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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Emergency Responder(CER)の複数の脆弱性により、攻撃者がクロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)またはディレクトリトラバーサル攻撃を実行し、該当デバイスで任意のアクションを実行できる可能性があります。
これらの脆弱性の詳細については本アドバイザリの「詳細情報」セクションを参照してください。
シスコはこれらの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-cem-csrf-suCmNjFr
該当製品
脆弱性のある製品
公開時点で、これらの脆弱性はCisco Emergency Responderに影響を与えました。
公開時点で脆弱性が確認されている Cisco ソフトウェアのリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
詳細
これらの脆弱性は依存関係にはなく、いずれかの脆弱性をエクスプロイトするために、他の脆弱性をエクスプロイトする必要はありません。また、いずれかの脆弱性の影響を受けるリリースであっても、他の脆弱性の影響は受けない場合があります。
脆弱性の詳細は以下のとおりです。
CVE-2024-20352:Cisco Emergency Responderのディレクトリトラバーサルの脆弱性
Cisco Emergency Responder(CER)の脆弱性により、認証されたリモートの攻撃者がディレクトリトラバーサル攻撃を実行し、該当デバイスで任意の操作を実行できる可能性があります。
この脆弱性は、該当システムのWeb UIの保護が不十分であることに起因します。攻撃者は、巧妙に細工された要求をWeb UIに送信することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は、パスワードやログファイルへのアクセス、システムからの既存ファイルのアップロードや削除など、影響を受けるユーザの特権レベルで任意のアクションを実行できる可能性があります。
バグID:CSCwf41263
CVE ID:CVE-2024-20352
セキュリティ影響評価(SIR):中
CVSS ベーススコア:4.9
CVSSベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N
CVE-2024-20347:Cisco Emergency Responder CSRFの脆弱性
Cisco Emergency Responder(CER)の脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者がCSRF攻撃を実行し、該当デバイスで任意のアクションを実行できる可能性があります。
この脆弱性は、該当システムのWeb UIの保護が不十分であることに起因します。攻撃者は、巧妙に細工されたリンクをクリックするようにユーザを誘導することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は該当ユーザの特権レベルで任意のアクション(デバイスからのユーザの削除など)を実行できる可能性があります。
バグID:CSCwf41347
CVE ID:CVE-2024-20347
セキュリティ影響評価(SIR):中
CVSS ベーススコア:4.3
CVSSベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:N/I:L/A:N
回避策
これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
修正済みリリース
発行時点では、次の表に示すリリース情報は正確でした。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
左の列にはCiscoソフトウェアリリースが、右の列にはそのリリースが本アドバイザリに記載された脆弱性の影響を受けるかどうか、またどのリリースにこれらの脆弱性に対する修正が含まれているかを示します。
Cisco Emergency Responder リリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
12.5(1) 以前 | 12.5 SU8 |
14 | 14 SU4(2024年5月) |
15 | 脆弱性なし |
Product Security Incident Response Team(PSIRT; プロダクト セキュリティ インシデント レスポンス チーム)は、このアドバイザリに記載されている該当するリリース情報と修正されたリリース情報のみを検証します。
不正利用事例と公式発表
Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例とその公表は確認しておりません。
出典
シスコは、これらの脆弱性を報告していただいたAon Cyber Solutions社のTobias Clarke氏に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2024年4月3日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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