Critical
Critical
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Modeling Labs の外部認証メカニズムに存在する脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が管理者権限で Web インターフェイスにアクセスできる可能性があります。
この脆弱性は、関連付けられた外部認証サーバーによって返される特定のメッセージの処理が不適切であることに起因します。攻撃者は、該当サーバーの Web インターフェイスにログインすることにより、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。特定の条件下では、認証メカニズムがバイパスされ、攻撃者が管理者としてログインされてしまう危険性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は該当サーバーの Web インターフェイスで管理者権限を取得し、あらゆるシミュレーションデータならびにユーザーが作成したすべてのデータにアクセスして変更できるようになります。この脆弱性をエクスプロイトするには、関連付けられた外部認証サーバーに保存されている有効なユーザークレデンシャルが必要です。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。本脆弱性に対処する回避策がいくつかあります。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-cml-auth-bypass-4fUCCeG5
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、LDAP 認証が設定されている次のシスコ製品に影響します。
- Modeling Labs for Education
- Modeling Labs Enterprise
- Modeling Labs - Not For Resale
脆弱性が存在する Cisco ソフトウェアリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。
LDAP 認証が設定されているかどうかを確認する
LDAP 認証が設定されているかどうかを確認するには、Cisco Modeling Labs にログインして、[ツール(Tools)] > [システム管理(System Administration)] > [ユーザー認証(User Authentication)] を選択します。
詳細については、「Configuring LDAP Authentication」を参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
シスコは、この脆弱性が以下のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。
- Modeling Labs - Personal
- Modeling Labs - Personal Plus
詳細
この脆弱性が特定の条件下でのみエクスプロイト可能になるかは、関連付けられた LDAP 認証サーバーが Cisco Modeling Labs からの認証クエリに対してどのように応答するかによって決まります。
照合エントリの空でない配列を使用して検索クエリに応答するように LDAP サーバーが設定されている場合(応答に検索結果の参照エントリが含まれる)、この認証バイパスの脆弱性はエクスプロイトされる可能性があります。
これは、攻撃者が影響を与えられる設定ではありません。LDAP サーバーの管理者だけがこの動作を確認して変更できるようになっているはずです。
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。このアドバイザリの「詳細」セクションで説明されているように、管理者は LDAP 認証サーバーの設定を確認し、検索クエリに失敗した場合に、空でない照合結果の配列が返されないようにする必要があります。方法は、導入されている LDAP サーバーによって異なります。詳しくは、特定の LDAP サーバーのインストールに関するドキュメントを参照してください。
この回避策は導入されており、テスト環境では実証済みですが、お客様は、ご使用の環境および使用条件において適用性と有効性を判断する必要があります。また、導入されている回避策または緩和策が、お客様固有の導入シナリオおよび制限に基づいて、ネットワークの機能やパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があることに注意してください。回避策や緩和策は、ご使用の環境への適用性と環境への影響を評価した後で導入してください。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。通常のソフトウェアアップデートが含まれるサービス契約をお持ちのお客様は、通常のアップデートチャネルからセキュリティ修正を取得する必要があります。
お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
Cisco.com の シスコサポート & ダウンロードページには、ライセンスとダウンロードに関する情報が記載されています。このページには、[マイデバイス(My Devices)] ツールを使用するお客様のカスタマーデバイスサポート範囲も表示できます。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco TAC(https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html)に連絡してアップグレードを入手してください。
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
次の表では、左の列にシスコ ソフトウェアリリースを記載しています。右側の列は、リリースがこのアドバイザリに記載されている脆弱性の影響を受けるかどうか、およびこの脆弱性に対する修正を含む最初のリリースを示しています。このセクションの表に記載されている適切な修正済みソフトウェアリリースにアップグレードすることをお勧めします。
Cisco Modeling Labs リリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
2.2 以前 | 脆弱性なし |
2.3 | 修正済みリリースに移行。 |
2.4 | 修正済みリリースに移行。 |
2.5 | 2.5.1 |
Product Security Incident Response Team(PSIRT; プロダクト セキュリティ インシデント レスポンス チーム)は、このアドバイザリに記載されている該当するリリース情報と修正されたリリース情報のみを検証します。
不正利用事例と公式発表
Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表は確認しておりません。
出典
この脆弱性は Cisco TAC サポートケースの解決中に発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2023 年 4 月 19 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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