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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
ClamAVのAutoItモジュールの脆弱性により、認証されていないリモート攻撃者が該当デバイスでサービス妨害(DoS)状態を引き起こす可能性があります。
この脆弱性は、該当デバイスのメモリ管理における論理エラーに起因します。攻撃者は、巧妙に細工されたAutoItファイルを送信して該当デバイスでClamAVによるスキャンを受けることで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。不正利用に成功すると、攻撃者はClamAVスキャンプロセスを予期せず再起動させ、その結果DoS状態が発生する可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
この脆弱性の詳細については、ClamAVブログを参照してください。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-clamav-dos-FTkhqMWZ
該当製品
「脆弱性が存在する製品」の項には、影響を受ける製品の Cisco Bug ID を示します。バグはCisco Bug Search Toolで検索でき、プラットフォーム固有の追加情報と修正済みソフトウェアリリースが含まれています。
脆弱性のある製品
次の表に、本アドバイザリに記載された脆弱性の影響を受けるシスコ製品を示します。詳細については、関連するシスコのバグ ID を参照してください。
影響を受けるシスコ ソフトウェア プラットフォーム | CVSS 基本評価スコア | セキュリティへの影響の評価 | Cisco Bug ID | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|---|---|---|
Windows 向け Cisco Secure Endpoint Connector | 7.5 | 高 | CSCwf30972 | 8.1.7.215851 |
セキュアエンドポイントプライベートクラウド | 7.5 | 高 | CSCwf30973 | 3.8.0 以降と更新されたコネクタ |
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性が以下のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。
- Firepower Threat Defense ソフトウェア
- Linux 向け Cisco Secure Endpoint Connector
- MacOS 向け Cisco Secure Endpoint Connector
- Cisco Secure Email Appliance(旧称 Email Security Appliance)
- Cisco Secure Web Appliance
注:シスコポートフォリオの簡素化の一環として、セキュリティ製品の名称を変更し、Cisco Secure というブランド名に統一しています。詳細については、「Cisco Secure が登場」を参照してください。
詳細
脆弱性の潜在的な影響に関する詳細は次のとおりです。
Windows プラットフォームでの ClamAV DoS 脆弱性の影響
この脆弱性のセキュリティ影響評価(SIR)は、Windows ベースのプラットフォームについてのみ「高」です。Windows ベースのプラットフォームで実行される ClamAV スキャンプロセスは、エラーや再起動が発生し、スキャン処理の遅延を引き起こす可能性のあるサービスであるためです。脆弱性スコアと SIR については、『Cisco Security Vulnerability Policy』の「Assessing Security Risk」のセクションを参照してください。
ClamAV の AutoIT モジュールの脆弱性により、攻撃者がアプリケーションをクラッシュさせ、該当デバイスで DoS 状態を引き起こす可能性があります。Cisco Secure Endpoint Private Cloud から配布される Windows 向け Cisco Secure Endpoint Connector が、この脆弱性の影響を受けます。
バグ ID:CSCwf30972 およびCSCwf30973
セキュリティ影響評価(SIR):高
CVSS ベーススコア:7.5
CVSS ベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
修正済みソフトウェアリリースの詳細については、本アドバイザリの「脆弱性のある製品」セクションに記載されている Cisco Bug ID を参照してください。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
修正済みリリース
次の表に示すように、該当する修正済みのソフトウェアリリースにアップグレードすることをお勧めします。
影響を受けるシスコ ソフトウェア プラットフォーム | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
Windows 向け Cisco Secure Endpoint Connector | 8.1.7.215851 |
セキュアエンドポイントプライベートクラウド | 3.8.0 以降と更新されたコネクタ2 |
Product Security Incident Response Team(PSIRT; プロダクト セキュリティ インシデント レスポンス チーム)は、このアドバイザリに記載されている該当するリリース情報と修正されたリリース情報のみを検証します。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
本脆弱性は、シスコ内部でのセキュリティ テストによって発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2023 年 8 月 16 日 |
利用規約
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