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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco FinesseのVPNレス逆プロキシの一部として提供されているnginx設定の脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が、ロードバランサを介して接続する新規および既存のユーザに対してサービス妨害(DoS)状態を引き起こす可能性があります。
この脆弱性は、逆プロキシによる不適切なIPアドレスフィルタリングに起因します。攻撃者は、認証されていない一連の要求を逆プロキシに送信することで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者はロードバランサを介したリバースプロキシへの現在のすべてのトラフィックと後続の要求をドロップさせ、DoS状態を引き起こす可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。本脆弱性に対処する回避策がいくつかあります。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-finesse-proxy-dos-vY5dQhrV
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性がCisco Finesseに影響を与えたのは、逆プロキシがインストールされていて、その逆プロキシへの要求がロードバランサ経由でルーティングされていた場合だけです。
Cisco Finesseにバンドルされている可能性がある次のシスコ製品も、この脆弱性の影響を受けます。
- Packaged Contact Center Enterprise(PCCE)
- Unified Contact Center Enterprise(UCCE)
- Unified Contact Center Express(UCCx)
公開時点で脆弱性が確認されている Cisco ソフトウェアのリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
回避策
この脆弱性の回避策は、修整版リリースにアップグレードできないお客様に使用できます。回避策の実装の調整に関しては、 Cisco Technical Assistance Center(TAC)にお問い合わせください。
この回避策は導入されており、テスト環境では実証済みですが、お客様は、ご使用の環境および使用条件において適用性と有効性を判断する必要があります。また、導入されている回避策または緩和策が、お客様固有の導入シナリオおよび制限に基づいて、ネットワークの機能やパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があることに注意してください。回避策や緩和策は、ご使用の環境への適用性と環境への影響を評価した後で導入してください。
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
発行時点では、次の表に示すリリース情報は正確でした。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
左側の列にはシスコソフトウェアリリース、右側の列にはリリースがこのアドバイザリに記載されている脆弱性の影響を受けるかどうか、およびこの脆弱性に対する修正を含むリリースが示されています。
Cisco Finesseリリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
12.6(1) ES7より前 | 12.6(1) ES7 |
修正済みリリースのインストールに加えて、次の設定をリバースプロキシやロードバランサなどの中間デバイスに適用する必要があります。
- ロードバランサなど、逆プロキシのフロントエンドになっている中間ネットワークデバイスは、レート制限や不正アクセスのブロックを目的とした設定から除外して、不正ユーザIPアドレスではなく逆プロキシIPアドレスがブロックされないようにする必要があります。これらのデバイスを正しく設定するには、『Cisco Unified Contact Center Enterprise機能ガイド、リリース12.6(1) – 逆プロキシ設定』のステップ1に従います。
- ロードバランサなど、逆プロキシのフロントエンドとなる中間ネットワークデバイスは、要求に中間デバイスのIPアドレスではなくユーザIPアドレスを含めることができる機能を有効にする必要があります。これらのデバイスを正しく設定するには、『Cisco Unified Contact Center Enterprise機能ガイド、リリース12.6(1) – リバースプロキシ設定』のステップ2および3を実行します。
Product Security Incident Response Team(PSIRT; プロダクト セキュリティ インシデント レスポンス チーム)は、このアドバイザリに記載されている該当するリリース情報と修正されたリリース情報のみを検証します。
不正利用事例と公式発表
Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表は確認しておりません。
出典
この脆弱性は Cisco TAC サポートケースの解決中に発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.1 | 脆弱性が存在するリリースを明確化。 | 修正済みリリース | Final | 2023 年 3 月 2 日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2023 年 3 月 1 日 |
利用規約
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