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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Unified Communications Manager IM & Presence Service(Unified CM IM&P)の複数の脆弱性により、攻撃者が該当システムでパストラバーサル攻撃およびSQLインジェクション攻撃を実行できる可能性があります。Unified CM IM&Pに影響するSQLインジェクションの脆弱性の1つは、Cisco Unified Communications Manager(Unified CM)およびCisco Unified Communications Manager Session Management Edition(Unified CM SME)にも影響し、攻撃者が該当システムでSQLインジェクション攻撃を実行する可能性があります。
これらの脆弱性の詳細については本アドバイザリの「詳細情報」セクションを参照してください。
シスコはこれらの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-imp-trav-inj-dM687ZD6
該当製品
脆弱性のある製品
公開時点で、これらの脆弱性は次のシスコ製品に影響を与えました。
- Unified CM
- Unified CM IM&P
- Unified CM(SME)
脆弱性が存在する Cisco ソフトウェアリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
詳細
これらの脆弱性は依存関係にはなく、いずれかの脆弱性をエクスプロイトするために別の脆弱性をエクスプロイトする必要はありません。さらに、いずれかの脆弱性の影響を受けるソフトウェアリリースであっても、他の脆弱性の影響は受けない場合があります。
これらの脆弱性の詳細については、次のとおりです。
CVE-2021-1357:Cisco Unified Communications Manager IM & Presenceサービスのパストラバーサルの脆弱性
Cisco Unified CM IM&PのWebベース管理インターフェイスの脆弱性により、認証されたリモートの攻撃者がパストラバーサル攻撃を実行し、該当システムの機密ファイルへの読み取りアクセス権を取得する可能性があります。
この脆弱性は、Web ベースの管理インターフェイスで、ユーザ入力が適切に検証されないことに起因します。攻撃者は、ディレクトリトラバーサル文字シーケンスを含む巧妙に細工されたHTTP要求を該当システムに送信することで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は基盤となるオペレーティングシステム上のファイルを読み取る可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
バグID:CSCvv20985
CVE ID:CVE-2021-1357
セキュリティ影響評価(SIR):中
CVSS ベーススコア:6.5
CVSSベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N
CVE-2021-1355:Cisco Unified Communications Manager IM & Presence ServiceのSQLインジェクションの脆弱性
Cisco Unified CM IM&PのWebベース管理インターフェイスの脆弱性により、認証されたリモートの攻撃者が該当システムにSQLインジェクション攻撃を実行する可能性があります。
この脆弱性は、ユーザが送信したパラメータの検証が不適切であることに起因します。攻撃者は、アプリケーションに対して認証を行い、悪意のある要求を該当システムに送信することで、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者はハッシュされたユーザクレデンシャルを含む、基盤となるデータベースに保存されているデータを取得できる可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
バグID:CSCvv20974
CVE ID:CVE-2021-1355
セキュリティ影響評価(SIR):中
CVSS ベーススコア:6.5
CVSSベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N
CVE-2021-1364:Cisco Unified Communications Manager IM & Presence ServiceのSQLインジェクションの脆弱性
Cisco Unified CM IM&PのWebベースの管理インターフェイスにおける脆弱性により、管理者クレデンシャルを持つ認証されたリモートの攻撃者が、該当システムでSQLインジェクション攻撃を実行する可能性があります。
この脆弱性は、ユーザが送信したパラメータの検証が不適切であることに起因します。攻撃者は、アプリケーションに対して認証を行い、悪意のある要求を該当システムに送信することで、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は基盤となるデータベースに保存されているデータを取得できる可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
バグID:CSCvv62648
CVE ID:CVE-2021-1364
セキュリティ影響評価(SIR):中
CVSS ベーススコア:4.9
CVSSベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N
CVE-2021-1282:Cisco Unified Communications ManagerのSQLインジェクションの脆弱性
Cisco Unified CMおよびCisco Unified CM SMEのWebベース管理インターフェイスの脆弱性により、管理資格情報を持つ認証されたリモートの攻撃者が、該当システムでSQLインジェクション攻撃を実行する可能性があります。
この脆弱性は、ユーザが送信したパラメータの検証が不適切であることに起因します。攻撃者は、アプリケーションに対して認証を行い、悪意のある要求を該当システムに送信することで、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は基盤となるデータベースに保存されているデータを取得できる可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
バグID:CSCvv62642
CVE ID:CVE-2021-1364
セキュリティ影響評価(SIR):中
CVSS ベーススコア:4.9
CVSSベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N
回避策
これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
修正済みリリース
発行時点では、次の表に記載されているリリース情報は正確でした。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
左の列はシスコソフトウェアリリースを示し、右の列はリリースがこのアドバイザリに記載された脆弱性の影響を受けるかどうか、およびこれらの脆弱性に対する修正を含むリリースを示します。
ユニファイドIM&P
Cisco Unified Communications Manager IM & Presence Serviceリリース | これらの脆弱性に対する最初の修正済みリリース |
---|---|
10.5 より前 | 修正済みリリースに移行。 |
10.5 | 修正済みリリースに移行。 |
11.0 | 修正済みリリースに移行。 |
11.5 | 11.5(1)SU9 |
12.0 | 修正済みリリースに移行。 |
12.5 | 12.5(1)SU4 (2021年3月) |
Unified CMおよびUnified CM SME
Cisco Unified Communications ManagerおよびCisco Unified Communications Manager SMEリリース | これらの脆弱性に対する最初の修正済みリリース |
---|---|
10.5 より前 | 修正済みリリースに移行。 |
10.5 | 修正済みリリースに移行。 |
11.0 | 修正済みリリースに移行。 |
11.5 | 11.5(1)SU9 |
12.0 | 12.0(1)SU4 |
12.5 | 12.5(1)SU4 (2021年3月) |
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)では、本アドバイザリに記載されている脆弱性のエクスプロイト事例とその公表は確認しておりません。
出典
シスコは、これらの脆弱性を報告していただいたIBM X-Force Red社のMostafa Soliman氏に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2021 年 1 月 20 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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