このドキュメントでは、Cisco IOS® ゲートウェイのある IP テレフォニー ネットワーク内でエコーをトラブルシューティングし、可能な場合にはこれを除去する方法について説明します。
エコーには次の 2 つの発信元があります。
ハイブリッド エコー
音響エコー
ハイブリッド エコーは、2 線式から 4 線式へのインターフェイスなど、ハイブリッド回線内のインピーダンスのミスマッチによって発生します。このミスマッチが原因で、Tx 信号が Rx 信号に現れます。
音響エコーは、受話器およびハンズフリー デバイスのイヤホンとマイクロホン間の音響分離が不完全であると発生します。
エコーは、次の状況すべてに当てはまる場合に耳障りであると認識されます。
アナログの Tx パスと Rx パス間の信号漏れ
エコー リターンの十分な遅延
十分なエコー振幅
パケット音声ネットワーク内のエコー
この音声接続のパケット セグメントにより、著しい遅延(各方向にそれぞれ 30 ms)が発生する場合があります。 遅延が起こることにより、(アナログ テール回線から)エコーが発生します。これは通常、側音からは識別不可能でしたが、現在はユーザによって認められます。
パケット音声によりもたらされる遅延は避けることができません。そのため、音声ゲートウェイでエコーを防ぐ必要があります。次の図は、エコー キャンセラを使用してエコーがパケット音声ネットワークに入る前に、ゲートウェイでエコーを軽減する方法を示しています。
音声ネットワークのエコーの詳細については、「エコーのかかった音声」を参照してください。
このドキュメントに関しては個別の前提条件はありません。
このドキュメントの内容は、特定のソフトウェアやハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
この問題が起こるのは、IP フォンの受話器のイヤホンとマイクロホン間の音響結合が原因で発生したエコーが、PSTN 電話のユーザに聞こえた場合です。
解決策は、受話器とヘッドセットにエコー抑制機能が付いている IP フォンに、ロード ID を使用することです。現在のところ、使用可能なロード ID にはスピーカー フォンでのエコー キャンセル機能のみが含まれています。ただし、IP フォンとロード ID が古い IP フォンの間では、送話者エコーや音響エコーなどの問題が知られています。このような問題が発生している場合に最新のロード ID にアップグレードして問題が解決できるかどうかを判断するには、7960、7940、および 7910 シリーズ電話機用の Cisco IP CallManager ファームウェア リリース ノートを参照してください。
この問題が起こるのは、PSTN ネットワークのハイブリッドが原因で発生するエコーが IP フォンのユーザに聞こえた場合です。
解決策は、Cisco IOS ゲートウェイでエコー キャンセル機能の操作を設定および検証することです。音声ゲートウェイのエコー キャンセラは、IP フォンのユーザに聞こえるエコーを取り除きます。
DSPWare 4.4.13または4.4.14を搭載したCisco IOSソフトウェアリリース12.4が稼働する音声ゲートウェイでは、断続的なエコーが聞こえます。これは、Cisco Bug ID CSCsd54344(登録ユーザ専用)に記載されている既知既知の問題です。 この問題を解決するには、DSPware を 4.4.12 以前にダウングレードする必要があります。DSPware イメージのダウンロードについてサポートが必要な場合は、シスコの TAC(Technical Assistance Center)にお問い合わせください。
VWIC2-xMFT-T1E1 上のハードウェア ECAN(MFT-EC-32/MFT-EC-64)では、ビデオ エコーが除去されません。この問題は、Cisco Bug ID CSCsb59252(登録ユーザ専用)でドキュメントに記述されている既知の問題です。
遅延(DSP/DL)および R ファクタ(DSP/RF)統計情報を確認します。発信信号が送信されるときとエコーが返されるまでの間に、遅延が認識される場合があります。また、多くの電話で、側音がエコーを遮断することがあります。エコーが認識できるためには、少なくとも 20 ミリ秒の遅延が必要です。
十分なエコー振幅があるかどうか、レベル(DSP/LE)統計情報を確認します。エコーの振幅が少ないと、気付かれないことがあります。
エコー キャンセラに、エコーと音声会話を識別できる十分な情報があるか確認してください。この識別を制御するために、次のパラメータが使用可能です。
Input Level:信号の入力ゲインは、エコー キャンセラがエコーを発見する前に実行されます。
Output Level:信号の出力減衰は、エコー キャンセラが最初の出力信号を発見した後で実行されます。
Echo Canceler Coverage:エコー キャンセラが、出力された信号を記憶している時間。このパラメータは、エコーがゲートウェイに戻るために要する時間よりも長い値に設定する必要があります。
エコーを除去するには、次の手順を実行します。
音声ポートでエコー キャンセル機能が有効化されていることを確認します。エコー キャンセル機能はデフォルトで有効になっています。
Gateway(config-voiceport)#echo-cancel coverage Echo Cancel Coverage enable Echo Cancel Enable
注:変更を有効にするには、音声ポートをシャットダウンする必要はありません。
エコー キャンセラのカバレッジは、エコーがゲートウェイに戻るために要する時間よりも長い値に設定してください。この長さは、お客様の環境で最悪の状況を十分カバーできるだけの長さである必要がありますが、無駄に長く設定しないでください。
Gateway(config-voiceport)#echo-cancel coverage 16 16 milliseconds echo canceler coverage 24 24 milliseconds echo canceler coverage 32 32 milliseconds echo canceler coverage 8 8 milliseconds echo canceler coverage
注:変更を有効にするには、音声ポートをシャットダウンする必要はありません。
注:デフォルトのカバレッジは8ミリ秒に設定されていますが、最大32ミリ秒まで増やすことができます。PSTN の遅延(テールの長さ)が 32 ms の場合は、Cisco IOS の現在のエコー キャンセラでエコーを除去できません。Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2.13T 以降では、エコーのカバレッジは 64 ms まで設定可能です。このドキュメントの「Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2.11T および 12.2.13T のエコー キャンセラの拡張」のセクションを参照してください。
エコーを測定し、必要に応じてエコー信号レベルを調整します。
エコーの処理に必要なエコー リターン ロス(ERL)が不十分であると、次のような問題が発生します。
エコー キャンセラは除去しないが、エコーを聞こえなくするためには不十分
ERL の値が低すぎると、IP ネットワークで発生するエコー リターン ロスの合計(ACOM)が、エコーの抑制に不十分である可能性があります。ERL は約 20 dB(少なくとも 15 dB)であることが必要です。
注: Acombined(ACOM)は、エコー キャンセラの着信および発信端末間で発生したエコー リターン ロスの合計です。(着信端末 = ECAN の中に入る PSTN 向けの信号(音声)、発信端末 = ECAN から出ていく IP ネットワーク向けの信号(エコー))ACOM は ERL + ERLE の合計、またはネットワークで発生したエコー リターン ロスの合計です。
注:ACOM(総損失)= ERL(テールロス)+ ERLE(ECANロス)
エコー キャンセラが除去しない
ERL 値が低すぎると、ゲートウェイに返されるエコー信号の音が大きくなりすぎる場合があります(送話者信号で 6 dB 以内)。 これにより、エコー キャンセラはこの信号をエコーではなく音声とみなします(ダブルトーク)。その結果、エコー キャンセラはこの信号を除去しなくなります。エコー キャンセラが作動するためには、ERL は約 6dB 以上である必要があります。Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2.13T では、この ERL レベルを設定できます。このドキュメントの「Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2.11T および 12.2.13T のエコー キャンセラの拡張」のセクションを参照してください。
これらの問題を防ぐためには、ERL と信号レベルを測定します。その後、結果に基づいて Cisco IOS ゲートウェイの信号レベルを調整します。出力減衰は正の値、入力ゲインは負の値で設定し、これらのレベルを調整してください。入力ゲインはエコー キャンセラがエコー信号を発見する前に実行され、出力減衰はエコー キャンセラが最初の出力信号を発見した後で実行されます。
voice-port 1/1:15 input gain -3 output attenuation 3
注:変更を有効にするには、音声ポートをシャットダウンする必要はありません。
注:Cisco IOSソフトウェアリリース12.2(1)以降では、出力減衰を負の値に設定して、実際に出力信号を増幅することができます。
また、両側が同じ値に設定されていない場合は、インピーダンスのミスマッチによってもエコーが発生します。音声ポートに設定されているインピーダンスを確認し、必要な場合は変更してください。デフォルトの 600 Ω は、PSTN および PBX のほとんどの回線で共通しています。
Gateway(config-voiceport)#impedance 600c 600 Ohms complex 600r 600 Ohms real 900c 900 Ohms complex complex1 complex 1 complex2 complex 2
エコー キャンセラのカバレッジ中は、エコー サプレッサを有効にして、コールの最初の 2 ~ 3 秒間のエコーを低減してください。
gateway(config-voiceport)#echo-cancel ? coverage Echo Cancel Coverage enable Echo Cancel Enable suppressor echo suppressor
エコーサプレッサは、Cisco IOSソフトウェアリリース12.2(11)T、12.2(12)、および12.2(8)T5でサポートされています。このエコーサプレッサは、デフォルトのCisco G.165 ECが使用されている場合にのみ使用できます。拡張 EC または NextPort(Cisco AS5350 および Cisco AS5400)プラットフォームでは使用できません。拡張 EC または NextPort(Cisco AS5350 および Cisco AS5400)プラットフォームを除き、エコー サプレッサは、全プラットフォームとすべての複雑度(549、c542、および c5409)でサポートされています。
Cisco 音声ゲートウェイで使用されるデフォルトのエコー キャンセラ(G.165 準拠)に加え、一部のプラットフォームでは新しいエコー キャンセラ(G.168 準拠)が使用可能です。 拡張エコー キャンセラでは、次が可能になります。
最大 64 ms のテール カバレッジ
テール カバレッジが 32 ms よりも長い場合は、エコーを消去するために拡張エコー キャンセラを有効にします。
コンバージェンスの高速化
エコー キャンセラのカバレッジ中は、拡張エコー キャンセラを有効にして、コールの最初の 2 ~ 3 秒間のエコーを低減します。拡張エコー キャンセラを有効にした場合、エコー サプレッサは必要ありません。
調整可能な ERL
ERL を 6 dBm より低く調整できない場合は、拡張エコー キャンセラを有効にしてエコーを除去します。
拡張エコー キャンセラの設定は、使用している Cisco IOS ソフトウェアのバージョンによって異なります。Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.3(4)XD 以降を使用している場合、使用可能なエコー キャンセラは拡張 G.168 EC だけなので、Cisco IOS コマンドを使用して拡張 ITU-T 標準の G.168 エコー キャンセル機能を有効にする必要はありません。拡張 EC を無効にするオプションがありますが、有効のままにすることを強く推奨します。
Cisco 拡張 ITU-T G.168 ECAN 機能は、専用の ECAN モジュール またはプラットフォーム、ネットワーク モジュール、あるいは拡張統合モジュールに置かれる汎用的な音声リソースのいずれかで実行できます。たとえば、Cisco 2800 シリーズと 3800 シリーズのサービス統合型ルータは、ルータ シャーシに取り付けられたパケット音声 DSP モジュール(PVDM2)またはネットワーク モジュール上のデジタル信号プロセッサ(DSP)リソースで、G.168 ECAN 機能を実行できます。G.168 ECAN 機能が汎用的な音声リソースで実行されると、処理能力とメモリの制約により、最大 64 ms のエコー テール カバレッジに制限されます。これは、ほとんどのネットワーク条件で適切ですが、広いエコー テール カバレッジが必要な場合があります。このような状況では、専用の ECAN モジュールを適切な MFT VWIC2 に接続して使用できます。専用の ECAN モジュールのプロセッサ リソースとメモリ リソースでは、定義済みの設定と 128 ms のエコー テール バッファを使用してエコー キャンセラを設定でき、エコー キャンセラのパフォーマンスが向上します。
表 1:プラットフォームと Cisco IOS ソフトウェア リリースによる拡張 E.168 EC 選択用の Cisco IOS コマンドCisco Software IOS リリース | Cisco IOS コマンド |
---|---|
Cisco 1700 シリーズおよび Cisco ICS 7750 | |
12.2(13)T | Router(config)#voice echo-canceller extended |
12.2(13)ZH、12.2(15)ZJ、12.3(1) | Router(voice-card)#codec medium |
12.3(4)T 以降 | コンフィギュレーションは必要ありません。G.168 EC はデフォルトで有効になります。 |
Cisco 2600、3600、3700、MC3810、および VG200 | |
12.2(13)T、12.2(13)ZH、12.3(1) | Router(voice-card)#codec complexity medium ecan-extended または Router(voice-card)#codec complexity high ecan-extended |
12.2(15)ZJ、12.3(4)T | Router(voice-card)#codec medium |
12.3(4)XD 以降 | コンフィギュレーションは必要ありません。G.168 EC はデフォルトで有効になります。 |
Cisco 7200 および 7500 シリーズ | |
12.2(13)T | Router(config-dspfarm)#codec complexity medium ecan-extended |
12.2(13)ZH 以降 | コンフィギュレーションは必要ありません。G.168 EC はデフォルトで有効になります。 |
Cisco AS5300 | |
12.2(13)T | Router(config)#voice echo-canceller extended codec small codec large codec |
12.3(3) | Router(config)#voice echo-canceller extended [codec small codec large codec] |
Cisco Catalyst 4000 AGM | |
12.3(4)T 以降 | コンフィギュレーションは必要ありません。G.168 EC はデフォルトで有効になります。 |
拡張エコー キャンセラを有効にすると、音声ポートで次のオプションを選択できるようになります。
tauro(config-voiceport)#echo-cancel coverage ? 24 24 milliseconds echo canceler coverage 32 32 milliseconds echo canceler coverage 48 48 milliseconds echo canceler coverage 64 64 milliseconds echo canceler coverage tauro(config-voiceport)#echo-cancel erl ? worst-case Echo Cancel worst-case Echo Return Loss tauro(config-voiceport)#echo-cancel erl worst-case ? 0 Worst case echo canceler operation is 0 dB ERL 3 Worst case echo canceler operation is 3 dB ERL 6 Worst case echo canceler operation is 6 dB ERL
注:詳細は、「音声ポートの設定」を参照してください。
表 2 は、プラットフォーム、ネットワーク モジュール、高複雑度および中複雑度のコーデック、最低限必要な Cisco IOS ソフトウェア リリースに対する拡張 G.168 EC のサポート リストです。
表 2:プラットフォームごとの拡張エコー キャンセラ アルゴリズムPlatform | モジュール | 高複雑度 | 中複雑度 | 注 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
アナログ | デジタル | アナログ | デジタル | |||
Cisco 1700 シリーズ | — | 12.2(8)YN、12.2(13)T | 12.2(8)YN、12.2(13)T | 12.2(8)YN、12.3(2)T | 12.2(8)YN、12.3(2)T | Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(8)YN での Flexi6 サポート |
Cisco 2600、2600XM、3600、3700、および VG200 シリーズ | NM-HDV(C549) | — | 12.2(13)T以降 | — | 12.2(13)T以降 | 完全サポート |
Cisco 2600、2691、3600、3700、および VG200 シリーズ | NM-1V、NM-2V(C542) | No | — | No | — | サポートされていません |
Cisco 2600XM、2691、3640、3660、および 3700 シリーズ | NM-HDxx | 12.3(4)XD 以降 | 12.3(4)XD 以降 | 12.3(4)XD 以降 | 12.3(4)XD 以降 | — |
Cisco 2600XM、2691、3640、3660、および 3700 シリーズ | AIM-Voice(C5421)、AIM-Voice-30(C542) | — | 12.2(15)ZJ、12.3(4)T 以降 | — | 12.2(15)ZJ、12.3(4)T 以降 | 拡張統合モジュール(AIM) |
Cisco 2600XM、2691、3640、3660、および 3700 シリーズ | NM-HDA(C5421) | 12.2(15)ZJ、12.3(4)T 以降 | — | 12.2(15)ZJ、12.3(4)T 以降 | 12.2(15)ZJ、12.3(4)T 以降 | 高密度アナログ音声ネットワーク モジュール(NM-HDA) 注:G.728の高複雑度はサポートされません。 |
Cisco 2600 シリーズ | NM-HDA(C5421) | 12.3(9) 以降 | — | 12.3(9) 以降 | — | — |
Cisco 2600 シリーズ | AIM-Voice(C5421) | — | 12.3(9) 以降 | — | 12.3(9) 以降 | — |
Cisco 7200 シリーズ | PA-VXx-2TE1+、PA-MCX-nTE1 | — | 12.2(13)T以降 | — | 12.2(13)T以降 | PA-MCX-nTE1 ポート アダプタは DSP を備えていないので、PA-VXx-2TE1+ ポート アダプタの DSP を使用します。 |
Cisco 7500 シリーズ | — | — | 12.2(13)T以降 | — | No | 中複雑度なし |
Cisco AS5300 | — | — | 12.2(13)T(制限付き)、12.3(3)(制限なし)以降 | — | No | 拡張 EC のあらゆるコーデックを備えた C549 の 1 チャネル DSP(制限なし)。 |
Cisco AS5350、AS5400、および AS5850 | — | — | — | — | — | 128 ms のカバレッジ EC を備えた各 DSP |
Cisco Catalyst 4000 | AGM | 12.3(4)T 以降 | No | No | 12.3(4)T 以降 | 高複雑度アナログと中複雑度デジタルを予定 |
Cisco Catalyst 6000 | Cisco 6624 | A002040- 00002 | — | A002040- 00002 | — | — |
Cisco 6608 | — | A004040- 00002 | — | A004040- 00002 | — | |
Cisco IAD2420 | — | 12.2(13)T以降 | 12.2(13)T以降 | 12.3.1 メインライン以降 | 12.3.1 メインライン以降 | — |
Cisco IAD243x | VIC2-4FXO オンボード T1 | 12.3(4)XD 以降 | 12.3(4)XD 以降 | 12.3(4)XD 以降 | 12.3(4)XD 以降 | — |
Cisco ICS 7750 | — | 12.2(13)T以降 | 12.2(13)T以降 | 12.2(13)T以降 | 12.2(13)T以降 | Flexi6 のサポート |
Cisco MC3810 | HCM 549 | 12.2(13)T以降 | 12.2(13)T以降 | 12.3.1 メインライン以降 | 12.3.1 メインライン以降 | — |
注:詳細は、「音声ポートの設定」を参照してください。
この機能の設定手順はありません。ただし、システムでボイス コール調整機能が動作しているかどうかを確認することができます。これには、次のタスクを実行します。
音声フィーチャ カード(VFC)のソフトウェアのバージョンを表示するために、show vfc version コマンドを使用します。 このコマンドは、Cisco VCWare または DSPWare が Cisco IOS イメージと互換性があるかどうかを示す show vfc version vcware コマンドと show vfc version dspware コマンドの出力で情報を表示します。
リアルタイムでエコー キャンセラとジッタ バッファ パラメータを操作するために、test call id コマンドを使用します。このコマンドは、G.168 エコー キャンセラとともに使用できます。これにより、ルータの音声カードの個別設定や、Cisco G.165 エコー キャンセラによるルータ全体の設定が可能になります。この例のように、拡張のみまたは標準のみのエコー キャンセル機能を指定して、コマンドの出力にメッセージを表示できます。
Extended echo canceller not active for CallID callID
Basic echo canceller not active for CallID callID
改定 | 発行日 | コメント |
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1.0 |
02-Apr-2008 |
初版 |