Critical
Critical
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Small Business RV340、RV340W、RV345、および RV345P デュアル WAN ギガビット VPN ルータの Web ベース管理インターフェイスに複数の脆弱性が存在するため、攻撃者が次のことを行う可能性があります。
- 任意のコードの実行
- サービス妨害(DoS)状態を引き起こす
- 任意のコマンドの実行
これらの脆弱性の詳細については本アドバイザリの「詳細情報」セクションを参照してください。
シスコはこれらの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-rv340-cmdinj-rcedos-pY8J3qfy
該当製品
脆弱性のある製品
これらの脆弱性は、リリース 1.0.03.22 またはそれ以前のファームウェアリリースを実行している場合、次の Cisco Small Business ルータに影響します。
- RV340 デュアル WAN ギガビット VPN ルータ
- RV340W デュアル WAN ギガビット Wireless-AC VPN ルータ
- RV345 デュアル WAN ギガビット VPN ルータ
- RV345P デュアル WAN ギガビット PoE 対応 VPN ルータ
これらのデバイスの Web ベースの管理インターフェイスは、デフォルトでローカル LAN 接続経由で利用できますが、そこで無効化することはできません。インターフェイスは、リモート管理機能を有効にすることで、WAN インターフェイスを介して使用可能にすることもできます。デフォルトでは、リモート管理機能は、影響を受けるデバイスで無効になっています。
デバイスでリモート管理機能が有効になっているかどうかを確認するには、ローカル LAN 接続で Web ベースの管理インターフェイスを開き、[基本設定(Basic Settings)] > [リモート管理(Remote Management)] を選択します。[有効(Enable)] チェック ボックスがオンになっている場合、そのデバイスではリモート管理が有効になっています。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、これらの脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、これらの脆弱性が次のシスコ製品に影響を与えないことを確認しました。
- RV160 VPN ルータ
- RV160W Wireless-AC VPN ルータ
- RV260 VPN ルータ
- PoE 対応 RV260P VPN ルータ
- RV260W Wireless-AC VPN ルータ
詳細
これらの脆弱性は依存関係にはなく、いずれかの脆弱性をエクスプロイトするために、他の脆弱性をエクスプロイトする必要はありません。また、いずれかの脆弱性の影響を受けるリリースであっても、他の脆弱性の影響は受けない場合があります。
脆弱性の詳細は以下のとおりです。
CVE-2021-1609:Cisco RV340、RV340W、RV345、およびRV345PデュアルWANギガビットVPNルータのWeb管理におけるリモートコード実行およびDoS脆弱性
Cisco Small Business RV340、RV340W、RV345、および RV345P デュアル WAN ギガビット VPN ルータの Web ベースの管理インターフェイスの脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が、該当デバイスで任意のコードを実行するかデバイスをリロードさせ、サービス妨害(DoS)状態を引き起こす可能性があります。
この脆弱性は、HTTP リクエストが適切に検証されないために存在します。攻撃者は、該当デバイスに巧妙に細工された HTTP 要求を送信することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者はリモートからデバイスで任意のコードを実行するかデバイスをリロードさせ、DoS 状態を引き起こす可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
Bug ID:CSCvy15286
CVE ID:CVE-2021-1609
セキュリティ影響評価(SIR):重要
CVSS ベーススコア:9.8
CVSSベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
CVE-2021-1610:Cisco RV340、RV340W、RV345、およびRV345PデュアルWANギガビットVPNルータのWeb管理コマンドインジェクションの脆弱性
Cisco Small Business RV340、RV340W、RV345、および RV345P デュアル WAN ギガビット VPN ルータの Web ベース管理インターフェイスの脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が、該当デバイスでルート権限を使用して任意のコマンドを実行する可能性があります。
この脆弱性は、HTTP リクエストが適切に検証されないために存在します。攻撃者は、該当デバイスに巧妙に細工された HTTP 要求を送信することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は、基盤となるオペレーティングシステム上でルートユーザーとして任意のコマンドを実行できるようになります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
Bug ID:CSCvy15342
CVE ID:CVE-2021-1610
セキュリティ影響評価(SIR):高
CVSS ベーススコア:7.2
CVSSベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
回避策
これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco TAC(https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html)に連絡してアップグレードを入手してください。
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
シスコは、ファームウェアリリース 1.0.03.22 以降でこれらの脆弱性を修正しました。
Cisco.com の Software Center からソフトウェアをダウンロードするには、[すべてを参照(Browse All)] をクリックし、[ダウンロードホーム(Downloads Home)] > [ルータ(Routers)] > [スモールビジネス向けルータ(Small Business Routers)] > [Small Business RVシリーズ ルータ(Small Business RV Series Routers)] の順に移動します。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)では、本アドバイザリに記載されている脆弱性のエクスプロイト事例とその公表は確認しておりません。
出典
これらの脆弱性を報告していただいた Chaitin Security Research Lab に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | - | Final | 2021 年 8 月 4 日 |
利用規約
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