3. 背景説明
Bug ToolKit において、CUCM 5.x, 6.x のバージョンは以下のように表記されます。
- 5.1(3.1000.12) CUCM バージョン 5.x, 6.x の場合
- 7.0(1.21021.2) CUCM バージョン 7.x の場合
それぞれの数字は、以下のように区分されています。
CUCMのバージョンが7.xの場合は、それぞれの数字は以下のように区分されています。
A,B,C
メジャー, マイナー, メンテナンス リリース番号
それぞれ、メジャー バージョン, マイナー バージョン, メンテナンス バージョンを意味します。
D
リスピン リリース番号(Build ID)
リスピン リリースは特定の重大な不具合を修正する場合に公開されるリリースです。
リリース Note やその他のドキュメントに記載されるバージョン 表記のアルファベット部分に相当します。
この値が"9"となっている場合は開発用のリリースを指し、このリリースが公開されることはありません。
リスピンリリースは特定の不具合のみを修正しているため、ES で修正された不具合を必ずしも含みません。以下の TAC CC もあわせて参照ください。
XXX (CUCMのバージョンが5.x、6.xの場合)
ES リリース番号
ES リリースは主にフィールドで確認された不具合の修正を累積形式で含むリリースとなります。
ES があてられていないリリース(最初のメンテナンス リリースやリスピン リリース)ではこの値は"000"となります。ES リリース番号は通常 "101"から始まります。
ES リリースはそれ以前の ES リリースで修正された不具合の修正を含みます。
ES リリース番号はリスピン リリースが更改されるごとにクリアされます。以下にその例を示します。
上記の例の場合、ES 2101は1101, 1102, 2000で修正された不具合の修正を含みますが、リスピンリリースである2000は1101, 1102の修正を必ずしも含みません。
EYYY(CUCMのバージョンが7.xの場合)
SU リリース番号 もしくは ES リリース番号
SU リリースはセキュリティの観点から重大だと考えられる不具合の修正を含んだリリースとなります。
ES リリースは主にフィールドで確認された不具合の修正を累積形式で含むリリースとなります。
D及びEを組み合わせた値が”39”となっている場合(例えば 7.0(2.39000.18)など)は開発用のリリースを指し、このリリースが公開されることはありません。
SUリリースは特定の不具合のみを修正しているため、ESで修正された不具合を必ずしも含みません。
ES があてられていないリリース(最初のメンテナンス リリースやリスピン リリース)ではこの値は"0000"となります。EはSUリリースで行われた修正がESリリースに反映された場合に値がインクリメントされます。YYYの値が”001”から”899”までの値の場合はESリリースを指し、”900”から”999”となっている場合はSUリリースを指します。
以下にリスピンリリース、SU リリース及びES リリースの例を示します。
上記例の場合、ES 12002は11001, 11900の修正を含みます。SU 11900は11001の修正を必ずしも含みません。リスピンリリースである20000は11001, 11900, 12002の修正を必ずしも含みません。ES 21003は11001, 11900,12003,20000の修正を全て含みます。
Z
ビルドシーケンス番号(Build Sequence Number)
ビルドシーケンス番号は開発時に行われたビルドの回数を示す番号になります。通常この値がバージョンの判別に影響を与えることはありません。