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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Snort検出エンジンの脆弱性により、複数のシスコ製品が影響を受けます。認証されていないリモートの攻撃者が、HTTP用に設定されたファイルポリシーをバイパスする可能性があります。
この脆弱性は、HTTP範囲ヘッダーの不適切な処理に起因します。攻撃者は、該当デバイスを介して巧妙に細工されたHTTPパケットを送信することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者はHTTPパケット用に設定されたファイルポリシーをバイパスし、悪意のあるペイロードを配信できる可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-snort-filepolbypass-67DEwMe2
該当製品
脆弱性のある製品
公開時点では、この脆弱性はリリース2.9.17より前のすべてのオープンソースSnortプロジェクトのリリースに影響を与えました。詳細については、Snort の Web サイトを参照してください。
公開時点では、この脆弱性は、シスコソフトウェアの脆弱性のあるリリースを実行している次のシスコ製品に影響を与えました。
- 3000 シリーズ産業用セキュリティ アプライアンス(ISA)
- Firepower Threat Defense(FTD)ソフトウェア
公開時点で、この脆弱性は、Cisco IOS XEソフトウェア用のCisco Unified Threat Defense(UTD)Snort Intrusion Protection System(IPS)エンジン、またはCisco IOS XE SD-WANソフトウェア用のCisco UTDエンジンの最初の修正済みリリースより前のリリースを実行している次のシスコ製品に影響を与えました。
- 1000 シリーズ サービス統合型ルータ(ISR)
- 4000 シリーズ サービス統合型ルータ(ISR)
- Cloud Services Router(CSR)1000V
- サービス統合型仮想ルータ(ISRv)
公開時点で脆弱性が確認されている Cisco ソフトウェアのリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性が以下のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。
- 適応型セキュリティ アプライアンス(ASA)ソフトウェア
- Firepower Management Center(FMC)ソフトウェア
- Meraki MX セキュリティアプライアンス
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
修正済みリリース
公開時点では、Cisco Firepower Threat Defense(FTD)リリース6.7.0以降にこの脆弱性に対する修正が含まれています。
公表時点では、Cisco UTD Snort IPS Engine Software for IOS XE 17.4.11にこの脆弱性に対する修正が含まれています。
公開時点では、オープンソースのSnortプロジェクトリリース2.9.17以降にこの脆弱性に対する修正が含まれています。詳細については、Snort の Web サイトを参照してください。
最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
1. 17.2.1以降、IOS XEおよびIOS XE SD-WANは同じイメージファイルを使用します。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
この脆弱性は 、シスコ内部でのセキュリティテスト中に Ilkin Gasimov によって発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.1 | Unified Threat Defenseのリリース情報を追加。 | 脆弱性が存在する製品 | Final | 2021年4月30日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2021-JAN-13 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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