はじめに
(注) |
この製品情報では、Cisco HyperFlex ソフトウェアのリリース、サポート タイムライン、およびサポート ガイドラインについて説明します。 |
Cisco HyperFlex ソフトウェアのリリースは、「ロングライフ メンテナンス リリース」と「機能リリース」の 2 つ、つまりライフサイクル期間の違いを持ったリリース モデルに基づいて提供されます。このアプローチでは、信頼でき、予測可能なパターンでソフトウェア リリースが提供されます。
本ドキュメントは情報提供のみを目的としており、変更される可能性があります。推奨される HX データ プラットフォーム ソフトウェア リリース(Cisco HyperFlex HX シリーズ システム向け)を定期的に確認し、ドキュメントで説明される最新バージョンを使用しているか確かめることをお勧めします。
ソフトウェア リリースの種類
HyperFlex 3.5(2x) ソフトウェア リリース以降より、ソフトウェア リリースの提供モデルを更新し、特定の EOL(End of Life)ガイドラインを導入しました。
HyperFlex ソフトウェア リリース モデルとして、「ロングライフ リリース(メンテナンス リリース)」と、主に新機能を提供する「機能リリース(ショートライフ リリース)」の 2 つのタイプを設けます。提供内容の範囲とリリース頻度はリリース タイプごとに異なります。どちらのリリース タイプも特定の期間ベースで提供され、指定されたパターンに従います。
ロングライフ リリースと機能リリースのいずれにも、ソフトウェア修正(パッチ)が定期的にリリースされます。ロングライフ リリースは、機能リリースと同じリリース番号に基づく機能を提供し、ソフトウェア メンテナンスが中心のリリースになります。なお、今後のお客様からのフィードバックと状況次第では、リリース間隔(頻度)を変更する可能性がありますが、一定間隔のリリースを維持できるよう最大限の努力を払います。
このガイドラインの表記では、リリース バージョン番号を X.Y(Za) 形式で表記します(例:3.5(2a))。
ロングライフ リリース(メンテナンス リリース)
Cisco HyperFlex ソフトウェアのロングライフ リリース(メンテナンス リリース)は、ソフトウェア バージョン ライフサイクルの長い(約 30 ヵ月間)、継続サポートされるリリースになります。ロングライフ リリースは一定バージョンを使い続ける安定性を重視しているため、ライフサイクル内で新たな機能が随時追加されることは基本的にありません。ロングライフ リリー スは、現行バージョンがリリースされる前までの機能リリースで提供された機能をサポートします。また、一部の機能強化とバグ修正も含まれます。ロングライフ リリースはライフサイクルの長いリリース・サポートのため、メジャー バージョンアップの頻度が少なくなります。Hyperflex ソフトウエアと依存性の高いソフトウェア(ハイパーバイザ(ESX など)および UCSM)に対して、ロングライフ リリースは、機能リリースではリリース タイミングによってサポートされなくなる従来バージョンをサポートします。一定バージョンを長期間サポートすることが求められるお客様にはロングライフ リリースが推奨されます。
Cisco HyperFlex ソフトウェアのロングライフ リリース(メンテナンス リリース)は、リリース バージョン番号 X.Y(Za) の 3 桁目(Z)で表されます。3 桁目の数字が 1 より大きい 2 のような場合、Cisco HyperFlex ソフトウェアのバージョンはロングライフ リリースです(例:Cisco HyperFlex ソフトウェア リリース 3.5(2d))。(3 以降は随時リリース タイプをご確認ください)
ロングライフ リリースのパッチ リリースは約 3 ヵ月間隔です。パッチ リリースは、Cisco HyperFlex ソフトウェア リリースの重大な不具合を修正提供する手段です。シスコ技術サポートチーム(TAC) および Cisco Engineering の担当者が不具合・修正の優先順位を決定し、ロングライフ リリースの各パッチに含める内容を決定します。今後のお客様からのフィードバックと市場の状況次第では、パッチのリリース間隔を変更する可能性もありますが、一定間隔のパッチ リリースを維持できるよう最大限の努力を払います。
パッチ リリースには、該当するロングライフ リリースの内容が累積的に含まれます。最新パッチには、 HyperFlex ソフトウェアの該当ロングリリース バージョンがリリースされてから公開された重要な修正がすべて含まれます。Cisco HyperFlex ソフトウェアを利用されるすべてのお客様には、できるだけ早く推奨リリース バージョンをインストールすることをお勧めします。すでに修正済みのバグが発生した場合、不具合に対応するため、提供されている最新パッチ リリースのインストールが必要になります。また Cisco HyperFlex はリリース バージョンのダウングレードをサポートしません。
機能リリース(ショートライフ リリース)
Cisco HyperFlex ソフトウェアの機能リリースには、最新の機能および機能アップデートが含まれます。ロングライフ リリースに比べ、ライフサイクルは短く(9 ヵ月)なります。最新の機能を使用したいお客様は、機能リリースをご利用ください(なお機能によっては、ライセンスのアップグレードが必要となる場合もあります)。
Cisco HyperFlex ソフトウェアの機能リリース(X.Y(Za))は、リリース バージョン番号の 1 桁目(X)または 2 桁目(Y)によって表されます(例:Cisco HyperFlex ソフトウェア リリース バージョン 4.0(1a) の「4」、Cisco HyperFlex ソフトウェア リリース バージョン 4.5(1a) の「5」)。1 桁目の変更は一般に、アーキテクチャの変更やプラットフォーム追加対応など、大きな変化を示しています。
機能リリースは、いくつかの理由で提供されます。
まず、ソフトウェア全体に大幅な変更を加えるため(インフラやアーキテクチャなどの追加・変更対応など)です。たとえば、リリース 4.0(1a) では、2 ノードの HyperFlex Edge クラスタが新たにサポートされ、Cisco Intersight Invisible Cloud Witness 機能が導入されました。このようなケースでは主に(X)の部分が変更されます。
他にも、新機能追加のようなケースでは主に(Y)の部分が変更されます。
また、以前の機能リリースで導入された既存機能のバグ修正および機能強化のようなケースでも主に(Y)の部分が変更されます。
機能リリースにはパッチ リリースも一緒に含まれる場合もあります。今後のお客様からのフィードバックと市場の状況次第では、機能リリースの内容とリリース間隔(頻度)を変更する可能性もありますが、リリース間隔を維持できるよう最大限の努力を払います。また Cisco HyperFlex はリリース バージョンのダウングレードをサポートしません。
提供される特定の機能によっては、HXDP の上位ライセンス エディションの購入が必要になる場合があります。
Cisco HyperFlex ロングライフ リリースのマイルストーン
Cisco HyperFlex ソフトウェア バージョン 3.5(2x) は、本ドキュメントに記載のガイドラインに従う最初のロングライフ リリース バージョンです。
マイルストーン |
定義 |
タイミング |
---|---|---|
ソフトウェア メンテナンス終了(EOSM)のリリース日 |
シスコのエンジニアリング部門による、ソフトウェア メンテナンス リリースまたはバグ修正の最終日。この日付以降は、シスコのエンジニアリング部門による該当バージョンのソフトウェアの開発、修正、メンテナンス、テストが行われません。このリリース トレーンでは、重要なセキュリティアップデートのみが提供されます。 |
リリース日から 18 ヵ月以上 |
セキュリティ脆弱性修正パッチの提供終了 |
シスコがセキュリティ脆弱性サポートを提供する最終日。 |
リリース日から 27 ヵ月 |
サポートの最終日 |
当該バージョンに対して問い合わせサポートおよび情報サービスを受けられる最終日。この日付を過ぎると、該当バージョンのサポートすべてを利用できなくなり、バージョンが廃止となります。 |
リリース日から 30 ヵ月 |
(注) |
有効なサービス契約をお持ちのお客様は、該当マイルストーン範囲に応じてシスコ テクニカル アシスタント センター(TAC)サポートを継続してお受けいただけます。この日付を過ぎると、該当バージョンのサポートすべてを利用できなくなり、バージョンが廃止となります。
Cisco HyperFlex 機能リリースのマイルストーン
Cisco HyperFlex ソフトウェア バージョン 4.0(1x) は、本ドキュメントに記載のガイドラインに従う最初の機能リリース バージョンです。
マイルストーン |
定義 |
タイミング |
---|---|---|
ソフトウェア メンテナンス終了(EOSM)のリリース日 |
シスコのエンジニアリング部門による、ソフトウェア メンテナンス リリースまたはバグ修正の最終日。この日付以降は、シスコのエンジニアリング部門による該当バージョンのソフトウェアの開発、修正、メンテナンス、テストが行われません。このリリース トレーンでは、重要なセキュリティアップデートのみが提供されます。 |
リリース日から 6 ヵ月 |
セキュリティ脆弱性修正パッチの提供終了 |
シスコがセキュリティ脆弱性サポートを提供する最終日。 |
リリース日から 6 ヵ月 |
サポートの最終日 |
当該バージョンに対して問い合わせサポートおよび情報サービスを受けられる最終日。この日付を過ぎると、該当バージョンのサポートすべてを利用できなくなり、バージョンが廃止となります。 |
リリース日から 9 ヵ月 |
(注) |
有効なサービス契約をお持ちのお客様は、該当マイルストーン範囲に応じてシスコ テクニカル アシスタント センター(TAC)サポートを継続してお受けいただけます。この日付を過ぎると、該当バージョンのサポートすべてを利用できなくなり、バージョンが廃止となります。
推奨リリース バージョン
HyperFlex 向けロングライフ リリースで推奨されるバージョンは次の方法で確認できます。
-
CCO のソフトウェア ダウンロード ページ(該当リリースには星印が表記)
機能リリースでは最新バージョンの使用を推奨します。
アップグレード パス
サポートされる HX のアップグレード パスについて、詳しくは「 HX Upgrade Guide」を参照してください。
ロングライフ リリースおよび機能リリースのどちらについても、Cisco HyperFlex の推奨パッチ リリース バージョンの利用をお勧めします。機能リリースとロングライフ リリースの詳細については、Hyperflex の推奨リリースの情報ページを参照してください。シスコ サポート契約が有効なお客様は、Hyperflex Cisco ソフトウェア ダウンロード ページから最新リリースをダウンロードできます。
シスコ サービス
シスコでは、お客様のビジネスを支援する多様なサービス プログラムをご用意しています。これらは、人材、プロセス、ツール、パートナーを独自に組み合わせて提供する画期的なサービスであり、お客様からも高い評価を得ています。シスコのサービスは、お客様のネットワーク投資を保護してネットワーク運用を最適化するだけでなく、ネットワーク インテリジェンスの強化や事業拡張に向けた新しいアプリケーションの導入準備という面でもサポートします。詳細については「 シスコ サービス」を参照してください。
提供済みリリースのサポート タイムライン
現時点で推奨される長期リリースと機能リリースの詳細:
Cisco HyperFlex の前バージョンすべてに関するサポート タイムラインの詳細:
Cisco HyperFlex 製品ラインの詳細、あるいは最寄りのシスコ アカウント マネージャへの問い合わせ: