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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Prime Infrastructure(PI)およびCisco Evolved Programmable Network Manager(EPNM)のWebベース管理インターフェイスにおける複数の脆弱性により、リモート攻撃者が特権情報を取得し、クロスサイトスクリプティング(XSS)およびクロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)攻撃を実行する可能性があります。
これらの脆弱性の詳細については本アドバイザリの「詳細情報」セクションを参照してください。
シスコはこれらの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-pi-epnm-infodis-eRPWAXLe
該当製品
脆弱性のある製品
発行時点では、CVE-2023-20127はCisco Prime Infrastructureに影響を与えています。
発行時点では、CVE-2023-20129、CVE-2023-20130、およびCVE-2023-20131はCisco Prime InfrastructureおよびCisco EPNMに該当します。
公開時点で脆弱性が確認されている Cisco ソフトウェアのリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
詳細
これらの脆弱性は依存関係にはなく、いずれかの脆弱性をエクスプロイトするために別の脆弱性をエクスプロイトする必要はありません。さらに、いずれかの脆弱性の影響を受けるソフトウェアリリースであっても、他の脆弱性の影響は受けない場合があります。
脆弱性の詳細は以下のとおりです。
CVE-2023-20127:Cisco Prime Infrastructureの情報漏えいの脆弱性
Cisco Prime InfrastructureのWebベース管理インターフェイスの脆弱性により、認証されたリモートの攻撃者が、該当デバイスによって管理されているネットワークデバイスに関する特権情報を表示できる可能性があります。
この脆弱性は、該当デバイスのWebベース管理インターフェイスにおける機密データの保護が不十分であることに起因します。攻撃者は、低特権ユーザとしてインターフェイスにアクセスし、ネットワークデバイスの設定ページ内で特定のアクションを実行することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は該当デバイスに保存されているネットワークデバイスに関する機密情報にアクセスできる可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
Bug ID:CSCwc25461
CVE ID:CVE-2023-20127
セキュリティ影響評価(SIR):中
CVSS ベーススコア:6.5
CVSSベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N
CVE-2023-20131:Cisco Prime InfrastructureおよびCisco EPNM XSSの脆弱性
Cisco Prime InfrastructureおよびCisco EPNMのWebベース管理インターフェイスの脆弱性により、認証されたリモートの攻撃者が該当システムのインターフェイスのユーザに対してXSS攻撃を実行する可能性があります。
この脆弱性は、該当システムのWebベース管理インターフェイスによるユーザ入力の検証が不十分であることに起因します。攻撃者は、インターフェイスの特定のページに悪意のあるコードを挿入することで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は該当インターフェイスのコンテキストで任意のスクリプトコードを実行したり、ブラウザベースの機密情報にアクセスする可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
Bug ID:CSCwc76734、CSCwd28312、CSCwd69561
CVE ID:CVE-2023-20131
セキュリティ影響評価(SIR):中
CVSS ベーススコア:5.4
CVSS ベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:L/UI:R/S:C/C:L/I:L/A:N
CVE-2023-20129:Cisco Prime InfrastructureおよびCisco EPNMにおける任意のファイル読み取りの脆弱性
Cisco Prime InfrastructureおよびCisco EPNMのWebベース管理インターフェイスの脆弱性により、認証されたリモートの攻撃者が基盤となるオペレーティングシステムから特定のファイルを表示できる可能性があります。
この脆弱性は、ユーザ指定の入力の検証が不十分であることに起因します。攻撃者は、該当デバイスに巧妙に細工された HTTP 要求を送信することにより、この脆弱性をエクスプロイトすることができます。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は基盤となるオペレーティングシステム上の機密ファイルにアクセスできる可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
Bug ID:CSCwc25461、CSCwd28312
CVE ID:CVE-2023-20129
セキュリティ影響評価(SIR):中
CVSS ベーススコア:4.9
CVSSベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N
CVE-2023-20130:Cisco Prime InfrastructureおよびCisco EPNM CSRFの脆弱性
Cisco Prime InfrastructureおよびCisco EPNMのWebベース管理インターフェイスの脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者がCSRF攻撃を実行し、該当システムで任意のアクションを実行する可能性があります。
この脆弱性は、該当システムのWebベース管理インターフェイスに対するCSRF保護が不十分であることに起因します。攻撃者はインターフェイスのユーザを巧妙に細工されたリンクに従うように誘導することによってこの脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者はターゲットユーザの権限を使用して、影響を受けるシステムで任意のアクションを実行できる可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
Bug ID:CSCwc51948、CSCwd28312
CVE ID:CVE-2023-20130
セキュリティ影響評価(SIR):中
CVSS ベーススコア:4.3
CVSSベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:N/I:L/A:N
回避策
これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
修正済みリリース
発行時点では、次の表に示すリリース情報は正確でした。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
左の列にはシスコソフトウェアリリースが、右の列には、そのリリースがこのアドバイザリに記載されている脆弱性の影響を受けるかどうか、およびこれらの脆弱性に対する修正を含むリリースが示されています。
Cisco Prime Infrastructure のリリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
3.7 以前 | 3.7.1セキュリティアップデート01 |
3.8 | 3.8.1セキュリティアップデート02 |
3.9 | 3.9.1セキュリティアップデート02 |
3.10 | 3.10.2 |
Cisco EPNM のリリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
5.0 以前 | 5.0.2.5 |
5.1 | 5.1.4.3 |
6.0 | 6.0.2.1 |
6.1 | 6.1.1.1 |
7.0 | 脆弱性なし |
Product Security Incident Response Team(PSIRT; プロダクト セキュリティ インシデント レスポンス チーム)は、このアドバイザリに記載されている該当するリリース情報と修正されたリリース情報のみを検証します。
不正利用事例と公式発表
Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例とその公表は確認しておりません。
出典
シスコは、これらの脆弱性を報告していただいたAntonio López氏とVíctor Campos氏に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.2 | Cisco Prime Infrastructureの修正済みリリース情報を更新。 | 修正済みリリース | Final | 2023年5月15日 |
1.1 | 修正済みリリースに関する情報を更新。 | 修正済みリリース | Final | 2023年4月11日 |
1.0 | 初回公開リリース | - | Final | 2023 年 4 月 5 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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