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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Duo for macOSのスマートカードログイン認証の脆弱性により、物理的にアクセスできる認証されていない攻撃者が認証をバイパスできる可能性があります。
この脆弱性は、スマートカードの割り当てられたユーザが認証を行うユーザと適切に一致していないことに起因します。攻撃者は、Duo認証をバイパスするようにスマートカードログインを設定することで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。不正利用に成功すると、認証を行うユーザにスマートカードが割り当てられていない場合でも、攻撃者は任意のPersonal Identity Verification(PIV)スマートカードを使用して認証を行う可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。本脆弱性に対処する回避策がいくつかあります。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-duo-macOS-bypass-uKZNpXE6
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、公開時点でCisco Duo for macOSに影響を与えました。
公開時点で脆弱性が確認されている Cisco ソフトウェアのリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性が以下のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。
- Windows用Duo
- Linux用Duo
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
お客様がこの時点でCisco Duo for macOSをアップデートしない場合は、すべてのデバイスでCisco Duo for macOSのShould bypass 2FA when using smartcardを無効にすることができます。macOSデバイスにログインした後にDuoプロンプトを使用して認証するようにエンドユーザに要求することで、お客様は未検証のスマートカードを使用してDuoプロンプトを意図せずバイパスすることを防止できます。
スマートカード2FAバイパスを無効にするには、ターミナルウィンドウで次のコマンドを実行します。
sudo plutil -replace smartcard_bypass -bool false /private/var/root/Library/Preferences/com.duosecurity.maclogon.plist
この回避策は導入されており、テスト環境では実証済みですが、お客様は、ご使用の環境および使用条件において適用性と有効性を判断する必要があります。また、導入されている回避策または緩和策が、お客様固有の導入シナリオおよび制限に基づいて、ネットワークの機能やパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があることに注意してください。回避策や緩和策は、ご使用の環境への適用性と環境への影響を評価した後で導入してください。
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
修正済みリリース
発行時点では、次の表に記載されているリリース情報は正確でした。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
左側の列にはシスコソフトウェアリリース、右側の列にはリリースがこのアドバイザリに記載されている脆弱性の影響を受けるかどうか、およびこの脆弱性に対する修正を含むリリースが示されています。
Cisco Duo for macOS認証ソフトウェアリリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
2.0 より前 | 2.0.0 |
Product Security Incident Response Team(PSIRT; プロダクト セキュリティ インシデント レスポンス チーム)は、このアドバイザリに記載されている該当するリリース情報と修正されたリリース情報のみを検証します。
不正利用事例と公式発表
Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表は確認しておりません。
出典
本脆弱性は、シスコ内部でのセキュリティ テストによって発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.1 | 回避策を追加。 | 回避策 | Final | 2022 年 9 月 29 日 |
1.0 | 初回公開リリース | - | Final | 2022 年 9 月 28 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
本アドバイザリの記述内容に関して情報配信の URL を省略し、単独の転載や意訳を施した場合、当社が管理した情報とは見なされません。そうした情報は、事実誤認を引き起こしたり、重要な情報が欠落していたりする可能性があります。 このドキュメントの情報は、シスコ製品のエンドユーザを対象としています。