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Fabric Manager Server フェデレーションを展開すると、フェデレーション内で実行されるデータとプログラムの拡張性が向上し、管理も容易になります。Fabric Manager Server のフェデレーションには、Fabric Manager Server、組み込みの Web サーバ、データベース、サーバにアクセスする Fabric Manager Client など、いくつかの機能ユニットが含まれます。展開サイクルには、展開の計画、フェデレーション サーバのインストール、フェデレーション サーバの管理という、3 つの段階があります。
• 「展開の計画」
ソリューションを設計する(サイトの構造、機能、およびアーキテクチャの決定など)際には、サーバ トポロジの構築、認証方法の計画、および利用するサーバ フェデレーション機能の決定に役立つ情報と、それらの機能を計画し、組織のニーズに合わせてソリューションを調整するのに役立つ情報が必要です。
フェデレーション環境を計画する際には、以下の要素を考慮します。
• フェデレーションに参加するデータセンターの地理的な位置。
• 各データセンター内のすべての既存のファブリックおよびデータセンター内に構築される可能性があるすべてのファブリックの、ポートまたはエンド デバイスの総数(作業負荷を判断するため)。
• SNMP 要求および応答の遅延を短縮するため、Fabric Manager は管理対象ファブリックの近くに置く必要がある。
この段階では、環境を構成し、フェデレーション サーバをインストールしてから、サイトの運用と管理を開始します。使用する環境およびソリューションによっては、サーバ用に複数の構成手順を実行する場合があります。
データベースとして PostgreSQL を選択する場合は、フェデレーション内の最初のサーバをインストールする際に、インストール ウィザードを使用してデータベースを設定できます。フェデレーションに新しいサーバを追加する場合は、最初のサーバをインストールしたときに作成されたデータベース URL および DBA ユーザ名とパスワードを使用する必要があります。
まずデータベースをインストールする必要があります。PostgreSQL と Oracle XE の両方がサポートされますが、Oracle Enterprise バージョンをインストールして使用する必要があります。
(注) フェデレーション内のすべてのサーバが、フェデレーション内の最初のサーバでインストールされたデータベースを使用する必要があります。データベース情報は、サーバのプロパティ ファイルで参照できます。
(注) フェデレーション内の Fabric Manager Server 用に Oracle データベースを構成する方法の詳細については、『Cisco Fabric Manager Fundamentals Guide』の「Installing Fabric Manager Server」を参照してください。
最初の Fabric Manager Server のインストール後、残りのすべてのインストールを構成して、既存のサーバ フェデレーションに参加させることができます。1 つのフェデレーション内にインストールできるのは 10 個のサーバのみです。
Windows に Fabric Manager Server をインストールするには、次の手順に従います。
ステップ 1 デスクトップ上の [Install Management Software] リンクをクリックします。
ステップ 2 [Management Software] > [Cisco Fabric Manager] を選択します。
ステップ 3 [Installing Fabric Manager] リンクをクリックします。
ステップ 4 [FM Installer] リンクをクリックします。
[Cisco Fabric Manager Installer] ウィンドウに、ウェルカム メッセージが表示されます(図 2-1 を参照)。
図 2-1 管理ソフトウェア セットアップ ウィザードのウェルカム メッセージ
ステップ 5 [Custom] オプション ボタンをクリックして、[Next] をクリックすると、インストールが開始します。
ステップ 6 [I accept the terms of the License Agreement] チェックボックスをオンにして、[Next] をクリックします。
[Install Options] ダイアログボックスが表示されます(図 2-2 を参照)。
図 2-2 [Install Options] ダイアログボックス
ステップ 7 [Fabric Manager Server (Licensed)] をクリックして、Fabric Manager Server のサーバ コンポーネントをインストールします。
• [Add server to an existing federation] チェックボックスをオンにして、サーバを既存のフェデレーションに追加します。
(注) Fabric Manager Server がインストール時に特定のインターフェイスにバインドするように設定されている場合を除き、Fabric Manager Server のホスト名エントリが DNS サーバ上に存在していることを確認します。
(注) リモート ホストから PostgreSQL データベースに接続できるようにするには、pg-hba.conf ファイルで # IPv4 local connections の下に次の行を追加する必要が生じる場合があります。
host all all 0.0.0.0/0 md5
追加後はコンフィギュレーション ファイルを保存し、PostgreSQL データベースを再起動してから、2 番めのサーバ ノードをインストールします。
(注) 3 個を超える Fabric Manager Server をフェデレーションに追加している場合は、次のように設定された Oracle データベースを使用する必要があります。
ステップ 8 Fabric Manager のインストール用にワークステーション上のフォルダを選択します。
Windows では、デフォルトの場所は C:\Program Files\Cisco Systems\MDS 9000 です。 UNIX(Solaris または Linux)マシンでは、インストール パス名は、インストールを実行するユーザの権限に応じて、 /usr/local/cisco_mds9000 または $HOME/cisco_mds9000 になります。
[Database Options] ダイアログボックスが表示されます(図 2-3 を参照)。
図 2-3 [Database Options] ダイアログボックス
ステップ 10 [Install PostgreSQL] オプション ボタンまたは [Use existing DB] オプション ボタンをクリックして、使用するデータベースを指定します。
(注) PostgreSQL のインストールを選択した場合は、稼働中のすべてのセキュリティ ソフトウェアをディセーブルにする必要があります。そうしないと、一部のフォルダやユーザがインストールされないことがあります。
(注) データベースを別個にインストールした場合は、[Use existing database] オプション ボタンをクリックし、前の手順でインストールしたデータベースのクレデンシャルを入力します。
(注) ご使用のシステムで Cygwin が稼働している場合は、PostgreSQL をインストールする前に、環境変数パスから cygwin/bin を削除してください。
ステップ 11 [Use existing DB] を選択する場合は、[Install PostgreSQL] オプション ボタンまたは [Use existing DB] オプション ボタンをクリックします。
ステップ 12 [Database Options] ダイアログボックスで、[Next] をクリックします。
[User Options] ダイアログボックスが表示されます(図 2-4 を参照)。
図 2-4 [User Options] ダイアログボックス
ステップ 13 ユーザ名およびパスワードを入力し、[Next] をクリックします。
[Authentication Options] ダイアログボックスが表示されます(図 2-5 を参照)。
図 2-5 [Authentication Options] ダイアログボックス
ステップ 14 認証モード(Local、RADIUS、TACACS、または MDS)を選択して、[Next] をクリックします。
(注) [MDS] オプション ボタンを選択すると、FM 認証には、スイッチのユーザ データベースが使用されます。
ステップ 15 [Verify] をクリックして、ログインをテストします。
Fabric Manager の場合は、[Configuration Options] ダイアログボックスが表示されます(図 2-6 を参照)。
図 2-6 Fabric Manager の [Configuration Options] ダイアログボックス
ステップ 16 Fabric Manager をインストールする場合は、必要に応じて、FC Alias および SNMPv3 のチェックボックスをオンにしてから、[Install] をクリックします。
Fabric Manager Server の場合は、[Configuration Options] ダイアログボックスが表示されます(図 2-7 を参照)。
図 2-7 Fabric Manager Server の [Configuration Options] ダイアログボックス
ステップ 17 ローカル インターフェイスと Web サーバ ポートまたは Fabric Manager Server ポートを選択します。Fabric Manager Server のポート番号は、他のアプリケーションによって使用されていないポート番号に変更できます。[Use HTTPS Web Server] チェックボックスをオンにした場合、[Web Server Port] フィールドはグレー表示になり、デフォルト ポートは 443 になります。
ステップ 18 必要に応じて、[FC Alias] および [SNMPv3] チェックボックスをオンにします。
ステップ 19 Fabric Manager Server をインストールする場合は、[Install] をクリックします。インストール の進行状況が [Cisco Fabric Manager Installer] ウィンドウに表示されます(図 2-8 を参照)。
(注) Fabric Manager Server がインストール時に特定のインターフェイスにバインドするように設定されている場合を除き、Fabric Manager Server のホスト名エントリが DNS サーバが存在していることを確認します。
(注) インストール中に特定の IP アドレスを指定し、サーバ ホストの IP アドレスを変更した場合は、次の 2 つのファイル(どちらも $INSTALL/conf ディレクトリにあります)を修正する必要があります。server.properties ファイルの server.bindaddr を新しい IP アドレスに変更し、FMServer.conf ファイルの wrapper.app.parameter.4 を新しい IP アドレスに変更します。
インストールが完了すると、インストール完了メッセージが [Cisco Fabric Manager Installer] ウィンドウに表示されます(図 2-9 を参照)。
(注) [Launch Fabric Manager] または [Launch Device Manager] のチェックボックスをオンにすることによって、Fabric Manager または Device Manager の起動を選択できます。Fabric Manager および Device Manager のアイコンがデスクトップに自動的に作成されます。
ステップ 20 [Finish] をクリックすると、[Cisco Fabric Manager Installer] ウィンドウが閉じます。
ステップ 1 [Fabric Manager] アイコンをダブルクリックして Fabric Manager を起動します。
図 2-10 に示すように、[Fabric Manager Login] ダイアログボックスが表示されます。
図 2-10 [Fabric Manager Server Login] ダイアログボックス
ステップ 2 Fabric Manager Server のユーザ名とパスワードを入力します。
ステップ 3 Fabric Manager Client が TCP ベース プロキシ サーバを介して Fabric Manager Server と通信するように設定する場合は、[Use SNMP Proxy] チェックボックスをオンにします。
ステップ 4 [Login] をクリックします。Fabric Manager Server に正しくログインしたら、シード スイッチを設定してアクセス権があるファブリックを開きます。
[Control Panel] が表示されます(図 2-11 を参照)。
図 2-11 [Control Panel] の [Open] タブ
ステップ 5 [Open] をクリックして、選択したファブリックを開きます。
ステップ 1 [Server] > [Admin] を選択します。
[Control Panel](図 2-12 を参照)が表示されます。
[Discover New Fabric] ダイアログボックス(図 2-13 を参照)が表示されます。
ステップ 3 [Seed Switch] リスト ボックスにシード スイッチの IP アドレスを入力します。
ステップ 4 [User Name] フィールドにユーザ名を入力します。
ステップ 5 [Password] フィールドにパスワードを入力します。
ステップ 6 [Auth-Privacy] ドロップダウン リストから、適用するプライバシー プロトコルを選択します。
ステップ 7 選択したファブリックを別のサーバで開くには、[Server] ドロップダウン リストからサーバ ID を選択します。
(注) 他の Fabric Manager Server をフェデレーションに追加中、ファブリックが検出されるとエラー メッセージが表示される場合があります。このファブリックはインストール後、またはアップグレード後に検出できます。
フェデレーション内のセッションを表示する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 [Server] > [Admin] を選択します。
ステップ 2 [Connected Clients] タブをクリックします。
[Control Panel](図 2-14 を参照)が表示されます。
フェデレーション内のサーバをすべて表示する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 [Server] > [Admin] を選択します。
[Control Panel](図 2-15 を参照)が表示されます。
Fabric Manager Web クライアントを使用したファブリックの管理を開始するには、次の手順に従います。
ステップ 2 左側のナビゲーション ペインで、[Fabrics] をクリックします。
Fabric Manager Server の管理対象のファブリックがあれば、[Opened] カラムにこれらのファブリックのリストが表示されます(図 2-16 を参照)。
[Add Fabric] ダイアログボックスが表示されます(図 2-17 を参照)。
ステップ 4 このファブリックのファブリック シード スイッチ IP アドレスを入力します。
ステップ 5 ファブリックのユーザ名とパスワードを入力します。
ステップ 6 (任意)[SNMPV3] チェックボックスをオンにします。
ステップ 7 [Auth-Privacy] リストボックスでプライバシー設定を選択します。
ステップ 8 [Add] をクリックすると、このファブリックの管理が開始されます。