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はじめに
このドキュメントでは、Cisco IOS®プラットフォームでのダイヤルピアの動作ステータスを理解する方法について説明します。
前提条件
要件
このドキュメントの読者は次のトピックについての専門知識を有している必要があります。
音声ネットワーク(VoIP、VoFR、VoATM)と POTS ダイヤルピアが無効で、「稼働状態(operational status)」になっていない場合、Cisco IOS ルータ/ゲートウェイ インバウンドとアウトバウンドノダイヤルピアの照合プロセスは行われません。有効で稼働状態となるには、ダイヤルピアは下記の条件のいずれかに適合している必要があります。
-
Destination-pattern と voice-port、もしくは session target が設定されている。
-
Incoming called-number が設定されている。
-
Answer-address が設定されている。
使用するコンポーネント
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、クリアな(デフォルト)設定で作業を開始しています。本稼働中のネットワークでは、各コマンドによって起こる可能性がある影響を十分確認してください。このドキュメントの内容は、特定のソフトウェアやハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。
表記法
表記法の詳細については、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
無効なダイヤルピアの設定
前記の 3 つのルール条件に基づき、次の表に稼働状態がダウンになるダイヤルピアの設定例を示します。
ダイヤルピアの例 |
dial-peer voice 1 pots
port 1/0:23
!--- Invalid dial-peer (rule 1): Has voice-port configured only.
!
dial-peer voice 2 pots
destination-pattern 1T
!--- Invalid dial-peer (rule 1): Has destination-pattern configured only.
!
dial-peer voice 6 voip
session target ipv4:172.16.13.111
!--- Invalid dial-peer (rule 1): Has session target configured only.
!
dial-peer voice 7 voip
destination-pattern 83...
!--- Invalid dial-peer (rule 1): Has destination-pattern configured only.
! |
注:サブコマンドを使用しないダイヤルピアの設定文は、1、2、および3の違反により無効と見なされます。
有効なダイヤルピアの設定例
前記の 3 つのルール条件に基づき、次の表に稼働状態がアップになるダイヤルピアの設定例を示します。
有効なピアの例 |
dial-peer voice 3 pots
destination-pattern 1T
port 1/0:23
prefix 1
!--- Valid dial-peer (rule 1): Has voice-port and destination-pattern configured.
!
dial-peer voice 4 pots
incoming called-number 83.
!--- Valid dial-peer (rule 2): Has incoming called-number configured.
!
dial-peer voice 5 pots
answer-address 408
!--- Valid dial-peer (rule 2): Has answer-address configured.
ss configured.
!
dial-peer voice 8 voip
destination-pattern 83...
session target ipv4:172.16.13.111
!--- Valid dial-peer (rule 1): Has session target and destination-pattern configured.
!
dial-peer voice 9 voip
incoming called-number .
!--- Valid dial-peer (rule 2): Has incoming called-number configured.
!
dial-peer voice 10 voip
answer-address 6666
!--- Valid dial-peer (rule 2): Has answer-address configured.
! |
注:着信照合を目的としたダイヤルピアに、incoming called-numberまたはanswer-addressが設定されていて、destination-patternコマンドが追加されていると仮定します。コマンド destination-pattern string を追加すると、ダイヤルピアが稼働上ダウンの状態になります。これは、ルータでアウトバウンド ダイヤルピアの照合目的のために、destination-pattern がアドレス(session target)または音声ポート(port)にマッピングされているためです。このシナリオでは、マッピング先はありません。たとえば、ダイヤルピア 4、5、9 および 10 に destination-pattern を追加すると、稼働状態(operational status)がダウンに変わります。
注:ダイヤルピア4および5では、destination-patternを削除してportコマンドを追加すると、これらのダイヤルピアは有効なままです。同様に、9 と 10 で destination-pattern を削除して session-target コマンドを追加しても、稼働状態が維持されます。
ダイヤルピアの設定の確認
ダイヤルピア設定の有効性を確認するには、Cisco IOS コマンド show dial-peer voice summary を使用します。
ダイヤルピアの設定の確認 |
2600#show dial-peer voice summary
dial-peer hunt 0
PASS
TAG TYPE ADMIN OPER PREFIX DEST-PATTERN PREF THRU SESS-TARGET PORT
1 pots up down 0 1/0:23
2 pots up down 1T 0
3 pots up up 1 1T 0 1/0:23
4 pots up up 0
5 pots up up 0
6 voip up down 0 syst ipv4:172.16.13.111
7 voip up down 83... 0 syst
8 voip up up 83... 0 syst ipv4:172.16.13.111
9 voip up up 0 syst
10 voip up up 0 syst |