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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco DNA CenterソフトウェアのAPIにおける複数の脆弱性により、認証されたリモートの攻撃者が、制限されたコンテナから情報を読み取ったり、ユーザ情報を列挙したり、制限されたコンテナでrootユーザとして任意のコマンドを実行したりする可能性があります。
これらの脆弱性の詳細については本アドバイザリの「詳細情報」セクションを参照してください。
シスコはこれらの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-dnac-multiple-kTQkGU3
該当製品
脆弱性のある製品
公開時点では、これらの脆弱性はCisco DNA Centerソフトウェアに影響を及ぼしていました。
公開時点で脆弱性が確認されている Cisco ソフトウェアのリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
詳細
これらの脆弱性は依存関係にはなく、いずれかの脆弱性をエクスプロイトするために別の脆弱性をエクスプロイトする必要はありません。さらに、いずれかの脆弱性の影響を受けるソフトウェアリリースであっても、他の脆弱性の影響は受けない場合があります。
脆弱性の詳細は以下のとおりです。
CVE-2023-20182:Cisco DNA CenterソフトウェアのAPIにおけるコマンドインジェクションの脆弱性
Cisco DNA CenterソフトウェアのAPIの脆弱性により、認証されたリモートの攻撃者が、制限されたコンテナ内でrootユーザとして任意のコマンドを実行する可能性があります。
この脆弱性は、API要求パラメータのユーザ指定の入力の検証が不十分であることに起因します。攻撃者は、該当デバイスに巧妙に細工されたAPI要求を送信することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は任意のコマンドを挿入し、root権限を持つ制限されたコンテナで実行する可能性があります。
注:
- Cisco DNA Centerソフトウェアリリース2.2.3.4以前では、攻撃者がこの脆弱性を不正利用するには、低い権限で十分です。
- Cisco DNA Centerソフトウェアリリース2.2.3.5以降では、NETWORK-ADMIN-ROLEまたはSUPER-ADMIN-ROLEを持つユーザだけがこの脆弱性を不正利用できます。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
バグID:CSCwd58359
CVE ID:CVE-2023-20182
セキュリティ影響評価(SIR):中
CVSS ベーススコア:5.4
CVSS ベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:L/I:L/A:N
CVE-2023-20183:Cisco DNA CenterソフトウェアAPIのユーザ情報漏えいの脆弱性
Cisco DNA CenterソフトウェアのAPIの脆弱性により、権限の低い認証されたリモートの攻撃者が、制限されたユーザ情報を列挙できる可能性があります。
この脆弱性は、API要求の不適切な許可に起因します。攻撃者は、該当デバイスに特定のAPI要求を送信することで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者はデバイスに設定されているユーザの制限された情報を列挙できる可能性があります。この情報には、パスワードやパスワードのハッシュは含まれません。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
バグID:CSCwd59863
CVE ID:CVE-2023-20183
セキュリティ影響評価(SIR):中
CVSS ベーススコア:4.3
CVSSベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:L/I:N/A:N
CVE-2023-20184:Cisco DNA CenterソフトウェアのAPI情報漏えいの脆弱性
Cisco DNA CenterソフトウェアのAPIの脆弱性により、権限の低い認証されたリモートの攻撃者が、制限されたコンテナから情報を読み取る可能性があります。
この脆弱性は、API要求の不適切な許可に起因します。攻撃者は、該当デバイスに特定のAPI要求を送信することで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は、通常は高い権限を持つユーザだけがアクセスできる制限されたコンテナから情報を読み取ることができます。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
バグID:CSCwd58450
CVE ID:CVE-2023-20184
セキュリティ影響評価(SIR):中
CVSS ベーススコア:4.3
CVSSベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:L/I:N/A:N
回避策
これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
修正済みリリース
発行時点では、次の表に示すリリース情報は正確でした。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
左の列にはシスコソフトウェアリリースが、右の列には、そのリリースがこのアドバイザリに記載されている脆弱性の影響を受けるかどうか、およびこれらの脆弱性に対する修正を含むリリースが示されています。
CVE-2023-20182
Cisco DNA Centerソフトウェアリリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
2.3.2 以前 | 修正済みリリースに移行。 |
2.3.3 | 2.3.3.7 |
2.3.4 | 修正済みリリースに移行。 |
2.3.5 | 2.3.5.3 |
CVE-2023-20183
Cisco DNA Centerソフトウェアリリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
2.3.2 以前 | 修正済みリリースに移行。 |
2.3.3 | 2.3.3.7 |
2.3.4 | 修正済みリリースに移行。 |
2.3.5 | 2.3.5.3 |
CVE-2023-20184
Cisco DNA Centerソフトウェアリリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
2.2.3 以前 | 2.2.3.5 |
2.3.3 | 脆弱性なし |
2.3.4 | 脆弱性なし |
2.3.5 | 脆弱性なし |
Product Security Incident Response Team(PSIRT; プロダクト セキュリティ インシデント レスポンス チーム)は、このアドバイザリに記載されている該当するリリース情報と修正されたリリース情報のみを検証します。
不正利用事例と公式発表
Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例とその公表は確認しておりません。
出典
シスコは、これらの脆弱性を報告していただいたNATO Cyber Security Center(NCSC)のRoberto Suggi Liverani氏に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | - | Final | 2023年5月17日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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