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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Firepower Threat Defense(FTD)ソフトウェアのローカルマルウェア分析プロセスにおける脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が該当デバイスにサービス妨害(DoS)状態を引き起こす可能性があります。
この脆弱性は、該当デバイスのローカルマルウェア分析プロセスでのエラー処理が不十分であることに起因します。攻撃者は、デバイスを介して巧妙に細工されたファイルを送信することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者はローカルのマルウェア分析プロセスをクラッシュさせ、DoS状態を引き起こす可能性があります。
注:
- この状況から復旧するには、手動による操作が必要になる場合があります。
- マルウェアクラウドのルックアップと動的分析は影響を受けません。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-ftd-amp-local-dos-CUfwRJXT
このアドバイザリは、2022 年 4 月に公開された Cisco ASA、FTD、および FMC のセキュリティ アドバイザリ バンドルに含まれています。アドバイザリとリンクの一覧については、Cisco Event Response:2022 年 4 月に公開された Cisco ASA、FMC、および FTD ソフトウェア セキュリティ アドバイザリ バンドル を参照してください。
該当製品
脆弱性のある製品
公開時点では、この脆弱性は、Cisco FTDソフトウェアの脆弱性が存在するリリースを実行していて、ローカルマルウェア分析を有効にしたマルウェアおよびファイルポリシーが存在するシスコ製品に影響を与えました。
公開時点で脆弱性が確認されている Cisco ソフトウェアのリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
ソフトウェア設定の確認
ローカルマルウェア分析機能は、Cisco Firepower Management Center(FMC)ソフトウェアを介して有効にされ、Cisco Firepower Device Manager(FDM)UIでは有効にできません。この機能にはマルウェアライセンスが必要です。
ローカルマルウェア分析機能が有効になっているかどうかを確認するには、Cisco FMCソフトウェアのUIに移動し、Policies > File Policy > Rulesの順に選択します。ルールのAction列にLocal Malware Analysisが表示されている場合は、その機能が有効になっています。詳細については、『FMC構成ガイド』を参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性がCisco適応型セキュリティアプライアンス(ASA)ソフトウェアまたはCisco FMCソフトウェアには影響を与えないことを確認しました。
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
修正済みリリース
発行時点では、次の表に記載されているリリース情報は正確でした。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
左の列はシスコソフトウェアリリースを示し、右の列はリリースがこのアドバイザリに記載されている脆弱性の影響を受けるかどうか、およびこの脆弱性に対する修正を含むリリースを示しています。
Cisco FTD ソフトウェア リリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
---|---|
6.2.2 以前1 | 脆弱性なし |
6.2.3 | 脆弱性なし |
6.3.01 | 脆弱性なし |
6.4.0 | 脆弱性なし |
6.5.01 | 脆弱性なし |
6.6.0 | 脆弱性なし |
6.7.0 | 脆弱性なし |
7.0.0 | 7.0.1 |
7.1.0 | 脆弱性なし |
FTD デバイスのアップグレード手順については、Cisco Firepower Management Center アップグレードガイドを参照してください。
Product Security Incident Response Team(PSIRT; プロダクト セキュリティ インシデント レスポンス チーム)は、このアドバイザリに記載されている該当するリリース情報と修正されたリリース情報のみを検証します。
不正利用事例と公式発表
Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表は確認しておりません。
出典
本脆弱性は、シスコ内部でのセキュリティ テストによって発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2022 年 4 月 27 日 |
利用規約
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