Critical
Critical
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Enterprise NFV インフラストラクチャ ソフトウェア(NFVIS)の TACACS+ 認証、許可、およびアカウンティング(AAA)機能の脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が認証をバイパスし、影響を受けるデバイスに管理者としてログインする可能性があります。
この脆弱性は、認証スクリプトに渡されるユーザ入力の検証が不完全であることに起因します。攻撃者は、認証要求にパラメータを挿入することで、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は認証をバイパスし、影響を受けるデバイスに管理者としてログインする可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-nfvis-g2DMVVh
該当製品
脆弱性のある製品
TACACS 外部認証方式が設定されている場合、この脆弱性は Cisco Enterprise NFVIS Release 4.5.1 に影響を及ぼします。
TACACS 外部認証設定の確認
TACACS 外部認証機能がデバイスで有効になっているかどうかを確認するには、show running-config tacacs-server コマンドを使用します。次の例は、TACACS 外部認証が有効な場合における Cisco Enterprise NFVIS での show running-config tacacs-server コマンドの出力を示しています。
nfvis# show running-config tacacs-server tacacs-server host 192.168.1.1 key 0 shared-secret "example!23" admin-priv 15 oper-priv 1 ! nfvis#
show running-config tacacs-server コマンドの出力が No entries found の場合、TACACS 外部認証機能は有効になっていません。
あるいは、GUI を使用して設定を確認します。[設定(Configuration)] > [ホスト(Host)] > [セキュリティ(Security)] > [ユーザとロール(User and Roles)] の順に選択します。TACACS+ ホストが外部認証で定義されている場合、デバイスは脆弱であると見なされます。
RADIUS またはローカル認証のみを使用している設定は影響を受けません。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco TAC(https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html)に連絡してアップグレードを入手してください。
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
シスコは、Cisco Enterprise NFVIS リリース 4.6.1 以降でこの脆弱性を修正しました。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、アドバイザリで説明されている脆弱性に対して概念実証段階のエクスプロイト コードが入手可能であることを認識しています。
このアドバイザリで説明されている脆弱性の悪用に関する情報は Cisco PSIRT に寄せられていません。
出典
シスコは、この脆弱性を報告していただいた Orange Group の Cyrille Chatras 氏に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2021 年 9 月 1 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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