 ～ 2000

100 GB/日

3 ノード Cisco Catalyst SD-WAN Manager クラスタ（すべてのサービス）

32 vCPU

128 GB RAM

10 TB

UCS

2000 ～ 7000

2.0 TB/日**

6 ノード Cisco Catalyst SD-WAN Manager クラスタ（ConfigDB を備えた 3 ノード）およびすべてのノードのメッセージングサーバー、Stats、および AppServer

32 vCPU

128 GB RAM

10 TB

UCS

（注）  

  • * 1 日あたりのデータセットが大きい場合は、すべてのサーバーで Stats を実行します。

  • ** SAIE とともに、Approute 統計情報も推奨事項で考慮されます。

  • * vCPU、RAM、およびストレージサイズの数値は、Cisco Catalyst SD-WAN Manager ベースです。ストレージサイズの数値は、シスコがテストした最大値であり、より小さなストレージサイズを割り当てることができます。

上記の数を超える規模を実現するには、複数のオーバーレイを展開します。


（注）  

Cisco vManage リリース 20.5.1 および以前のリリースでは、[DPI] サイズを目的の値に変更して、上記のストレージサイズの数値を実現できます。

（注）  

Cisco vManage リリース 20.6.1 以降は、集約された DPI サイズを変更することで、上記のストレージサイズの数値を実現できます。集約された DPI サイズは一次元であり、展開に混合したリリース（Cisco SD-WAN リリース 20.6.x および以前のリリース）で実行されるエッジデバイスが含まれている場合には異なります。集約された DPI は、デバイスでオンデマンド トラブルシューティングが有効になっている場合にも異なります。

DPI と集約された DPI インデックスサイズの両方が、オンデマンド トラブルシューティングを有効にするように構成されていることを確認します。

集約された DPI 値を変更するには、

  1. [Cisco Catalyst SD-WAN Manager] メニューから、[Administration] > [Settings] の順に選択します。

  2. [Statistics Database Configuration] の横にある [Edit] をクリックします。

  3. DPI トラフィックに基づいて、[Aggregated DPI] サイズを目的の値に変更します。デフォルトのディスクサイズ割り当ては 5 GB です。


（注）  

DPI が有効になっている場合、統計収集タイマーを 30 分以上に設定する必要があります。

統計収集タイマーを設定するには、

  1. [Cisco Catalyst SD-WAN Manager] メニューから、[Administration] > [Settings] の順に選択します。

  2. [Statistics Configuration] の横にある [Edit] をクリックします。

  3. [Collection Interval]（分）を DPI トラフィックに基づいて必要な値に変更します。デフォルトの収集間隔は 30 分です。

  4. [Save] をクリックします。

表 2. Cisco Catalyst SD-WAN Validator の HX/UCS 向け推奨コンピューティングリソース

デバイス

vCPU

RAM

OS ボリューム

vNIC

1 ～ 50

2

4 GB

10 GB

2（トンネルインターフェイス用に 1 つ、管理用に 1 つ）

51 ～ 250

2

4 GB

10 GB

2（トンネルインターフェイス用に 1 つ、管理用に 1 つ）

251 ～ 1000

2

4 GB

10 GB

2（トンネルインターフェイス用に 1 つ、管理用に 1 つ）

1001 以上

4

8 GB

10 GB

2（トンネルインターフェイス用に 1 つ、管理用に 1 つ）

（注）  

単一の Cisco Catalyst SD-WAN オーバーレイでサポートされる Cisco SD-WAN Validator インスタンスのテスト済みおよび推奨される制限は 8 つです。

表 3. Cisco Catalyst SD-WAN コントローラ の HX/UCS 向け推奨コンピューティングリソース

デバイス

vCPU

RAM

OS ボリューム

vNIC

1 ～ 50

2

4 GB

16 GB

2（トンネルインターフェイス用に 1 つ、管理用に 1 つ）

51 ～ 250

4

8 GB

16 GB

2（トンネルインターフェイス用に 1 つ、管理用に 1 つ）

251 ～ 1000

4

16 GB

16 GB

2（トンネルインターフェイス用に 1 つ、管理用に 1 つ）

1001 以上

8

16 GB

16 GB

2（トンネルインターフェイス用に 1 つ、管理用に 1 つ）



テストベッド仕様

表 4. UCS プラットフォームのテストベッド仕様

ハードウェア SKU

仕様

UCSC-C240-M5SX

UCS C240 M5 24 SFF + 2 つの背面ドライブ（CPU、メモリカード、ハードディスク、PCIe、PS なし）

UCS-MR-X16G1RT-H

16GB DDR4-2933-MHz RDIMM/1Rx4/1.2v

UCS-CPU-I6248R

Intel 6248R 3GHz/205W 24C/35.75MB DDR4 2933MHz

UCS-SD16T123X-EP

1.6 TB 2.5 インチ Enterprise Performance 12G SAS SSD（3 倍の耐久性）

（注）  

上記の表に記載されているハードウェア仕様と同じまたはそれ以上の UCS プラットフォーム（第 5 世代以降）は、このドキュメントで言及されている同様のスケール番号を持つ Cisco SD-WAN 制御コンポーネントをサポートします。

ドライブ仕様：

  • インターフェイス速度 - 12.0 ギガビット/秒

  • 読み取り速度（64KB）- 1800 MB/秒

  • 書き込み速度（64KB）- 850 MB/秒


（注）  

  • 推奨される数値は、テストセットアップの仕様に基づいています。これらの要件を満たしていないシステムでは、SAIE のような大量の統計データを処理することが難しい場合があります。

  • 10 TB ボリューム（8 X 1.6 TB SSD ドライブ Raid 0）でテストされています。

  • デフォルトのハイパースレッディングが有効になっています。

  • 低速のディスクは、処理速度に影響を与える可能性があります。
表 5. HX プラットフォームのテストベッド仕様

ハードウェア SKU

仕様

HXAF240-M5SX

Cisco HyperFlex HX240c M5 オールフラッシュノード

HX-MR-X32G2RT-H

32GB DDR4-2933-MHz RDIMM/2Rx4/1.2v

HX-CPU-I6248

Intel 6248 2.5GHz/150W 20C/24.75MB 3DX DDR4 2933 MHz

HX-SD38T61X-EV

3.8 TB 2.5 インチ Enterprise Value 6 G SATA SSD

HX-NVMEXPB-I375

375GB 2.5 インチ Intel Optane NVMe Extreme Performance SSD

ドライブ仕様：

  • テストされた複製係数は 3 です。

  • HX システムのデフォルトの圧縮は、すべての場合に適用されます。この圧縮はシステムによって自動的に決定され、構成することはできません。



マルチテナント

Cisco SD-WAN Validator、Cisco SD-WAN Manager および Cisco SD-WAN コントローラ でサポートされるハードウェア仕様は次のとおりです。

表 6. 50 テナントと 1000 デバイスをサポートするハードウェア仕様

サーバー

Cisco SD-WAN Manager

Cisco SD-WAN Validator

Cisco SD-WAN コントローラ

デプロイメント モデル

オンプレミスクラスタ

オンプレミス展開

オンプレミス展開

インスタンス数

3 つのコンピューティング + データノード

2 個のインスタンス

24 テナントあたり 2 インスタンス

50 のテナントと 1000 のデバイス（すべてのテナント全体で）をサポートするには、6 つの Cisco vSmart Controller インスタンスを展開します。

CPU

DRAM

ハード ディスク

32 vCPU

128 GB

最小：1 TB。推奨：10 TB

4 vCPU

4 GB

10 GB

8 vCPU

16 GB

10 GB

帯域幅

1 Gbps

10 Mbps

100 Mbps
表 7. 100 テナントと 5000 デバイスをサポートするハードウェア仕様

サーバー

Cisco SD-WAN Manager

Cisco SD-WAN Validator

Cisco SD-WAN コントローラ

デプロイメント モデル

オンプレミスクラスタ

オンプレミス展開

オンプレミス展開

インスタンス数

6 ノード：3 つのコンピューティング + データノードと 3 つのデータノード

2 個のインスタンス

24 テナントあたり 2 インスタンス

100 のテナントと 5000 のデバイス（すべてのテナント全体で）をサポートするには、10 の Cisco vSmart コントローラを展開します。

CPU

DRAM

ハード ディスク

64 vCPU

128 GB

最小：2 TB。推奨：10 TB

4 vCPU

4 GB

10 GB

8 vCPU

16 GB

10 GB

帯域幅

1 Gbps

10 Mbps

100 Mbps
表 8. 150 テナントと 7500 デバイスをサポートするハードウェア仕様

サーバー

Cisco SD-WAN Manager

Cisco SD-WAN Validator

Cisco SD-WAN コントローラ

デプロイメント モデル

オンプレミスクラスタ

オンプレミス展開

オンプレミス展開

インスタンス数

6 ノード：3 つのコンピューティング + データノードと 3 つのデータノード

4 個のインスタンス

24 テナント/1000 デバイスあたり 2 インスタンス

すべてのテナントで 150 のテナントと 7500 のデバイスをサポートするには、16 の Cisco SD-WAN コントローラを展開します。

CPU

DRAM

ハード ディスク

64 vCPU

128 GB

最小：2 TB。推奨：10 TB

4 vCPU

4 GB

10 GB

8 vCPU

16 GB

10 GB

帯域幅

1 Gbps

10 Mbps

100 Mbps

（注）  

  • Cisco IOS XE Catalyst SD-WAN リリース 17.6.3a、Cisco SD-WAN リリース 20.6.3、および Cisco vManage リリース 20.6.3 から、最大 150 のテナントと、テナント全体で最大 7500 のデバイスによる展開がサポートされています。

  • DPI が有効になっている場合、（マルチテナントシステム内のすべての Cisco Catalyst SD-WAN Manager ノードとすべてのテナント全体で）集約された DPI データが 1 日あたり 350 GB を超えないようにすることをお勧めします。

  • Cisco SD-WAN コントローラのペアは、24 のテナントと 1000 のデバイス（すべてのテナント全体で）をサポートします。

  • テナントは、最大 1000 台のデバイスを追加できます。

  • 単一の Cisco Catalyst SD-WAN オーバーレイでサポートされる Cisco SD-WAN Validator インスタンスのテスト済みおよび推奨される制限は 8 つです。