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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Catalyst 9000ファミリ用のCisco IOS XEワイヤレスコントローラソフトウェアのSimple Network Management Protocol(SNMP)における脆弱性により、認証されたリモートの攻撃者が機密情報にアクセスできる可能性があります。
この脆弱性は、機密の設定の詳細を開示できる不十分な制限に起因します。攻撃者は、SNMPの読み取り専用コミュニティアクセスを介してデータを取得することで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は該当デバイスで設定されているService Set Identifier(SSID)の事前共有キー(PSK)を表示できる可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-cwlc-snmpidv-rnyyQzUZ
このアドバイザリは、2021 年 9 月に公開された Cisco IOS および IOS XE ソフトウェア セキュリティ アドバイザリバンドルの一部です。アドバイザリとリンクの一覧については、『Cisco Event Response: September 2022 Semiannual Cisco IOS and IOS XE Software Security Advisory Bundled Publication』を参照してください。
該当製品
脆弱性のある製品
公開時点で、この脆弱性は、Cisco IOS XEソフトウェアの脆弱性が存在するリリースを実行し、SNMPを有効にしている次のシスコ製品に影響を与えました。
- クラウド向け Catalyst 9800-CL ワイヤレスコントローラ
- Catalyst 9300、9400、9500 シリーズ スイッチ用 Catalyst 9800 組み込みワイヤレスコントローラ
- Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラ
- Catalyst アクセスポイントの組み込みワイヤレスコントローラ
脆弱性が存在する Cisco ソフトウェアリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性が以下のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。
- IOS ソフトウェア
- IOS XR ソフトウェア
- Meraki 製品
- NX-OS ソフトウェア
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
ただし、管理者は、次の例に示すように、key config-key password-encryptコマンドとpassword encryption aesコマンドを使用して、ユーザパスワードとSSID PSKの暗号化を緩和策として有効にすることができます。
c9800-1(config)#key config-key password-encrypt
c9800-1(config)#password encryption aes
注:セキュリティのベストプラクティスとして、パスワードとPSKが一度暗号化されると、復号化するメカニズムはありません。これらを回復する唯一の方法は、再設定することです。
この緩和策は導入されており、テスト環境では実証済みですが、お客様は、ご使用の環境および使用条件において適用性と有効性を判断する必要があります。また、導入されている回避策または緩和策が、お客様固有の導入シナリオおよび制限に基づいて、ネットワークの機能やパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があることに注意してください。回避策や緩和策は、ご使用の環境への適用性と環境への影響を評価した後で導入してください。
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
Cisco IOS および IOS XE ソフトウェア
お客様が Cisco IOS ソフトウェアおよび IOS XE ソフトウェアの脆弱性による侵害の可能性を判断できるように、シスコは Cisco Software Checker を提供しています。このツールを使うことで、特定のソフトウェアリリースに関連するすべてのシスコ セキュリティ アドバイザリを検索でき、それぞれのアドバイザリで言及された脆弱性を修正した最初のリリース(「First Fixed」)を特定できます。また、該当する場合には、Software Checker により判別されたすべてのアドバイザリに記載のすべての脆弱性が修正された最初のリリース(「Combined First Fixed」)を特定できます。
このツールを使用するには、「Cisco Software Checker」ページの手順に従います。あるいは、次のフォームを使用して、シスコ セキュリティ アドバイザリに該当するリリースであるかどうかを確認します。このフォームを使用するには、次の手順に従います。
- ツールで検索するアドバイザリを選択します。このアドバイザリのみ、セキュリティ影響評価(SIR)が「重大」または「高」のアドバイザリのみ、すべてのアドバイザリのいずれかです。
- リリース番号(15.9(3)M2、17.3.3 など)を入力します。
- [チェック(Check)] をクリックします。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
この脆弱性を報告してくださった外部の研究者に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2022 年 9 月 28 日 |
利用規約
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