Critical
Critical
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco SD-WAN 製品における複数の脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が、該当デバイスに対して攻撃を実行する可能性があります。
これらの脆弱性の詳細については本アドバイザリの「詳細情報」セクションを参照してください。
シスコはこれらの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-sdwan-bufovulns-B5NrSHbj
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性の影響を受けるのは、次のシスコ製品で、Cisco SD-WAN ソフトウェアの脆弱性が存在するリリースを実行している場合です。
- IOS XE SD-WAN ソフトウェア
- SD-WAN vBond Orchestrator ソフトウェア
- SD-WAN vEdge クラウドルータ
- SD-WAN vEdge ルータ
- SD-WAN vManage ソフトウェア
- SD-WAN vSmart コントローラソフトウェア
脆弱性が存在する Cisco ソフトウェアリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
詳細
これらの脆弱性は依存関係にはなく、いずれかの脆弱性をエクスプロイトするために、他の脆弱性をエクスプロイトする必要はありません。また、いずれかの脆弱性の影響を受けるリリースであっても、他の脆弱性の影響は受けない場合があります。
脆弱性の詳細は以下のとおりです。
CVE-2021-1300:Cisco SD-WANのバッファオーバーフローの脆弱性
Cisco SD-WAN ソフトウェアの脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が、バッファオーバーフロー状態を引き起こす可能性があります。
この脆弱性は、IP トラフィックの不適切な処理に起因します。攻撃者は、該当デバイスを介して巧妙に細工された IP トラフィックを送信することにより、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。これにより、トラフィックの処理時にバッファのオーバーフローが発生する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は、root 権限を使用して基盤となるオペレーティングシステムで任意のコードを実行できるようになります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
バグID:
CVE ID:CVE-2021-1300
セキュリティ影響評価(SIR):高
CVSS ベーススコア:9.8
CVSSベクトル:
CVE-2021-1301:Cisco SD-WANのバッファオーバーフローの脆弱性
Cisco SD-WAN ソフトウェアの NETCONF サブシステムの脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が該当デバイスまたはシステムにサービス妨害(DoS)状態を引き起こす可能性があります。
この脆弱性は、SSH 接続の確立中にシステムが読み取る、ユーザ指定の入力の検証が不十分であることに起因します。攻撃者は、巧妙に細工されたファイルが読み取られるように該当システムに送信することにより、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、バッファのオーバーフローを引き起こし、該当デバイスまたはシステムで DoS 状態が発生する可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
バグID:
CVE ID:CVE-2021-1301
セキュリティ影響評価(SIR):中
CVSS ベーススコア:6.5
CVSSベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H
回避策
これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco TAC(https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html)に連絡してアップグレードを入手してください。
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
次の表に示す適切な修正済みのソフトウェアリリースにアップグレードすることをお勧めします。本アドバイザリは以下のアドバイザリを含むコレクションの一部です。お客様におかれましては、これらも考慮したうえでアップグレード ソリューション全体をご確認ください。
- cisco-sa-sdwan-abyp-TnGFHrS:Cisco SD-WAN vManage認証バイパスの脆弱性
- cisco-sa-sdwan-bufovulns-B5NrSHbj:Cisco SD-WANバッファオーバーフローの脆弱性
- cisco-sa-sdwan-cmdinjm-9QMSmgcn:Cisco SD-WANのコマンドインジェクションの脆弱性
- cisco-sa-sdwan-dosmulti-48jJuEUP:Cisco SD-WANのDoS脆弱性
SD-WAN ソフトウェア
Cisco SD-WAN のリリース | これらの脆弱性に対する最初の修正済みリリース | First Fixed Release for All Vulnerabilities Described in the Collection of Advisories |
---|---|---|
18.3 より前 | 修正済みリリースに移行。 | 修正済みリリースに移行。 |
18.3 | 修正済みリリースに移行。 | 修正済みリリースに移行。 |
18.4 | 18.4.5 | 修正済みリリースに移行。 |
19.2 | 19.2.2 | 修正済みリリースに移行。 |
19.3 | 修正済みリリースに移行。 | 修正済みリリースに移行。 |
20.1 | 20.1.1 | 修正済みリリースに移行。 |
20.3 | 20.3.1 | 20.3.2 |
20.4 | 20.4.1 | 20.4.1 |
IOS XE SD-WAN ソフトウェア
Cisco IOS XE SD-WAN のリリース | これらの脆弱性に対する最初の修正済みリリース | First Fixed Release for All Vulnerabilities Described in the Collection of Advisories |
---|---|---|
16.9 | 修正済みリリースに移行。 | 修正済みリリースに移行。 |
16.10 | 修正済みリリースに移行。 | 修正済みリリースに移行。 |
16.11 | 修正済みリリースに移行。 | 修正済みリリースに移行。 |
16.12 | 16.12.4 | 16.12.4 |
IOS XE ソフトウェア
Cisco IOS XE のユニバーサルリリース | これらの脆弱性に対する最初の修正済みリリース | First Fixed Release for All Vulnerabilities Described in the Collection of Advisories |
---|---|---|
17.2 | 17.2.1 | 17.2.2 |
17.3 | 17.3.1 | 17.3.1 |
17.4 | 17.4.1 | 17.4.1 |
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)では、本アドバイザリに記載されている脆弱性のエクスプロイト事例とその公表は確認しておりません。
出典
この脆弱性は、内部セキュリティテストの実施中に Cisco の James Spadaro によって発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2021 年 1 月 20 日 |
利用規約
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