スイッチの時間範囲設定の構成

目的

時間範囲の設定は、スイッチの他の機能を特定の時間にトリガーまたはアクティブ化する場合に便利です。また、一定の時間が経過した後に無効にする機能の範囲の存続可能時間を指定することもできます。機能を継続的に有効または無効にする場合は、繰り返し時間範囲も設定できます。これらの機能の一部は、セキュリティまたはアクセス制御を実装するために時間範囲に依存します。

時間範囲を定義し、次のタイプのコマンドに関連付けることができます。

• アクセスコントロールリスト(ACL)：時間範囲は、ACLとアクセスコントロールエントリ(ACE)が有効である時間を制限するために使用されます。これは、ネットワークトラフィックフィルタを特定の時間に制限するのに役立ちます。たとえば、ユーザが特定のリソースにアクセスするのを営業時間だけに許可することができます。
• 802.1xポート認証：時間範囲は、802.1x対応ポートで802.1xがアクティブになる時間帯を定義するために使用されます。これは、特定の時間にネットワークへのアクセスを制限するのに役立ちます。たとえば、オフィスのネットワークアクセスを営業時間のみに制限できます。
• ポート設定：特定の期間のポートのアップ状態またはダウン状態を設定できます。時間範囲がアクティブでない場合、ポートはシャットダウン中です。時間範囲が設定されている場合は、ポートが管理上アップ状態のときにのみ有効です。
• Time-Based Power over Ethernet(PoE):PoEは、デバイス上で特定の期間に設定できます。この機能を使用すると、ポートごとに、PoEを有効にする曜日と時間を定義できます。時間範囲がアクティブでない場合、PoEは無効になります。

時間範囲には、次の2つのタイプがあります。

• Absolute：このタイプの時間範囲は、特定の日付に開始するか、すぐに終了して特定の日付に終了するか、無限に延長します。繰り返しエレメントを追加できます。
• 「反復」 – このタイプの時間範囲には、絶対範囲に追加され、反復ベースで開始および終了する時間範囲要素が含まれます。

時間範囲に絶対範囲と繰り返し範囲の両方が含まれている場合、関連するコマンドの操作は、絶対開始時間と繰り返し時間範囲の両方に達した場合にのみアクティブになります。いずれかの時間範囲に達すると、関連するコマンドの操作は非アクティブになります。

この記事では、スイッチの時間範囲設定を設定する方法について説明します。

適用可能なデバイス

• Sx300シリーズ
• Sx350 シリーズ
• SG350X シリーズ
• Sx500 シリーズ
• Sx550X シリーズ

[Software Version]

• 1.4.7.06 — Sx300、Sx500
• 2.2.8.04 — Sx350、SG350X、Sx550X

スイッチの時間範囲設定の構成

絶対時間範囲設定の設定

ステップ 1：スイッチのWebベースのユーティリティにログインし、Display ModeドロップダウンリストでAdvancedを選択します。

注：使用可能なメニューオプションは、デバイスのモデルによって異なります。この例では、SG350X-48MPが使用されています。

注：Sx300またはSx500シリーズスイッチを使用している場合は、ステップ2に進んでください。

ステップ 2：Administration > Time Settings > Time Rangeの順に選択します。

ステップ 3：Addをクリックして、新しい時間範囲を追加します。

ステップ 4：Time Rangeフィールドに時間範囲名を入力します。範囲は1 ～ 32文字です。

注：この例では、時間範囲の名前はDayshiftです。

ステップ 5：「絶対開始時間」領域で、ラジオボタンをクリックして時間範囲の開始点を決定します。次のオプションがあります。

• Immediate：時間範囲がすぐに開始されるように、これを選択します。
• 「日時」 – 時間範囲の開始日時を入力します。

注：この例では、時間範囲は2017年1月1日の午前8時に始まります。

手順 6：[絶対終了時間]領域で、ラジオボタンをクリックして時間範囲の終了時間を指定します。次のオプションがあります。

• 「無限」 – 時間範囲が決して終了しない場合に選択します。
• 「日時」 – 時間範囲の終了日時を入力します。

注：この例では、時間範囲は2017年12月31日の午後17:00に終了します。

手順 7：ApplyをクリックしてからCloseをクリックします。

ステップ8:（オプション）Saveをクリックして、スタートアップコンフィギュレーションファイルに設定を保存します。

ステップ9:（オプション）時間範囲を編集するには、編集する時間範囲のチェックボックスをオンにして、Editをクリックします。

ステップ10:（オプション）時間範囲を削除するには、削除する時間範囲のチェックボックスをオンにして、Deleteをクリックします。

ステップ11:（オプション）設定した絶対時間範囲の繰り返し時間範囲を設定するには、[繰り返し範囲] ボタンをクリックして、ステップ2に進みます。

これで、スイッチの絶対時間範囲設定が正常に設定されました。

定期的な時間範囲の設定

繰り返し時間要素は、絶対時間範囲に追加できます。これにより、絶対範囲内の特定の期間にオペレーションが制限されます。

ステップ 1：スイッチのWebベースのユーティリティで、Administration > Time Settings > Time Rangeの順に選択します。

注：または、「時間範囲」ページの「定型範囲」ボタンをクリックすることもできます。

ステップ 2：Time Range Nameドロップダウンリストから時間範囲名を選択します。

注：この例では、Dayshiftが選択されています。

ステップ 3：[Go] をクリックします。このテーブルには、選択した時間範囲名に対して設定済みの繰り返し範囲が表示されます。

注：この例では、繰り返し範囲は設定されていません。

ステップ 4：Addをクリックして、新しい定期的な時間範囲を追加します。

Time Range Name領域には、設定している時間範囲が表示されます。

ステップ 5：[定期的な開始時刻]領域で、ドロップダウンリストを使用して、時間範囲が定期的に開始される曜日と時刻（24時間形式）を指定します。

注：この例では、定期的な時間範囲は毎週月曜日の午前8:00から始まります。

手順 6：[定期的な終了時刻]領域で、ドロップダウンリストを使用して、時間範囲が定期的に終了する曜日と時刻（24時間形式）を指定します。

注：この例では、定期的な時間範囲は毎週金曜日の午後17:00に終了します。

手順 7：ApplyをクリックしてからCloseをクリックします。

ステップ8:（オプション）Saveをクリックして、スタートアップコンフィギュレーションファイルに設定を保存します。

ステップ9:（オプション）定期的な時間範囲を削除するには、削除する時間範囲のチェックボックスをオンにして、Deleteをクリックします。

ステップ10:（オプション）時間範囲を設定するには、Time Rangeボタンをクリックします。

これで、スイッチで繰り返し時間範囲の設定が正常に行われたはずです。

更新履歴

改定	発行日	コメント
1.0	13-Dec-2018	初版