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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Firepower Threat Defense(FTD)ソフトウェアおよびCisco FXOSソフトウェアのCLIにおける脆弱性により、認証されたローカルの攻撃者が、基盤となるオペレーティングシステム上でrootとして任意のコマンドを実行する可能性があります。
この脆弱性は、特定のCLIコマンドに対する不適切な入力検証に起因します。攻撃者は、正当なコマンドにオペレーティングシステムコマンドを挿入することで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は制限されたコマンドプロンプトを回避し、基盤となるオペレーティングシステムで任意のコマンドを実行できる可能性があります。この脆弱性を不正利用するには、攻撃者は有効な管理者クレデンシャルを必要とします。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://tools.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-ftd-fxos-cmd-inj-Q9bLNsrK
このアドバイザリは、Cisco ASA、FTD、およびFMCセキュリティアドバイザリバンドル公開の2022年11月版の一部です。アドバイザリの完全なリストとそのリンクについては、『Cisco Event Response: November 2022 Semiannual Cisco ASA, FMC, and FTD Software Security Advisory Bundled Publication』を参照してください。
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、Cisco FTDソフトウェアの脆弱性が存在するリリースを実行しているシスコ製品に影響を与えました。
この脆弱性は、Cisco FXOSソフトウェアの脆弱性が存在するリリースを実行している次の製品にも影響を与えました。
- Firepower 4100 シリーズ
- Firepower 9300 シリーズ
脆弱性が存在する Cisco ソフトウェアリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性が以下のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。
- 適応型セキュリティ アプライアンス(ASA)ソフトウェア
- Firepower 1000 シリーズ
- Firepower 2100 シリーズ
- Firepower Management Center(FMC)ソフトウェア
詳細
このセキュリティアドバイザリに脆弱性が存在すると記載されているシスコ製品では、Administratorアカウントはデフォルトでエキスパートモードを介して基盤となるオペレーティングシステムにアクセスできます。最も一般的なシナリオでは、すべてのコマンド実行機能が正当な手段で利用できるため、攻撃者はこの脆弱性を不正利用してもメリットを得られません。ただし、管理者がエキスパートモードにアクセスできない展開(たとえば、マルチインスタンス展開やsystem lockdown-sensorコマンドで設定されたシステムなど)では、この脆弱性を不正利用してエキスパートモードのコマンドプロンプトへのアクセスを回復できます。このコマンドプロンプトは使用できなくなります。
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
Cisco ASA、FMC、FTD、およびFXOSソフトウェア
お客様がCisco ASA、FMC、FTD、およびFXOSソフトウェアの脆弱性の影響を判断できるように、シスコではCisco Software Checkerを提供しています。このツールを使うことで、特定のソフトウェアリリースに関連するすべてのシスコ セキュリティ アドバイザリを検索でき、それぞれのアドバイザリで言及された脆弱性を修正した最初のリリース(「First Fixed」)を特定できます。また、該当する場合には、Software Checker により判別されたすべてのアドバイザリに記載のすべての脆弱性が修正された最初のリリース(「Combined First Fixed」)を特定できます。
このツールを使用するには、「Cisco Software Checker」ページの手順に従います。または、次のフォームを使用して、特定のソフトウェアリリースに影響を及ぼす脆弱性を検索します。このフォームを使用するには、次の手順に従います。
- 検索するアドバイザリを選択します。すべてのアドバイザリ、重大または高セキュリティ影響評価(SIR)のアドバイザリのみ、またはこのアドバイザリのみを選択します。
- 該当するソフトウェアを選択します。
- 該当するプラットフォームを選択します。
- リリース番号を入力します。たとえば、Cisco Firepower 4100シリーズセキュリティアプライアンスの場合は2.9.1.158、Cisco ASAソフトウェアの場合は9.16.2.11と入力します。
- [チェック(Check)] をクリックします。
FTD デバイスのアップグレード手順については、Cisco Firepower Management Center アップグレードガイドを参照してください。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
この脆弱性は、シスコ内部でセキュリティテストを実施中、シスコの Brandon Sakai によって発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | - | Final | 2022年11月9日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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