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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
特定のCisco Small Business RVシリーズルータのWebベース管理インターフェイスにおける脆弱性により、管理者権限を持つ認証されたリモートの攻撃者が、基盤となるオペレーティングシステムに任意のコマンドを注入し、rootレベルの権限を使用して実行する可能性があります。
この脆弱性は、ユーザ指定の入力の検証が不十分であることに起因します。攻撃者は、該当デバイスのWebベース管理インターフェイスの特定のフィールドに悪意のある入力を送信することで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者はrootレベルの権限を持つユーザとして、基盤となるLinuxオペレーティングシステムで任意のコマンドを実行できる可能性があります。
この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-sbrv-cmdinjection-Z5cWFdK
該当製品
脆弱性のある製品
公開時点で、この脆弱性は、次のCisco Small Business RVシリーズルータでリモート管理機能が有効になっている場合に影響を受けました。
- RV016 Multi-WAN VPN ルータ
- RV042 Dual WAN VPN ルータ
- RV042G デュアルギガビット WAN VPN ルータ
- RV082 Dual WAN VPN ルータ
- RV320 デュアルギガビット WAN VPN ルータ
- RV325 デュアルギガビット WAN VPN ルータ
最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
ただし、リモート管理機能が運用上不要な場合は、管理者がこの機能を無効にすることで攻撃対象となる領域を狭めることができます。この機能はデフォルトで無効になっています。
リモート管理機能を無効にするには、[ファイアウォール(Firewall)] > [全般(General)] を選択し、 [リモート管理(Remote Management)] チェックボックスをオフにします。リモート管理機能を無効にすると、WAN IP アドレスが割り当てられた Web ベースの管理インターフェイス(WAN ポート経由で到達可能)が無効化されます。Web ベースの管理インターフェイスは LAN IP アドレスで引き続き使用可能となり、LAN ポート経由で到達可能です。
この緩和策は導入されており、テスト環境では実証済みですが、お客様は、ご使用の環境および使用条件において適用性と有効性を判断する必要があります。また、導入されている回避策または緩和策が、お客様固有の導入シナリオおよび制限に基づいて、ネットワークの機能やパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があることに注意してください。回避策や緩和策は、ご使用の環境への適用性と環境への影響を評価した後で導入してください。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリで説明している脆弱性に対処するためのソフトウェアのアップデートをリリースしておらず、リリースする予定もありません。Cisco Small Business RV016、RV042、RV042G、RV082、RV320、およびRV325ルータは、サポート終了プロセスに入っています。お客様には、これらの製品のサポート終了通知を参照することをお勧めします。
- Cisco RV016 Multi-WAN VPN ルータの販売終了とサポート終了のご案内
- Cisco RV042 および RV042G VPN ルータ(全モデル)の販売終了とサポート終了のご案内
- Cisco RV082 Dual WAN VPN ルータの販売終了とサポート終了のご案内
- Cisco RV320およびRV325デュアルギガビットWAN VPNルータの販売終了およびサポート終了のお知らせ
デバイスの移行を検討する際は、[シスコ セキュリティ アドバイザリ(Cisco Security Advisories)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性の有無と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、お客様は新しいデバイスがネットワークのニーズに十分に対応できることを確認する必要があります。新しいデバイスには十分なメモリが搭載され、現在のハードウェアおよびソフトウェア構成は新しい製品でも引き続き適切にサポートされます。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
Product Security Incident Response Team(PSIRT; プロダクト セキュリティ インシデント レスポンス チーム)は、このアドバイザリに記載されている該当するリリース情報と修正されたリリース情報のみを検証します。
不正利用事例と公式発表
Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表は確認しておりません。
出典
シスコは、この脆弱性を報告していただいたleetsun社に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2021 年 11 月 3 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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