Cisco MDS 9000 ファミリー ソフトウェア アップグレード/ダウングレード ガイド
MDS 9100 シリーズ スイッチ用の正しいソフトウェア イメージの選択
MDS 9200 シリーズ スイッチ用の正しいソフトウェア イメージの選択
MDS 9500 シリーズ スイッチ用の正しいソフトウェア イメージの選択
新しい Cisco MDS スイッチへの SAN-OS ソフトウェアのインストール
既存の Cisco MDS スイッチでの SAN-OS ソフトウェアのアップグレード
Supervisor-1 モジュールから Supervisor-2 モジュールへの移行
ハードウェア リリースおよび SAN-OS 機能の互換性の確認
インテリジェント ストレージ ネットワーキング サービス コンフィギュレーション ガイド
マニュアルの入手方法と Service Request ツールの使用
【注意】シスコ製品をご使用になる前に、安全上の注意 |
Text Part Number: OL-6016-06-J
このマニュアルでは、Cisco MDS 9000 ファミリーを構成する各スイッチのソフトウェア アップグレードの方法について説明します。
• 「新しい Cisco MDS スイッチへの SAN-OS ソフトウェアのインストール」
• 「既存の Cisco MDS スイッチでの SAN-OS ソフトウェアのアップグレード」
• 「Supervisor-1 モジュールから Supervisor-2 モジュールへの移行」
• 「ハードウェア リリースおよび SAN-OS 機能の互換性の確認」
• 「関連資料」
• 「マニュアルの入手方法と Service Request ツールの使用」
(注) 便宜上、このマニュアルではアップグレードという用語を使用しますが、このアップグレードという用語は、目的に応じてスイッチの「アップグレード」または「ダウングレード」を意味します。
ヒント 『Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide』は、メジャー リリースごとに別々のバージョンが用意されています。このクイック リファレンス内のリンク先のマニュアルは、Cisco SAN-OS Release 3.x のマニュアルです。このマニュアルの別のバージョンが必要な場合は、『Cisco MDS 9000 Family Configuration Guide』のリンクから、必要なバージョンの関連項目にアクセスしてください。
各スイッチは、Cisco MDS 9000 ファミリー スイッチ用の Cisco MDS SAN-OS オペレーティング システムが搭載されて出荷されます。Cisco MDS SAN-OS は、キックスタート イメージとシステム イメージの 2 つのイメージで構成されます。スイッチを新しいイメージにアップグレードするには、スイッチが選択するイメージの変数を指定する必要があります。
• キックスタート イメージを選択するには、KICKSTART 変数を使用します。
• システム イメージを選択するには、SYSTEM 変数を使用します。
イメージと変数は、インストールの手順で重要な要素となります。スイッチをアップグレードするには、変数とイメージを指定する必要があります。インストール時に必ずしも両方のイメージが必要とされるわけではありません。
(注) 明示的に指定されている場合を除き、このマニュアルのソフトウェアのインストール手順は、Cisco MDS 9000 ファミリーのすべてのスイッチに該当します。
ソフトウェア イメージのインストール手順は、次の要素によって異なります。
• ソフトウェア イメージ ― Cisco MDS 9000 ファミリー スイッチ プロンプトからアクセスできるディレクトリまたはフォルダにキックスタートおよびシステム イメージ ファイルがあります。
• イメージ バージョン ― 各イメージ ファイルにはバージョンがあります。
• スイッチ上のフラッシュ ディスク ― bootflash はスーパーバイザ モジュールにあり、CompactFlash ディスクは slot0: デバイスに挿入されています。
• スーパーバイザ モジュール ― シングルまたはデュアル スーパーバイザ モジュールがあります。
(注) デュアル スーパーバイザ モジュールを装備したスイッチの場合、アップグレードおよびダウングレード中にスイッチオーバーが行われるときに接続を維持するため、両方のスーパーバイザ モジュールの管理インターフェイス(mgmt 0)でイーサネット接続が必要です。詳細については、『Cisco MDS 9500 Series Hardware Installation Guide』を参照してください。
MDS 9100 シリーズ スイッチで使用するシステム イメージとキックスタート イメージは、使用するスイッチにより異なります。 表1 を参照してください。
MDS 9200 シリーズ スイッチで使用するシステム イメージとキックスタート イメージは、使用するスイッチにより異なります。 表2 を参照してください。
MDS 9500 シリーズ スイッチで使用するシステム イメージとキックスタート イメージは、スイッチが Supervisor-1 モジュールと Supervisor-2 モジュールのどちらに基づいているかにより異なります。 表3 を参照してください。
スイッチ内のスーパーバイザ モジュールのタイプを表示するには、show module コマンドを使用します。
例1 に Supervisor-1 モジュールを搭載したスイッチの出力例を示します。
例1 Supervisor-1 モジュールに対する show module コマンドの出力
例2 に Supervisor-2 モジュールを搭載したスイッチの出力例を示します。
Cisco MDS 9000 ファミリー スイッチに、最新の SAN-OS ソフトウェア イメージをインストールする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 Cisco.com にログインして、このマニュアルに記載されているリンク先にアクセスします。Cisco.com にログインするには、 http://www.cisco.com/ にアクセスして、ページの最上部の Log In をクリックします。次に、シスコシステムズにおけるユーザ名とパスワードを入力します。
(注) Cisco.com への登録が済んでいない場合は、このマニュアルに記載されているリンク先にはアクセスできません。
ステップ 2 新しい Cisco MDS 9000 ファミリー スイッチで、以下の物理接続を確認します。
• コンソール ポートにコンピュータ端末(またはターミナル サーバ)が物理的に接続されている。
• 管理用 10/100 イーサネット ポート(mgmt0)に外部のハブ、スイッチ、またはルータが接続されている。
上記の手順は、各製品のハードウェア インストレーション ガイドに示されています。詳細については、以下のいずれかのマニュアルを参照してください。
• 『 Cisco MDS 9100 Series Hardware Installation Guide 』
• 『 Cisco MDS 9200 Series Hardware Installation Guide 』
• 『 Cisco MDS 9216 Switch Hardware Installation Guide 』
• 『 Cisco MDS 9500 Series Hardware Installation Guide 』
ヒント 今後の使用に備え、ホスト ID 情報を控えておいてください(たとえば、ライセンス機能を有効にする場合など)。ホスト ID 情報は、スイッチに同梱されている Proof of Purchase(購入証明)文書に記載されています。
ステップ 3 デフォルトのコンソール ポートのパラメータが、スイッチ コンソール ポートに接続されたコンピュータ端末(またはターミナル サーバ)のパラメータと同じであることを確認します。
詳細については、『 Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide 』の「 Initial Configuration 」の章の「Configuring Console Settings」を参照してください。
ステップ 4 Cisco MDS 9000 ファミリー スイッチの電源を入れます。スイッチは自動的に起動し、ターミナル ウィンドウに switch# プロンプトが表示されます。
ステップ 5 IP アドレス、サブネット マスク、およびデフォルト ゲートウェイ情報を取得します。これらの情報は、Cisco MDS 9000 ファミリー スイッチがスーパーバイザ モジュールのイーサネット インターフェイス経由で通信するために必要です。スイッチの設定や管理にも、この情報が必要となります。
詳細については、『 Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide 』の「 Initial Configuration 」の章の「Switch Setup Information」を参照してください。
ヒント 初期設定プロセスで、デフォルト パスワードを変更することもできます。Cisco MDS 9000 ファミリーのすべてのスイッチには、デフォルトのユーザであるネットワーク管理者(admin)とデフォルトのパスワード(admin)が設定されています。デフォルトのユーザはどの時点でも変更できません。
デフォルトでは、すべてのスイッチに次の 2 つのロールが設定されています。
• ネットワーク オペレータ(network-operator) ― 設定内容を表示する権限のみを持っています。オペレータは設定を変更することはできません。
• ネットワーク管理者(network-admin) ― すべてのコマンドを実行し、設定内容を変更する権限を持っています。管理者はさらに、最大 64 のその他のロールを作成およびカスタマイズすることができます。これら 64 のロールのうちの 1 つは、初期設定プロセスで設定できます。
ステップ 6 yes と入力して、セットアップ モードを開始し、ステップ 5 で取得した情報を割り当てます。
詳細については、『 Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide』の「 Initial Configuration 」の章の「Assigning Setup Information」を参照してください。
(注) プロンプトで Ctrl キーを押しながら C キーを押すと、残りの設定オプションを省略し、その時点までの設定で進むことができます。
ヒント 以前に設定した質問に応答しない場合、または任意の質問の回答を省略する場合は、Enter キーを押します。デフォルトの回答が見つからない場合(たとえば、スイッチ名)、スイッチは以前の設定を使用して、次の質問に進みます。
次に、CLI での設定手順(出荷時の設定を使用)を示します。
ヒント 作成したパスワードが短く、解読されやすい場合、そのパスワードは拒否されます。コンフィギュレーション例に表示されているような、解読されにくいパスワードを設定してください。パスワードでは大文字と小文字が区別されます。『Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide』の「Configuring Users and Common Roles」の章の「Characteristics of Strong Passwords」に記載されている要件を明確に満たすパスワードを作成する必要があります。
(注) 初回のセットアップ時に、管理者のアカウントのほかにもう 1 つユーザ アカウント(役割は network-admin)を作成できます。ユーザ名には、数字以外の文字を含める必要があります。詳細については、『Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide』の「Configuring Users and Common Roles」の章の「Configuring User Accounts」を参照してください。
(注) admin パスワードが 8 文字以上の場合、デフォルトでは、SNMP 認証パスワードは admin パスワードと同じになります(8 文字以上)。admin パスワードが 8 文字に満たない場合は、SNMP 用の新しいパスワードを入力する必要があります。
admin パスワードは 1 文字以上であればかまいませんが、SNMP 認証パスワードは、8 文字以上でなければなりません。
ヒント SNMPv3 を使用する場合は、SNMPv2 のコミュニティ ストリングを設定しないでください。詳細については、『Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide』の「Configuring SMNP」の章の「SNMP Version 1 and Version 2c」を参照してください。
(注) スイッチの名前は英数字 32 文字以内で指定してください。
(注) Cisco MDS SAN-OS Release 3.0(1) 以降では、IP バージョン 6(IPv6)がサポートされています。ただし、管理インターフェイス用のセットアップ スクリプトは、IP バージョン 4(IPv4)のみをサポートします。管理インターフェイスでの IPv6 の設定については、『Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide』Release 3.x または『Cisco MDS 9000 Family Fabric Manager Configuration Guide』Release 3.xを参照してください。
(注) SNMP でのアクセスを有効にするには、必ず IP ルート、IP デフォルト ネットワーク アドレス、および IP デフォルト ゲートウェイ アドレスを設定してください。IP ルーティングが有効になっている場合、スイッチは IP ルートとデフォルトのネットワーク IP アドレスを使用します。IP ルーティングが有効になっていない場合、スイッチはデフォルト ゲートウェイの IP アドレスを使用します。
(注) デフォルトのネットワーク アドレスは、上記の Destination prefix: dest_prefix です。
(注) 詳細については、『Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide』の「Configuring Users and Common Roles」の章の「Generating the SSH Server Key Pair」を参照してください。
(注) この時点では mgmt0 インターフェイスはシャットダウンされません。ファイバ チャネル、iSCSI、FCIP、およびギガビット イーサネット インターフェイスがシャットダウンします。
(注) 詳細については、『Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide』の「Configuring and Managing Zones」の章の「Zone Set Distribution」を参照してください。
(注) 詳細については、『Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide』の「Configuring Domain Parameters」の章の「Persistent FC IDs」を参照してください。
ヒント ここまでの設定手順では、設定に使用できるのは CLI だけです。ここからは、引き続き CLI を使用してスイッチを設定することもできますが、Cisco MDS 9000 ファミリー Fabric Manager アプリケーションを使用した設定に切り替えることもできます。詳細については、『Cisco MDS 9000 Family Fabric Manager Configuration Guide』を参照してください。
このまま CLI を使用する場合は、ターミナル ウィンドウにログイン プロンプトが自動的に表示されます。
ステップ 7 新しいユーザ名とパスワードでスイッチにログインします。
ステップ 8 show license コマンドを使用して、スイッチに必要なライセンスがインストールされていることを確認します。
(注) スイッチには、必要なライセンスが出荷時にインストールされていますが、あらかじめインストールされているライセンス ファイルは、試用期間に使用する可能性があるライセンス未適用の機能には対応していません。詳細については、『Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide』の「Obtaining and Installing Licenses」の章の「Obtain a Factory-Installed License」を参照してください。
有効なライセンスがインストールされている場合、CLI コマンドの出力は次のようになります。
ステップ 9 dir bootflash: コマンドを使用して、ブートフラッシュにキックスタートおよびシステム イメージ ファイルをコピーするのに必要な領域があることを確認します。
(注) SAN-OS ソフトウェアのダウンロードとインストールを開始する前に、Cisco MDS のリセラーがそのリリースをサポートしているかどうかを確認してください。サポートをシスコのリセラーからご購入された場合は、リセラーに直接お問い合わせください。それ以外の場合は、次の URL を参照し、Technical Assistance Center(TAC)にご連絡ください。
http://www.cisco.com/warp/public/687/Directory/DirTAC.shtmlシスコシステムズの社員は、
Original Storage Manufacturers(OSM)サポート マトリクスを参照してください。
ステップ 10 アクティブ スーパーバイザ モジュールのブートフラッシュの空き領域を増やしたい場合は、不要なファイルを削除して領域を確保してください。
ステップ 11 Cisco MDS 9500 シリーズ スイッチのスタンバイ スーパーバイザ モジュールのブートフラッシュに空き領域があることを確認します。
ステップ 12 Cisco MDS 9500 シリーズ スイッチのスタンバイ スーパーバイザ モジュールのブートフラッシュの空き領域を増やしたい場合は、不要なファイルを削除して領域を確保してください。
ステップ 13 show version コマンドを入力して、スイッチで必要なバージョンのソフトウェアが動作していることを確認します。最新の認定 Original Storage Manufacturers(OSM)リリースにダウングレードしなければならないこともあります。
必要なソフトウェア バージョンが表示されたら、次のいずれかのオプションを使用してスイッチの設定を続行できます。
• CLI を使用した Cisco SAN-OS 機能の以降の設定については、『 Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide 』を参照してください。
• Cisco MDS 9000 ファミリー Fabric Manager を使用したスイッチの設定手順については、『 Cisco MDS 9000 Family Fabric Manager Configuration Guide 』を参照してください。
必要なバージョンが表示されない場合は、次のステップに進んで必要なバージョンをダウンロードしてください。
ステップ 14 次の URL から、Software Download Center にアクセスします。
http://www.cisco.com/kobayashi/sw-center/sw-stornet.shtml
ステップ 15 必要な、Cisco MDS SAN-OS イメージ ファイルをクリックします。Technical Support Encryption Software Export Distribution Authorization 入力フォームが表示されます。
ステップ 16 フォームに必要事項を入力して、承認を受けます。
(注) Cisco.com に未登録のユーザおよびゲスト アクセスのユーザは、SAN-OS イメージをダウンロードできません。登録がお済みでない場合は、登録手続きを完了してから、以降のインストール作業を続行してください。シスコシステムズの規制業務およびコンプライアンス チームは、お客様のダウンロード要求を調査し、内部ポリシーに基づいて対応します。お客様に暗号化されたソフトウェアをダウンロードする資格がある場合は、要求が承認され、そのことを通知する E メールが届きます。E メールが届いたら、必要なソフトウェアのダウンロードを続行できます。
ステップ 17 FTP または TFTP を使用して、MDS SAN-OS のキックスタートおよびシステム イメージを、アクティブ スーパーバイザ モジュールのブートフラッシュにコピーします。
(注) イメージ ファイルをダウンロードする場合は、ファイルがある FTP 環境の IP アドレスまたは DNS 名およびパスに変更してください。
ステップ 18 関連するイメージ ファイルのリリース ノートを参照してください。 Cisco MDS 9000 シリーズ マルチレイヤ スイッチのリリース ノート も参照してください。
ステップ 19 install all コマンドを入力してアップグレードを実行します。
次の例は、システム ファイルおよびキックスタート ファイルがローカルで指定された場合の、 install all コマンドの結果を示します。詳細については、『 Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide 』の「 Initial Configuration 」の章の「Copying Files」を参照してください。
(注) ここで、スイッチオーバーが行われ、以前のアクティブ スーパーバイザ モジュールがリブートされます。スイッチオーバーの際、動作の中断はありません。詳細については、『Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide』の「Configuring High Availability」の章の「Switchover Mechanisms」を参照してください。
ステップ 20 show module コマンドを使用して、スイッチのモジュールのステータスを確認します。
以上で、新しいスイッチに Cisco MDS SAN-OS ソフトウェアがインストールされました。
ご使用の Cisco MDS 9000 ファミリー スイッチをアップグレードして、最新の Cisco MDS SAN-OS ソフトウェアを使用できるようにする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 Cisco.com にログインして、このマニュアルに記載されているリンク先にアクセスします。Cisco.com にログインするには、 http://www.cisco.com/ にアクセスして、ページの最上部の Log In をクリックします。次に、シスコシステムズにおけるユーザ名とパスワードを入力します。
(注) Cisco.com への登録が済んでいない場合は、このマニュアルに記載されているリンク先にはアクセスできません。
ステップ 2 新しい Cisco MDS 9000 ファミリー スイッチで、以下の物理接続を確認します。
• コンソール ポートにコンピュータ端末(またはターミナル サーバ)が物理的に接続されている。
• 管理用 10/100 イーサネット ポート(mgmt0)に外部のハブ、スイッチ、またはルータが接続されている。
上記の手順は、各製品のハードウェア インストレーション ガイドに示されています。詳細については、以下のいずれかのマニュアルを参照してください。
• 『 Cisco MDS 9100 Series Hardware Installation Guide 』
• 『 Cisco MDS 9200 Series Hardware Installation Guide 』
• 『 Cisco MDS 9216 Switch Hardware Installation Guide 』
• 『 Cisco MDS 9500 Series Hardware Installation Guide 』
ステップ 4 copy running-config startup-config コマンドを入力して、既存のコンフィギュレーション ファイルのバックアップを作成します。詳細については、『 Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide 』の「 Initial Configuration 」の章の「Saving Your Configuration」を参照してください。
ステップ 5 show license usage コマンドの出力で、スイッチに必要なライセンス ファイルがインストールされていることを確認します。
(注) スイッチには、必要なライセンスが出荷時にインストールされていますが、あらかじめインストールされているライセンス ファイルは、試用期間に使用する可能性があるライセンス未適用の機能には対応していません。詳細については、『Cisco MDS 9000 Family CLI
Configuration Guide』の「Obtaining and Installing Licenses」の章の「Obtain a Factory-Installed License」を参照してください。ここでライセンスが表示されない場合は、ステップ 6 およびステップ 7 を実行して、必要なライセンスをインストールしてください。必要なライセンスが表示された場合は、ステップ 8 に進んでください。
有効なライセンスがインストールされている場合、CLI コマンドの出力は次のようになります。
試用期間中のライセンスがある場合、CLI コマンドの出力は次のようになります。
ステップ 6 必要な場合はライセンスをインストールして、スイッチで必要な機能を使用できるようにします。次の手順を実行してください。
a. show license host-id コマンドを使用して、スイッチのシリアル番号を取得します。ホスト ID は、スイッチのシリアル番号ともいいます。
ヒント コロン(:)記号のあとに表示される ID 全体を使用します。この例では、ホスト ID は VDH=FOX064317SQ です。
b. Claim Certificate(権利証明書)または Proof of Purchase(購入証明書)を入手します。この文書は、すべての Cisco MDS スイッチに添付されています。
c. Claim Certificate または Proof of Purchase で、Product Authorization Key(PAK)を確認します。
d. Claim Certificate または Proof of Purchase で、Web サイトの URL を確認します。
e. ご使用のスイッチに対応する指定された URL にアクセスし、スイッチのシリアル番号と PAK を入力します。ライセンス キー ファイルは、E メールで送信されます。ライセンス キー ファイルは、デジタル署名されており、要求対象のスイッチ以外での使用は承認されません。要求された機能は、指定されたスイッチの SAN-OS ソフトウェアがライセンス キー ファイルにアクセスすると、有効になります。
詳細については、『 Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide』の「 Obtaining and Installing Licenses 」の章の「Performing a Manual Installation」を参照してください。
ステップ 7 ライセンス キー ファイルを含む E メールが届いたら、ファイルをインストールします。次の手順を実行してください。
a. スイッチ コンソールからアクティブ スーパーバイザ モジュールに対して install license コマンドを実行してインストールを開始します。
(注) ライセンス キー ファイルにターゲット名を指定する場合、ファイルは指定された名前でインストールされます。そうしない場合、ライセンス キー ファイルで指定されたファイル名がライセンスのインストールに使用されます。
詳細については、『 Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide』の「 Obtaining and Installing Licenses 」の章の「Installing a License Key File」を参照してください。
ステップ 8 dir bootflash: コマンドを使用して、bootflash: ディレクトリにイメージ ファイルをコピーするのに必要な領域があることを確認します。 不要なファイルを削除するには、 delete bootflash: filename コマンドを使用してください。
(注) Cisco SAN-OS ソフトウェアのダウンロードとインストールを開始する前に、Cisco MDS のリセラーがそのリリースをサポートしているかどうかを確認してください。サポートをシスコのリセラーからご購入された場合は、リセラーに直接お問い合わせください。それ以外の場合は、次の URL を参照し、Technical Assistance Center(TAC)にご連絡ください。
http://www.cisco.com/warp/public/687/Directory/DirTAC.shtmlシスコシステムズの社員は、
Original Storage Manufacturers(OSM)サポート マトリクスを参照してください。
ステップ 9 アクティブ スーパーバイザ モジュールのブートフラッシュの空き領域を増やしたい場合は、不要なファイルを削除して領域を確保してください。
ステップ 10 Cisco MDS 9500 シリーズ スイッチのスタンバイ スーパーバイザ モジュールのブートフラッシュに空き領域があることを確認します。
ステップ 11 Cisco MDS 9500 シリーズ スイッチのスタンバイ スーパーバイザ モジュールのブートフラッシュの空き領域を増やしたい場合は、不要なファイルを削除して領域を確保してください。
ステップ 12 次の URL から、Software Download Center にアクセスします。
http://www.cisco.com/kobayashi/sw-center/sw-stornet.shtml
ステップ 13 必要な、Cisco MDS SAN-OS(新規)イメージ ファイルをクリックします。
Technical Support Encryption Software Export Distribution Authorization 入力フォームが表示されます。
ステップ 14 フォームに必要事項を入力して、承認を受けます。
ステップ 15 FTP または TFTP サーバにファイルをダウンロードします。
ステップ 16 FTP または TFTP を使用して、MDS SAN-OS のキックスタートおよびシステム イメージを、アクティブ スーパーバイザ モジュールのブートフラッシュにコピーします。
(注) イメージ ファイルをダウンロードする場合は、ファイルがある FTP 環境の IP アドレスまたは DNS 名およびパスに変更してください。
ステップ 17 関連するイメージ ファイルのリリース ノートを参照してください。 Cisco MDS 9000 シリーズ マルチレイヤ スイッチのリリース ノート も参照してください。
ステップ 18 EXEC レベルのスイッチ プロンプトで、 show version コマンドを入力して、スイッチの現在のソフトウェア バージョンを確認します。
ステップ 19 show version コマンドを入力して、スイッチで必要なバージョンのソフトウェアが動作していることを確認します。最新の認定 Original Storage Manufacturers(OSM)リリースにダウングレードしなければならないこともあります。
ステップ 20 show incompatibility system bootflash: filename コマンドを入力して、互換性の問題を確認します。詳細については、『 Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide』 の「 Software Images 」の章の「Determining Incompatibility」を参照してください。
このコマンドで指定されたファイル名はすでにスイッチに存在している必要があります。
install all コマンドで次のメッセージが返される場合、このコマンドを使用して詳細な情報を入手します。
このような互換性の問題は、既存または新しいソフトウェアあるいはハードウェアが原因になっている可能性があります。以前のリリースでサポートされていない機能を無効にする必要があります。
show incompatibility system bootflash: filename コマンドをもう一度入力して、互換性の問題が解決されたかどうかを確認します。
ステップ 21 既存のソフトウェアと新しいソフトウェアの互換性を確認します。詳細については、「ソフトウェア リリースの互換性の確認」を参照してください。
ステップ 22 スイッチで互換性のあるハードウェアが動作していることを確認します。詳細については、「ハードウェア リリースおよび SAN-OS 機能の互換性の確認」を参照してください。
ステップ 23 FC ID を設定した場合は、 fcdomain fcid persistent vsan コマンドを使用して、固定 FC ID 機能を有効にしてください。固定 FC ID 機能のステータスを表示するには、スイッチの各 VSAN について show fcdomain fcid vsan を使用してください。
(注) SAN-OS Release 2.0(1b) 以降では、固定 FC ID 機能は、スイッチ上でグローバルに有効になっています。
ステップ 24 install all コマンドを入力してアップグレードを実行します。
次の例は、システム ファイルおよびキックスタート ファイルがローカルで指定された場合の、 install all コマンドの結果を示します。
install all コマンドが入力されたときにコンフィギュレーションがすべてのガイドラインを満たしている場合、すべてのモジュール(スーパーバイザとスイッチング)がアップグレードされます。詳細については、『 Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide』の「 Software Images 」の章の「Benefits of Using the install all Command」を参照してください。
ステップ 25 show module コマンドを使用してアップグレードされたスーパーバイザ モジュールを表示するために新しいターミナル セッションを開きます。詳細については、『 Cisco MDS 9000 Family CLI
Configuration Guide』の「 Managing Modules 」の章の「Viewing the State of A Module」を参照してください。
以上で、既存のスイッチの Cisco MDS SAN-OS ソフトウェアがアップグレードされました。
スイッチをリロードし、コンフィギュレーションの変換を処理するには、 install all コマンドを使用します。Cisco MDS 9000 ファミリーの任意のスイッチをダウングレードする場合、 reload コマンドを使用しないようにしてください。
たとえば、Cisco MDS SAN-OS Release 2.x から Release 1.3(4b) または 1.3(5) に戻す手順は、次のとおりです。
ステップ 1 ダウングレード用のシステム イメージ ファイルがアクティブ スーパーバイザ モジュールの bootflash: に存在することを確認します。
ステップ 2 ソフトウェアのイメージ ファイルが存在しない場合は、FTP または TFTP サーバからアクティブ スーパーバイザ モジュールの bootflash: にダウンロードします。ソフトウェア イメージ ファイルは、Cisco.com の次の URL にある Software Download Center から入手できます。
http://www.cisco.com/kobayashi/sw-center/sw-stornet.shtml
(注) アクティブ スーパーバイザ モジュールの bootflash: の空き領域を増やしたい場合は、delete コマンドを使用して、不要なファイルを削除してください。
ステップ 3 旧リリースでサポートされていない機能を無効にする必要があるかを判断するには、 show incompatibility system image-filename コマンドを入力します。
ステップ 4 ダウングレード システム イメージと互換性のない機能があれば、無効にします。
ステップ 5 copy running-config startup-config コマンドを使用してコンフィギュレーションを保存します。
ステップ 6 install all コマンドを入力して、ソフトウェアをダウングレードします(既存の Cisco MDS スイッチでの SAN-OS ソフトウェアのアップグレードを参照)。
Cisco MDS SAN-OS Release 3.0(1) 以降では、Cisco MDS 9509 および 9506 ディレクタで、Supervisor-1 モジュールと Supervisor-2 モジュールがサポートされます。移行中を除き、Supervisor-1 モジュールと Supervisor-2 モジュールを同じスイッチに取り付けることはできません。アクティブ スーパーバイザ モジュールとスタンバイ スーパーバイザ モジュールは、同じタイプ(Supervisor-1 または Supervisor-2 モジュール)でなければなりません。Cisco MDS 9513 ディレクタでは、両方のスーパーバイザ モジュールが Supervisor-2 モジュールでなければなりません。
この項の手順を実行することにより、移行完了後、コンフィギュレーションが正しく同期化されます。
(注) ハイ アベイラビリティが確保されるよう、アクティブおよびスタンバイの両スーパーバイザのイーサネット ポートを同一のネットワークまたは VLAN に接続する必要があります。アクティブ スーパーバイザがこれらのイーサネット接続に使用する IP アドレスを所有します。スイッチオーバー時には、新たにアクティブになったスーパーバイザがこの IP アドレスを引き継ぎます。
(注) Supervisor-2 モジュールから Supervisor-1 モジュールへの移行はサポートされていません。
Cisco MDS 9509 または 9506 ディレクタで、Supervisor-1 モジュールから Supervisor-2 モジュールに移行する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 次の手順を実行して、スイッチ上の各 VSAN について設定されているドメイン ID と現在のドメイン ID が一致していることを確認します。
a. show vsan コマンドを入力して、スイッチ上のすべての VSAN を表示します。
b. VSAN の現在および設定されているドメイン ID を表示します。
c. 現在のドメイン ID と異なる設定済みドメイン ID を変更します。
d. スイッチの各 VSAN に関して、b. およびc. を繰り返します。
ステップ 3 スイッチで、Cisco SAN-OS Release 3.0(1) またはそれ以降が実行されていることを確認します。必要に応じて、スイッチをアップグレードします(既存の Cisco MDS スイッチでの SAN-OS ソフトウェアのアップグレードを参照)。
ステップ 4 show module コマンドを入力して、スタンバイになっている Supervisor-1 モジュールを確認します。
ステップ 5 スタンバイ Supervisor-1 モジュールの動作を停止します。
ステップ 6 スタンバイ Supervisor-1 モジュールの電源が切断されていることを確認します。
ステップ 7 スタンバイ Supervisor-1 モジュールをシャーシから取り出します。
ステップ 8 Supervisor-2 モジュールをシャーシに取り付けます。
(注) 移行中および将来的なアップグレード/ダウングレード時に接続を維持するため、
Supervisor-2 モジュールの管理インターフェイス(mgmt0)でイーサネット接続が必要です。詳細については、『Cisco MDS 9500 Series Hardware Installation Guide』を参照してください。
ステップ 9 スタンバイ Supervisor-2 モジュールのコンソール ポートでコンソール セッションを確立してください(『 Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide 』の「 Initial Configuration 」の章を参照)。
ステップ 10 スタンバイ Supervisor-2 モジュールのコンソール セッションで、 loader>
プロンプトが表示される場合は、次の手順を実行します。それ以外の場合は、ステップ 11 に進みます。
a. Cisco SAN-OS のシステム イメージとキックスタート イメージがスタンバイ Supervisor-2 モジュールの bootflash: に保存されていることを確認します。
b. イメージが保存されている場合は、スタンバイ Supervisor-2 モジュールを起動します(h. に進む)。それ以外の場合は次のステップに進みます。
c. スイッチのローカル IP アドレスとサブネット マスクを入力してから、Enter キーを押します。
d. デフォルト ゲートウェイの IP アドレスを入力してから、Enter キーを押します。
e. キックスタート イメージ ファイルを bootflash:(ある場合)またはサーバから起動します。
switch(boot)#
プロンプトは、使用可能なキックスタート イメージがあることを示します。
f. TFTP サーバから Supervisor-2 モジュールに Cisco SAN-OS システム イメージをダウンロードします。
g. 必要に応じて、TFTP サーバから Supervisor-2 モジュールに、キックスタート イメージをダウンロードします。
h. スタンバイ Supervisor-2 モジュールを起動します。
ステップ 11 アクティブ Supervisor-1 モジュール セッションで show system redundancy status コマンドを使用して、スタンバイ Supervisor-2 モジュールがウォーム スタンバイ ステートになっていることを確認します。
ステップ 12 アクティブ Supervisor-1 モジュールで実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーして、実行コンフィギュレーションの変更をすべてスタートアップ コンフィギュレーションに保存し、ウォーム スタンバイ Supervisor-2 モジュールで ASCII コンフィギュレーションが同期化され最新のものになるようにします。
ステップ 13 ご使用のスイッチに SSM が搭載されインテリジェント サービスがプロビジョニングされている場合は、ステップa. からステップc. を実行してください。それ以外の場合は、ステップ 14 に進みます。
c. SSM NVRAM の内容を、スタンバイ Supervisor-2 モジュールにコピーします。
ステップ 14 アクティブ Supervisor-1 モジュールでスイッチオーバーを開始します。アクティブ Supervisor-1 モジュールの電源を切り、スタンバイ Supervisor-2 モジュールをアクティブ スーパーバイザ モジュールにします。
ステップ 15 Supervisor-1 モジュールの電源が切断されていることを確認します。
ステップ 16 Supervisor-1 モジュールをシャーシから取り出します。
ステップ 17 アクティブ Supervisor-2 モジュールのコンソール セッションでボー レートをデフォルト値の 9600 に設定します。
ステップ 18 もう 1 台の Supervisor-2 モジュールをシャーシに取り付けます。
(注) 移行中および将来的なアップグレード/ダウングレード時に接続を維持するため、
Supervisor-2 モジュールの管理インターフェイス(mgmt 0)でイーサネット接続が必要です。詳細については、『Cisco MDS 9500 Series Hardware Installation Guide』を参照してください。
ステップ 19 スタンバイ Supervisor-2 モジュールが、HA standby ステートになっていることを確認します。
ステップ 20 スーパーバイザ モジュールの Cisco MDS SAN-OS システム イメージのリリースがインストールしたいものと一致する場合、 install all コマンドを入力します。
スイッチで Cisco SAN-OS システム イメージの別のリリースを実行したい場合は、 install all コマンドでシステム イメージを指定して入力し、中断の伴わないアップグレードを実行してください(既存の Cisco MDS スイッチでの SAN-OS ソフトウェアのアップグレードを参照)。
Cisco MDS 9000 ファミリーのスイッチおよびディレクタには、すべてのモジュールでハードウェア機能を提供する複数の Electrically Programmable Logical Device(EPLD)が含まれます。Cisco MDS SAN-OS Release 1.2 以降、拡張ハードウェア機能を組み込み、既知の問題を解決するために EPLD イメージ アップグレードが定期的に提供されます。
ヒント 『Cisco MDS SAN-OS Release Note』を参照して、使用している SAN-OS イメージ バージョンの EPLD が変更されているかどうかを確認してください。最新の EPLD イメージの詳細については、『Cisco MDS 9000 Family Release Notes for Cisco MDS 9000 EPLD Images』を参照してください。
EPLD は、CLI コマンドを使用してアップグレードまたはダウングレードできます。EPLD がアップグレードまたはダウングレードされる場合、次の注意事項および留意事項が適用されます。
• オンライン状態の各モジュールをそれぞれ更新できます。EPLD のアップデートでは、アップグレードされているモジュールだけが動作を中断します。
• アップグレードを中断する場合、モジュールを再度アップグレードする必要があります。
• アップグレードまたはダウングレードは、アクティブ スーパーバイザ モジュールからのみ実行できます。アクティブ スーパーバイザ モジュールを更新できなくても、他のモジュールを個別に更新できます。
• Cisco MDS 9100 シリーズ ファブリック スイッチでは、モジュール番号として 1 を指定してください。
• Cisco MDS 9216 スイッチでは、EPLD のアップグレードはサポートされません。
• EPLD のアップグレードまたはダウングレード中、トラフィックは中断されます。
モジュールに最新の EPLD イメージをインストールする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 コンソール ポート、SSH または Telnet セッションを介してスイッチにログインします。
ステップ 2 show version コマンドを入力して、MDS スイッチで実行されている Cisco MDS SAN-OS のリリースを確認します。
ステップ 3 必要に応じて、スイッチで実行されている Cisco MDS SAN-OS ソフトウェアをアップグレードしてください(『 Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide 』の「 Initial Configuration 」の章を参照)。
ステップ 4 dir bootflash: または dir slot0: コマンドを入力して、使用している Cisco MDS SAN-OS リリースに対応する EPLD ソフトウェア イメージがアクティブ スーパーバイザ モジュールに存在していることを確認します。たとえば、スイッチで Cisco MDS SAN-OS Release 2.1(2) が実行されている場合、アクティブ スーパーバイザ モジュールの bootflash: または slot0: に m9000-epld-2.1.2.img が存在する必要があります。
http://www.cisco.com/cgi-bin/tablebuild.pl/mds-epld
ステップ 5 該当する EPLD ソフトウェア イメージ ファイルを入手する必要がある場合は、次の手順を実行してください。
a. EPLD ソフトウェア イメージ ファイルを Cisco.com から FTP サーバにダウンロードします。
b. 使用するアクティブおよびスタンバイ スーパーバイザ モジュールの記憶装置(bootflash: または slot0:)に十分な空き領域があることを確認します。Cisco.com のダウンロード サイトには、EPLD イメージ ファイルのサイズがバイト単位で表示されます。
次に、アクティブおよびスタンバイ スーパーバイザ モジュールの bootflash: デバイスで使用可能なメモリを表示する方法の例を示します。
show module コマンドの出力に、スタンバイ スーパーバイザ モジュールがスロット 6 にあることが示されています。 attach コマンドを使用して、スーパーバイザ モジュールにアクセスします。
次に、アクティブおよびスタンバイ スーパーバイザ モジュールの slot0: デバイスで使用可能なメモリを表示する方法の例を示します。
show module コマンドの出力に、スタンバイ スーパーバイザ モジュールがスロット 6 にあることが示されています。 attach コマンドを使用して、スーパーバイザ モジュールにアクセスします。
show module コマンドの出力に、スタンバイ スーパーバイザ モジュールがスロット 6 にあることが示されています。 attach コマンドを使用して、スーパーバイザ モジュールにアクセスします。
d. EPLD イメージ ファイルを FTP サーバからアクティブ スーパーバイザ モジュールの bootflash: または slot0: デバイスにコピーします。次に、bootflash: へのコピー方法の例を示します。
(注) 自動コピー機能を有効にすると、EPLD イメージは、システムにより自動的にスタンバイ スーパーバイザ モジュールと同期化されます。
switch# config t
switch(config)#
boot auto-copy
ステップ 6 アクティブ スーパーバイザ モジュールで install module number epld url コマンドを入力して、モジュールの EPLD イメージをアップグレードします。
ステップ 7 オンライン状態にないモジュールを強制的にアップグレードすると、すべての EPLD が強制的にアップグレードされます。モジュールがスイッチに存在しない場合、エラーが返されます。モジュールが存在する場合、コマンドの処理が継続します。シャーシに存在し、オンライン状態にないモジュールを更新するには、同一のコマンドを使用します。スイッチ ソフトウェア プロンプトによって、モジュール ステートのレポート後、継続するように指示されます。継続を確認すると、アップグレードが継続します。
(注) Cisco MDS 9100 シリーズのスイッチは、強制された EPLD アップグレードをサポートしません。これらのスイッチで EPLD モジュールをアップグレードすると、以下のメッセージが表示されます。
Data traffic on the switch will stop now!!
Do you want to continue (y/n) ?
ステップ 8 指定されたモジュールの現在のすべての EPLD バージョンを表示するには、 show version module number epld コマンドを使用します。
ステップ 9 利用可能な EPLD バージョンを表示するには、 show version epld url コマンドを使用します。
表4 に、Cisco SAN-OS の各リリースおよび機能をアップグレードする際の、互換性の問題を示します。
『 Release Notes for Cisco SAN-OS Release 1.0(3a) 』の「New Features in Release 1.0(3a)」の項の「Upgrading from Prior Releases to Release 1.0(3a)」の情報 |
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『 Release Notes for Cisco SAN-OS Release 1.1(1a) 』の「Limitations and Restriction」の項の「Downgrading to 1.0(4) or to 1.0(3a) from Release 1.1.1a」の情報 |
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『 Release Notes for Cisco SAN-OS Release 1.1(2) 』の「Limitations and Restriction」の項の「Downgrading from a Higher Release」の情報 『 Release Notes for Cisco SAN-OS Release 1.2(1a) 』の「New Features in Release 1.2(1a)」の項の「Handling Feature Incompatibility When Downgrading」の情報 |
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『 Release Notes for Cisco SAN-OS Release 1.2(1b) 』の「Limitations」の項 |
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『 Release Notes for Cisco SAN-OS Release 1.3(1) 』の「Limitations and Restriction」の項の「Downgrading to Release 1.0(x)」の情報 |
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『 Release Notes for Cisco SAN-OS Release 1.3(3c) 』の「Resolved Caveats」の項の「Caveat CSCee18613」 |
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『 Release Notes for Cisco SAN-OS Release 2.0(4a) 』の「Image Upgrade」の項 |
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『 Release Notes for Cisco SAN-OS Release 2.1(2d) 』の「Image Upgrade」の項 |
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『 Release Notes for Cisco SAN-OS Release 3.0(1) 』の「Upgrading Your Cisco MDS SAN-OS Software Image」の項 |
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『 Release Notes for Cisco SAN-OS Release 3.0(1) 』の「Image Upgrade」の項および『 Release Notes for Cisco SAN-OS Release 3.1(1) 』の「 Upgrading Your Cisco MDS SAN-OS Software Image」の項 |
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『 Release Notes for Cisco SAN-OS Release 3.1(x) 』の「Upgrading Your Cisco MDS SAN-OS Software Image」の項 |
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『 Release Notes for Cisco SAN-OS Release 3.1(x) 』の「Upgrading Your Cisco MDS SAN-OS Software Image」の項 |
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『 Release Notes for Cisco SAN-OS Release 3.1(x) 』の「Upgrading Your Cisco MDS SAN-OS Software Image」の項 |
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『 Release Notes for Cisco SAN-OS Release 3.2(2c) 』の「Upgrading Your Cisco MDS SAN-OS Software Image」の項 |
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『 Release Notes for Cisco SAN-OS Release 3.2(2c) 』の「Upgrading Your Cisco MDS SAN-OS Software Image」の項 |
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『 Release Notes for Cisco SAN-OS Release 3.2(2c) 』の「Upgrading Your Cisco MDS SAN-OS Software Image」の項 |
表5 に、利用できる各ハードウェアの互換性に関する情報を掲載します。ハードウェアの互換性に関する最新の情報については、Web ページ『 Cisco MDS 9000 SAN-OS Hardware and Software Compatibility Information 』を参照してください。
『 Release Notes for Cisco SAN-OS Release 1.1(1) 』の「Limitations and Restriction」の項の「IPS Module Backward Compatibility」の情報 『 Release Notes for Cisco SAN-OS Release 1.3(2a) 』の「Limitations and Restrictions」の項の「Rolling Upgrades」の情報 |
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『 Release Notes for Cisco SAN-OS Release 1.3(3) 』の「Open Caveats」の項の「Caveat CSCee06496」 |
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『 Release Notes for Cisco SAN-OS Release 1.2(1a) 』の「New Features in Release 1.2(1a)」の項の「MDS 9100 Series」の情報 |
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『 Release Notes for Cisco SAN-OS Release 1.2(2a) 』の「New Features in Release 1.2(2a)」の項の「The 32-Port Fibre Channel Advanced Services Module」の情報 |
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『 Cisco MDS 9000 Family Configuration Guide』の「 Managing Modules 」の章の「Specifying the ASM-SFN Boot Image for VSFN」 『 Cisco MDS 9000 Family Configuration Guide』の「 Managing Modules 」の章の「Specifying the SSI Boot Image for Fibre Channel Switching and Intelligent Storage Services」 |
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『 Release Notes for Cisco SAN-OS Release 1.3(1) 』の「New Features in Release 1.3(1)」の項の「The Caching Services Module」の情報 『 Release Notes for Cisco SAN-OS Release 1.3(2a) 』の「Limitations and Restrictions」の項の「Rolling Upgrades」の情報 『 Release Notes for Cisco MDS SVC Release 1.3(4m) 』の「CSM Backward Compatibility」の項 |
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『 Release Notes for Cisco SAN-OS Release 1.3(1) 』の「New Features in Release 1.3(1)」の項の「Standby Supervisor Module Boot Variables」の情報 |
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『 Release Notes for Cisco SAN-OS Release 1.3(1) 』の「New Features in Release 1.3(1)」の項の「Replacing Modules」の情報 |
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『 Release Notes for Cisco SAN-OS Release 1.3(2a) 』の「Limitations and Restriction」の項の「Upgrading Modules Under Specific Conditions」の情報 |
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『 Release Notes for Cisco SAN-OS 2.0(2b) 』の「New Features in Cisco MDS SAN-OS Release 2.0(2b)」の項の「32-Port Fibre Channel Storage Services Module」の情報 『 Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide』の「 Managing Modules 」の章の「Specifying the SSI Boot Image for Fibre Channel Switching and Intelligent Storage Services」 『 Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide』の「 Managing Modules 」の章の「Specifying the ASM-SFN Boot Image for VSFN」 |
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『 Cisco MDS 9000 Family Configuration Guide』の「 Managing Modules 」の章の「Specifying the SSI Boot Image for Fibre Channel Switching and Intelligent Storage Services」 |
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『 Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide』の「 Managing Modules 」の章の「Specifying the SSI Boot Image for Fibre Channel Switching and Intelligent Storage Services」 |
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『 Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide』の「 Configuring Generation 2 Switching Modules 」の章 |
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『 Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide』の「 Configuring Generation 2 Switching Modules 」の章 |
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『 Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide』の「 Initial Configuration 」の章の「Configuring Console Port Settings」、「Configuring COM1 Port Settings」および「Configuring Modem Connections」 |
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『 Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide』の「 Configuring Generation 2 Switching Modules 」の章 |
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『 Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide』の「 Configuring Generation 2 Switching Modules 」の章 |
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『 Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide』の「 Configuring Generation 2 Switching Modules 」の章 |
Cisco MDS 9000 ファミリーの関連資料は、次のとおりです。オンライン資料を検索する場合は、次の URL にある Cisco MDS SAN-OS Documentation Locator を活用してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/storage/san_switches/mds9000/roadmaps/doclocater.htm
• 『 Cisco MDS 9000 Family Release Notes for Cisco MDS SAN-OS Releases 』
• 『Cisco MDS 9000 Family Release Notes for Storage Services Interface Images』
• 『Cisco MDS 9000 Family Release Notes for Cisco MDS 9000 EPLD Images』
• 『Cisco MDS 9000 SAN-OS Hardware and Software Compatibility Information』
• 『Cisco MDS 9000 Family Interoperability Support Matrix』
• 『Cisco MDS Storage Services Module Interoperability Support Matrix』
• 『Cisco MDS SAN-OS Release Compatibility Matrix for Storage Service Interface Images』
• 『 Cisco MDS 9500 Series Hardware Installation Guide 』
• 『Cisco MDS 9216 Switch Hardware Installation Guide』
• 『 Cisco MDS 9200 Series Hardware Installation Guide 』
• 『 Cisco MDS 9124 Multilayer Fabric Switch Quick Start Guide 』
• 『Cisco MDS 9000 Family Fabric Manager Quick Configuration Guide』
• 『Cisco MDS 9000 Family Fabric Manager Configuration Guide』
• 『Cisco MDS 9000 Family Fabric Manager Database Schema』
• 『Cisco MDS 9000 Family Data Mobility Manager Configuration Guide』
• 『Cisco MDS 9000 ファミリー ソフトウェア アップグレード/ダウングレード ガイド』
• 『Cisco MDS 9000 Family Storage Services Module Software Installation and Upgrade Guide』
• 『Cisco MDS 9000 Family CLI Quick Configuration Guide』
• 『Cisco MDS 9000 Family Data Mobility Manager Configuration Guide』
• 『Cisco MDS 9000 Family Storage Media Encryption Configuration Guide』
• 『Cisco MDS 9000 Family Secure Erase Configuration Guide - For Cisco MDS 9500 and 9200 Series』
• 『 Cisco MDS 9000 Family Troubleshooting Guide 』
• 『 Cisco MDS 9000 Family MIB Quick Reference 』
• 『Cisco MDS 9000 Family SSM Configuration Note』
• 『 Cisco MDS 9000 Family Port Analyzer Adapter Installation and Configuration Note 』
• 『 Cisco 10-Gigabit X2 Transceiver Module Installation Note 』
• 『Cisco MDS 9000 Family CWDM SFP Installation Note』
• 『Cisco MDS 9000 Family CWDM Passive Optical System Installation Note』
マニュアルの入手方法、Service Request ツールの使用、追加情報については、毎月更新される『 What's New in Cisco Product Documentation 』を参照してください。シスコの新規および改訂版の技術マニュアルの一覧が示されています。次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/general/whatsnew/whatsnew.html
『 What's New in Cisco Product Documentation 』は Really Simple Syndication(RSS)フィードとして配信登録を行うことができます。リーダー アプリケーションを使用して、コンテンツがデスクトップに直接配信されるように設定できます。RSS フィードは無料のサービスです。シスコでは現在、RSS バージョン 2.0 をサポートしています。この資料は、「関連資料」で紹介する資料と併せてご利用ください。
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http://www.cisco.com/jp/go/tac
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