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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco IOS XRソフトウェアのGRand Unified Bootloader(GRUB)の脆弱性により、デバイスに物理的にアクセスできる認証されていない攻撃者が、GRUBブートローダのコマンドラインを使用して、コンソールに機密ファイルを表示できる可能性があります。
この脆弱性は、機密ファイルの表示を可能にする不要なコマンドがGRUB環境内に含まれていることに起因します。攻撃者は、Cisco IOS XRデバイスの電源をオフ/オンしたときに、そのコンソールポートに接続することで、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は機密ファイルを表示して、デバイスに対してさらに攻撃を行う可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-iosxr-load-infodisc-9rdOr5Fq
このアドバイザリは、2023 年 3 月に公開された Cisco IOS ソフトウェアリリースのセキュリティ アドバイザリ バンドルに含まれています。アドバイザリとリンクの一覧については、Cisco Event Response: March 2023 Semiannual Cisco IOS XR Software Security Advisory Bundled Publication を参照してください。
該当製品
脆弱性のある製品
公開時点では、次のシスコデバイスで脆弱性のあるCisco IOS XRソフトウェアリリースが実行されている場合、この脆弱性の影響を受けます。
- ASR 9000シリーズアグリゲーションサービスルータ(64ビット)(CSCwd35552)
- IOS XRホワイトボックス(IOSXRWBD)(CSCwd35552)
- IOS XRv 9000ルータ(CSCwd35552)
- Network Convergence System(NCS)540シリーズルータ(CSCwd35552)
- NCS 560シリーズルータ(CSCwd35552)
- NCS 1001シリーズルータ(CSCwd35552)
- NCS 1002シリーズルータ(CSCwd35552)
- NCS 1004シリーズルータ(CSCwd35552)
- NCS 4000シリーズルータ(CSCwc97333)
- NCS 5000シリーズルータ(CSCwd35552)
- NCS 5500シリーズルータ(CSCwd35552)
- NCS 5700シリーズルータ(CSCwd35552)
- NCS 6000シリーズルータ(CSCwc97332)
公開時点で脆弱性が確認されている Cisco ソフトウェアのリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性が以下のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。
- 8000 シリーズ ルータ
- ASR 9000シリーズアグリゲーションサービスルータ(32ビット)
- Carrier Routing System(CRS)
- IOS ソフトウェア
- IOS XE ソフトウェア
- NCS540Lイメージを実行しているNCS 540シリーズルータ
- NCS 1010 シリーズ ルータ
- NCS 2000 シリーズ ルータ
- NX-OS ソフトウェア
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
修正済みリリース
発行時点では、次の表に記載されているリリース情報は正確でした。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
左の列にはCisco IOS XRハードウェアプラットフォームが、右の列には本アドバイザリに記載された脆弱性に対する最初の修正リリースが記載されています。
Cisco IOS XRプラットフォーム | Cisco IOS XRソフトウェアの最初の修正済みリリース |
---|---|
ASR 9000シリーズアグリゲーションサービスルータ(64ビット) | 7.9.1 |
IOSXRWBD | 7.9.1 |
IOS XRv 9000 ルータ | 7.9.1 |
NCS 540 シリーズ ルータ | 7.8.1 |
NCS 560 シリーズ ルータ | 7.9.1 |
NCS 1001および1004シリーズルータ | 今後のリリース |
NCS 1002 シリーズ ルータ | 計画なし |
NCS 4000 シリーズ ルータ | 計画なし |
NCS 5000 シリーズ ルータ | 計画なし |
NCS 5500および5700シリーズルータ | 7.6.1 |
NCS 6000 シリーズ ルータ | 計画なし |
Product Security Incident Response Team(PSIRT; プロダクト セキュリティ インシデント レスポンス チーム)は、このアドバイザリに記載されている該当するリリース情報と修正されたリリース情報のみを検証します。
不正利用事例と公式発表
Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表は確認しておりません。
出典
シスコは、この脆弱性を報告していただいたCyberCXのChris Watts氏に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.3 | NCS1001、NCS1002、およびNCS1004の修正済みリリースのステータスを更新し、修正が利用できないことを反映。 | 修正済みリリース | Final | 2024年11月13日 |
1.2 | 特定のハードウェアプラットフォームのCisco Bug Identifierを変更し、Cisco NCS 4000シリーズルータを脆弱性のある製品のリストに追加し、修正済みリリースの表を更新。 | ヘッダー、脆弱性が存在する製品、脆弱性を含んでいないことが確認された製品、修正済みリリース | Final | 2023 年 4 月 4 日 |
1.1 | 特定のNCSハードウェアプラットフォームを追跡するCisco Bug Identifierを更新。 | ヘッダーと脆弱な製品 | Final | 2023年3月17日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2023 年 3 月 8 日 |
利用規約
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