High
High
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Data Center Network Manager(DCNM)の複数の脆弱性により、攻撃者が信頼できるホストをスプーフィングしたり、中間者攻撃を仕掛けて機密情報を抜き出したり、特定の API 要求を変更したりする可能性があります。
これらの脆弱性は、該当デバイスで HTTPS 要求を確立する際の証明書の検証が不十分であることに起因します。
これらの脆弱性の詳細については本アドバイザリの「詳細情報」セクションを参照してください。
シスコはこれらの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-dcnm-cert-check-BdZZV9T3
該当製品
脆弱性のある製品
これらの脆弱性は、11.5(1) より前の Cisco Data Center Network Manager のリリースに影響します。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
詳細
これらの脆弱性は互いに依存していないため、一方の脆弱性を悪用しても他方の脆弱性を悪用する必要はありません。また、いずれかの脆弱性の影響を受けるリリースであっても、他の脆弱性の影響は受けない場合があります。
脆弱性の詳細は以下のとおりです。
CVE-2020-1276:Cisco Data Center Network Managerの証明書検証の脆弱性
Cisco DCNM の Device Manager アプリケーションにおける脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が、ユーザの認証トークンの検証に使用される特定の API 要求を変更する可能性があります。
この脆弱性は、Device Manager アプリケーションへの接続を確立する際に使用される SSL 証明書の検証が行われないことに起因します。攻撃者は、該当デバイスに巧妙に細工された HTTP 要求を送信することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は特定の API 要求を変更できるようになります。
バグID:CSCvv82441
CVE ID:CVE-2021-1276
セキュリティ影響評価(SIR):高
CVSS ベーススコア:7.5
CVSSベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:H/A:N
CVE-2021-1277:Cisco Data Center Network Managerの証明書検証の脆弱性
Cisco DCNM の脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が信頼できるホストをスプーフィングしたり、中間者攻撃を仕掛けて該当デバイスから機密情報を抜き出したりする可能性があります。
この脆弱性は、証明書の検証が行われないことに起因します。攻撃者は、巧妙に細工された X.509 証明書を使用してこの脆弱性をエクスプロイトし、通信を傍受する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、ネットワークに接続されているクライアントについて DCNM が保持している潜在的な機密情報を閲覧および改変できるようになります。
バグID:CSCvv35348、CSCvv35346、CSCvv35354
CVE ID:CVE-2021-1277
セキュリティ影響評価(SIR):中
CVSS ベーススコア:6.5
CVSSベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:L/A:N
回避策
これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco TAC(https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html)に連絡してアップグレードを入手してください。
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
これらの脆弱性は、Cisco DCNM リリース 11.5(1) 以降では修正されています。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)では、本アドバイザリに記載されている脆弱性のエクスプロイト事例とその公表は確認しておりません。
出典
この脆弱性は、シスコ内部でのシステム セキュリティ テストによって発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2021 年 1 月 20 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
本アドバイザリの記述内容に関して情報配信の URL を省略し、単独の転載や意訳を施した場合、当社が管理した情報とは見なされません。そうした情報は、事実誤認を引き起こしたり、重要な情報が欠落していたりする可能性があります。 このドキュメントの情報は、シスコ製品のエンドユーザを対象としています。