スマートフォンの普及によって、すっかり⾝近な⾔葉となった「Wi-Fi」。
あらためてその意味を尋ねられたら、ちゃんと答えられるでしょうか?
スマートフォンの普及によって、「Wi-Fi(ワイファイ)」という⾔葉がすっかり⾝近なものになりました。
今では「Wi-Fi つながる?」「ここの Wi-Fi 速い/遅い」のような表現を⽇常会話でも使います。
ノートパソコンやスマートフォンの設定には「Wi-Fi」という項⽬があり、「Wi-Fi 対応」と謳う家電製品も当たり前になってきました。
「Wi-Fi」は、ケーブルを使わずに電波を使って通信を可能にする「無線ネットワーク」です。
しかし、この無線ネットワークには、Wi-Fi 以外にもいくつかの種類があります。代表的なものは 4G(LTE)です。
ネットワークは規模によって、LAN(Local Area Network:ローカルエリア ネットワーク)と
WAN(Wide Area Network:ワイドエリア ネットワーク)に分類されます。
LAN は、1 つの建物やオフィスなど、限定された場所(範囲)で構築さ れるネットワークです。⼀⽅、WAN は、離れた場所(LAN)をつなぐ ネットワークです。
たとえば、東京の LAN と⼤阪の LAN をつなぐネットワークが WAN であり、おなじみのインターネットも WAN の 1 つと⾔えます。
Wi-Fi は、この LAN で使⽤される無線技術です。Wi-Fi の電波が届くの は⼀般的に、とても⾒通しのよい環境にアクセスポイントを設置した場 合でも、技術な制限から100メートル程度です。このため、離れた場所 をつなぐには限界があります。
̶ ⽅、WAN で使⽤される無線技術の代表が 4G です。LTE(Long Term Evolution)とも呼ばれ、近い将来には 5G という進化した技術も 商⽤化されます。⽇本ではほぼどこでも使うことができる携帯電話のネ ットワークでもあり、NTTドコモや KDDI などの⼤⼿通信会社がサービ スを提供しています。
4G は通信会社が提供するサービスのため、パケットの使⽤量に応じて 使⽤料⾦がかかります。そのため、家庭やオフィスでは Wi-Fi、外出先な ど Wi-Fi が使えない場合には 4G と使い分けて、リーズナブルにネット 接続することが⼀般的になっています。
市場に出回っているパソコンやスマートフォンなどの端末機器、Wi-Fi ル ータやアクセスポイントなどのネットワーク機器のほとんどが、 IEEE(アイトリプルイー)802.11ac という規格に対応しています。
この規格は、異なる機器間での接続および通信を実現するために、アメ リカに本部を置く IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers;電気電⼦学会)によって定められた、IEEE 802.11 規格の 1 つです。
Wi-Fi ルータのパッケージには、この IEEE 802.11ac の省略形である 「11ac」や「ac」のような記載があります。2019 年 6 ⽉現在、11ac が最新で最速の規格です。この 11ac には Wave 1 と Wave 2 という 2 つの世代があります。Wave 2 は、Wave 1 と⽐べて通信速度や通信 効率がより⾼度になっています。Meraki Go は、この最新の 11ac Wave 2 に対応したアクセスポイントです。
なお、11ac よりも古い規格には「11n」「11g」「11b」「11a」など があり、11ac とは後⽅互換性があります。11ac 対応アクセスポイント に、古い 11n 対応パソコンを接続することが可能です。