このドキュメントでは、IP ダイヤラが利用者へのダイヤルに失敗する原因の 1 つを説明し、Cisco IP Contact Center(IPCC)Enterprise 環境でのソリューションを提供しています。
次の項目に関する知識があることが推奨されます。
Cisco ICM
Cisco Outbound Option
このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づいています。
Cisco ICM バージョン 5.x 以降
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
これは、一般的なプレディクティブまたはプログレッシブ コール フローです(図 1 を参照)。
IP ダイヤラがメディア ルーティング(MR)インターフェイスを経由してエージェントを要求します。
ルータは、ルーティング スクリプトを実行して利用可能なエージェントを選択します。
ルータが、使用可能なエージェントを返します。
ペリフェラル ゲートウェイ(PG)は、使用可能なエージェントを予約します。
IP ダイヤラがエージェントの回線 1 に予約コールを維持するためにコールを発信します。
IP ダイヤラは、コールを顧客に発信します。
IP ダイヤラが入力 Real-Time Transport Protocol(RTP)ストリームを分析して、実際の人を検出します。
顧客の発信が 2 番目の回線を使用してエージェントの電話に着信します。ダイヤラの予約は、コンピュータ テレフォニー インテグレーション(CTI)サーバ経由で顧客からの電話に応答します。
図 1 で、DLR は IP ダイヤラを表し、RTR はルータを表します。
IP ダイヤラがコールを顧客に発信できません。このログに基づいて、IP ダイヤラが TFTP サーバから設定ファイルをダウンロードできません。
13:00:06 dialer-baDialer Trace: Unable to get XML Config file [SEPDA005002f000.cnf.xml] from Call Manager; 1 of 50 Attempts 13:00:06 dialer-baDialer Trace: Getting Configuration File [SEPDA005002f000.cnf.xml] from TFTP Server [192.168.210.246] 13:00:06 dialer-baDialer Trace: Unable to get XML Config file [SEPDA005002f000.cnf.xml] from Call Manager; 2 of 50 Attempts
この設定の問題は、TFTPServer レジストリ値を正しく設定していないと発生します。また、この問題では、TFTP サーバがインストールされていない CallManager サーバを指すこともあります。いずれにしても、IP ダイヤラは顧客に発信しません。
次に、TFTPServer のレジストリ ナビゲーション パスを示します(図 2 を参照)。
図 2:TFTPServer レジストリ キーHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Cisco Systems, Inc.\ICM\<inst_name>\Dialer\TFTPServer
この問題を解決するには、次の手順を実行します。
Cisco ICM のダイヤラの設定を実行します。
CallManager TFTP サーバの名前を除くすべての既存のパラメータを保持します。[Call Manager TFTP Server] フィールドに正しい CallManager TFTP サーバ名を入力します。
CallManager サーバが TFTP サーバ機能をサポートしていることを確認します。
図 3:アウトバウンド オプション ダイヤラのプロパティ