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この章では、Cisco MDS 9000 ファミリ スイッチでシステム メッセージ ロギングを設定する方法について説明します。この章の内容は、次のとおりです。
システム メッセージを監視するには、Fabric Manager の [Events] タブをクリックするか、Device Manager で [Logs] > [Events] > [Current] を選択します。システム メッセージは、Telnet、SSH、コンソール ポートのいずれかを通じてスイッチにアクセスするか、システム メッセージ ロギング サーバ上のログを参照することにより、リモートで監視することもできます。
(注) 最初にスイッチを初期化するとき、初期化が完了するまでネットワークは接続されません。そのため、メッセージはシステム メッセージ ロギング サーバに数秒間リダイレクトされます。
ログ メッセージは、システムをリブートすると消えます。ただし、重大度が Critical 以下(レベル 0、1、2)の最大 100 個のログ メッセージは NVRAM に保存されます。
表 3-1 では、システム メッセージ ログでサポートされているファシリティの例について説明します。
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表 3-2 に、システム メッセージ ログでサポートされている重大度を示します。
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(注) エラー ログ メッセージ フォーマットの詳細については、『Cisco MDS 9000 Family System Messages Reference』を参照してください。
システム ロギング メッセージは、デフォルトの(または設定された)ロギング ファシリティと重大度に基づいてコンソールに送信されます。
• 「Fabric Manager Web サーバからの syslog サーバの確認」
• 「Fabric Manager Web サーバからのログの参照」
コンソールへのロギングをディセーブルにしたり、特定された Telnet セッションまたは SSH セッションへのロギングをイネーブルにできます。
• コンソール セッションへのロギングをディセーブルまたはイネーブルにすると、その状態は将来のすべてのコンソール セッションに適用されます。セッションを終了して新しいセッションに再度ログインした場合、状態は保持されます。
• Telnet セッションまたは SSH セッションへのロギングをイネーブルまたはディセーブルにした場合、その状態はそのセッションだけに適用されます。セッションを終了して新しいセッションに再度ログインした場合、状態は保持されません。
Fabric Manager を使用して Telnet セッションまたは SSH セッションのロギング状態をイネーブルまたはディセーブルにするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 [Fabric] ペインでスイッチを選択します。
ステップ 2 [Switches]、[Events] の順に展開し、[Physical Attributes] ペインの [SysLog] を選択します。
[Information] ペインに、SysLog 情報が表示されます。
ステップ 3 [Switch Logging] タブをクリックします。
図 3-1 に示すスイッチ情報が表示されます。
図 3-1 Fabric Manager の [Switch Logging] タブ
ステップ 4 [Information] ペインでスイッチを選択します。
ステップ 5 [Console Enable] チェックボックスをオン(イネーブル)またはオフ(ディセーブル)にします。
ステップ 6 [Apply Changes] アイコンをクリックします。
コンソール セッションに対するロギングがイネーブルになっている場合(デフォルト)、コンソールに表示されるメッセージの重大度を設定できます。コンソール ロギングのデフォルトの重大度は 2(Critical)です。
ヒント コンソールのボー レートが 9600 ボー(デフォルト)の場合、現在の Critical(デフォルト)ロギング レベルが維持されます。コンソール ロギング レベルを変更しようとすると、必ずエラー メッセージが生成されます。ロギング レベルを上げる(Critical よりも上に)には、コンソールのボー レートを 38400 ボーに変更する必要があります。
Fabric Manager を使用してロギング ファシリティの重大度を設定するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 [Fabric] ペインでスイッチを選択します。
ステップ 2 [Switches]、[Events] の順に展開し、[Physical Attributes] ペインの [SysLog] を選択します。
[Information] ペインに、SysLog 情報が表示されます。
ステップ 3 [Switch Logging] タブをクリックします。
図 3-2 に示すスイッチ情報が表示されます。
図 3-2 Fabric Manager の [Switch Logging] タブ
ステップ 4 [Information] ペインでスイッチを選択します。
ステップ 5 そのスイッチの行の [Console Severity] ドロップダウン リストから重大度を選択します。
ステップ 6 [Apply Changes] アイコンをクリックします。
デフォルトでは、すべてのモジュールに対してレベル 7 でロギングが有効になっています。各モジュールの対するロギングを、特定のレベルでイネーブルまたはディセーブルにできます。
ロギング ファシリティの重大度を設定するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 Fabric Manager で、[Switches]、[Events] の順に展開し、[Physical Attributes] ペインの [SysLog] を選択します。
Device Manager で、[Logs] > [Syslog] > [Setup] の順に選択し、[Syslog] ダイアログボックスの [Switch Logging] タブをクリックします。
図 3-3 または図 3-4 に示すスイッチ情報が表示されます。
図 3-3 Fabric Manager の [Switch Logging] タブ
図 3-4 Device Manager の [Switch Logging] タブ
ステップ 2 メッセージ ロギングを実行する場所のチェックボックス([ConsoleEnable]、[TerminalEnable]、[LineCardEnable])をオンにします。
ステップ 3 Fabric Manager で、各スイッチに対するメッセージ重大度しきい値を [Console Severity] ドロップダウン ボックスから選択します(図 3-3 を参照)。または、Device Manager で、適切なメッセージ重大度のオプション ボタンをクリックします(図 3-4を参照)。
ステップ 4 Fabric Manager で [Apply Changes] アイコンをクリックするか、Device Manager で [Apply] をクリックし、変更内容を保存して適用します。
ロギング メッセージはログ ファイルに保存できます。必要に応じてこのファイルの名前を設定したり、そのサイズを制限できます。デフォルトのログ ファイル名は messages です。ファイル名の最大文字数は 80 文字で、ファイル サイズの範囲は4096 ~ 4194304 バイトです。
Fabric Manager を使用してログ メッセージをファイルに送るには、次の手順を実行します。
ステップ 1 [Fabric] ペインでスイッチを選択します。
ステップ 2 [Switches]、[Events] の順に展開し、[Physical Attributes] ペインの [SysLog] を選択します。
[Information] ペインに、SysLog 情報が表示されます。
ステップ 3 [Information] ペインでスイッチを選択します。
ステップ 4 [Switch Logging] タブをクリックします。
図 3-5 の情報が表示されます。
図 3-5 Fabric Manager の [Switch Logging] タブ
ステップ 5 ログ ファイルの名前を、そのスイッチの行の [LogFile Name] カラムに入力します。
ステップ 6 [Apply Changes] アイコンをクリックします。
(注) 設定したログ ファイルは、/var/log/external ディレクトリに保存されます。ログ ファイルの場所は変更できません。
最大 3 台のシステム メッセージ ロギング サーバを設定できます。
ログ メッセージを UNIX システム メッセージ ロギング サーバに送るには、UNIX サーバ上でシステム メッセージ ロギング デーモンを設定する必要があります。root でログインし、次の手順を実行します。
ステップ 1 次の行を /etc/syslog.conf ファイルに追加します。
(注) local1.debug と /var/log/myfile.log の間には、必ず 5 個のタブ文字を追加してください。詳細な例については、/etc/syslog.conf ファイルのエントリを参照してください。
スイッチは、指定されたファシリティ タイプと重大度に基づいて、メッセージを送信します。 local1 キーワードは、UNIX のロギング ファシリティを使用することを指定します。スイッチからのメッセージは、ユーザ プロセスによって生成されます。 debug キーワードは、ログに記録される状態の重大度を指定します。スイッチからのすべてのメッセージを受信するように UNIX システムを設定できます。
ステップ 2 UNIX のシェル プロンプトで次のコマンドを入力して、ログ ファイルを作成します。
ステップ 3 次のコマンドを実行して、システム メッセージ ロギング デーモンに新しい変更を読み込ませます。
(注) CFS を使用している機能の [Information] ペインのほとんどのタブは、[CFS] タブをクリックするまで薄く表示されます。[CFS] タブには、CFS がイネーブルになっているスイッチと、この機能のマスター スイッチが表示されます。[CFS] タブをクリックすると、CFS を使用している [Information] ペインの他のタブがアクティブになります。
最大 3 台の syslog サーバを設定できます。Fabric Manager の [Event] タブからシステム メッセージを参照するには、これらの syslog サーバの 1 台を Fabric Manager にする必要があります。
システム メッセージ ロギング サーバを設定するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 Fabric Manager で、[Switches] 、[Events] の順に展開し、[Physical Attributes] ペインで [SysLog] を選択して、[Information] ペインで [Servers] タブをクリックします。
図 3-6 Fabric Manager の [Syslog] の [Servers] タブ
Device Manager で、[Logs] > [Syslog] > [Setup] の順に選択し、[Syslog] ダイアログボックスの [Servers] タブをクリックします。
図 3-7 Fabric Manager の [Syslog] の [Servers] タブ
ステップ 2 新しい syslog サーバを追加するには、Fabric Manager で [Create Row icon] をクリックするか、Device Manager で [Create] クリックします(図 3-7 を参照)。
ステップ 3 syslog サーバの名前またはドット付き 10 進表記の IP アドレス(たとえば 192.168.2.12)を、[Name or IP Address] フィールドに入力します。
ステップ 4 [MsgSeverity] オプション ボタンをクリックしてメッセージの重大度しきい値を設定し、[Facility] オプション ボタンをクリックしてファシリティを設定します。
ステップ 5 Fabric Manager で [Apply Changes] アイコンをクリックするか、Device Manager で [Create] をクリックし、変更を保存して適用します。
Device Manager を使用すると、スイッチ上のイベント ログだけでなく、ローカル PC 上のイベント ログも参照できます。スイッチで発生するすべてのイベントを永続的に記録するには、これらのメッセージをスイッチから取得して保存する必要があります。そのためには、syslog メッセージをローカル PC に送信するように MDS スイッチを設定し、それらのメッセージを受信するためにその PC 上で syslog サーバを動作させる必要があります。これらのメッセージは、次の 4 つのクラスに分類されます。
(注) DHCP によってランダムに IP アドレスが割り当てられた PC を使用するのは避けてください。スイッチは、手動で変更するまで古い IP アドレスを使用し続けます。ただし、Device Manager では、この状況を検出するとプロンプトが表示されます。UNIX ワークステーションには syslog サーバが組み込まれています。組み込み syslog デーモンを停止しシスコの syslog サーバを起動するには、root のアクセス権が必要です(または、シスコの syslog サーバを root の seuid として実行します)。
syslog サーバを、Fabric Manager Web サーバを使用してリモートで確認するには、次の手順を実行します。
ステップ 2 [Events] > [Syslog] を選択して、各スイッチの syslog サーバ情報を表示します。テーブル内のカラムはソートできます。
すべてのシステム メッセージには、ロギング ファシリティとレベルがあります。ロギング ファシリティは 場所 、レベルは 対象 と考えることができます。
単一のシステム メッセージ ロギング デーモン(syslogd)が、設定されている facility オプションに基づいて情報を送信します。ファシリティが指定されていない場合、local7 がデフォルトの送信ファシリティとなります。
内部ファシリティの一覧は 表 3-1 に記載されており、送信ロギング ファシリティの一覧は表 3-3に記載されています。
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Fabric Manager Web Server を使用してシステム メッセージをリモートで表示するには、次の手順を実行します。
ステップ 2 [Events] タブ、[Details] の順にクリックするとシステム メッセージが表示されます。イベント テーブル内のカラムはソートできます。また、[Filter] ボタンを使用して、テーブル内のメッセージの範囲を制限できます。
Fabric Manager Server と同じワークステーションから Device Manager を実行している場合には、Device Manager からシステム メッセージを表示できます。Device Manager で [Logs] > [Events] > [current] を選択すると、システム メッセージが表示されます。イベント テーブル内のカラムはソートできます。また、[Find] ボタンを使用して、テーブル内のテキストを検索できます。
スイッチに保存されているログは、ローカル Syslog サーバが設定されていなくても、またはスイッチの Syslog サーバ リストにローカル PC が含まれていなくても表示できます。ただし、メモリに制限があるため、特定のサイズに達すると古いログは消去されます。スイッチの Syslog には、2 つのログがあります。Critical 以上の重大度のメッセージが限定数だけ保存される NVRAM ログ、および Notice 以上の重大度のメッセージが保存される非永続的なログです。ハードウェア メッセージは、これらのログに含まれます。
(注) show logging コマンドを使用すると、スイッチで設定されているロギング レベルがデフォルトのレベルと違う場合にだけ出力が表示されます。
表 3-4 に、システム メッセージ ロギングのデフォルト設定値の一覧を示します。
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