初回のセットアップ ルーチン
CLI を使用して Cisco MDS 9000 ファミリのスイッチに初めてアクセスすると、セットアップ プログラムが実行され、IP アドレスや、スイッチがスーパーバイザ モジュールのイーサネット インターフェイスを通じて通信するために必要なその他の設定情報を求めるプロンプトが表示されます。この情報はスイッチの設定および管理に必要です。
(注) IP アドレスの設定には、CLI を使用する必要があります。初回のスイッチ始動時に、IP アドレスを割り当ててください。この手順を実行すると、Cisco MDS 9000 Family Fabric Manager は管理ポートを通じてスイッチに到達できるようになります。
スイッチを設定するための準備
Cisco MDS 9000 ファミリのスイッチを初めて設定する際には、事前に次の情報を用意しておく必要があります。
• 次に示す管理者パスワード
– 管理者パスワードの作成(必須)
– その他のログイン アカウントおよびパスワードの作成(任意)
• スイッチ管理インターフェイスの IP アドレス:管理インターフェイスには、帯域外イーサネット インターフェイスまたは帯域内のファイバ チャネル インターフェイス(推奨)を使用できます。
• スイッチ管理インターフェイスのサブネット マスク(任意)
• 次の IP アドレス
– 送信先プレフィクス、送信先プレフィクスのサブネット マスク、およびネクスト ホップの IP アドレス(IP ルーティングをイネーブルにする場合)。さらに、デフォルト ネットワークの IPアドレスも用意します(任意)。
– あるいは、デフォルト ネットワークの IPアドレスも用意します(任意)。
• スイッチの SSH サービス:この任意のサービスをイネーブルにする場合は、SSH キーのタイプ(dsa/rsa/rsa1)とキー ビット数(768 ~ 2048)を選択します。
• DNS IP アドレス(任意)
• デフォルト ドメイン名(任意)
• NTP サーバの IP アドレス(任意)
• SNMP コミュニティ ストリング(任意)
• スイッチ名:これは、スイッチ プロンプトに使用されます(任意)。
(注) SNMP アクセスをイネーブルにする場合は、必ず IP ルート、IP デフォルト ネットワーク アドレス、および IP デフォルト ゲートウェイ アドレスを設定してください。IP ルーティングがイネーブルの場合、スイッチは IP ルートとデフォルト ネットワーク IP アドレスを使用します。IP ルーティングがディセーブルの場合、スイッチはデフォルト ゲートウェイ IP アドレスを使用します。
(注) Fabric Manager Server がインストール時に特定のインターフェイスにバインドするように設定されている場合を除き、Fabric Manager Server のホスト名エントリが DNS サーバが存在していることを確認します。
デフォルト ログイン
すべての Cisco MDS 9000 ファミリ スイッチにおいて、デフォルト ユーザはネットワーク管理者(admin)です。デフォルト ユーザはどんな場合も変更できません(『Cisco Fabric Manager Security Configuration Guide』を参照)。
Cisco MDS 9000 ファミリのいずれのスイッチにも、強力なパスワードを明示的に設定できます。パスワードが簡潔である場合(短く、解読しやすい場合)、パスワード設定は拒否されます。必ず解読しにくいパスワードを設定してください(『Cisco Fabric Manager Security Configuration Guide』を参照)。パスワードの設定後に、その新しいパスワードを忘れてしまった場合は、パスワードを回復する方法があります(『Cisco Fabric Manager Security Configuration Guide』を参照)。
セットアップ オプション
セットアップ方法は、新しいスイッチを追加するサブネットによって異なります。スイッチ外からの管理接続を可能にするには、Cisco MDS 9000 ファミリ スイッチに IP アドレスを設定する必要があります。
(注) ここでは、帯域外管理や帯域内管理など、いくつかの概念について簡単に説明します。これらの概念については、以降の章でも詳しく説明します。
• 帯域外管理:スーパーバイザ モジュールの前面パネルのイーサネット ポートを通じたネットワーク接続を提供します(図 2-1 を参照)。
• 帯域内管理:スイッチ管理用の IP over Fibre Channel(IPFC)を提供します。帯域内管理機能は NMS(Network Management System; ネットワーク管理システム)に透過的です。Cisco MDS 9000 ファミリのスイッチは、従来のイーサネット物理メディアの代わりに、伝送メカニズムとして IPFC を使用します(『Cisco Fabric Manager IP Services Configuration Guide』を参照)。
図 2-1 スイッチへの管理者アクセス
セットアップ情報の指定
ここでは、帯域外と帯域内の両方の管理について、初回のスイッチ設定方法を説明します。
(注) 任意のプロンプトで Ctrl キーを押した状態で C キーを押すと、残りの設定オプションを飛ばして、設定手順を先に進めることができます。管理者用の新しいパスワードの入力は必須の手順であり、飛ばすことはできません。
ヒント 以前に設定した項目の値を再度入力したくない場合や、入力を省略したい場合は、Enter キーを押します。デフォルトの値を利用できない場合(スイッチ名など)、スイッチは以前に設定された値を使用して、次の設定項目に進みます。
帯域外管理の設定
(注) ステップ 11c およびステップ 11d 以降に説明する手順の および の両方に Yes を入力すると、帯域内管理と帯域外管理の両方を設定できます。
スイッチに初めて帯域外アクセスを設定する場合の手順は、次のとおりです。
ステップ 1 スイッチの電源をオンにします。Cisco MDS 9000 ファミリのスイッチは自動的にブートします。
Do you want to enforce secure password standard (Yes/No)?
ステップ 2 Yes と入力して強力なパスワードを適用します。
a. 管理者パスワードを入力します。
Enter the password for admin: 2008asdf*lkjh17
b. 管理者パスワードを確認します。
Confirm the password for admin: 2008asdf*lkjh17
ヒント パスワードが簡潔である場合(短く、解読しやすい場合)、パスワード設定は拒否されます。サンプル設定のように、強力なパスワードを設定してください。パスワードは大文字と小文字を区別します。『Cisco Fabric Manager Security Configuration Guide』に示されている要件を満たすパスワードを明示的に設定する必要があります。
ステップ 3 yes を入力すると、セットアップ モードが開始されます。
This setup utility will guide you through the basic configuration of the system.Setup configures only enough connectivity for management of the system.
Please register Cisco MDS 9000 Family devices promptly with your supplier.Failure to register may affect response times for initial service calls.MDS devices must be registered to receive entitled support services.
Press Enter anytime you want to skip any dialog.Use ctrl-c at anytime to skip away remaining dialogs.
Would you like to enter the basic configuration dialog (yes/no): yes
セットアップ ユーティリティに従って基本的な設定プロセスを実行します。どのプロンプトでも、Ctrl + C キーを押せば設定プロセスを終了できます。
ステップ 4 管理者用の新しいパスワードを入力します(デフォルトは admin)。
Enter the password for admin: admin
ステップ 5 yes を入力して、追加のアカウントを作成します(デフォルトは no)。
Create another login account (yes/no) [n]: yes
初回のセットアップ中に、管理者アカウント以外のユーザ アカウント(network-admin ロールで)を追加できます。デフォルト ロールと権限については、『Cisco Fabric Manager Security Configuration Guide』を参照してください。
(注) ユーザ ログイン ID には、数字以外の文字を含める必要があります。
a. ユーザ ログイン ID [administrator] を入力します。
Enter the user login ID: user_name
b. ユーザ パスワードを入力します。
Enter the password for user_name: user-password
c. ユーザ パスワードを確認します。
Confirm the password for user_name: user-password
ステップ 6 yes を入力して SNMPv3 アカウントを追加します(デフォルトは no)。
Configure read-only SNMP community string (yes/no) [n]: yes
a. ユーザ名を入力します(デフォルトは admin)。
SNMPv3 user name [admin]: admin
b. SNMPv3 パスワードを入力します(8 文字以上)。デフォルトは admin123 です。
SNMPv3 user authentication password: admin_pass
ステップ 7 yes を入力して、読み取り専用または読み取り書き込みの SNMP コミュニティ ストリングを設定します(デフォルトは no)。
Configure read-write SNMP community string (yes/no) [n]: yes
a. SNMP コミュニティ ストリングを入力します。
SNMP community string: snmp_community
ステップ 8 スイッチの名前を入力します。
(注) スイッチの名前は 32 文字以内の英数字に制限されています。デフォルトは [switch] です。
Enter the switch name: switch_name
ステップ 9 yes を入力して帯域外管理を設定します(yes がデフォルト)。
Continue with Out-of-band (mgmt0) management configuration?[yes/no]: yes
a. mgmt0 IP アドレスを入力します。
Mgmt0 IPv4 address: ip_address
b. mgmt0 サブネット マスクを入力します。
Mgmt0 IPv4 netmask: subnet_mask
ステップ 10 yes を入力して、デフォルト ゲートウェイを設定します(推奨)(yes がデフォルト)。
Configure the default-gateway: (yes/no) [y]: yes
a. デフォルト ゲートウェイ IP アドレスを入力します。
IPv4 address of the default gateway: default_gateway
ステップ 11 yes を入力して、帯域内管理、スタティック ルート、デフォルト ネットワーク、DNS、ドメイン名などの拡張 IP オプションを設定します(デフォルトは no )。
Configure Advanced IP options (yes/no)?[n]: yes
a. 帯域内管理の設定プロンプトに no を入力します(no がデフォルト)。
Continue with in-band (VSAN1) management configuration?(yes/no) [no]: no
b. yes を入力して、IP ルーティング機能をイネーブルにします(デフォルトは no)。
Enable the ip routing?(yes/no) [n]: yes
c. yes を入力して、スタティック ルートを設定します(推奨)(デフォルトは no)。
Configure static route: (yes/no) [n]: yes
送信先プレフィクスを入力します。
Destination prefix: dest_prefix
送信先プレフィクス マスクを入力します。
Destination prefix mask: dest_mask
ネクスト ホップ IP アドレスを入力します。
Next hop ip address: next_hop_address
(注) SNMP アクセスをイネーブルにする場合は、必ず IP ルート、デフォルト ネットワーク IP アドレス、および デフォルト ゲートウェイ IP アドレスを設定してください。IP ルーティングがイネーブルの場合、スイッチは IP ルートとデフォルト ネットワーク IP アドレスを使用します。IP ルーティングがディセーブルの場合、スイッチはデフォルト ゲートウェイ IP アドレスを使用します。
d. yes を入力して、デフォルト ネットワークを設定します(推奨)(デフォルトは no)。
Configure the default network: (yes/no) [n]: yes
デフォルト ネットワーク IP アドレスを入力します。
(注) デフォルト ネットワーク IP アドレスは、ステップ 11cで入力した送信先プレフィクスです。
Default network IP address [dest_prefix]: dest_prefix
e. yes を入力して、DNS IP アドレスを設定します(デフォルトは no)。
Configure the DNS IPv4 address?(yes/no) [n]: yes
DNS IP アドレスを入力します。
DNS IPv4 address: name_server
f. yes を入力して、デフォルト ドメイン名を設定します(デフォルトは no)。
Configure the default domain name?(yes/no) [n]: yes
デフォルト ドメイン名を入力します。
Default domain name: domain_name
ステップ 12 yes を入力して、Telnet サービスをイネーブルにします(デフォルトは no)。
Enable the telnet server?(yes/no) [n]: yes
ステップ 13 yes を入力して、SSH サービスをイネーブルにします(no がデフォルト)。
Enabled SSH server?(yes/no) [n]: yes
ステップ 14 SSH キーのタイプを入力します。
Type the SSH key you would like to generate (dsa/rsa)?dsa
ステップ 15 指定範囲内のキー ビット数を入力します。
Enter the number of key bits?(768 to 2048): 768
ステップ 16 yes を入力して、NTP サーバを設定します(デフォルトは no)。
Configure NTP server?(yes/no) [n]: yes
Configure clock? (yes/no) [n] :yes
Configure clock? (yes/no) [n] :yes
Configure timezone? (yes/no) [n] :yes
Configure summertime? (yes/no) [n] :yes
Configure the ntp server? (yes/no) [n] : yes
a. NTP サーバの IP アドレスを入力します。
NTP server IP address: ntp_server_IP_address
ステップ 17 noshut を入力して、デフォルト スイッチ ポート インターフェイスを noshut 状態にします(デフォルトは shut)。
Configure default switchport interface state (shut/noshut) [shut]: noshut
ステップ 18 on を入力して、スイッチ ポート トランク モードを設定します(on がデフォルト)。
Configure default switchport trunk mode (on/off/auto) [on]: on
ステップ 19 no と入力して、スイッチ ポートのモード F を設定します(on がデフォルト)。
Configure default switchport port mode F (yes/no) [n] : no
ステップ 20 permit を入力して、デフォルト ゾーン ポリシーの設定を許可します(デフォルトは deny)。
Configure default zone policy (permit/deny) [deny]: permit
デフォルト ゾーンのすべてのメンバーへのトラフィック フローを許可します。
ステップ 21 yes を入力して、フル ゾーン セットの配布をディセーブルにします(デフォルトは no)(『Cisco Fabric Manager Fabric Configuration Guide』を参照)。フル ゾーン セット配布機能について、スイッチ全体のデフォルトをディセーブルにします。
Enable full zoneset distribution (yes/no) [n]: yes
新しい設定が表示されます。入力した設定を見直し、修正します。
ステップ 22 設定に問題がなければ no を入力します(no がデフォルト)。
The following configuration will be applied:
username admin password admin_pass role network-admin
username user_name password user_pass role network-admin
snmp-server community snmp_community ro
ip address ip_address subnet_mask
ip route dest_prefix dest_mask dest_address
ip default-network dest_prefix
ip default-gateway default_gateway
ip name-server name_server
ip domain-name domain_name
ntp server ipaddr ntp_server
system default switchport shutdown
system default switchport trunk mode on
system default port-channel auto-create
zone default-zone permit vsan 1-4093
zoneset distribute full vsan 1-4093
Would you like to edit the configuration?(yes/no) [n]: no
ステップ 23 yes と入力すると、この設定を保存して使用できます(yes がデフォルト)。
Use this configuration and save it?(yes/no) [y]: yes
注意 ここで設定を保存しないと、設定に加えた変更は、次回のスイッチ リブート時に反映されません。
yes を入力して新しい設定を保存します。これによって、キックスタート イメージとシステム イメージも自動的に設定されます。
帯域内管理の設定
帯域内管理の論理インターフェイスは VSAN 1 です。この管理インターフェイスはファイバ チャネル インフラストラクチャを使用して IP トラフィックを伝送します。VSAN 1 のインターフェイスはファブリック内のすべてのスイッチで作成されます。スイッチにはそれぞれ同じサブネットワークの IP アドレスが設定された VSAN 1 インターフェイスを割り当てる必要があります。IP ネットワークへのアクセスを提供するスイッチを指すデフォルト ルートをファイバ チャネル ファブリックのスイッチすべてに対して設定します(『Cisco Fabric Manager Fabric Configuration Guide』を参照)。
(注) ステップ 9c およびステップ 9d 以降に説明する手順の および の両方に Yes を入力すると、帯域内管理と帯域外管理の両方を設定できます。
スイッチに初めて帯域内アクセスを設定する場合の手順は、次のとおりです。
ステップ 1 スイッチの電源をオンにします。Cisco MDS 9000 ファミリのスイッチは自動的にブートします。
ステップ 2 管理者用の新しいパスワードを入力します。
Enter the password for admin: 2004asdf*lkjh18
ヒント パスワードが簡潔である場合(短く、解読しやすい場合)、パスワード設定は拒否されます。サンプル設定のように、強力なパスワードを設定してください。パスワードは大文字と小文字を区別します。『Cisco Fabric Manager Security Configuration Guide』の「User Accounts」セクションに示されている要件を満たすパスワードを明示的に設定する必要があります。
ステップ 3 yes を入力すると、セットアップ モードが開始されます。
This setup utility will guide you through the basic configuration of the system.Setup configures only enough connectivity for management of the system.
Please register Cisco MDS 9000 Family devices promptly with your supplier.Failure to register may affect response times for initial service calls.MDS devices must be registered to receive entitled support services.
Press Enter incase you want to skip any dialog.Use ctrl-c at anytime to skip away remaining dialogs.
Would you like to enter the basic configuration dialog (yes/no): yes
セットアップ ユーティリティに従って基本的な設定プロセスを実行します。どのプロンプトでも、Ctrl + C キーを押せば設定プロセスを終了できます。
ステップ 4 追加のアカウントを作成しない場合は、 no を入力します(no がデフォルト)。
Create another login account (yes/no) [no]: no
ステップ 5 読み取り専用または読み取り書き込みの SNMP コミュニティ ストリングを設定します。
a. no を入力して読み取り専用の SNMP コミュニティ ストリングの設定を回避します(デフォルトは no)。
Configure read-only SNMP community string (yes/no) [n]: no
ステップ 6 スイッチの名前を入力します。
(注) スイッチの名前は 32 文字以内の英数字に制限されています。デフォルトは [switch] です。
Enter the switch name: switch_name
ステップ 7 帯域外管理を設定する設定プロンプトに no を入力します(デフォルトは yes)。
Continue with Out-of-band (mgmt0) management configuration?[yes/no]: no
ステップ 8 デフォルト ゲートウェイの設定に yes を入力します(yes がデフォルト)。
Configure the default-gateway: (yes/no) [y]: yes
a. デフォルト ゲートウェイ IP アドレスを入力します。
IP address of the default gateway: default_gateway
ステップ 9 yes を入力して、帯域内管理、スタティック ルート、デフォルト ネットワーク、DNS、ドメイン名などの拡張 IP オプションを設定します(デフォルトは no )。
Configure Advanced IP options (yes/no)?[n]: yes
a. 帯域内管理の設定プロンプトに yes を入力します(デフォルトは no)。
Continue with in-band (VSAN1) management configuration?(yes/no) [no]: yes
VSAN 1 IP アドレスを入力します。
VSAN1 IP address: ip_address
サブネット マスク を入力します。
VSAN1 IP net mask: subnet_mask
b. no を入力して IP ルーティング機能をイネーブルにします(yes がデフォルト)。
Enable ip routing capabilities?(yes/no) [y]: no
c. スタティック ルートの設定に no を入力します(デフォルトは yes)。
Configure static route: (yes/no) [y]: no
d. デフォルト ネットワークの設定に no を入力します(デフォルトは yes)。
Configure the default-network: (yes/no) [y]: no
e. DNS IP アドレスの設定に no を入力します(デフォルトは yes)。
Configure the DNS IP address?(yes/no) [y]: no
f. no を入力して、デフォルト ドメイン名の設定を省略します(no がデフォルト)。
Configure the default domain name?(yes/no) [n]: no
ステップ 10 no を入力して、Telnet サービスをディセーブルにします(デフォルトは yes)。
Enable the telnet service?(yes/no) [y]: no
ステップ 11 yes を入力して、SSH サービスをイネーブルにします(no がデフォルト)。
Enabled SSH service?(yes/no) [n]: yes
ステップ 12 生成したい SSH キーのタイプを入力します(『Cisco Fabric Manager Security Configuration Guide』を参照)。
Type the SSH key you would like to generate (dsa/rsa/rsa1)?rsa
ステップ 13 指定範囲内のキー ビット数を入力します。
Enter the number of key bits?(768 to 1024): 1024
ステップ 14 NTP サーバの設定に no を入力します(no がデフォルト)。
Configure NTP server?(yes/no) [n]: no
ステップ 15 shut を入力して、デフォルト スイッチ ポート インターフェイスを shut 状態にします(shut がデフォルト)。
Configure default switchport interface state (shut/noshut) [shut]: shut
(注) 管理イーサネット インターフェイスはこの時点ではシャットダウンされません。シャットダウンされるのはファイバ チャネル、iSCSI、FCIP、およびギガビット イーサネット インターフェイスだけです。
ステップ 16 スイッチ ポート トランク モードの設定に auto を入力します(デフォルトは off)。
Configure default switchport trunk mode (on/off/auto) [off]: auto
ステップ 17 deny を入力して、デフォルト ゾーン ポリシーの設定を拒否します(deny がデフォルト)。
Configure default zone policy (permit/deny) [deny]: deny
デフォルト ゾーンのすべてのメンバーへのトラフィック フローを拒否します。
ステップ 18 no を入力して、フル ゾーン セットの配布をディセーブルにします(no がデフォルト)。
Enable full zoneset distribution (yes/no) [n]: no
フル ゾーン セット配布機能について、スイッチ全体のデフォルトをディセーブルにします。
新しい設定が表示されます。入力した設定を見直し、修正します。
ステップ 19 設定に問題がなければ no を入力します(no がデフォルト)。
The following configuration will be applied:
username admin password admin_pass role network-admin
snmp-server community snmp_community rw
ip address ip_address subnet_mask
ip default-gateway default_gateway
no system default switchport shutdown
system default switchport trunk mode auto
no zone default-zone permit vsan 1-4093
no zoneset distribute full vsan 1-4093
Would you like to edit the configuration?(yes/no) [n]: no
ステップ 20 yes と入力すると、この設定を保存して使用できます(yes がデフォルト)。
Use this configuration and save it?(yes/no) [y]: yes
注意 ここで設定を保存しないと、設定に加えた変更は、次回のスイッチ リブート時に反映されません。
yes を入力して新しい設定を保存します。これによって、キックスタート イメージとシステム イメージも自動的に設定されます。
setup コマンドの使用方法
あとで初回の設定を変更する場合は、EXEC モードで setup コマンドを実行します。
---- Basic System Configuration Dialog ----
This setup utility will guide you through the basic configuration of
the system.Setup configures only enough connectivity for management
*Note: setup always assumes a predefined defaults irrespective
of the current system configuration when invoked from CLI.
Press Enter incase you want to skip any dialog.Use ctrl-c at anytime
to skip away remaining dialogs.
Would you like to enter the basic configuration dialog (yes/no): yes
セットアップ ユーティリティに従って基本的な設定プロセスを実行します。
管理ソフトウェアのインストール
ソフトウェアを最初にインストールする場合、またはソフトウェアを更新あるいは再インストールする場合は、Web ブラウザを介してスーパーバイザ モジュールにアクセスします。表示された Web ページの Install リンクをクリックします。ワークステーションで稼動しているソフトウェアが、最新バージョンであるかどうかが確認されます。最新バージョンでない場合は、最新バージョンがダウンロードされ、ワークステーションにインストールされます。
(注) Fabric Manager または Device Manager をアップグレードまたはアンインストールする前に、これらのアプリケーションのインスタンスがシャットダウンしているかどうかを確認します。
インストール オプションは次のとおりです。
• Upgrade:インストーラは Fabric Manager および Device Manager の最新バージョンを検出し、アップグレードを選択するオプションを表示します。デフォルトでは Fabric Manager または Device Manager の最新バージョンにアップグレードします。
• Uninstall:Fabric Manager 2.x 以降から Fabric Manager 1.3x 以前にダウングレードする場合は、Uninstall バッチ ファイルまたはシェル スクリプトを使用します。今後のアップグレードのインストールが妨げられる可能性があるため、MDS 9000 フォルダは削除しないでください。
(注) 最新バージョンの Fabric Manager アプリケーションをインストールすることを推奨します。Fabric Manager はスイッチで稼動する Cisco MDS SAN-OS および Cisco FabricWare ソフトウェアと下位互換性があります。アップグレードするときは、まず Fabric Manager ソフトウェアをアップグレードしてから、スイッチの Cisco MDS SAN-OS ソフトウェアまたは Cisco FabricWare ソフトウェアをアップグレードします。
インストールを開始する前に
Cisco Fabric Manager にアクセスする前に、次の作業を実行する必要があります。
• 管理するスイッチごとに、スーパーバイザ モジュールを搭載します。
• スーパーバイザ モジュールには、セットアップ ルーチンまたは CLI を使用して次の値を設定します。
– mgmt0 インターフェイスに割り当てられる IP アドレス
– SNMP クレデンシャル(v3 ユーザ名およびパスワードまたは v1/v2コミュニティ) - ファブリック内のすべてのスイッチに対して同じユーザ名およびパスワードを維持します。
Cisco MDS SAN-OS Release 2.x、3.x、および NX-OS Release 4.2(0) では、RADIUS、TACACS、またはローカル SNMP ユーザを使用した Authentication, Authorization, Accounting(AAA;認証、認可、アカウンティング)認証をサポートします。
Cisco Device Manager ソフトウェアの実行可能ファイルは、ネットワーク内の Cisco MDS SAN-OS または NX-OS ソフトウェアを稼動している各 Cisco MDS 9000 ファミリ スイッチのスーパーバイザ モジュールごとに配置されます。スーパーバイザ モジュールは、ブラウザ要求への応答、および Windows または UNIX ネットワーク管理ステーションへのソフトウェア配布を行う HTTP サーバを提供します。Cisco.com の次の Web サイトにも Cisco Fabric Manager があります。
http://cisco.com/cgi-bin/tablebuild.pl/mds-fm
サポート対象のソフトウェア
(注) ソフトウェア サポートに関する最新情報は、『Cisco MDS 9000 Family Release Notes for Cisco MDS NX-OS Release 4.2(0)』を参照してください。
Cisco Fabric Manager および Cisco Device Manager との併用がテスト済みのソフトウェアは、次のとおりです。
• オペレーティング システム
– Windows 2003 SP2、Windows XP SP2、Windows XP SP3、Windows Vista SP1(Enterprise エディション)
– Red Hat Enterprise Linux AS Release 5
– Solaris(SPARC)9 および 10
– VMWare ESX Server 3.5.0
(注) VMWare ESX Server 3.5 で作成された Windows 2003 SP2 VM だけをサポート。
• Java
– Sun JRE および JDK 1.5(x) および 1.6(x) をサポート
– Java Web Start 1.5 および 1.6
(注) Java 1.6 Update 13 は使用不可。
• ブラウザ
– Internet Explorer 6.x および 7.0
(注) Internet Explorer 7.0 は Windows 2000 SP4 ではサポートされていません。
– Firefox 1.5 および 2.0
– Mozilla 1.7(Solaris 9 のパッケージ)
• データベース
– Oracle Database 10g Express、Oracle Enterprise Edition 10g
– PostgreSQL 8.2(Windows および Red Hat Enterprise Linux AS Release 5)
– PostgreSQL 8.1(Solaris 9 および 10)
• セキュリティ
– Cisco ACS 3.1 および 4.0
– PIX Firewall
– IP テーブル
– SSH v2
– Global Enforce SNMP Privacy Encryption
– HTTPS
Java Database Connectivity
Java Database Connectivity(JDBC)は、標準アプリケーション プログラミング インターフェイス(API)の JavaSoft の仕様です。これにより、Java プログラムからデータベース管理システムにアクセスできます。
JDBC ドライバは、Java アプリケーションとデータベースの通信を可能にするソフトウェア コンポーネントです。Fabric Manager では、Oracle データベースおよび格納データへのアクセスに Oracle JDBC ドライバ、ojdbc14.jar および ojdbc14.jar を使用します。
ojdbc14.jar ファイル(バージョン 10.2.0.1.0 を推奨)は、次のリンクからダウンロードできます。
http://www.oracle.com/technology/software/tech/java/sqlj_jdbc/htdocs/jdbc_10201.html
また、お使いの環境で Oracle がインストールされているシステムにアクセスして、インストール ディレクトリの ORACLE_HOME¥jdbc¥lib¥ 以下の jar ファイルを使用することもできます。
最小限のハードウェア要件
大規模ファブリック(1000 以上のエンド デバイス)で Fabric Manager Server が稼動している PC では、2 GB のメモリおよび 10 GB の空きディスク容量を備えた Dual Core/Dual CPU 高速システムの使用を推奨します。
Cisco SAN-OS Release 3.1(2b) よりも前のリリースでの Fabric Manager のアップグレード
Cisco SAN-OS 3.2(1) をインストールすると、インストール中にデータが Hypersonic HSQL データベースから PostgreSQL データベースまたは Oracle Database 10g Express に移行されます。Windows に PostgreSQL データベースをインストールするには、CD の [FM Installer] リンクをクリックします。Oracle Database 10g Express をインストールするには、「Oracle のインストール」の手順に従います。
(注) すでにインストールされている Fabric Manager Server をアップグレードする場合は、以前にインストールしたデータベースが稼動していることを確認してください。以前のバージョンをアンインストールしないでください。以前のバージョンがアンインストールされると、データベースは移行されず、サーバの設定値が維持されません。以前インストールしたデータベースの稼動を確認後、「Fabric Manager のインストール」に示されている手順を実行します。アップグレードを開始する前に、Fabric Manager と Device Manager を終了する必要があります。
Cisco SAN-OS Release 3.1(2b) 以降の Fabric Manager から 3.2(1) へのアップグレード
Cisco SAN-OS 3.2(1) をインストールすると、インストール中にデータが Hypersonic HSQL データベースから PostgreSQL データベースまたは Oracle Database 10g Express に移行されます。また、Oracle から Oracle へもデータが移行されます。
(注) Oracle から Oracle へデータベースを移行した場合、Cisco SAN-OS 3.2(1) の必要に応じてスキーマがアップデートされます。
Windows に PostgreSQL データベースをインストールするには、CD の [FM Installer] リンクをクリックします。Oracle Database 10g Express をインストールするには、「Oracle のインストール」の手順に従います。
データベースのインストール
Fabric Manager をインストールする前に、データベースをインストールする必要があります。Cisco MDS NX-OS Release 4.1(1) 以降、Fabric Manager は PostgreSQL および Oracle Database 10g Express データベースにパッケージされています。Fabric Manage を使用して、CD-ROM または Cisco.com からお好きなデータベースをインストールできます。データベースがすでに存在している場合は、Fabric Manager インストーラによって最新バージョンにアップグレードされます。
(注) Cisco SAN-OS Release 3.1(2b) 以降をインストールする場合、Oracle Database 10g Express または PostgreSQL を使用できます。
(注) アップグレードを開始する前に、必ず $INSTALL/pm/db にある rrd ファイルをバックアップしてください。
ディレクトリ構造
Cisco MDS NX-OS Release 4.1(3a) 以降、今後の Nexus 5000 製品との統合を見据えてディレクトリ構造が変更されました。デフォルトでは、Fabric Manager コンポーネントは、コンピュータのハードドライブの C:¥Program Files¥ フォルダに保存されます。インストール パスはコンピュータのルート ディレクトリです(例:C:¥Program Files¥Cisco Systems)。Fabric Manager およびデータベースはアプリケーション ディレクトリ(例:C:¥Program Files¥Cisco Systems¥DCM¥FM)にインストールされます。 表 2-2 および 表 2-3 では、Windows、UNIX、および Solaris オペレーティング システムのディレクトリ構造を示します。
表 2-2 ディレクトリ構造(Windows)
|
|
C:¥Program Files¥Cisco Systems¥ |
Cisco 製品のホーム ディレクトリ |
C:¥Program Files¥Cisco Systems¥DCM¥ |
Cisco Data Center Management 製品のホーム ディレクトリ |
C:¥Program Files¥Cisco Systems¥DCM¥FM |
Fabric Manager および Device Manager のホーム ディレクトリ |
C:¥Program Files¥Cisco Systems¥DCM¥JBOSS-4.2.2.GA |
JBoss のホーム ディレクトリ(Fabric Manager Server インフラストラクチャ) |
C:¥Program Files¥Cisco Systems¥DCM¥DB |
データベース(Oracle および PostgreSQL)のホーム ディレクトリ |
C:¥Program Files¥Cisco Systems¥DCM¥JRE |
Java Runtime Environment のホーム ディレクトリ |
C:¥Program Files¥Cisco Systems¥DCM¥JBOSS-4.2.2.GA¥SERVER¥FM |
Fabric Manager Server のホーム ディレクトリ |
表 2-3 ディレクトリ構造(Unix および Solaris)
|
|
/usr/local/cisco |
Cisco 製品のホーム ディレクトリ |
/usr/local/cisco/dcm/ |
Cisco Data Center Management 製品のホーム ディレクトリ |
/usr/local/cisco/dcm/fm |
Fabric Manager および Device Manager のホーム ディレクトリ |
/usr/local/cisco/dcm/jboss-4.2.2.GA |
JBoss のホーム ディレクトリ(Fabric Manager Server インフラストラクチャ) |
/usr/local/cisco/dcm/db |
データベース(Oracle および PostgreSQL)のホーム ディレクトリ |
/usr/local/cisco/dcm/jboss-4.2.2.GA/server/fm |
Fabric Manager Server のホーム ディレクトリ |
Oracle のインストール
(注) Oracle Database 10g Express を使用する場合は、Fabric Manager のインストールを続行する前に、データベースをインストールして、ユーザ名とパスワードを作成する必要があります。
(注) 大規模ファブリック(1000 以上のエンド デバイス)で Performance Manager を稼動しているユーザの場合は、Oracle Database 10g Express オプションを推奨します。
Oracle データベースのインストール手順は、次のとおりです。
ステップ 1 次のリンクをクリックし、Oracle Database 10g Express をインストールします。
http://www.oracle.com/technology/software/products/database/xe/index.html
(注) PCにすでに別の Oracle インスタンスがインストールされている場合は、同じ PC に Oracle データベースをインストールしないことを推奨します。このような場合、Fabric Manager が使用できるのは PostgreSQL データベースだけです。
ステップ 2 OracleXE.exe を実行して、Oracle データベースをインストールします。システム ユーザのパスワードを設定します。Oracle インストーラによって Oracle Database 10g Express サーバがインストールされ、データベース管理者がこのサーバを管理する際は、パスワードを使用します。
ステップ 3 インストールを完了し、[Services] ウィンドウで両方のサービス(OracleServiceXE および OracleXETNSListener)が稼動していることを確認します。
ステップ 4 次のスクリプトを実行してデフォルトの Oracle admin ポートを変更し、データベース アカウントを作成します。
C:¥> cd c:¥oraclexe¥app¥oracle¥product¥10.2.0¥server¥bin
C:¥oraclexe¥app¥oracle¥product¥10.2.0¥server¥bin>sqlplus / as sysdba
SQL> exec dbms_xdb.sethttpport(8082);
SQL> GRANT CONNECT,RESOURCE,UNLIMITED TABLESPACE TO SCOTT IDENTIFIED BY
(注) Oracle Database 10g Express オプションを使用できるのは、Microsoft Windows の場合だけです。UNIX システムでは使用できません。
(注) Oracle データベースのバックアップについては、次のサイトを参照してください。
http://download.oracle.com/docs/cd/B25329_01/doc/admin.102/b25107/backrest.htm#i1004902
次のサイトでは、exp/imp ユーティリティを使用できます。
http://download.oracle.com/docs/cd/B25329_01/doc/admin.102/b25107/impexp.htm#BCEEDCIB
(注) PostgreSQL データベースのバックアップには、pg_dump ユーティリティを使用します。詳細については、次のサイトを参照してください。
http://www.postgresql.org/docs/8.1/static/app-pgdump.html
Oracle データベースを使用する場合は、Oracle JDBC(Java Database Connectivity)コンポーネントをインストールして Fabric Manager のデータベースとの接続を可能にします。詳細については、「Java Database Connectivity」を参照してください。
UDP バッファ サイズの拡張
Fabric Manager SNMP パケット ログに SNMP VarBind デコード エラーが示されている場合、UDP バッファ サイズが少ないため、拡張する必要があります。
UDP バッファ サイズを拡張するには、次の手順を実行します。
ステップ 1
Solaris では、UDP バッファ サイズ を 64 K 以上に指定してください。
ndd -set /dev/udp udp_recv_hiwat 65535
ndd -set /dev/udp udp_xmit_hiwat 65535
ステップ 2 /etc/system に次の設定を追加し、リブートするとバッファ サイズが適用されます。
set ndd:udp_recv_hiwat=65535
set ndd:udp_xmit_hiwat=65535
(注) インストールを開始する前に、スーパーユーザでログインしていることを確認します。
データベースのバックアップおよび PostgresSQL の復元
Fabric Manager ではデフォルト データベースに PostgresSQL Database を使用しています。Fabric Manager バックアップ ユーティリティでは、データベース コンテンツをすべて ASCII ダンプ ファイルにダンプするのに PostgresSQL pg_dump ユーティリティを使用します。復元ユーティリティでは PostgresSQL ダンプ ファイルを使用してデータを復元します。
ダンプ ファイルには、バックアップ時のデータベースのスナップショットが格納されています。
バックアップ
Fabric Manager データベースをバックアップするには、Linux/Solaris に次のコマンドを入力します。ここでは、Fabric Manager のインストールでは、INSTALLDIR が最上位ディレクトリであると想定します。
/pgbackup.sh 02252008.data
$INSTALLDIR/bin ディレクトリにバックアップ ファイル 02252008.data が作成されます。標準バックアップ ディレクトリにファイルを作成する場合は、ダンプ ファイルのフル パス名を入力します。
復元
Fabric Manager データベースを復元するには、正常なバックアップ ファイルを用意し、復元作業を開始する前に Fabric Manager サーバを停止します。復元タスクを実行し、次のコマンドを Linux Solaris に入力します。ここでは、Fabric Manager のインストールでは、INSTALLDIR が最上位ディレクトリであると想定します。
./pgrestore.sh 02252008.data
PM 統計データの Fabric Manager へのインポート
既存の Performance Manager 統計データを Fabric Manager にインポートするには、次の手順に従います。
ステップ 1 Fabric Manager Server を停止します。
ステップ 2 既存の RRD ファイル(以前のインストレーションの)を $INSTALLDIR/pm/db にコピーします。
ステップ 3 $INSTALLDIR/bin/pm.bat s を実行します。
ステップ 4 Fabric Manager Server を再起動します。
ステップ 5 WebClient を使用してファブリックを Performance Manager の収集に追加します。
Performance Manager の履歴統計はアプリケーションを 1 時間実行すると、WebClient で利用できるようになります。
Fabric Manager のインストール
Cisco MDS NX-OS Release 4.1(3a) 以降、Fabric Manager は Cisco MDS 9000 ファミリ スイッチのパッケージには含まれていません。CD-ROM または Cisco.com から Fabric Manager をインストールする必要があります。
(注) Fabric Manager をインストールするユーザには、ユーザ アカウントを作成し、サービスを起動するためのすべての管理権限が必要です。また、すべてのポートへのアクセス権も必要です。Fabric Manager Server と PostgreSQL データベースが使用するポートは次のとおりです。
1098、1099、4444、4445、8009、8083、8090、8092、8093、514、5432。
Cisco MDS 9000 FabricWare で実行されているスイッチでは、スイッチに同梱されている CD-ROM から Fabric Manager をインストールするか、Cisco.com から Fabric Manager をダウンロードします。
Cisco.com からソフトウェアをダウンロードする場合は、次の Web サイト にアクセスしてください。
http://cisco.com/cgi-bin/tablebuild.pl/mds-fm
Solaris に Fabric Manager をインストールするには、次の手順に従います。
ステップ 1 Fabric Manager のインストールに使用するパスに Java 1.5 を設定します。
ステップ 2 Fabric Manager の jar ファイル、m9000-fm-4.2.0.136.jar を、CD-ROM から Solaris ワークステーション上のフォルダにコピーします。
ステップ 3 次のコマンドを使用して、インストーラを起動します。
java -Xms512m Xmx512m -jar m9000-fm-4.2.0.136
ステップ 4 Fabric Manager 管理ソフトウェア セットアップ ウィザードの画面に表示される指示に従います。
サーバの初回の接続時に、ワークステーションにインストールされている Sun Java Virtual Machine バージョンが正しいかどうか、Fabric Manager から確認を求められます。Fabric Manager はインストール中にバージョン 1.5(x) を検索します。必要な場合は、Sun Java Virtual Machine ソフトウェアをインストールします。
(注) Java 要件が異なっている場合でも、Fabric Manager と同じ PC 上で CiscoWorks を実行できます。Fabric Manager 用に新しい Java バージョンをインストールする場合は、CiscoWorks に必要な古い Java バージョンを上書きしないようにしてください。両方の Java バージョンは PC上 で共存できます。
(注) Windows では、リモートでの Fabric Manager インストールまたはアップグレードは VNC を使用してコンソール経由で実行するか、コンソール モードで Remote Desktop Client(RDC)を使用して行います(RDC の [/Console] オプションを使用)。データベースのインストールおよびアップグレードすべてでローカル コンソールが必要であるため、この手順はデフォルト PostgreSQL データベースを Fabric Manager と一緒に使用する場合に重要です。
(注) Windows Vista システムに Cisco Fabric Manager をインストールする前に、User Account Control(UAC)をオフにします。UAC をオフにするには、[Start] > [Control Panel] > [User Accounts] > [Turn User Account Control on or off] を選択し、[Use User Account Control (UAC) to help protect your computer] チェックボックスをオフにして、[OK] をクリックします。[Restart Now] をクリックして変更を適用します。
(注) Telnet Client アプリケーションはデフォルトでは Microsoft Windows Vista にインストールされていません。Telnet Client をインストールするには、[Start] > [Control Panel] > [Programs] > [Turn Windows features on or off] を選択します(UAC がオンの場合は、続行する許可をします)。[Telnet Client] のチェックボックスをオンにして、[OK] をクリックします。
MDS NX-OS Release 4.1(3a) 以降、Fabric Manager には高速インストール オプションが用意されています。このオプションを選択すると、Fabric Manager が一連のデフォルト ユーザ認証情報と一緒にインストールされます。コンピュータに PostgreSQL データベース が存在しない場合は、PostgreSQL もインストールされます。PostgreSQL データベースがすでに存在している場合は、最新バージョンにアップグレードされます。デフォルトの認証情報はインストール後に変更できます。
Windows に Fabric Manager を高速インストールするには、次の手順に従います。
ステップ 1 [Install Management Software] リンクをクリックします。
ステップ 2 [Management Software] > [Cisco Fabric Manager] を選択します。
ステップ 3 [Installing Fabric Manager] リンクをクリックします。
ステップ 4 [FM Installer] リンクをクリックします。
[Cisco Fabric Manager Installer] ウィンドウに、ウェルカム メッセージが表示されます(図 2-3 を参照)。
図 2-3 管理ソフトウェア セットアップ ウィザードのウェルカム メッセージ
ステップ 5 [Express] オプション ボタンをクリックし、[Next] をクリックして高速インストールを開始します。
ステップ 6 [I accept the terms of the License Agreement] チェックボックスにチェックを入れ、[Next] をクリックします。
(注) Fabric Manager の高速インストールでは、ユーザ名は admin、ユーザ パスワードは password です。パスワードはインストール後に変更できます。
(注) Fabric Manager の高速インストールでインストールされる PostgreSQL データベースでは、ユーザ名は admin、ユーザ パスワードは password_1_2_3 です。パスワードはインストール後に変更できます。
[Cisco Fabric Manager Installer] ウィンドウに、デフォルト認証情報が表示されます(図 2-4 を参照)。
図 2-4 デフォルトのユーザ認証情報
ステップ 7 [Install] をクリックします。
インストールが完了すると、インストール完了メッセージが [Cisco Fabric Manager Installer] ウィンドウに表示されます(図 2-5 を参照)。
図 2-5 インストールの完了
(注) [Launch Fabric Manager] または [Launch Device Manager] のチェックボックスをオンにすることによって、Fabric Manager または Device Manager の起動を選択できます。Fabric Manager および Device Manager のアイコンがデスクトップに自動的に作成されます。
ステップ 8 [Finish] をクリックすると、[Cisco Fabric Manager Installer] ウィンドウが閉じます。
Windows に Fabric Manager をカスタム インストールするには、次の手順に従います。
ステップ 1 [Install Management Software] リンクをクリックします。
ステップ 2 [Management Software] > [Cisco Fabric Manager] を選択します。
ステップ 3 [Installing Fabric Manager] リンクをクリックします。
ステップ 4 [FM Installer] リンクをクリックします。
[Cisco Fabric Manager Installer] ウィンドウに、ウェルカム メッセージが表示されます(図 2-6 を参照)。
図 2-6 管理ソフトウェア セットアップ ウィザードのウェルカム メッセージ
ステップ 5 [Custom] オプション ボタンをクリックし、[Next] をクリックしてインストールを開始します。
ステップ 6 [I accept the terms of the License Agreement] チェックボックスにチェックを入れ、[Next] をクリックします。
[Install Options] ダイアログボックスが表示されます(図 2-7 を参照)。
図 2-7 [Install Options] ダイアログボックス
ステップ 7 次のいずれかのオプション ボタンをクリックします。
a. Fabric Manager Server (Licensed):Fabric Manager Server のサーバ コンポーネントをインストールします。
b. Fabric Manager Standalone:Fabric Manager のスタンドアロン バージョンをインストールします。
(注) Fabric Manager Server がインストール時に特定のインターフェイスにバインドするように設定されている場合を除き、Fabric Manager Server のホスト名エントリが DNS サーバが存在していることを確認します。
(注) Fabric Manager Standalone は、Fabric Manager Client と、これにバンドルされているローカル バージョンの Fabric Manager Server からなる単一アプリケーションです。Fabric Manager Standalone では、隣接したファブリックの検出と監視を行うことができます。
ステップ 8 Fabric Manager のインストール用にワークステーション上のフォルダを選択します。
Windows では、デフォルトのロケーションは C:¥Program Files¥Cisco Systems¥MDS 9000 です。UNIX(Solaris または Linux)マシンでは、インストール パス名は、インストールを実行するユーザの権限に応じて、 /usr/local/cisco_mds9000 または $HOME/cisco_mds9000 になります。
ステップ 9 [Next] をクリックします。
[Database Options] ダイアログボックスが表示されます(図 2-8 を参照)。
図 2-8 [Database Options] ダイアログボックス
ステップ 10 [Install PostgreSQL] オプション ボタンまたは [Use existing DB] オプション ボタンをクリックして、使用するデータベースを指定します。
Install PostgreSQL を選択した場合は、デフォルトを受け入れ、パスワードを入力します。PostgreSQL データベースがインストールされます。
(注) PostgreSQL のインストールを選択した場合は、稼動中のすべてのセキュリティ ソフトウェアをディセーブルにする必要があります。そうしないと、一部のフォルダやユーザがインストールされないことがあります。
(注) ご使用のシステムで Cygwin が稼動している場合は、PostgreSQL をインストールする前に、環境変数パスから cygwin/bin を削除してください。
ステップ 11 [Use existing DB] を選択した場合は、[PostgreSQL 8.1/8.2] オプション ボタンまたは [Oracle10g] オプション ボタンをクリックします。
ステップ 12 [Database Options] ダイアログボックスで、[Next] をクリックします。
[User Options] ダイアログボックスが表示されます(図 2-9 を参照)。
図 2-9 [User Options] ダイアログボックス
ステップ 13 ユーザ名およびパスワードを入力し、[Next] をクリックします。
[Authentication Options] ダイアログボックスが表示されます(図 2-10 を参照)。
図 2-10 [Authentication Options] ダイアログボックス
ステップ 14 認証モード(Local、RADIUS、TACACS、または MDS)を選択して、[Next] をクリックします。
(注) [MDS] オプション ボタンを選択すると、FM 認証には、スイッチのユーザ データベースが使用されます。
ステップ 15 [Verify] をクリックして、ログインをテストします。
Fabric Manager Standalone の場合は、[Configuration Options] ダイアログボックスが表示されます(図 2-11 を参照)。
図 2-11 Fabric Manager Standalone の [Configuration Options] ダイアログボックス
ステップ 16 Fabric Manager Standalone をインストールする場合は、必要に応じて、[FC Alias] および [SNMPv3] のチェックボックスをオンにしてから、[Install] をクリックします。
Fabric Manager Server の場合は、[Configuration Options] ダイアログボックスが表示されます(図 2-12 を参照)。
図 2-12 Fabric Manager Server の [Configuration Options] ダイアログボックス
ステップ 17 必要に応じて、ローカル インターフェイス、Web サーバ ポートまたは Fabric Manager サーバ ポートを選択し、必要に応じて [FC Alias] および [SNMPv3] のチェックボックスをオンにします。Fabric Manager Server をインストールする場合は、[Install] をクリックします。インストールの進行状況が [Cisco Fabric Manager Installer] ウィンドウに表示されます(図 2-13 を参照)。
(注) Fabric Manager Server のポート番号は、他のアプリケーションによって使用されていないポート番号に変更できます。
(注) Fabric Manager Server がインストール時に特定のインターフェイスにバインドするように設定されている場合を除き、Fabric Manager Server のホスト名エントリが DNS サーバが存在していることを確認します。
(注) [Use HTTPS Web Server] チェックボックスをオンにした場合、[Web Server Port] フィールドはグレー表示になり、デフォルト ポートは 443 になります。
(注) インストール中に特定の IP アドレスを指定し、サーバ ホストの IP アドレスを変更した場合は、次の 2 つのファイル(どちらも $INSTALL/conf ディレクトリにあります)を修正する必要があります。server.properties ファイルの server.bindaddrs を新しい IP アドレスに変更し、FMServer.conf ファイルの wrapper.app.parameter.4 を新しい IP アドレスに変更します。
図 2-13 インストールの進行状況
インストールが完了すると、インストール完了メッセージが [Cisco Fabric Manager Installer] ウィンドウに表示されます(図 2-14 を参照)。
図 2-14 インストールの完了
(注) Fabric Manager Standalone をインストールした場合は、[Launch Fabric Manager] または [Launch Device Manager] のチェックボックスをオンにすることによって、Fabric Manager または Device Manager の起動を選択できます。Fabric Manager および Device Manager のアイコンがデスクトップに自動的に作成されます。
ステップ 18 [Finish] をクリックすると、[Cisco Fabric Manager Installer] ウィンドウが閉じます。
Fabric Manager Server をインストールした場合、Fabric Manager Client を起動するまで、Fabric Manager と Device Manager のアイコンはデスクトップに作成されません。「起動パッドを使用した Fabric Manager Client の起動」の手順に従って、Fabric Manager Client を起動します。
Create shortcuts チェックボックスをオンにした場合は、Windows の [スタート] > [プログラム] にCisco MDS 9000 プログラム グループが作成されます。このプログラム グループには、インストール ディレクトリ内のバッチ ファイルへのショートカットが格納されます。
UNIX(Solaris または Linux)マシンでは、インストール ディレクトリ内にシェル スクリプトが作成されます。Windows サービスと同等のプログラムを実行するシェル スクリプトは FMServer.sh で、すべてのサーバサイド データおよび Performance Manager データはインストール ディレクトリに格納されています。
Fabric Manager Client は、Fabric Manager Server がないと実行できません。このサーバ コンポーネントは、Fabric Manager をダウンロードしてインストールするときに、同時にダウンロードおよびインストールされます。Windows マシンでは、Fabric Manager Server はサービスとしてインストールされます。このサービスを管理するには、Microsoft Windows のコントロール パネルのサービスを使用します。Fabric Manager Server サービスは、デフォルト設定では、マシンを再起動するときに自動起動されます。この動作を変更するには、サービスのプロパティを変更します。
Device Manager のインストール
Device Manager をワークステーションにインストールするには、次の手順に従います。
ステップ 1 ブラウザの Address フィールドにスイッチの IP アドレスを入力します。
Device Manager の [Installation] ウィンドウが表示されます(図 2-15 を参照)。
図 2-15 Device Manager の [Installation] ウィンドウ
ステップ 2 [Cisco Device Manager] リンクをクリックします。
[Cisco Device Manager Installer] ウィンドウに、管理ソフトウェア セットアップ ウィザードのウェルカム メッセージが表示されます(図 2-16 を参照)。
図 2-16 管理ソフトウェア セットアップ ウィザードのウェルカム メッセージ
ステップ 3 [Next] をクリックするとインストールが開始されます。
ステップ 4 [I accept the terms of the License Agreement] チェックボックスにチェックを入れ、[Next] をクリックします。
ステップ 5 Device Manager のインストール用としてワークステーション上のフォルダを選択します。Windows では、デフォルトのロケーションは C:¥Program Files¥Cisco Systems¥MDS 9000 です。UNIX(Solaris または Linux)マシンでは、インストール パス名は、インストールを実行するユーザの権限に応じて、/usr/local/cisco_mds9000 または $HOME/cisco_mds9000 になります。
ステップ 6 [Install] をクリックします。
インストールが完了すると、インストール完了メッセージが [Cisco Device Manager Installer] ウィンドウに表示されます(図 2-17 を参照)。
図 2-17 インストールの完了
ステップ 7 [Finish] をクリックすると、[Cisco Device Manager Installer] ウィンドウが閉じます。
FM/DM ショートカットの手動作成
FM/DM ショートカットは、アプリケーションを初めて起動する場合にだけデスクトップで利用できます。Fabric Manager を FM ダウンロード ページから起動した場合にはショートカットは利用できません。
FM/DM ショートカットをデスクトップに作成するには、次の手順に従います。
ステップ 1 [Control Panel] > [Java] を選択します。
[Java] をダブルクリックします。
[Java Control Panel] パネルが表示されます(図 2-18 を参照)。
図 2-18 [Java Control Panel] ダイアログボックス
ステップ 2 [Temporary Internet Files] 領域の [View] をクリックします。
[Java Cache Viewer] ダイアログボックスが表示されます( 図 2-19を参照)。
図 2-19 [Java Cache Viewer] ダイアログボックス
ステップ 3 ショートカットを復元するには、アプリケーションを右クリックして、ショートカット メニューから [Install Shortcuts] を選択します(図 2-20 を参照)。
図 2-20 ショートカット メニュー