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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco E メール セキュリティ アプライアンス(ESA)向け Cisco AsyncOS ソフトウェアの、名前付きエンティティの DNS ベース認証(DANE)電子メール検証コンポーネントにおける脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が該当デバイスでサービス妨害(DoS)状態を発生させる可能性があります。
この脆弱性は、該当するソフトウェアで DNS 名前解決のエラー処理が不十分であることに起因します。攻撃者は、影響を受けるデバイスで処理される特別な形式の電子メールメッセージを送信することで、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者はデバイスを管理インターフェイスから到達不能にすることができます。また、デバイスが回復するまでの期間、デバイスで追加の電子メールメッセージを処理させて DoS 状態を引き起こすことができます。継続的な攻撃により、デバイスが完全に使用できなくなり、永続的な DoS 状態が発生する可能性もあります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。本脆弱性に対処する回避策がいくつかあります。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://tools.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-esa-dos-MxZvGtgU
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、DANE 機能が有効化されており、ダウンストリーム メール サーバーがバウンスメッセージを送信するように設定されている、Cisco AsyncOS ソフトウェアの脆弱なリリースを実行している Cisco ESA デバイスに影響します。
注:DANE機能はデフォルトでは有効になっていません。
脆弱性が存在する Cisco ソフトウェアリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。
Cisco クラウド E メールセキュリティには、サービスソリューションの一部として、Cisco ESA および Cisco Secure Email and Web Manager(旧称 Cisco Security Management Appliance(SMA))が含まれています。シスコは、このソリューションに含まれる製品について、定期的なメンテナンスを行っています。お客様から Cisco クラウド E メールセキュリテのサポートに連絡して、ソフトウェアのアップグレードを要求することもできます。
注:シスコポートフォリオの簡素化の一環として、セキュリティ製品の名称を変更し、Cisco Secure というブランド名に統一しています。詳細については、「Cisco Secure が登場」を参照してください。
DANE が設定されているかどうかの判別
DANE が設定されているかどうかを判断するには、Web UI ページの [メールポリシー(Mail Policies)] > [宛先制御(Destination Controls)] > [宛先の追加(Add Destination)] を確認し、[DANEのサポート(DANE Support)] オプションが有効になっているかどうかを確認します。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
DANE 機能が有効になっていないデバイスは影響を受けません。また、シスコはこの脆弱性が以下のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。いかの
- Cisco Secure Email and Web Manager
- Web セキュリティ アプライアンス(WSA)
回避策
お客様は、この脆弱性のエクスプロイトを防ぐために、ダウンストリームの依存メールサーバーからのバウンスメッセージではなく、Cisco ESA からのバウンスメッセージを設定できます。
この回避策は導入されており、テスト環境では実証済みですが、お客様は、ご使用の環境および使用条件において適用性と有効性を判断する必要があります。また、導入されている回避策または緩和策が、お客様固有の導入シナリオおよび制限に基づいて、ネットワークの機能やパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があることに注意してください。回避策や緩和策は、ご使用の環境への適用性と環境への影響を評価した後で導入してください。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。通常のソフトウェアアップデートが含まれるサービス契約をお持ちのお客様は、通常のアップデートチャネルからセキュリティ修正を取得する必要があります。
お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
Cisco.com の Cisco Support and Downloads ページには、ライセンスとダウンロードに関する情報が記載されています。このページには、[マイデバイス(My Devices)] ツールを使用するお客様のカスタマーデバイスサポート範囲も表示できます。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco TAC(https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html)に連絡してアップグレードを入手してください。
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
次の表に示す適切な修正済みのソフトウェアリリースにアップグレードすることをお勧めします。
Cisco AsyncOS ソフトウェアリリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
12.5 以前 | 修正済みリリースに移行。 |
13.0 | 修正済みリリースに移行。 |
13.5 | 修正済みリリースに移行。 |
14.0 | 14.0.2.020 |
Product Security Incident Response Team(PSIRT; プロダクト セキュリティ インシデント レスポンス チーム)は、このアドバイザリに記載されている該当するリリース情報と修正されたリリース情報のみを検証します。
不正利用事例と公式発表
Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表は確認しておりません。
出典
シスコは、この脆弱性を報告していただいた Rijksoverheid Dienst ICT Uitvoering(DICTU)の Cesare Auteri 氏、Steven Geerts 氏、John-Paul Straver 氏、および Roy Wiss 氏に感謝の意を表します。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.1 | 「修正済みソフトウェア」セクションを更新し、13.0および13.5トレインの推奨リリースを削除。 | 修正済みソフトウェア | Final | 2022年2月25日 |
1.0 | 初回公開リリース | - | Final | 2022 年 2 月 16 日 |
利用規約
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