Medium
Medium
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
WindowsおよびMacOS向けCisco Webex Playerの脆弱性により、攻撃者は該当ソフトウェアを終了させたり、脆弱性のあるアプリケーションに関連するメモリ状態情報にアクセスしたりする可能性があります。
この脆弱性は、Webex Recording Format(WRF)に保存されているWebex録画ファイルの値の検証が不十分であることに起因します。攻撃者は、悪意のあるWRFファイルをリンクまたは電子メールの添付ファイルとしてユーザに送信し、ローカルシステム上の影響を受けるソフトウェアでファイルを開くようにユーザを説得することで、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は該当ソフトウェアをクラッシュさせ、メモリの状態情報を表示できる可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-webex-player-kxtkFbnR
該当製品
脆弱性のある製品
公開時点では、この脆弱性は、Cisco Webex Meetingsから入手可能なWindows版およびMacOS版Cisco Webex Playerのリリース41.5より前のリリースに影響を与えました。
最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
システムにインストールされているCisco Webex Playerのリリースを確認するには、プレーヤーを開き、Help > Aboutの順に選択します。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性がWindowsおよびMacOS向けCisco Webexネットワーク録画プレーヤーには影響を与えないことを確認しました。
詳細
Cisco Webex Meetings は、Cisco Webex によって管理保守されるホステッドマルチメディア会議ソリューションです。Cisco WebEx Meetings サーバは、お客様のプライベート クラウドでホストおよび管理保守するマルチメディア会議ソリューションです。
Cisco Webex Meetings サービスは、ユーザが会議記録をオンラインで保存し、ARF ファイルとしてダウンロードできるように設定できます。これらのサービスは、ユーザのローカル コンピュータに WRF ファイルとして、会議を直接録音するように設定することもできます。
Cisco Webex ネットワーク録画プレーヤーは、ARF ファイルの再生に使用されるアプリケーションです。Cisco Webex Meetings サイトと Cisco Webex Meetings サーバから入手できます。このプレーヤーは、ユーザの Cisco Webex Web サイトのダウンロードページ(クラシック表示)、または Cisco Webex ビデオ録画のページから手動でインストールできます。
Cisco Webex プレーヤーは、WRF ファイルの再生に使用されるアプリケーションです。Cisco Webex Meetings サイトから入手できます。Cisco WebEx Meetings サーバからは入手できません。このプレーヤーは、ユーザの Cisco Webex Web サイトのダウンロードページ(クラシック表示)、または Cisco Webex ビデオ録画のページから手動でインストールできます。
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
修正済みリリース
公開時点では、Cisco Webex Playerリリース41.5以降にこの脆弱性に対する修正が含まれています。リリースは、Cisco Webex Video Recordingページまたは対応するCisco Webex Meetingsサイトから入手できます。
最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
シスコは、この脆弱性を報告していただいたFortinet社のKushal Arvind Shah氏に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2021 年 6 月 2 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
本アドバイザリの記述内容に関して情報配信の URL を省略し、単独の転載や意訳を施した場合、当社が管理した情報とは見なされません。そうした情報は、事実誤認を引き起こしたり、重要な情報が欠落していたりする可能性があります。 このドキュメントの情報は、シスコ製品のエンドユーザを対象としています。