リモートネットワークモニタリング(RMON)は、ローカルエリアネットワーク(LAN)のモニタリングとプロトコル分析をサポートするために、Internet Engineering Task Force(IETF;インターネット技術特別調査委員会)によって開発されました。これは、異なるネットワークモニタおよびコンソールシステム間でネットワークモニタリングデータを交換できるようにする標準モニタリング仕様です。RMONでは、ネットワーク監視プローブとコンソールの中から、特定のネットワークニーズに合った機能を選択できます。RMONは、ネットワーク監視システムが提供できる情報を明確に定義します。RMONでは、統計情報、イベント、履歴、アラーム、ホスト、ホスト、上位N位のホスト、マトリックス、フィルタ、キャプチャ、およびトークンリングの10個のグループがあります。
RMONアラームは、しきい値とサンプリング間隔を設定して、エージェントによって維持されるカウンタまたはその他のSimple Network Management Protocol(SNMP)オブジェクトカウンタで例外イベントを生成するメカニズムを提供します。上昇しきい値と下降しきい値の両方をアラームで設定する必要があります。上昇しきい値を下回った後は、コンパニオン下降しきい値を下回るまで上昇イベントは生成されません。下降アラームが発行された後、上昇しきい値を超えると次のアラームが発行されます。
注:スイッチでSNMPトラップを設定する方法については、ここをクリックして手順を参照してください。コマンドラインインターフェイス(CLI)ベースの手順については、ここをクリックしてください。
この記事では、スイッチでRMONアラームを設定する方法について説明します。
注:スイッチのWebベースのユーティリティを使用してRMONアラームを設定する方法については、ここをクリックしてください。
1つ以上のアラームがイベントにバインドされます。これは、アラームが発生したときに実行されるアクションを示します。スイッチでRMONアラームを設定する前に、RMONイベント制御が設定されていることを確認します。方法については、ここをクリックしてください。コマンドラインインターフェイス(CLI)ベースの手順については、ここをクリックしてください。
スイッチでRMONアラームを設定するには、次の手順に従います。
ステップ 1:スイッチのコンソールにログインします。デフォルトのユーザー名とパスワードは、cisco/cisco です。新しいユーザー名またはパスワードを設定している場合は、代わりにそのログイン情報を入力します。
注:この例では、スイッチはTelnet経由でアクセスされます。
ステップ 2:スイッチの特権EXECモードで、次のように入力してグローバルコンフィギュレーションコンテキストを入力します。
ステップ 3:rmon alarmコマンドを入力し、次のように入力して新しいイベントを設定します。
次のオプションがあります。
- absolute:選択した変数値が、サンプリング間隔の終了時にしきい値と直接比較されることを指定します。これはデフォルトのメソッドタイプです。
- delta:最後のサンプルで選択した変数値を現在の値から減算し、その差をしきい値と比較するように指定します。
- rising:(このエントリが有効になった後の)最初のサンプルがrising-threshold以上の場合に、単一のrisingアラームが生成されるように指定します。
- rising-falling:(このエントリが有効になった後の)最初のサンプルがrising-threshold以上の場合に、単一の上昇アラームが生成されるように指定します。最初のサンプル(このエントリが有効になった後)が下限しきい値以下の場合、1つの下限アラームが生成されます。これはデフォルトの起動方向です。
- falling:(このエントリが有効になった後の)最初のサンプルがfalling-threshold以下の場合に、単一の下限アラームが生成されるように指定します。
注:この例では、アラームインデックスは1で、D-Link MIBオブジェクトIDを持っています。サンプリング間隔は、上昇しきい値が1000、下降しきい値100000、上昇しきい値イベントインデックスが10、および下降しきい値イベントインデックスが20の60000時間です。メソッドタイプは、デフォルト設定である上昇 – 下降アラームを使用した絶対です。
ステップ4:(オプション)アラームを削除するには、次のように入力します。
ステップ 5:exitコマンドを入力して、スイッチの特権EXECモードに戻ります。
ステップ 6: (任意)スイッチの特権 EXEC モードで、次のように入力して、設定をスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに保存します。
ステップ 7: (任意)[ファイル [startup-config] の上書き…(Overwrite file [startup-config]…)] プロンプトが表示されたら、「はい」の場合はキーボードの [Y] 、「いいえ」の場合は [N] を押します。
注:この例では、Yが押されています。
これで、CLIを使用してスイッチのRMONアラーム設定が正常に設定されました。
ステップ 1:スイッチの特権EXECモードで、次のように入力して、スイッチに設定されているrmonアラームテーブルを表示します。
ステップ 2:スイッチの特定のインデックスでRMONアラーム設定を表示するには、次のように入力します。
このテーブルには、次のフィールドが表示されます。
注:この例では、RMONアラーム1が使用されています。
これで、スイッチに設定されているRMONアラームをCLIで表示できるはずです。
改定 | 発行日 | コメント |
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1.0 |
13-Dec-2018 |
初版 |