Critical
Critical
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Nexus Dashboard の複数の脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が任意のコマンドを実行したり、コンテナイメージファイルの読み取りやアップロードを実行したり、クロスサイト リクエスト フォージェリ攻撃を実行したりする可能性があります。
これらの脆弱性の詳細については本アドバイザリの「詳細情報」セクションを参照してください。
シスコはこれらの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-ndb-mhcvuln-vpsBPJ9y
該当製品
脆弱性のある製品
これらの脆弱性は、Cisco Nexus Dashboard に影響します。
脆弱性が存在する Cisco ソフトウェアリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。
注:リリース2.0(1d)よりも前のリリースでは、Cisco NexusダッシュボードはCisco Application Services Engineと呼ばれていました。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
詳細
Cisco Nexus Dashboard は、各サービスノードを次の 2 つのネットワークに接続するクラスタとして展開されます。
- データネットワーク(fabric0、fabric1)
- 管理ネットワーク(mgmt0、mgmt1)
これらのインターフェイスの詳細については、Cisco Nexus Dashboard 導入ガイドを参照してください。
エクスプロイトの範囲は、リスクのあるネットワーク インターフェイスに限定される可能性があります。次の脆弱性の説明は、データネットワーク、管理ネットワーク、または両方のネットワークが脆弱性にさらされているかどうかを示しています。
これらの脆弱性は依存関係にはなく、いずれかの脆弱性をエクスプロイトするために別の脆弱性をエクスプロイトする必要はありません。さらに、いずれかの脆弱性の影響を受けるソフトウェアリリースであっても、他の脆弱性の影響は受けない場合があります。
CVE-2022-20857:Cisco Nexusダッシュボードにおける任意のコマンド実行の脆弱性
Cisco Nexus Dashboard の脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が、データネットワークで実行されている特定の API にアクセスし、該当デバイスで任意のコマンドを実行する可能性があります。
この脆弱性は、特定の API に対するアクセス制御が不十分なことに起因します。攻撃者は、細工された HTTP 要求を該当 API に送信することにより、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者はノードの任意のポッドで、ルートユーザーとして任意のコマンドを実行する可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
バグID:CSCwa93560
CVE ID:CVE-2022-20857
セキュリティ影響評価(SIR):致命的
CVSS ベーススコア:9.8
CVSS ベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
CVE-2022-20861:Cisco Nexusダッシュボードのクロスサイトリクエストフォージェリの脆弱性
Cisco Nexus Dashboard の管理ネットワークで実行されている Web UI の脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が、該当デバイスに対してクロスサイト リクエスト フォージェリ(CSRF)攻撃を実行する可能性があります。
この脆弱性は、該当デバイス上の Web UI の CSRF 保護が不十分なことに起因します。攻撃者は、Web ベースの管理インターフェイスの認証された管理者に、悪意のあるリンクをクリックするように促すことで、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は、該当デバイスで管理者権限を使用してアクションを実行する可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
バグID:CSCwa75451
CVE ID:CVE-2022-20861
セキュリティ影響評価(SIR):高
CVSS ベーススコア:8.8
CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H
CVE-2022-20858:Cisco Nexusダッシュボードコンテナイメージの読み取りおよび書き込みの脆弱性
Cisco Nexus Dashboard の脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が、該当デバイスのデータネットワークと管理ネットワークで実行されているサービスにアクセスできる可能性があります。
この脆弱性は、コンテナイメージを管理するサービスに対するアクセス制御が不十分であることに起因しています。攻撃者は、該当デバイスへの TCP 接続を開くことで、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者はコンテナイメージをダウンロードしたり、該当デバイスに悪意のあるコンテナイメージをアップロードしたりする可能性があります。悪意のあるイメージは、デバイスの再起動後やポッドの再起動後に実行されます。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
バグID:CSCwb24518
CVE ID:CVE-2022-20858
セキュリティ影響評価(SIR):高
CVSS ベーススコア:8.2
CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:L/I:H/A:N
回避策
これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。通常のソフトウェアアップデートが含まれるサービス契約をお持ちのお客様は、通常のアップデートチャネルからセキュリティ修正を取得する必要があります。
お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
Cisco.com の Cisco Support and Downloads ページには、ライセンスとダウンロードに関する情報が記載されています。このページには、[マイデバイス(My Devices)] ツールを使用するお客様のカスタマーデバイスサポート範囲も表示できます。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco TAC(https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html)に連絡してアップグレードを入手してください。
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
次の表では、左の列にシスコソフトウェアのリリースを記載しています。右の列は、リリースがこのアドバイザリに記載されている脆弱性の影響を受けるかどうか、およびこれらの脆弱性に対する修正を含む最初のリリースを示しています。このセクションの表に記載されている適切な修正済みソフトウェアリリースにアップグレードすることをお勧めします。
Cisco Nexus Dashboard リリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
1.11 | 修正済みリリースに移行。 |
2.0 | 修正済みリリースに移行。 |
2.1 | 修正済みリリースに移行。 |
2.2 | 2.2(1e) |
Product Security Incident Response Team(PSIRT; プロダクト セキュリティ インシデント レスポンス チーム)は、このアドバイザリに記載されている該当するリリース情報と修正されたリリース情報のみを検証します。
不正利用事例と公式発表
Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表は確認しておりません。
出典
これらの脆弱性は、Cisco Advanced Security Initiatives Group(ASIG)の Michael J Davenport による内部セキュリティテストで発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2022 年 7 月 20 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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