Cisco M170 コンテンツ セキュリティ管理アプライアンス
Cisco M170 コンテンツ セキュリティ管理アプライアンス(Cisco M170)をお選びいただき、ありがとうございます。
コンテンツ セキュリティ管理アプライアンスは、重要なポリシーとランタイム データを集中化し、統合することで、電子メールと Web セキュリティ システムを管理するための単一のインターフェイスを管理者およびエンドユーザに提供します。また、展開の柔軟性を高めることで、Cisco C シリーズおよび S シリーズ アプライアンスから最上のパフォーマンスを確保し、企業ネットワークの整合性を保護します。
コンテンツ セキュリティ管理アプライアンスは、Cisco 電子メールおよび Web セキュリティ アプライアンスに関するすべてのレポーティング情報と監査情報を管理するための中央プラットフォームを提供します。オプションの管理機能を利用することで、1 つのコンテンツ セキュリティ管理アプライアンスからすべてのセキュリティ操作を調整したり、複数のアプライアンスに負荷を分散させたりすることができます。
このマニュアルでは、Cisco M170 アプライアンスの物理的な設置、およびシステム セットアップ ウィザードを使用した基本設定の方法について説明します。
設置を開始する前に、必要な品目が揃っていることを確認してください。
Cisco M170 コンテンツ セキュリティ管理アプライアンスには、次の品目が含まれています。
• アプライアンスをネットワークに接続するためのイーサネット ケーブル
• ラック キャビネット棚(アプライアンスをラックマウントする場合)
• 10/100 ギガビット Base-T TCP/IP LAN
• Web ブラウザ(または、SSH およびターミナル ソフトウェア)
• 「ネットワーク設定の記録」のネットワークおよび管理者の情報
Cisco M170 コンテンツ セキュリティ管理アプライアンスは、企業ポリシーの設定および監査情報をモニタするための外部または「オフ ボックス」ロケーションとして機能するように設計されています。このアプライアンスは、ハードウェア、オペレーティング システム(AsyncOS)、およびサポート サービスを組み合わせることで、重要なポリシーとランタイム データを集中化し、統合します。
Cisco M170 アプライアンスは、内側の DMZ 内に設置し、外側の DMZ にある Cisco C シリーズおよび S シリーズ アプライアンスから隔離されたスパムを受信するように設計されています。内部ユーザは、コンテンツ セキュリティ管理アプライアンスにアクセスして、隔離のメッセージを表示し、管理します。
スライド レールまたは固定ラック マウント ブラケットのいずれかを使用して、Cisco M170 コンテンツ セキュリティ管理アプライアンスを設置します。これらの設置オプションの詳細については、『 Cisco 170 Series Hardware Installation Guide 』を参照してください。
Cisco M170 に接続するには、コンピュータの IP アドレスを一時的に変更する必要があります。
(注) 設定が完了したら元に戻す必要があるため、現在の IP 設定を書き留めておきます。
ステップ 1 [Start] メニューに移動し、[Control Panel] を選択します。
ステップ 2 [Network and Sharing Center] をダブルクリックします。
ステップ 3 [Local Area Connection] をクリックし、[Properties] をクリックします。
ステップ 4 [Internet Protocol (TCP/IP)] を選択して、[Properties] をクリックします。
ステップ 5 [Use the Following IP Address] を選択します。
ステップ 7 [OK] と [Close] をクリックして、ダイアログ ボックスを閉じます。
Cisco M170 アプライアンスには、2 個のギガビット ネットワーク ポート(P1 および P2)があります。
セットアップのため、管理インターフェイスとして P1 に接続し、P2 インターフェイスに着信 Web トラフィックまたは電子メールを設定します。これらの設定は、初期インストール後に変更することができます。
Cisco M170 の前面パネルにあるオン/オフ スイッチを押して、アプライアンスの電源をオンにします。システムの電源を投入するたびに、システムが初期化するまで 5 分待機する必要があります。
アプライアンスの電源が投入されると、グリーンのライトが点灯して、アプライアンスが動作可能であることを示します。
Web ベース インターフェイスまたはコマンドライン インターフェイスのいずれかを使用して、Cisco M170 にログインできます。
ステップ 1 イーサネット ポートを介して Web ブラウザにアクセスする(「アプライアンスへの接続」を参照)には、Web ブラウザに次の URL を入力して、Cisco M170 アプライアンスの管理インターフェイスにアクセスします。
(注) システムのセットアップ時に、ホスト名パラメータが割り当てられます。ホスト名(http://hostname:8080)を使用して管理インターフェイスに接続するには、まず、アプライアンスのホスト名と IP アドレスを DNS サーバ データベースに追加する必要があります。
ステップ 1 シリアル ポートを介してコマンドライン インターフェイスにアクセスする場合(「アプライアンスへの接続」 を参照)、9600 ビット、8 ビット、パリティなし、1 ストップ ビット( 9600、8、N、1 )、ハードウェアに設定したフロー制御を使用して、コマンドライン インターフェイスのターミナル エミュレータにアクセスします。
ステップ 2 IP アドレス 192.168.42.42 へのセッションを開始します。
ステップ 3 パスワード ironport を使用して admin としてログインします。
ステップ 4 プロンプトで、 systemsetup コマンドを実行します。
システム セットアップ ウィザードは、Web ベース インターフェイスを使用してアプライアンスにアクセスすると(または、コマンドライン インターフェイスから systemsetup コマンドを実行すると)自動的に起動され、エンド ユーザ ライセンス契約書(EULA とも呼ばれる)が表示されます。
ステップ 1 システム セットアップ ウィザードを起動します。
ステップ 2 エンド ユーザ ライセンス契約書に同意します。
ステップ 4 「ネットワーク設定の記録」からの情報を入力します。
ステップ 7 ユーザ名 admin と、システム セットアップ ウィザードで新たに設定したパスワードを使用して、アプライアンスにログインしなおします。
Cisco M170 コンテンツ セキュリティ管理アプライアンスでは自己署名証明書が使用されるため、Web ブラウザから警告が出る可能性があります。証明書を受け入れるだけで、この警告は無視できます。
ステップ 8 新しい管理者パスワードを書き留め、安全な場所に保管します。
ネットワークの設定によっては、次のポートを使用したアクセスを許可するように、ファイアウォールを設定することが必要になる場合があります。SMTP サービスおよび DNS サービスでは、インターネットにアクセスできる必要があります。
• FTP:ポート 21、データ ポート TCP 1024 以上
• グローバル カタログ クエリー用の SSL を使用した LDAP:ポート 3269
• 隔離認証:110(POP)または 143(IMAP)、あるいはその両方
(注) ポート 443 を開かないと、機能キーをダウンロードできません。
詳細については、『 Cisco AsyncOS for Content Security Management User Guide 』の付録「Firewall Information」を参照してください。
警告 キューおよびコンフィギュレーション ファイルの破損を防止するため、[System Administration] > [Shutdown/Reboot] ページからアプライアンスをシャットダウンする必要があります。
http://192.168.42.42 を入力するか、システム セットアップ ウィザードを実行したときにアプライアンスに割り当てられるホスト名を入力して、管理ポート(P1)からコンテンツ セキュリティ管理アプライアンスを管理できます。 工場出荷時設定にリセットした場合は(システム セットアップ ウィザードの再実行などにより)、P1 ポートからのみ管理インターフェイスにアクセスできるので(http://192.168.42.42)、P1 ポートに接続できることを確認してください。 また、管理インターフェイスで HTTP 用にファイアウォール ポート 80 または 82、HTTPS 用に 83 および 443 が開かれていることを確認してください。 |
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コンピュータの IP アドレスを、「ネットワーク設定の記録」で書き留めた元の設定に戻すことを忘れないでください。 システム設定のサマリーは、[Management Appliance] > [Centralized Services] > [Security Appliances] ページから確認できます。 |
おめでとうございます。いつでも Cisco M170 コンテンツ セキュリティ管理アプライアンスの使用を開始できます。アプライアンスをさらに活用するために、次の手順のいくつかを実行することも検討してください。
管理する Cisco 電子メール セキュリティ アプライアンスと Cisco Web セキュリティ アプライアンスを追加できます。Cisco M170 に Cisco セキュリティ アプライアンスを追加するには、[Management Appliance] > [Centralized Services] > [Security Appliances] を選択します。
Cisco M170 コンテンツ セキュリティ管理アプライアンスは、Web トラッキングだけではなく、電子メール レポーティングと Web レポーティングの両方をサポートしており、複数の電子メール アプライアンスおよび Web セキュリティ アプライアンス間の電子メールおよび Web トラフィックの中央集中型表示を可能にします。
集約メール レポートを有効にするには、[Management Appliance] > [Centralized Services] > [Email] > [Centralized Reporting] を選択します。
集約 Web レポートを有効にするには、[Management Appliance] > [Centralized Services] > [Web] > [Centralized Reporting] を選択します。
集約管理レポートを有効にすると、[Management Appliance] > [Centralized Services] > [Email] > [Centralized Reporting] または [Management Appliance] > [Centralized Services] > [Web] > [Centralized Reporting Overview] ページから、Web レポートおよびメール レポートの統計情報やその他の情報を確認できます。
メッセージ トラッキング サービスを(GUI で)使用してクエリーを実行することにより、メッセージの送信とブロッキングに関する詳細を表示できます。
電子メール セキュリティ アプライアンスのメッセージ トラッキングにアクセスするには、[Monitor] > [Message Tracking] を選択します。
Q. Cisco M170 コンテンツ セキュリティ管理アプライアンスで古いコンフィギュレーション マスターを削除するには、どうしたらよいですか
A. [Web] > [Utilities] > [Security Services Display] ページに移動し、[Edit Settings] をクリックします。各コンフィギュレーション マスターの上部で、対応するコンフィギュレーション マスターのチェックボックスをオフにできます。[Submit] をクリックします。すると、そのコンフィギュレーション マスターは、GUI の [Configuration] タブとして表示されなくなります。
Q. Cisco M170 コンテンツ セキュリティ管理アプライアンスにアプライアンスを追加するには、どうしたらよいですか
A. Cisco M170 アプライアンスでモニタリング サービスをイネーブルにした後は、管理するアプライアンスの接続情報を追加できます。AsyncOS 6.0 またはそれ以降のリリースを使用して任意の Cisco 電子メール セキュリティ アプライアンスに接続でき、AsyncOS 5.7、6.3、7.1、またはそれ以降のリリースを実行して任意の Cisco Web セキュリティ アプライアンスに接続できます。
a. Cisco M170 コンテンツ セキュリティ管理アプライアンスで、[Management Appliance] > [Centralized Services] > [Security Appliances] を選択します。
b. [Add Email Appliance] をクリックして [Add Email Security Appliance] ページを表示するか、[Add Web Appliance] をクリックして [Add Web Security Appliance] ページを表示します。
c. [Appliance Name and IP Address] テキスト フィールドに、Cisco アプライアンスの管理インターフェイスのアプライアンス名と IP アドレスを入力します。
d. Cisco アプライアンスを管理するときに使用するサービスを選択します。
e. [Establish Connection] をクリックします。
f. [Test Connection] をクリックして、リモート アプライアンスのモニタリング サービスが正しく設定されていて矛盾がないことを確認します。
g. Web セキュリティ アプライアンスを追加する場合は、アプライアンスを割り当てるコンフィギュレーション マスターを選択します。
h. [Submit] をクリックして、ページ上の変更を送信し、[Commit Changes] をクリックして変更を保存します。
Q. Web セキュリティ アプライアンスからコンテンツ セキュリティ管理アプライアンスにアクセス ログを転送する必要はありますか
A. いいえ。これは、集約管理レポートを有効にした後で、Web セキュリティ アプライアンスで内部的に処理されるものです。集約管理レポートを有効にするには、[Management Appliance] > [Centralized Services] > [Web] > [Centralized Reporting] に移動します。
Q. Web レポート ツールでのデータの使用可能期間を教えてください
A. データの保持は、全体的な使用量、つまり、存在するレコードの数によって異なります。ただし、各アプライアンスは最低でも 45 日分のレポートを収容するようにサイズ設定されています。
Q. Web レポートでユーザ名を非表示にするには、どうしたらよいですか
a. Cisco M170 コンテンツ セキュリティ管理アプライアンスで、[Management Appliance] > [Centralized Services] > [Web] > [Centralized Reporting] を選択します。
c. [Anonymize User Names in Reports] チェックボックスをオンにします。
A. Cisco M170 コンテンツ セキュリティ管理アプライアンスは、約 15 分ごとにすべての管理対象アプライアンスからすべてのレポート データを取得し、これらのアプライアンスからのデータを集約します。アプライアンスによっては、個々のメッセージにコンテンツ セキュリティ管理アプライアンス上のレポート データを含める際に多少時間がかかる場合があります。データの詳細については、[System Status] ページを確認してください。
Cisco Email Security Support Community |
https://supportforums.cisco.com/community/netpro/security/email https://supportforums.cisco.com/community/netpro/security/web |
『Content Security Management Appliance Quick Start Guide』 |
http://www.cisco.com/en/US/docs/security/security_management/sma/hw/quick_start/M170_QSG.pdf |
http://www.cisco.com/en/US/docs/security/esa/hw/170Series_HW_Install.pdf |
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http://www.cisco.com/en/US/products/ps10155/tsd_products_support_series_home.html |
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http://www.cisco.com/en/US/docs/security/esa/hw/SafetyAndCompliance |
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AsyncOS MIBs for Cisco Content Security Management Appliance |
http://www.cisco.com/en/US/products/ps10155/tsd_products_support_series_home.html |
次の URL にアクセスして、シスコのテクニカル サポートを最大限に活用してください。
http://www.cisco.com/en/US/support/index.html
以下を含むさまざまな作業にこの Web サイトが役立ちます。
• セキュリティの脆弱性を報告する、またはシスコ製品のセキュリティ問題に対する支援を受ける
• Networking Professionals(NetPro)コミュニティで、技術関連のディスカッションに参加する
• TAC Case Collection ツールを使用して、ハードウェアや設定、パフォーマンスに関する一般的な問題をインタラクティブに特定および解決する
Japan テクニカル サポート Web サイトでは、Technical Support Web サイト(http://www.cisco.com/cisco/web/support/index.html)の、利用頻度の高いドキュメントを日本語で提供しています。
マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、その他の有用な情報について、次の URL で、毎月更新される『 What's New in Cisco Product Documentation 』を参照してください。 http://www.cisco.com/en/US/docs/general/whatsnew/whatsnew.html
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